『はっさい先生』(はっさいせんせい)は、1987年(昭和62年)10月5日から1988年(昭和63年)4月2日まで放送されたNHK連続テレビ小説第39作である。
大阪制作としては本作が、昭和最後の作品。
概要
『坊つちやん』の女性版といえるストーリーで、「はっさい」とは、古い大阪弁で「おてんば」を意味する。
東京出身のヒロインが、男子しかいない大阪府立の旧制中学校(5年制中等教育機関で、現学校制度では高等学校に相当)の教師として、男尊女卑の雰囲気や言葉・文化の違いを乗り越えて理想の教育を求めて走る姿を描く。
舞台地は大阪市の上本町、東京都の浅草(出身地)、滋賀県の近江八幡(疎開先)である。
ドラマに登場する(旧制)上本町中学のモデルは府立高津中学校(現・大阪府立高津高等学校)であり、一部ロケーション撮影も高津高校で行われた。
ヒロインも高津中学に実在した女性英語教師をモデルにしており、ストーリーも府立清水谷高等女学校(現・大阪府立清水谷高等学校)から高津中学に赴任後の奮闘ぶりを基に描かれている。
1987 - 1988年の平均視聴率は38.1%、最高視聴率は44.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
放送ライブラリーでは第1回が公開。
出演
- 早乙女翠 → 鶴岡翠
- 演 - 若村麻由美
- 鶴岡亀吉(鶴亀さん)
- 演 - 渡辺徹
- 翠の夫。
- 早乙女辰吉
- 演 - 井川比佐志
- 翠の父。
- 早乙女たき
- 演 - 小林千登勢
- 翠の母。
- 校長・伴平九郎
- 演 - 中村嘉葎雄
- 教頭・香坂
- 演 - 大竹修造
- 同僚・月岡冴子
- 演 - 平淑恵
- 同僚・成島冬彦
- 演 - 益岡徹
- 「森庄」のご寮さん・絹
- 演 - 眞野あずさ
- 絹の夫・森庄助
- 演 - 岸部一徳
- 庄助の母・ふで
- 演 - 津島恵子
- 番頭・清七
- 演 - 寺下貞信
- その他
- 演 - 尾藤イサオ、桂小米朝、辰巳琢郎、金内喜久夫、中島葵、西岡慶子、宮田圭子、山内圭哉、正司照枝、小川輝晃
スタッフ
- 脚本 - 高橋正圀
- 音楽 - 南安雄
- 演奏 - 大阪フィルハーモニー交響楽団
- 制作 - 八木雅次
- 美術 - 田坂光善、稲葉寿一
- 効果 - 加藤正孝
- 技術 - 山本賢治
- 撮影 - 仲野善隆
- 照明 - 河原勝人
- 音声 - 岡本正男
- 演出 - 江口浩之、菅野高至、竹本稔、大津山潮、小松隆、上田信、阪本洋三
- 語り - 樫山文枝
- プロデューサー - 土居原作郎
関連項目
- 三沢糾 - “上本町中学”校長のモデルとなった大阪府立第十一中学校(高津中学)初代校長
- 大阪府立高津高等学校
- 大阪府立清水谷高等学校
- 近江八幡市立八幡小学校 - “上本町中学"の校舎として撮影が行われた。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 連続テレビ小説 はっさい先生 - NHK放送史
- 連続テレビ小説「はっさい先生」 - NHKドラマ
- 第39作「はっさい先生」 - NHK朝ドラ100
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