大坪博和

大坪 博和（おおつぼ ひろかず、1979年12月7日 - ）は、福岡県大川市出身のサッカー審判員、元サッカー選手。VARおよびAVAR担当審判員。現役時代のポジションはFW。

来歴

福山大学卒業後、2002年に当時日本フットボールリーグ (JFL) 所属だった大塚製薬（現・徳島ヴォルティス）に入団、2003年・2004年にはJFL連覇も経験した。2005年に佐川急便大阪SCに移籍するとエースストライカーとして18得点を挙げ、得点王となる。翌2006年、J2に昇格した愛媛FCに入団するが結果が残せず1年で退団となり、JFLの佐川印刷SCに移籍。佐川印刷では社業の傍らサッカーを続け、将来は指導者への道を模索していたが、Jリーグで審判員を務めていた上川徹に出会ったことで審判員の道を目指すことになる。

2010年に3級審判員の資格を取得し、同年シーズン限りで現役を引退し退社。神奈川県で専門学校の教員として働きながら審判資格取得の勉強に励む。2012年には内資系製薬会社でコントラクトMRとして奈良県で勤務。2013年1月に1級審判員の資格を取得し、同年からJFLで審判員を担当する。2014年からは昼は外資系製薬会社の営業マンとして働き、週末はJリーグで審判員を担当している。元JリーガーがJリーグの審判員を務めるのは大坪が初めてである。

2019年3月13日の2019JリーグYBCルヴァンカップ・ヴィッセル神戸対セレッソ大阪戦で、J1のカップ戦で初主審を担当。3月17日の大分トリニータ対横浜F・マリノス戦でJ1リーグ戦の初主審を務めた。

しかし、同年7月13日に行われたJ1第19節・横浜F・マリノス対浦和レッズ（日産スタジアム）戦で第4の審判員を務めた際の後半14分、オフサイドの位置にいた横浜FM仲川輝人のゴールについて、副審の相楽亨からの指示により運営担当者に得点者を確認し、その情報を主審の松尾一に伝えたことで判定が二転三転するなど混乱を招き、「外部情報を判定の根拠に利用しようとした」行為により相楽と共に1ヶ月の資格停止処分を受けた。

経歴

選手歴

• 福岡県大川市立三又中学校
• 福岡県立三潴高等学校
• 1998年-2001年 福山大学
• 2002年-2004年 大塚製薬
• 2005年 佐川急便大阪SC
• 2006年 愛媛FC
• 2007年-2010年 佐川印刷SC

審判員歴

• 1級審判員登録：2013年1月
• Jリーグ(J1)初主審：2019年3月17日 大分トリニータ対横浜F・マリノス戦（昭和電工ドーム大分）
• Jリーグ(J2)初主審：2016年3月26日 FC岐阜対水戸ホーリーホック戦（岐阜メモリアルセンター長良川競技場）
• Jリーグ(J3)初主審：2014年3月23日 ブラウブリッツ秋田対福島ユナイテッドFC戦（秋田市八橋運動公園球技場）
• Jリーグ(J3)初副審：2014年3月16日 ツエーゲン金沢対ガイナーレ鳥取戦（石川県西部緑地公園陸上競技場）
• Jリーグ(カップ戦)初主審：2019年3月13日 ヴィッセル神戸対セレッソ大阪戦（神戸総合運動公園ユニバー記念競技場）

個人成績

• Jリーグ(J2)初出場：2006年3月18日 対東京ヴェルディ1969戦（駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場）

個人タイトル

• 日本フットボールリーグ
  • 得点王・ベストイレブン - 2005年（第7回）

出場記録(審判員)

• 日本フットボールリーグ(JFL)

• その他の国内公式戦
  • Jユースカップ
  • 全国高等学校サッカー選手権
  • 高円宮杯 JFA U-18サッカー プレミアリーグ
  • 関東大学サッカーリーグ
  • 全日本大学サッカー選手権
  • 全国社会人サッカー選手権大会
  • 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ

脚注

参考文献

関連項目

• 愛媛FCの選手一覧
• 村上伸次 - 元プロフェッショナルレフェリー、西濃運輸サッカー部（旧JFL）でのプレー経験あり
• 御厨貴文 - 1級審判員（2020年シーズンからJリーグ担当主審）、元Jリーガー（甲府・草津・富山でプレー）
• 瀬田貴仁 - 1級審判員（2022年シーズンからJリーグ担当主審）、ソニー仙台FC時代の2015年にJFL最優秀選手の経歴あり

外部リンク

• 大坪博和 - Soccerway.com (英語)
• 大坪博和 - Transfermarkt.comによる選手データ (英語)
• 大坪博和 - J.League Data Siteによる選手データ