![小樽港 小樽港](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
小樽港(おたるこう)は、北海道小樽市にある港湾。港湾管理者は小樽市。港湾法上の「重要港湾」、港則法上の「特定港」に指定されている。
小樽港は北海道西部の積丹半島東側に位置し、石狩湾に弓状に面する海岸線に建設している。北、西、南の三方が山に囲まれており、天然の良港になっている。札幌市までは約40 kmの距離にあり、高速道路や鉄道までのアクセスが良い。石狩湾新港は海上約20 kmの距離に位置しており、小樽港との機能分担が求められている。
1908年(明治41年)完成の広井勇設計による小樽港北防波堤は日本国内初となる斜塊構造(コンクリートブロックを斜めに積み上げた構造)が採用され、「土木学会選奨土木遺産」に認定されている。また、「小樽みなとと防波堤」として「北海道遺産」にも選定されている。
近年はクルーズ客船の寄港が増え、「環日本海クルーズ」普及に向けた取り組みを行っている。勝納ふ頭を13万トンクラスまで対応できるように整備しており、将来的には15万トンクラスのクルーズ客船が入港できる計画を持っている。また、現在6万トン未満のクルーズ客船を受け入れている第3号ふ頭についても将来的には13万トンクラスまで対応可能とし、客船ターミナルやバス駐車場などを整備する計画が立てられ、2023年には市営上屋を改修した客船ターミナルが完成している。
勝納埠頭の北西部に新日本海フェリーが管理する「新日本海フェリー小樽ターミナル」があり、現在のフェリーターミナルは1994年に竣工し地下1階地上5階建ての本館「センター棟」と4階建ての「サテライト棟」を設け上下船用ギャングウェイとともに空中歩廊で連絡する形とし、本館は青い海や空・冬の雪に合うような北海道の海の玄関口にふさわしいゲートをイメージしたシンプルで力強い彫刻的なデザインとなっている。
1869年(明治2年)に明治政府が開拓使を設置し、蝦夷地を北海道と改称して本府建設を札幌に定めると、小樽の港は北海道開拓のための海陸連絡地となった。石狩炭田の開発に合わせて小樽(手宮)から札幌まで北海道内初となる鉄道が開設されると、石炭の積み出しや内陸部への物資供給の中継港として発展した。その後、エネルギー革命により主なエネルギー資源が石油に転換したことや太平洋側の経済発展などの影響を受けて、小樽港の役割も時代とともに変化してきた。そこで、小樽運河の一部を散策路を有した道路、若竹貯木場の一部は小樽港マリーナ、石炭ヤードを始めとした小樽築港駅周辺地区はウォーターフロント開発により公園や商業施設(ウィングベイ小樽)などに変わった。
フェリー航路
コンテナ航路
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