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ラグビーアイルランド代表


ラグビーアイルランド代表


ラグビーアイルランド代表(ラグビーアイルランドだいひょう、英語: Ireland national rugby union team)は、アイルランドラグビー協会 (IRFU) によって組織されるラグビーユニオンのナショナルチームである。なお、アイルランドが南北に分かれる以前からIRFUが存在していたため、アイルランド共和国および北アイルランドから選手が選出される。エンブレムはシャムロック。

概要

初のテストマッチは1875年2月15日のイングランド戦。

ホームスタジアムはアビバ・スタジアム。同スタジアムが改修中の時期は、ゲーリック体育協会 (GAA) が所有するクローク・パークを一時的に使用していた。練習場はダブリン郊外のナショナルスポーツキャンパスである。

W杯の最高成績はベスト8。

シックス・ネイションズを構成しており、また、南半球強豪国への遠征用の、イングランド、スコットランド、ウェールズとの合同チーム「ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ」も結成している。

試合開始前の国歌斉唱ではアイルランド共和国の国歌「兵士の歌(アイルランド語: Amhrán na bhFiann)」を使用していたが、北アイルランド問題などを背景に士気に影響するため、1995年のW杯を機に、ラグビーナショナルチーム用のチーム歌「アイルランズ・コール(英語: Ireland's Call)」が作られた。共和国内で開催するホームゲームでは国歌「兵士の歌」と「アイルランズ・コール」の両方を、アウェイゲームでは「アイルランズ・コール」のみを使用している。

選手層が薄いためか、展開力が弱く、上位チームとの対戦では優れたプレースキッカーによる得点で対戦相手に肉薄する。ひたむきなタックルでトライを目指す姿は「魂のラグビー」と評される。2007年のシックス・ネイションズでは優勝候補に挙げられながらも、ホームのフランス戦で終了間際にヴァンサン・クレールに逆転トライを許し、2位に甘んじた。

2007年W杯ではブライアン・オドリスコルなどの選手を中心に上位進出が期待されたが、1次リーグでフランスとアルゼンチンに敗れ、ベスト8に進出することはできなかった。

2009年のシックス・ネイションズにおいて、1985年以来24年ぶりの優勝を果たし、1948年以来61年ぶりとなるグランドスラムを飾った。

2011年W杯はオーストラリアなどを破り、プール戦全勝で準々決勝に進出したが、ウェールズに敗れた。

2015年W杯はフランスなどを破り、プール戦全勝で準々決勝に進出したが、アルゼンチンに敗れた。

2016年11月6日、アメリカ・シカゴで行われたニュージーランドとのテストマッチを40-29で勝利した。1905年の初対戦から数えて29回目して初のニュージーランド戦勝利となった。

2018年のシックス・ネイションズで、2009年以来の優勝とグランドスラムを達成。11月18日にダブリンでニュージーランドをノートライに抑え、16-9で勝利した。

2019年W杯直前の9月7日に行われたウェールズとのテストマッチに19-10で勝利。この結果、9月9日付でアイルランド代表史上初めて世界ランキング1位の座に就いた。2019年W杯では2戦目でホスト国の日本に敗れたが、プール戦3勝1敗の2位で準々決勝に進出。準々決勝ではニュージーランドに14-46で敗れ、今大会でもベスト8の壁を破ることはできなかった。

2021年オータムネーションズシリーズにおいて、11月6日に 9トライを重ね60-5で日本を倒し、11月13日には29-20でニュージーランドを3年ぶりに破り、ホームグラウンドで連勝した。

2023年3月18日、シックス・ネーションズ2023最終戦でイングランドを29-16で下し、5年ぶり4度目の全勝優勝「グランドスラム」となった。

成績

シックス・ネイションズ

2024年3月17日現在

ラグビーワールドカップ

  • 1987年 - ベスト8
  • 1991年 - ベスト8
  • 1995年 - ベスト8
  • 1999年 - プール戦敗退
  • 2003年 - ベスト8
  • 2007年 - プール戦敗退
  • 2011年 - ベスト8
  • 2015年 - ベスト8
  • 2019年 - ベスト8
  • 2023年 - ベスト8
  • 2027年 - 出場権獲得

選手

現在の代表

2024年シックス・ネイションズ・チャンピオンシップ・・アイルランド代表スコッド

  • ヘッドコーチ : アンディ・ファレル
  • キャプテン : ピーター・オマホニー

※所属、 キャップ数(Cap)は2024年1月28日現在

かつての主な選手

  • ラルフ・キーズ
  • キース・ウッド
  • トニー・オライリー
  • ブライアン・オドリスコル
  • ドノハ・オキャラハン
  • ポール・オコンネル
  • トミー・ボウ
  • マイク・ロス
  • オーエン・レッダン
  • アイザック・ボス
  • ローナン・オガーラ
  • ジェイミー・ヒースリップ
  • ジョナサン・セクストン

ワールドラグビー男子ランキング

ワールドラグビーが発表するデータにもとづく。


脚注

関連項目

  • アイルランドラグビー協会
  • アイルランドのラグビーユニオン
  • アイルランズ・コール
  • シックス・ネイションズ
  • ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ
  • 7人制ラグビー男子アイルランド代表
  • ラグビー女子アイルランド代表

外部リンク

  • アイルランドラグビー協会

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ラグビーアイルランド代表 by Wikipedia (Historical)