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中山競馬場


中山競馬場


中山競馬場(なかやまけいばじょう、英:Nakayama Racecourse)は、千葉県船橋市(一部市川市)にある中央競馬の競馬場。施行者ならびに管理者は日本中央競馬会である。日本の4大競馬主場(中山競馬場、東京競馬場、阪神競馬場、京都競馬場)の一つ。競馬ファンの間では単に中山でも通用する。

有馬記念(GI)が有名で国際セリ名簿基準書においては平地競走の最上位であるパートI。国際競馬統括機関連盟(IFHA)が公表した「世界のトップ100GIレース」では2020年世界第10位、日本国内第4位に位置付けられている(ジャパンカップが世界第3位、日本第1位)。

1レースの売上過去最高額は1996年の有馬記念で約875億円となりギネス世界記録に登録されている。GI競走は有馬記念のほか皐月賞やスプリンターズステークス、ホープフルステークスが開催される。

概要

中山競馬の起源は1907年(明治40年=開催年)に千葉県東葛飾郡明村大字岩瀬(現在の松戸市大字岩瀬)に作られた松戸競馬場(運営は総武競馬会から松戸競馬会倶楽部)が前々身にあたる。松戸競馬会倶楽部は1919年(大正8年)8月10日に陸軍省からの競馬場地の買収申し込みを受け入れ、東葛飾郡中山村大字若宮(現:市川市若宮)へ移転した。

中山村に移転した1920年(大正9年)には中山競馬倶楽部と名称が改められ、1927年(昭和2年)に少し北東側の東葛飾郡葛飾村大字古作(現:船橋市古作)に馬場が移された。その後、1937年(昭和12年)に日本競馬会(現在の日本中央競馬会)へ統合、中山競馬場として発足し現在へ至る。移転後の初開催は1920年(大正9年)3月12日である。

なお、現在の中山競馬場に移転する前に、松戸競馬場は落馬事故が多発していたことや、陸軍から工兵学校創設のために松戸競馬場の用地を接収する案が持ち込まれたことから、政府当局の負担で初代中山競馬場に移転したとされている。ところが、1923年に日本の公営競技としての馬券発売を伴う競馬開催の認可が下りたさい、中山競馬倶楽部内で内紛が起こったため、新しい権力を握った勢力の手によって、現在の市川市・行徳町の行徳海岸の塩田跡地に、「行徳競馬場」の建設計画が進んでいたが、ほぼ完成が近づいていた矢先の1923年9月1日、関東大震災が起こり、その地震による津波被害で競馬場が水没・流出する被害に見舞われ、同地での競馬開催を、一度もレースを実施することなくやむなく断念した。

中山競馬は千葉県における観光事業の1つとなっており、1930年(昭和5年)には図-1のような観光地図も作られた。

1940年(昭和15年)に開催される予定であった東京オリンピックでは馬事公苑や東京競馬場とともに馬術競技で使用されることとなっていたが、日中戦争の影響で中止となった。

歴史的には、東京競馬場の東京優駿(日本ダービー)に対抗する競走を設けることが長い間中山競馬の念願であった。周辺の地形が起伏に富んだ地形であり、それを生かして障害コースが設けられ、そこを舞台に中山大障害が開催された。さらに、第2代理事長有馬頼寧によって中山グランプリ(現在の有馬記念)が創設された。今では年末の風物詩となっている。

アメリカのローレルパーク競馬場と提携を結んでおり、ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスが施行されている。

2018年(平成30年)には、90周年を記念しスタンド施設を中心とした大規模リニューアル改装を実施している。同年12月1日より、駅連絡地下通路(ナッキー・モール)がリニューアルオープンするとともにグランプリガーデンが新規オープンした。スタンド1階にはチャイルドコーナー・ベビーコーナーが設けられており、プレイマットスペースや授乳室、おむつ替えベッドなどを備えている。また、65歳以上の方が入場できるシニアサロンも用意されている。

年末にはクリスマスのイルミネーションやプロジェクションマッピングなどが施される。特に高さ20メートルのヒマラヤスギを使ったクリスマスツリーは、生きた樹木のクリスマスツリーとしては日本国内最大級である。他の見所としてはパドック近くに建てられたハイセイコーの像がある。ベンジャミンプラザ(地下1階)には、インフォメーションをはじめ、カフェやショップが併設している。

沿革

「中山」の名称の由来は、移転当初、施設の大部分が千葉県東葛飾郡中山村(後に中山町となり1934年(昭和9年)11月3日に市川市へ編入、残りは葛飾村に属し1937年(昭和12年)4月1日に船橋市へ編入)に属していたことに由来する。現在地には1927年(昭和2年)10月に建設が決定され、1930年(昭和5年)に開設された。

  • 1906年(明治39年)- 松戸競馬倶楽部が松戸競馬場を開設(開催は翌年の1907年)。
  • 1918年(大正07年)- 陸軍工兵学校の開校に伴い、船橋移転、中山競馬倶楽部と改正。行徳海岸に競馬場を整備し始める。
  • 1923年(大正12年)- 関東大震災の大津波で、完成間際の競馬場が壊滅的な打撃を受け、現在の船橋市古作へ移転。
  • 1928年(昭和03年)- 現在の中山競馬場にて移転後、最初のレースが行われる。
  • 1942年(昭和17年)- 競馬開催中にドーリットル隊による日本本土初空襲が行われる。
  • 1943年(昭和18年)- 閣議決定で、競馬開催の一時停止が実施される。
  • 1944年(昭和19年)- 中山競馬場が閉鎖、陸軍に接収され陸軍軍医学校中山出張所(血清ワクチンの製造工場参考)、立川航空隊(軍需品集積所)、東部第5部隊駐留地、軍管轄の自耕農場などとして活用される。
  • 1945年(昭和20年)- 戦時中の食糧難のためほぼ全面が畑になり麦やカボチャ、その他様々な野菜などが植えられていた
  • 1946年(昭和21年)- 陸軍軍医学校中山出張所の血清製造工場が千葉県に貸与され、千葉県血清研究所となったが、進駐軍の農場として接収されたため、移転。
  • 1947年(昭和22年)- 米軍から返還、中山競馬場として再開する。
  • 1954年(昭和29年)- 日本中央競馬会中山競馬場となる。
  • 1956年(昭和31年)- 観覧スタンド改築第一期完成。国内の競馬場では初めて観客席側に柱を付けない大屋根構造を採用した。
  • 1960年(昭和35年)- 観覧スタンド改築第二期完成。
  • 1966年(昭和41年)- ダートコースが新設。
  • 1974年(昭和49年)中山競馬場の厩舎数や在籍馬数は徐々に増え、この年には馬房を貸し付けられている調教師の人数は中山競馬場と白井分場を合わせて46人(JRA全体で162人。またこの人数とは別に馬房貸付されていない調教師がJRA合計で23人いる。)馬房数は定期貸し付け馬房と出張馬房の合計で中山が885馬房・白井が232馬房の計1117馬房、預託契約頭数はサラ系が中山白井合計で1030頭、アラブ系が26頭の合計1056頭。中山競馬場と白井分場の合計総馬房数1117に対し38馬房貸し付けられている調教師がいるのに対し8馬房しか貸付されていない調教師もいるなど厩舎ごとの規模の差は現在より大きかった。この年までに栗東トレーニングセンターはすでに開業していたが美浦トレーニングセンターは造成中である。
  • 1976年 (昭和51年) 6月、28端末の複合投票券(ユニット馬券)システムを導入。
  • 1978年 (昭和53年) 3-4月、中山競馬場内にあった厩舎は新設された美浦トレーニングセンターに移動した。中山競馬場所属の調教師や厩務員なども移転した。1977年、中山競馬場には885の馬房があったが常駐していた馬はすべて美浦に移動。1982年には馬房の数は270に減り、それは出張馬房として使われた。
  • 1985年(昭和60年)- 新スタンド「クリスタルコーナー」が増築される。
  • 1988年(昭和63年) - 現メインスタンド改築着工。
  • 1990年(平成2年)- 現メインスタンド竣工。
  • 2011年(平成23年)
    • 東日本大震災により、3月12日から4月17日までの開催を中止。これに伴い、皐月賞が4月24日に東京競馬場での開催となった。
    • なおこれに付随して中山競馬場で当初予定されていた重賞競走のうち、日経賞、スプリングステークス、ニュージーランドトロフィーは阪神競馬場に移設。更に出走馬のローテーション間隔の確保の観点から、当初3月20日で終える予定だった小倉競馬場の開催を4月17日まで延長する処置を取った。
    • 第2回福島競馬開催期間にあたる6月18日(土)から7月10日(日)を、第3回中山競馬として施行した。
  • 2014年(平成26年) メインスタンドなどの改修工事を1年間かけて行う。そのうち、9月には検量室付近の工事が行われるため、例年の4回中山開催は中止し、新潟競馬場へ振替開催するほか、競走馬を身近に感じられる環境を提供するため、パドックと競走トラックコースを結ぶ「馬のハナミチ」を整備、さらにそれに付随したウィナーズサークルや検量室エリアの拡充工事をするため、これまで観客に開放してきた「クリスタルコーナー」のファンエリアについては1月に行われる2014年度第1回中山競馬の開催終了をもって閉鎖し、以後同コーナーの建物は業務エリアとして利用する。
  • 2020年(令和2年) - 第2・3・4回開催の全日はCOVID-19の感染拡大防止のため「無観客競馬」として実施。
  • 2021年(令和3年) - 第1回開催の2~8日、第2回開催の全日、第3回開催の1・2日はCOVID-19の感染拡大防止のため「無観客競馬」として実施。

コース概要

主要4場の中では最も直線が短く小回りなコースで、主要4場以外と比較した場合でも、内回りコースの1周距離は札幌競馬場 (1640.9メートル)とほぼ同じ。コース全体の高低差は芝コースで5.3メートルあり、これはJRAの競馬場の中では最大となる。ダートコースも全体の高低差が4.5メートルとなっている。ゴール前では残り180メートルから70メートルの地点に高さ2.2メートルの上り勾配がある。JRAではこれを「急坂」と称しており、ゴール前の逆転劇につながるとしている。

芝コース

芝コースは内回りと外回りがあり、内回りはコーナーの半径が小さい小回りコースとなっている。外回りは内回りの第2コーナーから分岐し、第3コーナーで再び内回りに合流する。外回りコース全体でみると3コーナー側がやや潰れたおむすび状のコースとなっている。

  • 1周距離
    • Aコース: 内回り1667.1m, 外回り1839.7m
    • Bコース: 内回り1686m, 外回り1858.5m
    • Cコース: 内回り1704.8m, 外回り1877.3m
  • 直線: 310m(全コース共通)
  • 出走可能頭数(フルゲート)
    • Aコース
      • (内回り)2000mは18頭, その他16頭
      • (外回り)2200mは18頭, その他16頭
    • Bコース
      • (内回り)2500mは14頭, 1800m・3200mは15頭, 3600mは16頭, 2000mは18頭
      • (外回り)2600mは13頭, 2200mは18頭, その他は16頭
    • Cコース
      • (内回り)2500mは12頭, 1800m・3200mは14頭, 3600mは16頭, 2000mは17頭
      • (外回り)2600mは10頭, 2200mは17頭, その他は16頭
  • 距離設定
    • 内回り: 1800m, 2000m, 2500m, 3600m
    • 外回り: 1200m, 1600m, 2200m, 2600m, 4000m
    • 外→内: 3200m

2016年までコース図に芝1000m, 芝1400mの設定もあったが、長らく実施されず、2017年にコース図から削除された。

2021年までは1月から3月までの期間(2015年以降は重賞競走を除く)出走可能頭数を下記の通り制限していた。

  • Aコース
    • (内回り)一律16頭
    • (外回り)一律16頭
  • Bコース
    • (内回り)2500mは14頭, 1800m・3200mは15頭, 2000m・3600mは16頭
    • (外回り)2600mは13頭, その他16頭
  • Cコース
    • (内回り)2500mは12頭, 1800m・3200mは14頭, 2000m・3600mは16頭
    • (外回り)2600mは10頭, その他16頭

ダートコース

ダートコースは芝・内回りコースの内側に設けられている。急坂はあるものの、芝・内回りと同様に、コーナーの半径が小さい小回りコースとなっている。

  • 1周距離: 1493m
  • 直線: 308m
  • 出走可能頭数(フルゲート): 1700mは12頭, 1000mは14頭, その他16頭
  • 距離設定: 1000m, 1200m, 1700m, 1800m, 2400m, 2500m

障害コース

障害コースはダートコースの内側から芝・外回りコースの内側に設けられている。途中でダートコース・芝内回りコースを横切る形態となっており、中央部の襷コースは大竹柵と大生垣を備えた「大障害コース」となっている。大障害コースは年に2回、中山グランドジャンプと中山大障害しか使用されない。また、地形を生かした深い谷を上り下りするバンケットも、特徴のひとつとなっている。

  • 1周距離: 1456.4m
  • 襷コース: 447.5m, 424.3m
  • 出走可能頭数(フルゲート)
    • 直線芝: 3570m・4100m・4250m・4260mは16頭, その他14頭
    • 直線ダート: 一律14頭
  • 距離設定
    • 芝: 2710m, 3030m(外), 3210m, 3350m(外), 3370m(外), 3570m, 4100m (大障害), 4250m (外・大障害), 4260m (外・大障害)
      • (外)は2周目の2コーナーから芝・外回りコースに入る。
    • ダート: 2700m, 2880m, 3200m, 3550m

障害の概要

各障害の概要は下表の通り。

10個の飛越障害と、3箇所の谷(バンケット)で構成されている。

主な設備

入場門

  • 正門
  • 中央門(以前は開門時刻前より開いており、スタンドB1階エリアに入場可能であった)
  • 法典門
  • 南門

※なお皐月賞、有馬記念当日は、多くの競馬ファンが入場し、スタンド席だけでは収容しきれない場合がある時、大障害コースをファンに開放する場合もある。2020年の新型コロナウィルス発生以後は、一般入場券も含め全席完全前売り制だったが、段階を追って当日券の発売(競馬場共通回数券も使用可能)を再開しており、2023年現在では、上記2競走当日についてのみが完全前売り制。他はGⅠ級を含め、前売り券(指定席は全席前売りのみ)と一般入場券のみ当日券を併売している。

指定席

インターネット予約による事前予約による販売が行われている。全席禁煙、別途入場料200円が必要となる。

  • G-Seat(5階・6階) 456席/3,300円
  • A-Seat(3階) 1,024席/2,800円
  • V-Seat(4階) 852席/2,800円
  • B-Seat(3階) 272席/2,000円
    • 2012年第4回開催より。以前のA指定席の一部をリニューアルして設定された。座席にモニターは設置されていない。
  • K-Seat(3階) 424席/ 2,800円
  • UMACAシート(3階) 188席/3,000円
    • 2006年第5回開催より。以前のB指定席からリニューアルされた。2012年第4回開催より席数が拡大されている。
  • ボックスシート(4階)48テーブル192席 4名1組で発売される。
    • 2006年第5回開催より。以前のB指定席からリニューアルされた。
  • 車椅子席 (4階)4席 同伴者は、1名まで無料になる。
  • シルバー席 (2階<屋外>/274席/当日先着順)
  • シニアサロン (地下1階/150席/シニアサロンメンバー限定)
  • シニアサロン (3階/112席/ 4階/74席/ いずれもシニアサロンメンバー限定, 当日先着順)

(廃止された指定席)

  • レディースペア席 (4階/44席<22組>/禁煙/当日先着順)は、2008年末にて廃止された。
  • i-Seat (クリスタルコーナー3階/202席/禁煙/2,800円/JRAカードによるインターネット予約)2014年1回開催をもって閉鎖された。

場内ミニFM

場内ではミニFM放送で各放送局の音声を送信している。周波数は以下のとおり。

  • 87.0MHz…グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」
  • 87.5MHz…ラジオNIKKEI第1放送
  • 88.0MHz…ニッポン放送
  • 88.5MHz…ラジオ日本

2001年末まではメディアホールでJRAオリジナルのミニFM放送を行っていた(1992年から2000年末までTurf Sound Station ターフ・サウンドステーション・2001年はGreen WAVE・周波数は87.0MHz)。

2020年第5回開催から上記ミニFM放送サービスが廃止された。

その他設備

  • コインロッカー(G・3 - 1階)
  • 食堂(4 - 2階・B1階)
  • メディアホール(3 - 1階)
  • ホースレースiスポット(2階)
  • ファーストフードプラザ・レストランプラザ・ベンジャミンプラザ・ターフィーショップ・ドラッグコーナー・ATM(B1階)

ギャラリー

アクセス

  • 東日本旅客鉄道(JR東日本)武蔵野線「船橋法典駅」から来場者専用の場内直通地下道(2017年までの名称はナッキー・モール)もしくは屋外一般道(千葉県道59号線・木下街道)で正門まで徒歩10-15分。地下道の通行可能時間は原則的に午前8時から午後5時30分までのため、指定席購入や開門待ちなどで早朝に現地入りする場合や、レース終了後の場内イベント観賞などで遅い時間に退場する場合は、正門から一般道を利用する必要がある。2005年の第50回有馬記念など、大きなレースの日は改札前で混雑することもある。
  • JR他各線(総武線各駅停車・武蔵野線・京葉線・東京メトロ東西線・東葉高速鉄道)「西船橋駅」・京成本線「東中山駅」(以上は「白井駅」行・「白井車庫」行)、北総線「白井駅」・新京成線「鎌ヶ谷大仏駅」・東武野田線「馬込沢駅」(以上は「西船橋駅」行き)から路線バス(ちばレインボーバス)で「北方十字路」(正門)または「競馬場南門」で下車。
  • 競馬開催日・場外発売日には東中山駅・西船橋駅から競馬場(中央門)直通の臨時バス(京成バス)が運行される。運賃は大人片道220円(現金)。また、重賞レース開催時には特急や快速特急が東中山駅に臨時停車することがある。
  • 西船橋駅・船橋法典駅には競馬場行き専用の乗合タクシーが待機している。
  • 京成東中山駅・京成西船駅・京成中山駅、西船橋駅・下総中山駅からの徒歩も可能であり、1978年の武蔵野線の西船橋延伸開業以前の鉄道での来訪はこちらが主流だった。ただし、最も近い京成東中山駅でも南門まで徒歩20分程度要し、京成中山駅・下総中山駅・西船橋駅へはかなりの距離がある。東中山駅から約1.5km・京成中山駅から約2km・下総中山駅から約2.5km・西船橋駅から約2kmほどの距離である。

競馬場周辺にはJRA直営及び民間運営の有料駐車場が多数あるが、駐車場に面した道路(県道180号線)の道幅が片側1車線と狭く、競馬開催日に限らず交通渋滞の名所となっているため、競馬場では「ストップ・マイカー」キャンペーンを通年実施し、公共交通機関、特に鉄道での来場を推奨している。

重賞競走

GI

  • 皐月賞
  • スプリンターズステークス
  • 有馬記念(グランプリ)
  • ホープフルステークス

GII

GIII

J・GI

  • 中山グランドジャンプ
  • 中山大障害

レコードタイム

出典:JRA公式サイト 中央競馬レコードタイム 中山競馬場

  • †は基準タイム。
  • 2024年4月14日現在

芝コース(2歳)

芝コース(3歳以上)

ダートコース(2歳)

ダートコース(3歳以上)

障害

マスコットキャラクター・イメージソング

マスコットキャラクター

1985年11月にナッキーと呼ばれる、ピンク色の蝶ネクタイを身に付けた、白馬をモチーフにしたマスコットキャラクターが制定された。場内の案内看板やゴミ箱などにプリントされている他、船橋法典駅から競馬場を結ぶ専用通路「ナッキー・モール」、4人掛け専用指定席「ナッキーボックス」の名前の由来にもなっている。また、他の競馬場や場外発売所、BS放送のグリーンチャンネルに配信される中継映像では、ナッキーの顔とレース番号を表示して中山競馬場のレースであることを示している(ただし、有馬記念開催週は有馬記念のロゴマークが使用される)。なお、1999年と2000年には、このマスコットの名前を冠したナッキージャンプステークスが施行された。

2018年1月より中山競馬場のシンボルの一つとして親しまれている「ヒマラヤ杉」をモチーフとした競走馬のシルエットを組み合わせたデザインに変更された。ただし、新デザインも有馬記念開催週は有馬記念のロゴマークが使用される。

イメージソング

2005年11月に有馬記念50回を記念して、中山競馬場のイメージソングが制定され、開催日の開門時や場内イベントなどで使用されている。

喝采~この道の先に」作詞・作曲:今井千尋 歌:松本英子

なお、以前は開門時には「キング・オブ・ターフ」(作曲:すぎやまこういち)が使用されていた。

その他

  • 昭和の終わりから平成の始めにかけて、武豊やオグリキャップなどの人気による空前の競馬ブームが起こり、1990年12月23日の第35回有馬記念当日には同競馬場最高の入場者177,779名を集めた。これがきっかけになって、主要なGI級競走開催日には入場制限(前売入場券を購入したファンのみが入場できる。若しくは当日券・回数券も発売されるが、前売券購入者を優先入場させる)処置が取られた。2005年の有馬記念では6年ぶりの完全入場制限が行われ、19万枚の前売入場券が全国で発売された。開催当日は一部の例外(指定席当選者など)を除き、この前売入場券を持参しないと入場することが出来なかった(ただし、正門前などで職員を介した余り入場券の売買が行われた)。
  • 東京競馬場が2002年に実施した全面改修工事の実施、特に2002年夏から2003年4月にかけて行われたコース全面改修工事実施に伴って、通常の東京競馬開催の期間に当たる2002年10月-11月と、2003年2月の開催を当競馬場で振り替え開催したため、2002年10月から2003年4月までの7ヶ月間に渡って連続開催され、通常、東京で施行されるGI級競走の天皇賞(秋)、ジャパンカップダート、ジャパンカップ、フェブラリーステークスの4競走は、中山競馬場で代替開催された。しかし、異例の長期開催に配慮し9月の中山開催が新潟開催に振り替えられたため、通常中山競馬場で開催されるスプリンターズステークスは新潟競馬場で開催された。
  • 2010年まで毎年8月に本馬場を使って花火大会が開催されていた。但し、建前上は周辺地域住民向けのイベントであり、あまり大きな告知は行われない。2011年は東日本大震災の影響を理由に中止され、2012年以降も予算の都合で廃止が決定された。
    • 2004年までは8月第1水曜日の開催が通例となっていたが、2005年から2010年までは8月第1日曜日の場外発売終了後に開催されるようになった。
  • 2001年7月まで、中山競馬場では夏期ローカル開催(福島競馬場・新潟競馬場)の場外発売を行わなかった。ただし宝塚記念の開催される週は、当日の福島競馬場の後半6競走と、宝塚記念(前日発売を含む)のみ発売を行っていた。また、競馬場改装などに伴う代替開催のため夏期に東京競馬場の開催が組み込まれた際には、その期間中は通常通り場外発売を行った。
    • これは同じ船橋市内にある船橋競馬場や、中山競馬場周辺住民への配慮のためとされていた。
    • 2001年7月14日の新潟競馬初日より、通年の場外発売が行われるようになった。
  • 毎年中山のGI開催日前後の週には、各種のチャリティイベントが行われる。その中心となるのが「ファンと騎手との集い」であり、チャリティオークションや、事前に抽選で選ばれたファン代表と共にゲームやクイズで盛り上がる。このイベントの収益金は、各種団体に寄付される。なお、2010年4月18日に行われたファンと騎手との集いが第20回(20周年記念)となった。
    • 2015年までは3回中山(3月下旬〜4月中旬)がこのイベントに充てられており、皐月賞当日に「ファンと騎手との集い」が行われていた(2011年は東日本大震災の影響により、通常の3回中山が開催されなかったため行われていない)。2016年からは、4回中山(9月中旬〜10月上旬)に変更され、オールカマー当日(フリーパスの日)に「ファンと騎手との集い」が行われる。
    • 寄付される団体は、かつては中山競馬場周辺の福祉団体が多く、世界の子どもにワクチンを日本委員会へ寄付されたこともある。東日本大震災以降は、震災遺児支援の観点からあしなが育英会に寄付されている。
    • 「ファンと騎手との集い」では、かつては後藤浩輝騎手(故人)などが盛り上げ役として活躍していた。
    • 2015年までは皐月賞当日に行われていたが、当日は例年福島開催(1回福島)が行われており、多くの若手騎手が若手騎手限定競走参戦のため福島で騎乗しており、若手騎手やローカルでの騎乗を中心と決めている騎手(例: 中舘英二騎手(現: 調教師))が参加できない問題点があった。このイベントの運営に強く関わっている騎手が福島で騎乗する場合も、午前中で福島での騎乗を切り上げて参加せざるを得ないケースがあった。前述のとおり2016年からは、2012年以降第3場開催がない4回中山(オールカマー当日)での開催になるため、神戸新聞杯や障害競走(通常午前中に実施)などで阪神への参戦がない限りは、少なくとも関東所属の若手騎手やローカルで活躍する騎手も参加可能になった。このため、障害競走に騎乗する騎手の一部は、同様に午前中の障害競走が終了した時点で阪神での騎乗を切り上げて参加せざるを得ないケースがある。
    • 皐月賞当日に開催していた当時は、例年同時間帯に「中山グランドジャンプツアー」として、事前に抽選で選ばれたファンが障害コースを見学するイベントを行っていた。障害を主戦場とする騎手はこちらに参加するため、基本的に「ファンと騎手との集い」には参加できなかった。4回中山への変更後は「Nakayamaジャンプツアー」として、「ファンと騎手との集い」の1週前(セントライト記念当日)の開催になるため、この問題も解消される。ただし、前述のとおり「ファンと騎手との集い」当日に阪神で障害競走が編成されると、障害を主戦場とする騎手の参加が困難になる。
  • 2009年9月12日の第4回開催より、ハイビジョン対応の2面マルチターフビジョンにて映像提供が行われるようになった。
  • 2010年1月11日の第4競走新馬戦で16頭中9頭落馬(9頭の落馬は史上最多)。半数以上が落馬したことになる。
  • 2011年〜2012年まで放送されていた『LIVE&REPORT 中央競馬中継』(千葉テレビ放送制作)では、中山開催の有無に関わらず年間を通して、中山競馬場内にスタジオが設けられていた。2010年まで放送されていた『中央競馬ワイド中継』(千葉テレビ放送・テレビ埼玉・テレビ神奈川共同制作)では、中山開催時(千葉テレビ放送制作)のみ中山競馬場から放送されていた。
  • 2022年以降、競馬場内での馬場照明増設工事が実施され、2023年の第5回中山競馬場の開催から有馬記念・ホープフルステークスの発走時刻を15時40分に繰り下げ、皐月賞・スプリンターズステークスと同じ体制にする。同時に前年阪神競馬場で実施されていた「2022ファイナルステークス」と、本場で実施されていた「カウントダウンステークス」を入れ替え、2023年12月28日の阪神競馬場最終第12競走を「カウントダウンステークス」(3歳以上3勝クラス定量戦、芝1200m)に、中山競馬場の最終第12競走を「2023ファイナルステークス」(3歳以上3勝クラス定量戦、芝・外回り1600m)として実施する。

主な元所属調教師

1978年に美浦トレーニングセンターが開設されるまでは競馬場や白井分場で調教が行われていた。

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 競馬・競馬場・中央競馬
  • 競馬場一覧
  • 船橋競馬場(同市の地方競馬場)

外部リンク

  • 中山競馬場-JRA公式
  • 中山競馬場-天気

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