(じょう まさゆき、1904年6月10日 - 1976年11月27日)は、日本の小説家、推理作家、詩人、編集者。本名は稲並 昌幸。
東京市神田練塀町生まれ。京華中学校4年次退学。城左門名義で詩作している。時代小説『若さま侍』シリーズは有名で、時代劇映画・ドラマ化された。江戸川乱歩は、城を「彼は人生の怪奇を宝石のやうに拾ひ歩く詩人である」と評している。またショートショートの先駆者と称される。
横溝正史が創作した名探偵・金田一耕助のモデルとなった一人でもある。
1977年に東京都大田区の区立馬込図書館に旧蔵書4,750冊が寄贈され、翌1978年5月に「城昌幸記念文庫」が開設され、公開された。長く図書館入り口向かって左手のスペースに、大田区関係の公文書、郷土史コーナーと並んで開架公開されていたが、資料劣化のため、2005年より原則閉架での公開とされ、地下書庫に保管されている。
馬込は後世馬込文士村と呼ばれるほど、著名な作家や詩人が多く住み、城もその住人の一人だった。馬込図書館には、文士村に因んで、馬込に住んでいた文士の著作を集め公開している。
没後にまとめられた作品集として、星新一編『怪奇の創造』(有楽出版社・1982年)、長山靖生解説『怪奇製造人』(国書刊行会探偵クラブ・1993年)、日下三蔵編『怪奇探偵小説傑作選(4)城昌幸集 みすてりぃ』(ちくま文庫・2001年)がある。
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