中国高速鉄道CRH1型電車は、広深線などで用いられている高速鉄道車両である。
この項目では中国高速鉄道CRH380D型電車についても解説する。
CRH1型電車は、中華人民共和国鉄道部が第6次在来線スピードアップのために、ドイツのボンバルディア・トランスポーテーション社(カナダに本拠をおくボンバルディア・グループの鉄道部門)などと提携して導入されている高速鉄道車両である。
この電車の原形車はスウェーデン・SJ AB社のRegina C2008形である。
2007年2月1日から広深線(広州 - 深圳)で営業運転を開始した。現在は上海近隣など他地域でも運転されている。
なお、外国からの技術移転を基にライセンス生産されているCRH車両は「和諧号」(和諧=調和の意)と呼ばれている。
CRH1A型電車は8両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
うち00と01号車は先頭車で、車体に「CRH1A-xxxx」と記載されている。02と07号車はパンタグラフを搭載する。
1081~1166編成については編成の組成が他編成と異なっている。
CRH1A-A型電車は、ボンバルディア・トランスポーテーション社の高速鉄道車両Zefiro250NGをベースにしたCRH1Aの増備車。2016年に登場した。CRH380Dと比べて先頭部が短く、塗装も異なっている。
8両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
うち00と01号車は先頭車で、車体に「CRH1A-xxxx」と記載されている。02と07号車はパンタグラフを搭載する。
CRH1B型電車は16両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
うち00と01号車は先頭車で、02と08、15号車はパンタグラフを搭載する。
2012年10月にはCRH1Eとして製造されていた車両が編入され、新たにCRH1B-1076~1080編成となった。
そのためこれらの編成についてはそれまで製造されていた車両と外見が異なるほか、編成内の一部車両の定員数が異なっている。
CRH1E型電車は、ボンバルディア・トランスポーテーション社の高速鉄道車両Zefiro250(英)をベースにした、先頭車と食堂車を除き寝台車で組成された編成。
16両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
うち00と01号車は先頭車で、02と07、10、15号車はパンタグラフを搭載する。
1073~1075編成については10号車の高級一等寝台車(高级软卧)(中)が一等寝台車に置き換わっており、定員数が増加している。
CRH1E-250型電車は、ボンバルディア・トランスポーテーション社の高速鉄道車両Zefiro250NG(英)をベースにした、一部が寝台車で組成された編成。2015年12月に登場した。
16両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
うち00と01号車は先頭車で、02と07、10、15号車はパンタグラフを搭載する。
CRH1Eでは食堂車であった09号車が一等寝台・食堂合造車に改められており、定員数が更に増加している。
CRH380D電車は、2014年に登場した最高営業速度380km/hを目指している高速鉄道車両である。8両編成のものは CRH380D、16両編成のものはCRH380DLと呼ばれることになっている。
2010年9月にドイツのベルリンで開催されたイノトランス2010で展示された、ボンバルディア・トランスポーテーション社の高速鉄道車両Zefiro380(英)をベースにしている。
CRH380D型電車は8両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。
511編成以降については編成や座席配置が一部変更されており、定員が増加している。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou