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大田広域市


大田広域市


大田広域市(テジョンこういきし、韓: 대전광역시; 英: Daejeon Metropolitan City)は、大韓民国中西部に位置する広域市(忠清道地方)。

人口規模は大韓民国の都市の中で5位。首都圏ではない広域市の中でソウル特別市と最も近いため、多くの研究機関と政府機関が多く位置している地域で、地域住民の中では研究員と公務員の割合がかなり高い。

概説

大田国際博覧会が1993年に開催されたほか、市内の儒城区にハイテク団地「大徳研究団地」を有するなど科学技術都市として知られる。1973年に研究学園団地として指定された大徳研究団地は、韓国科学技術院(KAIST)や韓国電子通信研究院(ETRI)など政府・民間の研究所100以上が集中しており、原子力や宇宙開発、生命工学などの研究を行っている。また特許庁や統計庁など首都機能の一部が大田に分散されており、韓国水資源公社 (K-WATER) の本社と韓国鉄道公社(KORAIL)の本社も置かれている。

日本とはかなり関係の深い地域で、1904年鉄道が建設されてから発展し始めた。1910年と1925年当時に行われた人口調査では、地域住民の半分以上が日本人で、特に名古屋出身者が多く居住していたことが分かった。これらの影響は今なお残っている。大田の組分けゲームの名前は「우에시다리(ウエシダリ)」で、日本語の「上」と「下」から来ていると推測されている。

行政

  • 市長:李莊雨(이장우、2022年7月1日 - )
歴代市長については大田広域市長を参照。
  • 議会:22議席(地域区19+比例代表3)地域区は小選挙区制。
出典:“大田広域市選挙管理委員会ホームページ”を参照(2023年12月9日閲覧)。
    • 東区(동구
    • 中区(중구
    • 西区(서구
    • 儒城区(유성구
    • 大徳区(대덕구

読みは大韓民国の地方行政区画参照

歴史

古来より近郊の儒城温泉が知られていたが大きな町はなく、公州所属の農村地帯に過ぎなかった。ゆえにこの地域を「大きな田畑」を意味する固有語でハンバッ(한밭、Hanbat)と曖昧に指し示していた。日本統治下の自治体統廃合の際に「大田」と漢字が当てられ、さらに京釜線・湖南線などが開通して交通の要衝となり急速に発展、大きな都市となった。

  • 古代 - 百済の雨述郡・真県・奴斯只県・所比浦県
  • 統一新羅時代 - 比豊郡・鎮嶺県・儒城県・赤鳥県
  • 高麗時代 - 公州牧の懐徳県・鎮岑県・儒城県・徳津県
  • 李氏朝鮮時代 - 忠清道懐徳郡・鎮岑郡
  • 1914年
    • 4月1日 - 郡面統合により、懐徳郡・鎮岑郡および公州郡儒城面の区域をもって大田郡を設置。大田郡大田面は、現在の仁洞・中洞・元洞・貞洞・銀杏洞地域に該当する。
    • 3月22日 - 湖南線鉄道全線開通
  • 1926年3月1日 - 外南面の一部(外川里・蘇堤里の各一部および大洞里・新大里・連孝里)を編入。
  • 1928年6月20日 - 大田駅新築落成式
  • 1931年4月1日 - 大田面が大田邑に昇格。
  • 1934年 - 上水道供給
  • 1935年10月1日 - 大田郡大田邑が大田府に昇格。大田郡は大徳郡に改称。
  • 1939年 - 大田 - ソウル間の複線列車運行開始
  • 1940年11月1日 - 大徳郡外南面・柳川面の各一部を編入。
  • 1949年 - 大田府が大田市に改称。
  • 1963年1月1日 - 大徳郡柳川面および懐徳面・山内面の各一部を編入。
  • 1977年 - 東区・中区を設置。(2区)
  • 1983年2月15日 (2区)
    • 大徳郡儒城邑および九則面・炭洞面・杞城面・鎮岑面の各一部が中区に編入。
    • 大徳郡懐徳面が東区に編入。
  • 1987年 - 大徳郡鎮岑面の一部が東区に編入。(2区)
  • 1988年1月1日 - 中区の一部が西区として分離。(3区)
  • 1989年1月1日 - 忠清南道大田市が大田直轄市に昇格。(5区)
    • 忠清南道大徳郡東面および山内面の一部が東区に編入。
    • 忠清南道大徳郡山内面の一部が中区に編入。
    • 忠清南道大徳郡杞城面が西区に編入。
    • 西区の一部と大徳郡九則面・炭洞面および鎮岑面の一部をもって儒城区を設置。
    • 東区の一部と大徳郡新灘津邑をもって大徳区を設置。
  • 1993年 - 大田国際博覧会を開催。
  • 1995年 - 大田直轄市が大田広域市に改称。(5区)
  • 2004年 - KTX(韓国高速鉄道)開業。

軍事

儒城区の紫雲台には教育司令部や陸海空各軍の大学があるほか、周囲に国防科学研究所、軍需司令部が集中する。鶏竜台(陸海空三軍統合本部)のある鶏龍市は儒城区に隣接する。

経済

産業構造別比重はサービス業が76.6%を占め、製造業18.2%、建設業3.9%、電気・ガス・蒸気・水道事業1.1%、農林漁業0.1%。製造業の割合は2010年16.5%、2011年17.9%、2012年18.2%と増加の傾向にある。

交通

空港

市内に空港はないが、清州国際空港が忠清北道清州市(旧清原郡)にあり、韓国の時刻表では「清州/大田」と表記されている。

鉄道

  • 韓国鉄道公社(KORAIL)
    • 京釜高速線:大田駅
    • 京釜線:新灘津駅 - 懐徳駅 - 大田駅 - 細川駅
    • 湖南線:西大田駅 - 佳水院駅 - 黒石里駅
    • 大田線:大田駅 - 西大田駅
  • 大田広域市都市鉄道公社
    • 1号線:板岩駅 - 新興駅 - 大洞駅 - 大田駅 - 中央路駅 - 中区庁駅 - 西大田ネゴリ駅 - 五龍駅 - 龍汶駅 - 炭坊駅 - 市庁駅 - 政府庁舎駅 - 葛馬駅 - 月坪駅 - 甲川駅 - 儒城温泉駅 - 九岩駅 - 顕忠院駅 - ワールドカップ競技場駅 - 老隠駅 - 智足駅 - 盤石駅

大田駅にはKTX・SRTおよび東大邱駅・釜山駅方面のITX-セマウル・ムグンファ号が、西大田駅には一部の湖南高速鉄道の列車および湖南線・全羅線方面へのITX-セマウル・ムグンファ号が停車する。忠北線・清州駅方面の列車の多くも大田駅を始発駅としている。

この他、市内には韓国鉄道公社の大田操車場があり、京釜線と湖南線の分岐点となっている。大田線は旅客列車の運行を行っていない。

バス

  • 大田複合ターミナル
    • 2011年12月16日に開業。これまで分散していた高速バスターミナルと市外バスターミナルが集約された。大田駅より北に2km、西大田駅より北東4kmに所在。
    • 高速バスは、ソウル高速バスターミナルへは15分間隔で運行し、所要時間は2時間。その他東ソウル総合バスターミナル・釜山総合高速バスターミナル・大邱広域市(大邱東洋高速バスターミナル・西大邱高速バスターミナル)・仁川・全州・光州・蔚山・浦項・江陵などへ運行。
    • 市外バスは、仁川国際空港・金浦国際空港・水原・利川・城南・原州・春川・安東・昌原など各地へ運行。

高速道路

  • 京釜高速道路(1号線)
    • 飛龍ジャンクション - 大田インターチェンジ - 懐徳ジャンクション - 新灘津サービスエリア(ソウル方向のみ) - 新灘津インターチェンジ
  • 統営-大田・中部高速道路(35号線)
    • 南大田インターチェンジ - 山内ジャンクション
  • 唐津-盈徳高速道路 (30号線)
    • 儒城ジャンクション
  • 湖南高速道路支線(251号線)
    • 西大田ジャンクション - 儒城インターチェンジ - 北大田インターチェンジ - 懐徳ジャンクション
  • 大田南部循環高速道路(300号線)(当該記事参考)
  • 川辺都市高速化道路(当該記事参考)

国道

  • 国道1号
  • 国道4号
  • 国道17号線 (韓国)
  • 国道32号線 (韓国)

気候

ケッペンの気候区分では温帯夏雨気候に属する。内陸である為、寒暖の差が激しい大陸性気候となる。夏は暑く、冬は緯度の割りに寒さが厳しい。最高気温極値は39.4℃(2018年8月15日)、最低気温極値は-19.0℃(1969年2月6日)、過去最深積雪は49.0cm(2004年3月5日)である。

教育

大学

国立
  • 韓国科学技術院 (KAIST)
  • 忠南(チュンナム)大学校
  • ハンバッ大学校
私立
  • 韓国情報通信大学校(第三セクター形式)
  • 大田(テジョン)大学校
  • 又松(ウソン)大学校
  • 培材(ペジェ)大学校
  • 牧園(モグォン)大学校
  • 韓南(ハンナム)大学校

高等学校

  • 大田科学高等学校
  • 大田高等学校

研究施設

  • KSTAR - 核融合研究施設

観光

  • 儒城温泉(ユソン温泉)
  • 国立中央科学館:「自然と人間と科学の調和」がテーマの産業、技術、自然史、科学技術史などに関する博物館。1926年ソウルに開業した国立科学博物館を移転・拡大したもの。正式にはこちらが本部で、ソウルが分館にあたる。リニアモーターカーが運行されている。
  • エキスポ科学公園:1993年の大田国際博覧会跡地。
  • アクアワールド水族館
  • オーワールド
  • 鶏足山ファントッキル:「黄土の道」と呼ばれるハイキングコース。
  • 大清湖
  • 大田トゥルレサンキル:市内・周囲のハイキングコース。
  • 同春堂:李氏朝鮮時代の官吏・儒学者の宋浚吉の別荘。大韓民国指定宝物。
  • 大田文化芸術の殿堂
  • 大田市立美術館
  • 李應魯美術館
  • 現代ギャラリー

スポーツ

メディア

  • テレビ・ラジオ局
    • KBS大田放送総局
    • 大田文化放送(大田MBC)
    • 大田放送(TJB・SBS系列)

姉妹都市

  • 大田市、日本 1987年
  • シアトル、アメリカ合衆国 1989年
  • ブダペスト、ハンガリー 1994年
  • 南京市、中国 1994年
  • カルガリー、カナダ 1996年
  • グアダラハラ、メキシコ 1997年
  • ウプサラ、スウェーデン 1999年
  • ノヴォシビルスク、ロシア 2001年
  • ブリスベン、オーストラリア 2002年
  • ビンズオン省、ベトナム 2005年
  • 無錫市、中国 2006年
  • 札幌市、日本 2010年10月22日
  • ダーバン、南アフリカ共和国 2011年


脚注

出典

関連項目

  • 朝鮮八道
  • 忠清道
  • 二十三府制
  • 忠清南道 (日本統治時代)
  • 大田国際博覧会

外部リンク

公式
  • 大田広域市公式サイト (朝鮮語)
  • 大田広域市観光サイト (朝鮮語)
  • 大田広域市営 外国人生活案内サービス (日本語)
  • 大田広域市 交通情報 (英語)
その他
  • 大田 (韓国) - ウィキトラベル(日本語)
  • 大田広域市に関連する地理データ - オープンストリートマップ
  • 地図 - Google マップ


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 大田広域市 by Wikipedia (Historical)