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ヤッターマン


ヤッターマン


タイムボカンシリーズ ヤッターマン』(英語表記:Yatterman)は、1977年1月1日から1979年1月27日までフジテレビ系列で、毎週土曜18:30 - 19:00(JST)に全108話が放映された、タツノコプロ制作のテレビアニメ。

「タイムボカンシリーズ」2作目に当たる一方、同シリーズとは別に「ヤッターマンのリメイク」という扱いの作品がいくつか作られている。これらについては以下の各項目を参照。

  • ヤッターマン (2008年のテレビアニメ) - ytv・日本テレビ系列で2008年1月から2009年9月まで放映された連続テレビアニメシリーズ。2009年8月に上映されたアニメ版映画についても同項目を参照。
  • ヤッターマン (映画) - 松竹系で2009年3月に上映された日本の実写映画。
  • 夜ノヤッターマン - 2015年1月から3月に放映されたテレビアニメ。
  • グッド・モーニング!!!ドロンジョ - 日本テレビ系列で放送の『ZIP!』内「あさアニメ」として、2015年3月から2016年3月まで放映されたコーナーアニメ。
  • DORONJO / ドロンジョ - WOWOWで2022年10月より放送のテレビドラマ。

概要

地球上のどこかにある“お宝”のありかを示したアイテムを特定の個数集めようとする、ヤッターマンとドロンボー一味との戦いを描いた作品。「ヒーローに変身する男女ペアの主人公」「ゾロメカ」「おだてブタ」「三悪メカ爆発時のドクロ雲」など、後にシリーズを象徴することになる要素のほとんどは本作品が初出である。ツナギをベースにしたヒーローコスチュームというのも異色である。

シリーズの中でもタイムトラベルをしない希少な作品でもある。題材は初期には世界七不思議(雪男・モアイ・ネッシーなど)や世界各地の風物(カーニバルなど)、世界的に有名な俳優・歌手などを扱っていた。その後2クール目以降より、『タイムボカン』のように名作児童文学や昔話、伝記などのパロディーが激増する。舞台も江戸時代まがいの町を筆頭に、中世ヨーロッパ・古代ローマ・古代ギリシャまがいの町といった、明らかに現代とは思えない話が多い。サブタイトルの大半や登場人物・舞台は、これらの物語の元になっている話がわかるようなギャグパロディーとなっていた。

2年間の平均視聴率は20.1%、最高視聴率は第11話の28.4%(タツノコプロが所有する資料による)と、タツノコプロ制作のアニメの中で最も高い数字を残している。タカトクトイスが発売したヤッターワンの玩具は出荷数120万個を超えた。番組終了後も前述の通り本作品のリメイク作品が度々制作された他、1990年代にリリースされたOVA『タイムボカン王道復古』でも初代の『タイムボカン』を差し置いて本作品がメインを飾るなど、本作品がフィーチャーされる機会はシリーズ中でも比較的多い方である。文字多重放送を実施しており、高田ガン/ヤッターマン1号のセリフは黄色。上成アイ/ヤッターマン2号のセリフは青色。その他の人物のセリフは白で表示される。

ストーリー

オモチャ屋の息子・ガンちゃんは、父親が製造途中で放棄してしまった大きな犬型のロボットをガールフレンドのアイちゃんと一緒に密かに完成させる。しかしガンちゃんは父親がロボット犬を金儲けの道具にしか使わないであろうことを危惧し、このロボット犬を正義のために役立てることを考え、自らも正義を守るヒーロー『ヤッターマン』となることを決意した。

一方イカサマ商売で活動資金を荒稼ぎする悪党・ドロンボー一味のもとに泥棒の神様を自称するドクロベーと名乗る謎の人物から「大金塊のありかを記したドクロストーンが4つに割れて地球の方々に散らばっていて、1つは自分が持っている。もし残り3つのドクロストーンを見付けることができたら、金塊は折半しよう」という申し出を受け、ドクロベーに従う。ドロンボーの計画を知ったガンちゃんたちは、ロボット犬=ヤッターワンを駆って一味に立ち向かう。

ストーリーフォーマット

  1. ドロンボー一味がインチキ商売で稼いだ金でその商売にちなんだメカを作る。
    • インチキ商売の店舗にはシンボルのドクロマークが必ず付いている。この地下にメカ工場がある。
    • インチキ商売で物を売りつける際の値段は概ね10万円と決まっている。まれに競売形式の商売もあり、中でも第14話では1億7,000万35円を稼いだ。売る商品(サービス)の値段が10万円程度で追いつかない場合(車など)では、100万円になることもある。また、最初には安価または無料を謳い、後から多額の料金を要求することもあった。
    • 状況によって、第28話や第39話のようにドクロベーが資金援助をすることもあった。またその逆に、第19話ではドロンボーが強奪した大量の札束を没収したり、第78話では売上金の大半を没収するということもあった。
    回が進むに連れ、第75話の「ガマの油」や第98話の「泣き売」といった、古典的なインチキ商売をすることもあった。
  2. ガンちゃん(ヤッターマン1号)とアイちゃん(ヤッターマン2号)の2人(時折、オモッチャマ1人)がインチキ商売を嗅ぎ付け、店舗の赤いドクロマークでドロンボー一味の仕業と確信してから、潜入してドクロストーンに関する情報を入手する。
    • 地下のメカ工場への入り口は外から見える場合とカモフラージュされている場合があるが、どんなにうまくカモフラージュしてもオモッチャマが見つけ出す。
  3. ドロンボー一味はドクロベーの怪しげな情報を元にドクロストーン探しに出る。ヤッターマンはそれを追跡する。
    • 多くの場合、ドクロベーが指令を伝えた後に爆発し、ドロンジョたちの服がボロボロになる。ただし、初期はテープやフィルムが消えるだけのことが多く、それに対しボヤッキー・トンズラーが、「○○は消える指令は残る、ほんにあなたは屁のような」、あるいは「声はすれども姿は見えず、ほんにあなたは屁のような」というのが定番だった。また終盤においてドロンジョの裸が露出すると、「アッ!見たわね、小林君と小林君のお父さん、後でお電話ちょうだいね」や「目を消毒して早く寝なさい!」などのように、視聴者に呼び掛ける台詞も散見されるようになった。
    • 多くの場合、メカが地上に出る際にインチキ商売の店舗を破壊するが、回によっては破壊せず、きれいに建物が割れてその間から飛び出してくることもある。
  4. 先にご当地に着くドロンボー一味、地元のトラブルに乗じ、ご当地の悪人や心の歪んだ者を結託させ、言葉巧みにヤッターマンを陥れ、ドクロストーンと思しきものを詐取。
  5. 誠意もしくは実力で危機を脱したヤッターマンと馬脚を露わしたドロンボー一味との戦闘。白兵戦はヤッターマンが圧倒、メカ戦に移行し序盤はドロンボー一味が優勢だが、ヤッターマンの「メカの素」で生み出されたビックリドッキリメカ(ゾロメカ)で形勢逆転。そしてドロンボーメカは多くの場合ビックリドッキリメカに解体され爆発、もしくは自爆スイッチで爆破され、ドクロ雲を残す。最後にヤッターマンは勝利のポーズを決める。勝利のポーズは前期、中期、後期と大きく分けて3種類がある。
  6. 多くは誤解に基づくご当地トラブルはドロンボー一味の成敗と共に無事解決し、奪還されたターゲットがドクロストーンでないことも判明する。そしてドロンボーとの結託者は改心するか、ご当地の警察などに御用になるかのどちらかとなる。本物は第14話と第34話で見つかっており、第34話ではヤッターマンが確保したものの、第84話でドロンボー一味に奪われている。
  7. ドロンボー一味、3人乗り自転車(通称「タンデム自転車」「おしおき三輪車」)で敗走する途中、「おしおきだべぇ」の一言でドクロベーの「ママより怖いおしおきタイム」が始まる。おしおきの際、ドクロベーが「ミュージック」とコールすると、ベートーヴェンの『運命』のイントロ部分が、おしおきファンファーレとして流れ、直後におしおきが執行される。内容としては主に「動物に襲われる」、「ミサイルや爆弾に撃たれる」、「岩や隕石などの下敷きになる」、「檻に閉じ込められる」、「釜茹でや火あぶりにされる」、「水中や砂地獄に落とされる」というパターンが多い。変わったところでは、95話で逃亡の時に劇中でドロンジョが約束を破ったキーザーの軍隊に追いかけられるというものもあった。後期には、「おしおきポーズ」が登場し、その決めセリフは「ドクポンタン」。
    • 第17話や第47話では、おしおきに逆上した一味が「ドクロベーのスカポンターン!!」と叫ぶシーンもあり、その後とどめのおしおきをされている。
  8. ヤッターマン、ナレーションと共に凱旋する。

本作品では2年と1か月、ほぼ毎回にわたって以上のフォーマットに則ったストーリー作りが通された。制作者側も後期エンディングテーマ「ドロンボーのシラーケッ」の歌詞などで、こうした「マンネリ」を自らネタにしてもいる。一方、前作でよく見られた「敗北した際の責任のなすりあい」は本作品では踏襲されず、また時折上記のパターンが破られることもあるなど、視聴者を飽きさせない工夫がされている。

後期に入るとナレーションの富山敬がBGMに合わせて歌うこともあった。歌詞はおおむね次のとおりであり「♪きょーうもゆーくゆーく 夕日のなーかーをー せーいぎーのみーかたーヤーッターマンー きーよくたーだしくうーつーくーしくー がんばーれー ヤッター ヤッターマーン」、時々サビの部分だけ歌って終わることもあった。第31話・第34話・第61話・第96話・第99話・第101話・第103話・第105話では、ヤッターマンの凱旋シーンが省略された。

上記のフォーマットは、テレビアニメ2作目でも概ね踏襲されている。

登場キャラクター

ヤッターマン

2人揃って「ヤッターマン」。ヤッターワンを完成させた2人はドロンボー一味の悪巧みを知り、ヤッターマンとなって戦う。基本的に何らかの形でドロンボー一味の企みを察知する。

高田 ガン(たかだ ガン) / ヤッターマン1号
声 - 太田淑子 / 喜多村英梨(タツノコ VS. CAPCOM)
本作品の主人公。愛称は「ガンちゃん」で、13歳の少年。一人称は「俺」。父が経営する高田玩具店の一人息子。身長165cm。正義感と熱血漢に溢れる性格の持ち主だが、ドロンボーに対しては容赦がなく、悪党相手とはいえ、彼らを騙したり、悲惨な姿を見ようとするなど正義の味方らしからぬこともする。武器はケンダマジックだが、第37、38話のみタカトクが販売していたシュルシュルカッター(薄い物を切り裂く熱線銃。元は発泡スチロールを電熱線の熱で自在に切り取る工作用器具)も使用している。いつもは常に青色のツナギを着ており、変身する際は空に投げたツナギを裏返しに着装してヤッターマン1号となるが20話ではスーツが隣に落ちるハプニングに見舞われている。ドロンボー一味の前に姿を現す際は決め台詞(「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えない!」というパターンが多い)を発す。決め台詞後には歯をキラリと光らせるが、第62話では目と歯に続いて股間を光らせ、ドロンボーの3人をズッコケさせ、ドロンジョに「光ってりゃいいってもんじゃないよ!!」と言われた。後期以降からはドロンジョを捕まえて口説くシーンが定番になり、彼女の心を弄ぶが、アイちゃんの怒りを買い、お仕置きされる。注射が大嫌い。
第101話で描かれた50年後の姿では、白い髭を蓄え、腰痛持ちであり、ドロンジョと抱き合って満更でもない表情をしていた。
上成 愛(かみなり あい) / ヤッターマン2号
声 - 岡本茉利 / 加藤英美里(タツノコ VS. CAPCOM)
愛称は「アイちゃん」で、12歳の少女。一人称は「私」。ガンちゃんのガールフレンド。父が経営する上成電気店の一人娘。身長161cm。正確な誕生日は不明だが、第13話では誕生日を迎えている。1号同様正義感が強く愛に満ちているがドロンボーには容赦がなく、悪党相手とはいえ暴言を吐くなど正義の味方らしからぬこともする。武器はシビレステッキ。12歳だが、ガンちゃんに合わせて20歳弱程度の女性の体格で描かれている。ガンちゃんと同じようにいつもは黄色のツナギを着ている。変身する際は空に投げたツナギを裏返しに着装する。決めゼリフ(まれに「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えないわよ」とブリっ子のように言う場合あり)の後に目をキラリと光らせる。2人の決めゼリフの後にドロンジョが「目医者と歯医者のコマーシャルやるな!!」などとしばしば反発する。また、第97話では上半身の至るところがキラキラ光る場面が見られた。第78話ではボヤッキーに決め台詞を先に言われて、ガンちゃんの胸にすがりついて泣き出した。稀だが一部の回ではボヤッキーやトンズラーとの戦いで二人にセクハラをされたり、第75話ではとっさの機転で自爆しようとするドクロベエのロボットを投げたボヤッキーにより下着姿にされたことがある。
シリーズ後半でドロンジョに「2号さん」と揶揄される。ガンちゃんとは相思相愛だが、ガンちゃんとドロンジョが良い雰囲気になるとしばしば嫉妬心を露わにし、シビレステッキで制裁することもあった。第101話で描かれた50年後の姿では、丸々と太って笑顔を絶やさない温厚なキャラクターになっていた。
オモッチャマ
声 - 桂玲子
サイコロ型ロボットで、ガンちゃんの父親が経営する高田玩具店のマスコット。前作のチョロ坊と同様にロボットでありながら喜怒哀楽の感情を持つが、ガンちゃんには感情を否定されている。乾電池をエネルギー源とし頭からプロペラを出して飛行することができる。ドロンボー一味のアジトに乗り込み、悪事を一番先に察知する役割。
ドロンボー一味のインチキ商売を自ら手を下して暴いたこともあり(第28話)、さらにはインチキのからくりを逆に利用して悪戯をしたこともある(第38話)。一方でおませな一面もあり、インチキ商売の偵察中にドロンジョの美貌に目が行ってしまい、ガンちゃんに「ませてるんだから!」と一喝されたり(第7話)、ガンちゃんとアイちゃんのラブシーンを想像して2人に「ませすぎ!」と一喝されている(第86話)。成人男性を吊り上げることもできる(第81話)。
ヤッターキング用のメカの素を内部に格納していたこともあるが、1度取り出すと重すぎて自力では持てなくなり乾電池が切れる描写がある。ヤッターキングの内部仕様変更後は、椅子取りゲームを妨害された第66話を除き、メカの素を取り出す直接的な描写は見られない。少々生意気な一面もある。一人称は「ボッチ」で、語尾は「~だコロン」。
第101話では、人間であるヤッターマンやドロンボー一味ばかりか、双方のメカも古くなった描写がされる中、オモッチャマだけ「ボッチは歳取らないから」とそのままの姿で出ていた。
ヤッターペリカン初登場の第14話から新ヤッターメカ登場までの間の第44話を除くペリカン出動話数、および第58話のエンディングでは、企画書時点での名称「サイコロン」でクレジットされている。第41話ではヤッターワンから「(サイ)コロンはうるさいの!」と言い返される場面がある。
第89話の予告の中で初めて「三悪」という言葉が登場している。

ドロンボー一味

基本的にインチキ商売(時々、まっとうな商売をする)で活動資金を得て泥棒家業を働く、悪党にして自称・義賊。たまに本気なのか冗談なのか自分たちが「悪党」であることを忘れることもあり、正しい心の持ち主の話を聞いて感動したり、自分たちより悪人に対して「わいらより悪党だ」と発言した回がある。3人を合わせて「ドロンボー一味」と称する。宿敵の名でもあり、口癖でもある「やった」という言葉は彼らにとって縁起が悪い言葉ということで禁句となっており、言った後はほぼ必ず悲惨な目に遭っている。回によってはファンの力を借りるがうまく行かず、特に電話に関してはファンに恵まれず、場合によってはファンがヤッターマン側で彼らを騙して裏切られた回も存在する。ドクロベエからの理不尽過ぎるおしおきを受ける際、たまにいつか仕返ししてやると嘆いたり、「ドクロストーンなんか知らない!」と悪事を辞める発言をしたことがあるが次の回になるとそれが嘘だったかのように彼に忠誠を誓っている。これらのことから実質、作品に登場するほとんどの者が彼らの敵である。

本放送の放映中は前作の『タイムボカン』のマージョ一味が改名したという設定だった。前作『タイムボカン』最終回で、マージョ一味は丹平たちの町から姿を消すが、そのエンディングテーマ曲の中で、次回作宣伝を兼ねてマージョたち自身により「もうタイムボカンはおわりだよ。でも次週からはドロンボー一味となって世界中のお宝をいただくんだよ。私はマージョ改めドロンジョ」「じゃ私はグロッキー改めボヤッキー」「ワルサー改めトンズラー」というコメントが入っている。

ドロンジョ
声 - 小原乃梨子
ドロンボー一味のリーダー兼お色気担当。身長173cm。24歳。「ドロンジョ様」「ドロンコ」などの呼称を持ち、金銀宝石を愛するドロンボー一味の女ボス。スタイル抜群で頭脳明晰な金髪碧眼の美女だが本シリーズ歴代女ボスの中でも最も特徴ある大きなフード型の仮面を被っている。初期ではインチキ商売の際は素顔のまま行っていたが、中盤以降ペルソナを付けたままで行っている。普段は髑髏型のキセルでタバコを吸い、吐き出す煙が髑髏状である。ヤッターマンが名乗る時や、ヤッターメカの出動時に悪態をつくことが多い。ただし、第88話でヤッターマン1号の瞳を間近に見て以降、1号に恋心を抱き、困惑することがしばしばあった。フライドポテトが好物で、第5話によるとネズミとコンニャクが大嫌い。子供のころ、ネズミに鼻を噛まれたことがトラウマで、それ以来ネズミが嫌いになった。コンニャク嫌いの原因は、昔、コンニャクを食べて中毒になったことらしい。戦闘は基本的にボヤッキーとトンズラーに任せているが第5話など一部の回では自ら戦いに参加したり、メカを操る回もある。口は悪く恩を仇で返すこともあるが根は情に篤く、さっぱりとした性格でいい話を聞いて涙を流すこともある。ボヤッキーとトンズラーをこき使うも一方で死んだと思うと悲しんだり、希によっては失敗を許すなどボスらしく面倒見が良い一面もある。主要人物の中で唯一過去の経歴が作中で語られていない。
ドロンボーが解散になった際、ボヤッキーとトンズラーに「いい女は振り返らないものなんだよ」と涙ながらに語っていた。
一方、ボヤッキーからは「売れ残り」(婚期を逃した女性という意味)、「お嫁のもらい手がない」などと、結婚できないことを揶揄されることがよくある。第91話では「黒い服を着て体は白くて売れ残るとシワシワになるもの」というなぞなぞに対し、「ドロンジョ様」と即答されたほどである(正解はナス)。
ネタのひとつに、ドロンジョのポロリシーンが多く見受けられる。
第101話で描かれた50年後の姿は、すっかり萎びてしまい、入れ歯をしていた。またヤッターマン1号からメカ戦を持ちかけられた際には「おトイレが近いから」と即座に受け入れた。遠慮なくヤッターマン1号に抱きつき、気があるところも見せるが、ヤッターマンに敗れたことを知るや、血圧が上がり過ぎて倒れてしまった。
1960年代のフランス映画「ファントマ」シリーズにヒロインとして出演した、ミレーヌ・ドモンジョがモデルとされる。
ボヤッキー
声 - 八奈見乗児
ドロンボー一味のメカ設計開発・作戦担当。フルネームはブツクサ・ボヤッキー。身長168cmだが、第14話から第26話まではドロンジョより、長身に描かれていた。25歳。このフルネームは、3人の中で唯一第1話にて紹介された他、『ドクロベエさまに捧げる歌』においてネタとして使われている。福島県会津若松市出身。故郷におハナちゃんという恋人を残し、ドロンボー一味に入るため上京してきた。オネエ言葉で話し、女子高生好き。一人称は「アタシ」または「ボクちゃん」、ごくまれに「私」や「俺」の場合もある。売り上げをくすねるなどセコイところがあるが約束を守るなど妙に真面目な部分もある。後半に入ってからは、ナレーターのフレーズ「説明しよう」を多用するようになり、ドロンジョに「富山敬ちゃんの領域を奪うな」と言われたことがある。「全国の女子高校生の皆さん」やボタンを押す際の「ポチッとな」(第28話より多様)などの決まり台詞がある。物語の中期から後期にかけては、完成したメカを披露する際に「全国○×協会推薦です」の一言が入ることがある。第78話ではヤッターマンが述べる決めのセリフを先に口にしてアイちゃんを泣かせた。普段からゴーグルを着用している。メカ戦ではいつも余計な物や縁起の悪いメカを作ったり、変なところで拘ってその弱点を毎回ヤッターマンに見抜かれて返り討ちに遭うが一方で天才を称しているだけにごく僅かな資金でもヤッターメカと互角に渡るメカを作ったり、ゾロメカが出るまでは追い詰めることはできる。
ドロンジョに対しては、基本的に「ドロンジョ様」と様付けで呼び敬語で話すが、彼女が意気消沈したりヤッターマン1号にメロメロになってしまった際には「ドロンコ」と呼び、口調も荒々しくなる。
ボスのドクロベエに対して「ドクちゃん」と馴れ馴れしく呼んでは余計なことを言って怒りを買うことが多く、お仕置きを受けるときは「ドクベエ」と呼び捨てにして不満を嘆くことが多い。
第101話で描かれた50年後の姿では、すっかり萎びてしまっており、ゾロメカを出そうとファンファーレをやろうとしたところ、顎が外れてしまった。
最終回では、新ボスに推薦されたため、ドロンボーが解散することに一番納得しておらずドロンジョを説得する場面があるも、結局解散することになり、故郷で晴れておハナちゃんと結婚してソバ屋をひらいた。後の王道復古での彼は「今の生活を壊したくない」という理由で唯一レースの参加を断り、2人からの誘いも無視するほどであったが、ドロンボーのピンチに見ておられずに駆けつけ、危機を救った。
タイムボカンシリーズの三悪の中の頭脳担当(グロッキー、ボヤッキー、セコビッチ、コスイネンなど)は笹川ひろしがモデルの一人と言われている。
トンズラー
声 - たてかべ和也
ドロンボー一味の怪力担当。フルネームはスタコラ・トンズラー。身長138cm。30歳。ボヤッキーと同様に、フルネームは『ドロンボーの嘆き唄』においてネタに使われている。元プロレスラーで岩手県出身だが、関西弁を多用し語尾に「〜まんねん」を付けて話す。初期はボヤッキーを名前で呼んでいたがその後は『ボヤやん』と呼んでいる。
主に序盤のインチキ商売で料金を渋る客への恐喝や、現地でのドクロストーン探しで自分たちに協力しない人間(主にエピソードのゲスト)への脅かしや暴力を担当し、モブキャラやゲストキャラにはめっぽう強い。しかしヤッターマンには敵わず、ボヤッキー共々ボスのドロンジョに助けを求めて泣き縋るなど小心な部分もある。実はハゲているもしくはちょんまげだったことがある。また、頭が悪いので洞察力に劣る。ドクロベエのことを「ドクヤン」もしくは「ドクベエはん」と呼んでいる。
第101話で描かれた50年後の姿では、シビレステッキの電撃を受けて痛がるどころか気持ち良さそうにしており(ボヤッキーも同様)後の第2作目でもこの設定は使われた。
ドクロベー
声 - 滝口順平
「泥棒の神様」を自称する謎の男。三悪をそそのかしドクロストーンを探させる。その正体はドクロ惑星・XYZ星人という宇宙人で、地球誕生時の爆発に巻き込まれバラバラになった自分の体であるドクロストーンを集めさせるため、宝のありかがあると嘘を言った。一人称は「我輩」だがドロンジョに煽てられると少し裏返った声で「僕ちゃん」と呼び、『ボカンですよ』では「ワシ」と呼んでいる。通称は「ドクちゃん」「ドクベエちゃん」「ドクベエ」だが、本人は「馴れ馴れしい口調は嫌い」と発言している。毎回やられてぼろぼろのドロンボー一味に対し、趣向を凝らした「ママより怖いおしおき」を行う。
ドクロストーンの情報をドロンボー一味に与えて捜索させるが不正確な情報が多く、ドロンボー一味に無駄足を踏ませることが大部分。しかし、負けて敗走中のドロンボー一味へのおしおきに関しては割り切って必ず行う。ドロンボー一味がガセ情報について抗弁しても無駄であり(抗議に対して逆ギレすることの方が多い)、「これをやらないと、我輩飯がうまくねぇの!」・「おしおきを楽しみにしてるファンの身にもなれ!」・「これをやらんと、持病の魚の目が痛むの!」などと身勝手な理由付けをしたり、自分の情報が間違っていた侘びの印をやると言いつつも結果はおしおきとなる(例:「飲み物の大サービスをするだべ」と言いながらジュース攻め、「石焼き芋をご馳走するだべ」と言いながら「芋が無かったべ。お前たちを焼くベ!!」と言ってドロンボーを石焼きにするなど)など、おしおきは必ず執行される。作戦が成功してドクロストーンを手に入れたにもかかわらず「いつもやっていることなのでやっておかないと気持ち悪いから」という理不尽極まりない理由でおしおきを執行するが、このおしおきはドクロベーの唯一無二の趣味だった。また、話が進むごとにおしおきの内容がエスカレートしていき、その回の内容に合わせたおしおきも多くなっていった。
後半では、誤った情報を流したことに反省したり、お詫びとしてドロンボー一味に親切にしたりする場面が見られるが、結局おしおきを執行してドロンボー一味を痛い目に遭わせて楽しんでいるだけという腹黒い部分もある。
インチキ商売の売れ残りなどに似せたメカか映写機の映像で現れることが多い。指令が終わると『スパイ大作戦』のパロディで自爆することが多い。実はドロンジョのファンである。また、阪神タイガースのファンで、ドクロベーが(ドロンボーに指令を送りながら)見ていた阪神VS巨人戦では、サヨナラのチャンスで田淵が打席に立った時に「田淵、打つんだべぇ〜!」と声援を送るが、レフトの張本へのフライで阪神が引き分け、ドクロベーは不機嫌になった。
機嫌が良いと、指令を歌でやることもある(第21話、第23話、第49話、第78話など)。第83話では、ヤッターワンとヤッターマン1号に扮して登場した。通常は「成功を祈るだべぇ」と言って爆発・消滅するが、機嫌が悪い場合には「失敗を楽しみに」「おしおきを楽しみに」などと言う。後期には「成功を祈りつつおしおきを楽しみに(時折、「成功と失敗を祈ってるだべぇ」になる)」と混ざることも多かった。最終回で見せた人間の姿はロボットであった。
『王道復古』以降の作品ではこの姿でドロンボーの前に現れる。また30年後の第2作目ではカラーリングが変わっている。
放送当時の名前は「ドクロベー」であり、エンドロールでもそのように表記されていたが、『王道復古』以降の作品では「ドクロベエ」に変更されており、こちらにほぼ統一されている。

その他

ナレーター
声 - 富山敬
要所要所で「説明しよう」などのフレーズで、様々な解説を行う。回が進むと「メカの素」などについては省略することもしばしばあった。基本的に主役のヤッターマンをえこひいきし、悪役であるドロンボーを貶す発言が多いがドロンボーたちから説明を任されると感謝する。
次回作等の様な固有の名称は無く、ドロンジョから「富山敬ちゃん」と本名そのままで呼ばれる。
101話で描かれた50年後の世界でも同様に説明役を勤めているが、ヤッターゾウに搭載されているメカの数やメカの名前を忘れてしまったり、説明の途中で咳き込んだりしている。

登場メカ

ヤッターマン側のメカ

ヤッターメカ

  • コパンダ、ドジラ、よこづな以外の声は全て池田勝。
  • 第45話までは出動したメカのみが表記された。第44話では「ヤッターワン・ペリカン」と表記された。なお、ヤッターアンコウは「ヤッターアンコー」と表記されている。第46話でヤッターキングが登場してからは、実際に登場しなかった第91話から第107話でも、ヤッターキングが表記された。ヤッターゾウ登場後は搭載メカを「アクションメカ」と呼ぶこともあった。
ヤッターワン
ガンちゃんたちが作り上げた犬型メカ。地上戦専用であり飛行能力はないが、水上航行が可能なため地球上のどこにでも移動できる。ホネ型のメカの素を食べてパワーアップ、様々な生き物(ワニ、アリ、カメ、カバ、ネズミ、スカンク)のゾロメカ「ビックリドッキリメカ」を出動させる。アイちゃんが大好きで、ガンちゃんやオモッチャマの命令は聞かないがアイちゃんの言うことだけは聞く。エンジンの起動は手動のクランクハンドル式であり、初期オープニングはガンちゃんがこれを回し起動させるシーンから始まる。これは、乗員が機外に掴まって移動することとあわせてモチーフになったのが消防車であるためとの指摘が『BSアニメ夜話』においてなされている。他にも、頭部エンブレムから紐、エンブレムが開くとそれを引く手が出ていて、鼻の上の鐘に結び付けられていて、それが鼻の上の鐘を鳴らしている。また、ドロンボーのメカによって大穴を開けられたり、骨組みだけになったこともあるが、次の回ではもとに戻っている。
指の本数こそ少ないもののほぼ人間同様の動かし方が出来る。41話ではヤッターアンコウに「ワンはグーしか出せない」と言われていたが毎出動回の勝利のポーズでは手をパーに開いているし実はチョキも出せる程度に器用に動く。さらに頭部の鐘を引く紐を持つ手もチョキが出せる。
Wii用ソフト『タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』の宣伝映像として、2008年12月にみんなのニンテンドーチャンネルで配信された笹川ひろしのインタビューにおいて、「ヤッターワンの乗り方はSLがモチーフ」「SLを車庫に入れる際、(乗務員が)SLにぶらさがる姿が好きだった」という趣旨の発言がされている。
自前の攻撃手段には尾の手前にあるノズルからの放水や、鼻からパチンコ玉のような弾を連射する「チンジャラ砲」がある。なお、OPや第2話の予告では、鼻から火炎放射を出す場面もあった。両手を使って戦うこともある。
生身の犬同様縄張り意識が強く、第4話では出動中に「帰り道がわからなくなったときのために」という理由で電柱におシッコを引っかけマーキングしている場面が見られた。また、物語の締めくくりに格好良く帰るところを途中でマーキングしてしまい、ナレーターから「あ〜あ、やったぁ…」とオチを付けられた話がある。
第45話でドロンボー側メカの巨大追跡型ドリルミサイルから逃げ切れずにドロンボーメカとともに巻き込まれる形で大破。その後、ガンちゃんによってヤッターキングに改造された。
また、第58話以降は神棚に祀られた「ヤッターワンの神」に礼拝してから出動するという描写がなされた回もあった。
ヤッターペリカン
ペリカン型メカ。初登場は第14話。主に飛行による移動を行い空中戦を得意とするが、車輪による陸上走行も可能である。水鳥モチーフということもあって水上走行も車輪に付いている外輪で可能で外輪は攻撃に転用することも可能なほど頑丈。甲高い声が特徴。メカの素はドジョウ型。鳥形のビックリドッキリメカ(初期においては「ビックショックメカ」と呼称)を作る。ヤッターキングが登場以降は、最終回の全機出動まで出動はなく、設定ミスでアンコウのメカの素を食べ、他のメカのようにレールを出してビックリドッキリメカを発進させた。
ワンとペリカンの設計者はガンちゃんの父で、機体は元来は彼の経営する「高田玩具店」のマスコットメカとして店頭掲示される予定だったが、何かの理由で頓挫し放置されたもの。このことは劇中でも言及されている。42話ではドロンジョから「ヤッターアヒル」と呼ばれていた。
ヤッターアンコウ
アンコウ型メカ。初登場は第27話。主に水中移動を行い水中戦を得意とするが、飛行や陸上移動も可能である。第28話では出動2度目にして宇宙に出動した。あんパン型のメカの素で魚類など水棲動物のビックリドッキリメカ(当初は「ビックラヒャックラメカ」とも呼称)を作る。ヤッターマンが内部に乗り込むことができる潜水艦メカであるが、他のヤッターメカ同様に機外に掴まって搭乗することもできる。ただし他の大抵のヤッターメカが肩部分に当る関節部に搭乗グリップがあるのに対しアンコウだけは肩に当る部分は収納式になっているので鬚部分をグリップとして掴むようになっている。通常の口以外にもコクピット内にある口からもメカの素を食べさせることができる。前期メカ3台中唯一本体側部の手の構造が完全なヒレ状になっていて人間のような手の表情はつけられない。
ドロンジョには「ヤッターナマズ」と呼ばれていた。なお、ヤッターアンコウがゾロメカを出すときのファンファーレは前作の『タイムボカン』で「今週のハイライト」の場面に使われていたものに、水泡音のエフェクトをかけたものである。武器はヤッターワン同様の放水や背びれのカッターなど。さらには口の中にハンマーや鉄鍋などの凶器を隠していた。ヤッターキングが登場以降は、第54話でヤッターキングに格納される形で出動した場合を除いて、最終回の全機出動まで出動はなく、設定ミスでペリカンのメカの素を食べた。
本機がガンちゃんの設計した初の単体メカとなる。
ヤッターキング
第45話で大破したヤッターワンをガンちゃんが1週間徹夜して改造したメカ。ヤッターワンより遙かに大型であり、後方に大幅に長くなった胴体部を持つ。ヤッターワンが後ろ足のみで立ち、前足を「両手」として使う二足歩行型だったのに対し、ヤッターキングは「両手」とは別に「四本足」を持つケンタウロス型のスタイル(手を含めると「六本足」)となった。第50話では直立もしている。通常ヤッターマンたちは口部分の外部側面に掴まって移動するが、2度の宇宙出動の際には内部に乗り込んだ。
首には人命救助犬セント・バーナードをモチーフとした樽が付けられている。この樽の中に鼓笛隊をモチーフとしたファンファーレメカが全部で10体入っている。
メカの素はヤッターワンと同様に骨型だが、パワーが10倍入っており、その分重量も10倍である。そのため投入方法は1号がジャイアントスイングで投入したり、オモッチャマが直接投入するほか、ゲストキャラが行うなど様々なパターンがあり、さらに第53話のみ、自分で飛行して投入するメカの素が登場した。ドロンジョには「ヤッターギャング」と呼ばれていた。ヤッターワン同様、様々な生き物のビックリドッキリメカを出すが、ヤッターワンのころによく出していたゾロメカ(カバやスカンク)を出すこともあれば、ヤッターワンのころとは違ったペンギン、ノミ、象などの生き物が出てくることもあった。また、赤鬼や河童、昔話の主人公である桃太郎、金太郎、浦島太郎が出てくることもあった。放水器から出すことも可能。チンジャラ砲や放水も、ヤッターワンから継承されている。大型化した代償としてワンでは登れたであろう急な山岳を乗り越えることが出来ないという弱点が第69話であらわになり、飛行能力を持つヤッターゾウに出番を譲ることになる。
後に胴体部に他のヤッターメカを格納する母艦(もしくは移動要塞)としての機能も持つようになった。第54話でヤッターアンコウを格納したのが最初である。第58話からは毎回ヤッターパンダ&コパンダ、ヤッタードジラ、ヤッターブルをドラム式格納庫に収容して基地を発進するようになった。胴体部の前半分が上に持ち上がって格納メカを発進させヤッターマンたちは降下用の手すりを伝って各メカに搭乗する。ただ最終回でヤッターペリカン、ヤッターアンコウを格納して出動した際には、口からスロープを下ろして発進させており、こちらは設定ミスと思われる。
ヤッターゾウ
第91話より登場した、ヤッターキングの後継機となる大型のゾウ型母船メカ。この回から最終話まで出動している。ヤッターキング同様巨体で、これまでのメカと同様外部側面に掴まって移動するが、内部に乗り込むこともできる。他の作品に登場する同種のメカと異なりそれらに見られるような巨大な牙がなく牙にあたる部分には左右1対の大型サイレンが備えられている。外部に搭乗する際ヤッターマンたちはこの部位に足をかける。ダンボのように耳を駆使して飛行が可能。鼻からの放水が可能。キングと違い初登場の91話を筆頭に直接先に攻撃を仕掛ける場面は少なくビックリドッキリメカも出動させる場面はない。口癖は「だゾウ」。ブル、ドジラ、パンダ&コパンダ、よこづなを搭載している。各メカはヤッターキング同様ドラム式格納庫に収納されていて出動時には機体前部のハッチを開いて発進させる。勝利のポーズの後起こす地響きはキングをも上回る衝撃で、最終回はキングと並んで勝利の四股を踏んだ。
エンディングでは他の内蔵メカと同様にゲストキャストテロップの部分に記載されていた。
ヤッターパンダ&ヤッターコパンダ
声 - 滝沢久美子(コパンダ)
パンダ型のメカ。コパンダは名の通り子供で、普段はパンダの頭上に乗り、サイレンを手動で回す。コパンダはパンダを「ちゃん」(父ちゃんの意味)と呼ぶ。
コパンダ独自で行動する場面も時折見られ、特に初登場の折、ドロンジョが悪態をついてきたことへの仕返しに、吹きつけた笹笛でドロンジョの服を裂いて乳首を露わにさせており、さらにボヤッキーがズルした時も逆にヤッターマンが有利にするよう仕向けるなど見た目に反してえげつない一面も見せる。
初出動は初登場した第58話。動物園で飼われているパンダの餌であるサトウキビ型のメカの素で、野菜や果物をモチーフにしたビックリドッキリメカを作る。肩からフットボールタイヤを飛ばして攻撃する。ファンファーレはコパンダが咥えている笹笛を吹き鳴らす。
ヤッタードジラ
声 - 田中勝(第58話のみ富山敬)
恐竜(水竜)型の小型潜水艇メカ。第58話でその姿が披露され、初出動は第59話。脚部の足部分はスキー板状になっており、水上や雪山の滑走などが可能である。ひょうきんな印象を与える表情の顔ととぼけたしゃべり方が特徴で語尾に「○○ズラ」を付けて話すクセがある。ドラ焼き型のメカの素で日用品をモチーフにしたビックリドッキリメカを作るが、第90話では卵メカを出していた。他のヤッターメカとは違い、ゾロメカを複数種作ることがあり、これらを組み合わせて攻撃する。ヤッターアンコウと同様に内部に乗りこめるため、メカの素は口に放り込む以外にコックピット内にあるドジラの顔型レリーフの口からも食べさせることができる。尻からファンファーレメカの卵を産む。ファンファーレメカは鍵盤ハーモニカでの演奏が終わると卵に戻り跳び上がってドジラの尻の穴に戻る。ドロンジョに「ヤッターマヌケ」やビア樽と揶揄される回もある。
ヤッターブル
ブルドッグ型メカ。第58話でその姿が披露され、初出動は第63話。第64話では宇宙で戦った。逆立ちをした変わった姿で行動。少し恥かしがりやな性格だが、タフで一度噛み付いたら絶対に離さない。ヤッターワンと同じくアイちゃんが大好きでファンファーレメカも同じだが差別化で骨ではなくホットドッグ型のメカの素でビックリドッキリメカを作る。ドロンジョにはさまざまな名前で呼ばれる。出番は11回と一番少なく中期3台中唯一降下用の手すりでのヤッターマン搭乗シーンが挿入されていない。ヤッターゾウ登場以降は最終回まで出撃していない。
ヤッターよこづな
声 - 緒方賢一
横綱(闘犬)型メカ。初登場はヤッターゾウと同じく第91話。第91話以降のほとんどの回で出動している。金平糖のような突起がついた白い球形(番組内では白星型と説明していた)のメカの素でお菓子やパンなどをモチーフにしたビックリドッキリメカを作る。闘犬をモチーフした割には体格が異常に華奢であり、毎回悪玉メカと相撲をとるも負けてばかりいた。ドロンジョが「ヤッター前頭三枚目」、「ヤッターおむすび」または「ヤッターふんどしかつぎ」とおちょくる。
語尾に「○×でごんす」と言うことが多い。
第101話の50年後の設定では、すっかり古びてしまっており、メカの素がうまく飲み込めずにドロンジョに呆れられ、ビックリドッキリメカを出動させる段になっても、呼び出しが映るブラウン管は故障気味であった。

出動するヤッターメカの選択

第27話-第47話

  • 第14話から第26話までのヤッターワン・ヤッターペリカンの2機体制の間は、どちらを出動させるかについては特に描かれなかった。ただ、ヤッターワン出動時のみガンちゃん・アイちゃんの通常と異なる変身パターンが描かれていた。第27話でヤッターアンコウが登場して3機体制となってからは、ヤッターキングが登場する直後までは、基地における出動メカの選択シーンが描かれた。先の変身パターンはヤッターアンコウが登場してからも幾度か登場してはいるものの回数はそれほど多くはない。
  • コンピュータシステムと連動した壷でサイコロモードのオモッチャマを振り、出た目の数が1、2ならヤッターワン、3、4ならヤッターペリカン、5、6ならヤッターアンコウを出動させた(2の目は一度も出ていない)。ただし、回によってはルーレット型システムやスロットマシン型システムが用いられた。決め台詞は「何出る、あれ出る、これが出る」。
  • 第41話ではヤッターアンコウの提案でメカ同士でじゃんけんをして、ヤッターワンが出動した。
  • 第44話ではオモッチャマが中途半端に止まって、1と4が出てしまったため、ワンとペリカンがそろって出動し、その際、ボヤッキーからは「卑怯だ」と言われた。
  • 第46話および第47話では1が出てヤッターキングが出動する。第48話からは基地でのメカ選択シーンは描かれなくなった。

第58話-第90話

  • 第58話から第79話まではグー子、チョキ子、パー子(声 - 滝沢久美子)による椅子取りゲームで、パンダ&コパンダ・ドジラ・ブルのいずれか一体を選択し発進させる。3人は揃って「何取る、これ取る、椅子を取る」と言いながら椅子の周りを回る。グー子が勝てばヤッターパンダ&コパンダが、チョキ子が勝てばヤッタードジラが、パー子が勝てばヤッターブルが出動する。
  • 第66話では椅子取りゲームがドロンボーメカに妨害されたためいずれも発進できず、ヤッターキングが自らビックリドッキリメカを出動させて応戦した。
  • 第80話から第90話まではお見合いダック(声 - 滝沢久美子)が黒ラインを歩いてメカ選びをする方式が用いられたが、この間は回によっては出動メカの選択シーンが省略されている。
  • 第91話以後、母艦がヤッターゾウに代わってからは出動メカの選択シーンは描かれていない。

ビックリドッキリメカ(ゾロメカ)

各ヤッターメカのピンチに際しガンちゃんの与える「メカの素」により、ヤッターメカの内部で大量生産される、毎度姿の異なる小型メカ。ワンとキングは大型メカを出すことも可能。

当初は「ビックリドッキリメカ(ワン)」「ビックショックメカ(ペリカン)」「ビックラヒャックラメカ(アンコウ)」と、ヤッターメカによって「正式名称」は若干異なっていたが、後に「ビックリドッキリメカ」に統一された。

  • ドラムロールあるいはファンファーレの後に登場、例えば「ナベ!ナベ!ナベ!……(ナベメカ)」「ヒツジ!ヒツジ!ヒツジ!……(ヒツジメカ)」など、自分のモチーフになっているものの名前を延々と連呼しながら出てくる。ほとんどの場合ヤッターマンのエンブレムを身に着けている。よってたかってドロンボーメカに取り付き、切り刻んだり、喰い荒らしたりするなどして解体し、最後は爆発させる。
    • なお初期は、ネズミメカの「チュー、チュー、チュー……」や、アヒルメカの「クェッ、クェッ、クェッ……」のように、鳴き声のある動物の場合はその鳴き声を連呼しながら出てきた。また第50話で、桃太郎メカと金太郎メカと浦島太郎メカが登場した際には、それぞれの童謡を歌いながら出てきた。
  • 初期は爆発前に退却してヤッターワンの口の中に帰還していたが、後に退却せずにドロンボーメカと共に自爆することが多くなる。
  • 中期からはヤッターマンに対抗して、ドロンボー一味もその回のヤッターマン側に対抗したゾロメカを出すことが多くなる(例(カッコ内はその回でのビックリドッキリメカ)バリカン(羊メカ)、中学生用の鞄(ランドセルメカ)など)。身に着けているのはドクロマーク。ヤッターマンの裏をかいたつもりのようである。また、第17話では、ドロンジョの姿を模したゾロメカも登場している。
  • 複数のゾロメカが登場するケースもあり、最初に出したゾロメカがピンチに陥った時、次に出したゾロメカによって形勢を逆転するというケース(第78話など)も見られた。
  • 終盤はヤッターメカとドロンボー大型メカとの戦闘シーンはあまり見られなくなり、双方のゾロメカが合戦や歌合戦、クイズ合戦などで対戦し、負けた方の本体が自爆するというパターンに落ち着いてきた。
  • 第96話では双方のゾロメカがより小さなゾロメカを発進させ、そのゾロメカがさらにそのまたゾロメカを発進させ、……という戦闘になった。
  • 第101話では、ヤッターよこづながオモッチャマが食べさせたメカの素を喉に詰まらせ、どうにか飲み込んだあとに出てきたのは、ボロボロの煎餅メカが1体だけで、それもスロープを降りてくる途中で足を滑らせて転倒し、戦わずしてバラバラになった。ドロンボーに至ってはゾロメカすら用意されていなかった。なお、煎餅メカは次回第102話に実際に出動している。
  • 最終回はヤッターキング以下全てのメカが登場、ヤッターキングのファンファーレと共にビックリドッキリメカ大行進となる。
  • ワンやペリカン、アンコウのビックリドッキリメカには、「コンチューター(ネズミメカ)」・「パワニー(ワニメカ)」・「コケッコン(ニワトリメカ)」・「フグレッター(フグメカ)」のような正式名称があったが、劇中では第9話でネズミメカが出た時、ボヤッキーが「アラ、『コンチューター』ってメカよ」と言ったことと、第29話でのイダテンチョー(ダチョウメカ)が使用されたのみ。なお正式名称は、1978年にケイブンシャから発売された『全怪獣怪人大百科・1979年版』(当時同大百科はアニメも取り上げていた)に掲載されていたり、タカトクトイスから発売された玩具やフジサキから発売されたプラモデルの商品名に使用されていたり、バンプレストのワンダースワン用ゲームソフト『ボカン伝説 ブタもおだてりゃドロンボー』の敵キャラクター名称で使用されていた。
  • 番組中にドロンジョが視聴者からのお便りを紹介し、それによってゾロメカが中止になった回がある。

ファンファーレ担当メカ

ヤッターメカがビックリドッキリメカを発進させる際に演奏を行うメカ。劇中では名称は語られていない。ヤッターワン、ヤッターペリカン、ヤッターアンコウ、ヤッターキング、ヤッタードジラ、ヤッターブルに内蔵されている。

演奏メカの形態と演奏曲はメカごとに以下のとおりになっている。

  • ヤッターワン:3匹の犬のドラマーによるドラムの演奏。第45話でヤッターワンが大破した際には無傷で放り出され、ヤッターマンたちとヤッターワンはこの3匹に引かれて帰還している。
  • ヤッターペリカン:3羽のペリカンによるトランペットの演奏。
  • ヤッターアンコウ:3匹のアンコウによるラッパの演奏。
  • ヤッターキング:約10匹の犬(ヤッターワンと同じ形態)の合奏団による演奏で、曲目はロッシーニ作曲『ウィリアム・テル序曲』の第4部「スイス軍隊の行進」の冒頭部分。最終話ではヤッターキング自身はビックリドッキリメカを発進させなかったが、代表して演奏を行っている。
  • ヤッタードジラ:1匹の恐竜型メカ(顔は卵の殻に隠れていて見えない)による鍵盤ハーモニカの演奏。曲目はヤッターキングと同じ。
  • ヤッターブル:1匹のブルドッグ型メカによるドラムの演奏。メロディーはヤッターワンと全く同じ。

その他のメカについては以下のとおりである。

  • ヤッターパンダの場合はコパンダがこの役を務めており、演奏専門のメカは装備されていない。曲目はヤッターキングと同じだが若干はしょっている。1回目は笹笛の音であったが2回目から別の楽器の音に変更された
  • ヤッターよこづなの場合は化粧回しのパネルに登場する呼び出し(声 - 滝口順平)が行っている。

ヤッターマン基地

ガンちゃんとアイちゃんの家の近所にある、小さな古い家を改造して造った基地。元々この古民家は高田家と上成家とが絡む建物と土地らしく、完成前のヤッターワンはこの古家屋奥に放置されていたもので、ペリカンもその奥で建造中の骨組み状態だった。門は厳重に閉まっており、2人とオモッチャマは近くの古井戸から入る。ヤッターメカの格納庫は、ヤッターワンとヤッターペリカンまでの時代は、双方は別々の場所に格納していたが、ヤッターアンコウの登場後、3体は並列して並べ、ヤッターキングとヤッターゾウはこれらとは別の場所に格納した。またワンが大破後、基地内にワンを象った「ヤッターワンの神」が祭られ、出撃前にお祈りをしていた。なおこの「神」には、第34話でヤッターマンが入手したドクロストーンの一片を隠している。

通常の出撃方法は次の通り。

  • ヤッターワン・ヤッターキング・ヤッターゾウ:基地の壁が左右に開いて出撃する。なおヤッターキングとヤッターゾウは機体が大きいので、壁の上の部分が上に移動して、さらに出撃口を大きくする。
  • ヤッターペリカン:屋根の片方(正面向かって左)が開いて、飛びながら出撃する。
  • ヤッターアンコウ:ヤッターマンを乗せたまま基地地下の出撃場へ移動し、回りから出された水が溜まった所で出撃口が開き、基地近くを流れる川に入って出撃する。

また宇宙への出撃時には、次のような方法で出撃した。

  • ヤッターアンコウ(第28話):川までの移動は通常と同じだが、その後空中へ舞い上がり、目的地の月まで向かった。
  • ヤッターキング(第64・76話):基地自体が左右に開いて出撃レールが現れ、キングが垂直に飛び上がる。
  • ヤッターゾウ(第93話):基地近くから長いレールが坂のように伸び、ゾウがそのレールを伝わって飛び上がる。

所在地は極秘であるため、ドロンボー一味にも知られなかったが、第84話でギローマへ出動中のドロンボーが、盗聴後に帰還しようとしたオモッチャマを発見したため後を追い、オモッチャマをハンマーで殴って気絶させた後に隠していたドクロストーンの一片を取り返した。

ドロンボー側のメカ

ドロンボー一味の巨大メカ

第1話でのレストラン→台所用品をモチーフにしたダイドコロンなど、その話のインチキ商売がテーマとなっているデザインのものがほとんど。インチキ商売で得た資金を元手に、全てボヤッキーが設計し、トンズラーと共同で製作している。操縦と攻撃も主にボヤッキーの役目だが、ドロンジョやトンズラーも操縦や攻撃を担当することがある。コアとなるメカが基本的に存在しないが、第55話および第57話では、コアメカらしき物があった。コクピットの背後にはドロンジョ専用のバスルームがある。まれに、「予算の関係」だと言って、冷凍食品が積んであったことが2度ほどあった。中盤からは視聴者からのアイディアによるメカ、さらに「全国○○協会推薦メカ」が登場するようになる。

脱出用一輪車(3台連結式)
ドロンボー一味が敗北しメカが爆発した後、帰還するために使用する自転車。3人で「エイホ」と声を掛け合いながら漕ぐ。特に固有の名称はない(作中ではドロンボー一味に「自転車」と呼ばれている)が、先頭部分にドクロベーからの受信機が付いており、大体これを漕いでいる際にドクロベーのおしおきを受けるため「おしおき三輪車」と通称されている。
ビックリドッキリメカに破壊されたことがあったが、帰還する際には登場して乗っている。
構造は縦列3輪で一輪車を3両繋いだ構造をしている。何らかの噴射機構のような物を3基備えているように見えるが詳細は不明。また、ステアリング機構がない。
バリエーションとして、気球が付いている物や、ハングライダー状になっている物や、プロペラ付きの物もある。また宇宙用では、小型ロケットの上に自転車の上部が付いている物がある。

コクピットメカ

なんまんだぶ
声 - 富山敬
袈裟をつけた坊主型ドクロのメカ。第38話と第45話に登場。「なーんまーんだぶ」と連呼したり、木魚を叩いて「御愁傷様」と言うものの2パターンがあり、第38話と第45話ではデザインも若干違う。
ドッチラケメカ
声 - 田中勝
おだてブタが登場する前の主力メカで、ドロンボーの誰かが下らないことを言った時、またはメカ爆発時などに「シラーケ」「ドッチラケ」「ちんちろりんのドッチラケ」と言って登場する骸骨型のメカ。頭頂部にリボンを結い蝶ネクタイを締め赤いプリーツスカートを穿き顔にはナマズのような細いヒゲが生えている。後期主題歌のオープニングの内蔵メカ3体揃い踏みシーン、エンディングのラストのシーンにも登場する。
アクション予報メカ
声 - 富山敬
ゲタの形をしたメカで天気予報風に戦いの結果を予言する。第50話などに登場。なお、戦いの結果を予想するのを目的とした装置は、「オタスケマン」にて再登場することとなる。
おだてブタ
声 - 富山敬
本作品の代表的なコクピットメカ(キャラクター)の一つだが登場は遅く、初登場は第60話。♂ブタ型のコクピットメカで、ヤシの木を登って「ブタもおだてりゃ木に登る」と言う。
ボヤッキー曰く、「おだての波長を感知して反応するメカ」(ただし、1度だけ間違えたタイミングで登場してドロンジョにつっこまれた)とのことで、主にボヤッキーがドロンジョにメカの出来栄えを褒められ、得意気になった頃合いに現れることが多い。だいたい最後は爆発に巻き込まれて吹き飛ばされるが、他の2体(お褒めブタ・なげきブタ)とともに爆発前に逃げ出したこともある。のちにテーマ曲も作られている。時々ボヤッキーが真似することもあり、この時メカではないブタが木に登ろうとしたことがある。
また第101話では50年後のおだてブタが登場し、最終回(第108話)では製作者であるボヤッキーの荷物の中にまぎれていた。
「ゼンダマン」第2話にも特別出演し、このときアクダマンの服装が一瞬ドロンボーとなった。
お褒めブタ
声 - 富山敬
第65話にて初登場。ドクロの扇子を持ち、赤いちゃんちゃんこを着たブタメカシリーズ第2弾。ドロンボーが面白いことを言うと、「ハハハァ、ここんち又上手!うまいなァ!」と囃す。第74話では、ヤッターマン側のゾロメカによって細切れにされた。
なげきブタ
声 - 富山敬
第67話にて初登場。負けそうになったり、ボヤッキーがドロンジョに叱られると現れる、おばさんブタ型コクピットメカ。おだてブタ、お褒めブタと違い、色は赤。「ヒーン、カワイソカワイソ。なぜなぜこの世に生まれたの」と言ったあとに鼻をかむ。時折台詞が変わることがある。第75話では、ヤッターマン側のゾロメカに熱攻めにされた際に登場し、この台詞を言った後ドロドロに溶けてしまった。
ドクロファンファーレ
第13話にのみ登場。前作『タイムボカン』からスライド出演。ドロンジョが「さあ、『今週のハイライト』(これも前作より)だよ」と言うと登場。この時ドロンジョは、「アラ、何となく懐かしいねぇ」と言った。
名称不明のカラス
第58話にのみ登場。3羽のカラスが出てきて「アホー、アホー、アホー」と歌うと引っ込む。
トリオ・ザ・ビックリ
声 - 富山敬
第99話で出てきた三人組のメカで「ビックリー」「トックリー」「シャックリー」と歌う。
アキレカエル
声 - 西川幾雄
第106話にのみ登場した帽子をかぶった紳士風のカエル型メカ。
Collection James Bond 007

登場キャラクターのその後

本作品のキャラは、後にリバイバル企画『タイムボカン王道復古』のOVAにおいてその後が描かれた。三悪についてはCD『タイムボカン名曲大全』で、タイムボカン王道復古までの解散後のエピソードを聞くことができる他、平成タイムボカンでは再びドロンボーを結成し主役を務めている。

  • ガンちゃんとアイちゃんは結婚し、見ている方が恥ずかしくなるほどのアツアツ新婚生活(いわゆる「バカップル」)を送っていた。オモッチャマがドロンボー復活を知らせに駆け込んできても、相手にしてもらえなかった。なお、普段の服装はツナギではない。
  • ヤッターキングは再度改修され、ヤッターワンFZ(ファイナルゼット)へとパワーアップ。全身にミサイルポッドなどの強力な武器を装備している。
  • ドロンジョも西麻布のスナックのママを経た後、ドロンボーのメンバー以外の男性と結婚し、既に子持ちとなっていた。7歳を筆頭に5人の年子がいるという。
  • ボヤッキーはドロンボー解散後、一時期六本木のホストクラブで「ヘルニアのボヤ」という有名売れっ子ホストになるが、その後は故郷・会津若松市に住む恋人・おハナちゃんと結婚し喜多方蕎麦屋を国分寺市で経営する。『王道復古』の作中ではガッチャマンのメンバーと南部博士にコロッケそばを食い逃げされていた。『平成タイムボカン』ではハッピーという名前の娘も登場する。
  • トンズラーはウサギ売りのテキ屋をやっていたが、その後芸能プロダクションのマネージャーに転職し辣腕を振るっている。

スタッフ

  • 製作 - 吉田竜夫(第1話 - 第36話)、吉田健二(第37話 - 第108話)
  • 企画 - 鳥海尽三、酒井あきよし
  • 原作 - タツノコプロ企画室(連載誌 - 『てれびくん』、『小学館学習雑誌』)
  • 音楽 - 神保正明、山本正之
  • 協力 - 魔人社音楽工房(第1話 - 第58話)
  • チーフディレクター→総監督 - 笹川ひろし(全話)、原征太郎(第1話 - 第45話)
  • プロデューサー - 柴田勝(第1話 - 第58話)、永井昌嗣、加藤長輝、内間稔、大野実
  • キャラクターデザイン - 天野嘉孝、中森恵子、高田明美
  • メカニックデザイン - 大河原邦男
  • 美術担当 - 岡田和夫、横瀬直人
  • 録音ディレクター - 鳥海俊材(ザック・プロモーション)
  • 録音 - 高橋久義(新坂スタジオ)
  • 効果 - 加藤昭二(アニメサウンドプロダクション)
  • 現像 - 東京現像所
  • 制作協力 - アニメルーム・読売広告社(ノンクレジット)
  • 制作担当 - 内間稔、鈴木利幸、大野実(読売広告社)、嘉義良隆、小林正典、中野政則、横尾潔(タツノコプロ)
  • 制作デスク - 横尾潔
  • 制作 - フジテレビ、タツノコプロ

吉田竜夫は放映中の1977年9月5日に他界。その後は竜夫の後を継いだ弟の吉田健二が制作の指揮を執った。しかし本作品では健二の名はクレジットせず、最終回まで竜夫を制作者とした。

主題歌

レーベルは全てビクター音楽産業。特に「ヤッターマンの歌」は山本正之の歌唱作品としては最大の50万枚を超える売り上げを記録した。

「ヤッターマンの歌」「天才ドロンボー」を収録したシングルは、リメイク版アニメ放送に際して2008年にJVCエンタテインメントのflying DOGレーベルからCDで復刻された。その際、『タイムボカン王道復古』のために制作された「ヤッターマンの歌'93」が追加され、それぞれのカラオケも収録されている(「天才ドロンボー」のカラオケのみモノラルでの収録)。

オープニングテーマ1「ヤッターマンの歌」(第1話 - 第58話)
作詞 - 若林一郎 / 補作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - 山本まさゆき、少年少女合唱団みずうみ
初代オープニング。
歌詞冒頭部分のフレーズは「ウー ジンジンジン」が正しいが、オープニング映像中の歌詞テロップでは「ウー チチンチン」と誤表記されている。
映像は第1話 - 第46話で使用されたヤッターワン登場版と、作中でヤッターキングが登場してからオープニング曲が変更されるまでの期間(第47話 - 第58話)に暫定的にで使用されたヤッターキング登場版の2種類が存在する(後述)。
リメイク版の最終話としても使用された。また、ヤッターマン2号の服装がピンクから薄い黄色になっているシーンがある。
オープニングテーマ2「ヤッターキング」(第59話 - 第108話)
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - 山本まさゆき、スクールメイツ・ブラザーズ
ヤッターキング登場に伴って主題歌が変更された。
ヤッターゾウとヤッターヨコヅナが登場した第91話以降も、主題歌と映像の変更は行われていない。
リメイク版の第1話では、アイちゃんの携帯電話の着信メロディとして同曲のBメロが流れていた。
エンディングテーマ1「天才ドロンボー」(第1話 - 第58話)
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - 小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也
初代エンディング。
シリーズであることを強調するため、前奏や間奏を『タイムボカン』のEDである「それゆけガイコッツ」のものを流用している。このベースの旋律が三悪の象徴として扱われるが、実際にはテレビシリーズのEDとして使用されたのは「それゆけガイコッツ」と「天才ドロンボー」のみで、さらに三悪の声を担当した声優が歌ったものは後者のみ。
映像の中でドクロベエが見ているテレビ画面には前作『タイムボカン』のメカブトンが映っている。
劇中ではメカを作る際によく歌われていた。
エンディングテーマ2「ドロンボーのシラーケッ」(第59話 - 第108話)
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - 小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也 / セリフ - 滝口順平
2代目エンディング。
オープニング映像中のテロップではタイトルが「ドロンボーのシラーケ」と表記されている。
Yahoo!動画など動画サイトでの配信やカートゥーンネットワークの再放送などでは、エンディングは初回から音声のみ本曲に差し替えて放送される場合がある。Yahoo!動画での配信時、『タイムパトロール隊オタスケマン』第6話のエンディングとして誤って使用された時期がある。
1997年の山本のアルバム「アニメの大王」では、「天才ドロンボー」とメドレーで繋げた上に両曲を合体させた「天才ドロンボーのシラーケッ」として山本自身がセルフカバーしている。
挿入歌
ドクロベエさまに捧げる歌
作詞 - 若林一郎 / 作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - 山本まさゆき、小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也
自転車で逃亡する際に、このインスト型がよく流れる。山本正之が歌う歌入りバージョンは劇中では使用されていないが、第9話、第10話では三悪がインスト型に歌を乗せている。
2008年発売の企画アルバム「ドロンボー伝説」では、山本に代わり、小原がヴォーカルを務め、八奈見・たてかべはコーラスを担当している。
ヤッターマン・ロック
作詞 - 若林一郎 / 作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - 山本まさゆき、少年少女合唱団みずうみ
インスト型が白兵戦シーンやグー子、チョキ子、パー子による椅子取りゲームのシーンでよく使われる。なお、歌入りのバージョンは第33話の冒頭で聴くことができる。
それゆけガイコッツ
タイムボカンのED。一度だけ、ドロンボーがメカを作るときに歌い、「ダイナモンドみたいなメカ」とドロンボーが懐かしむ場面でBGMとして使われたことがある。
おだてブタ
作詞 - 松山貫之 / 作曲・編曲 - 筒井広志 / 歌 - 筒井広志、スクールメイツ・ブラザーズ
第80話で初登場し、サビ前の部分で「おーい、○○も見てるぞ〜」と写真付きでいろいろな人物が紹介されている。ドロンボーやナレーションが歌う回もあった。メロオケも存在しているが、作曲者が違うためサウンドトラックCDには入っていない。
ドロンボーのなげき唄
作詞 - 松山貫之 / 作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明
歌 - 小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也 / セリフ - 富山敬(2008年版は山寺宏一)、滝口順平
アナログ17cmシングル盤「おだてブタ」のB面だったが、作中では使用されていない。

幻の中期オープニング

第46話でヤッターキングが初めて作中に登場してから第59話でオープニング主題歌が「ヤッターキング」に変更されるまでに13話のブランクが生じている。この期間(第47話 - 第58話)、主題歌は「ヤッターマンの歌」のまま、映像のみヤッターキングが登場する新作画に差し替えられたオープニングが暫定的に使用されていた。このOPでは一部分でヤッターペリカンやアンコウも登場している。

VHS・LD・DVDなどの映像ソフトや近年の再放送用素材においては該当話数のオープニングは全て前期オープニングに差し替えられており、この中期オープニングは未収録となっている。DVDではノンテロップ版の映像のみが最終巻の特典扱いで収録されているが、音声は前期オープニングのものが流用されておりオリジナルものとは異なる。

フィルム納品時代に地方局再放送用に貸し出された16ミリフィルムの中には中期オープニングの素材が残っているものがあり、近年では2002年にサンテレビで行われた再放送で映像が確認されている。

各話リスト

  • 演出が2名居る場合は、前者が絵コンテ担当。1名の場合は演出・絵コンテを兼任。ただし、エンディングテロップでは「演出」と連名表記。

放送局

系列は当時のもの。放送時間は個別に出典が提示されているもの以外は放送当時に発行されていた番宣ポスターに記載されているものを使用する。

テレビ岩手・福島中央テレビは2008年版と「グッド・モーニング!!!ドロンジョ」も放送。2023年10月からBS12で一部エピソードが再放送されている。

劇場版

1977年3月19日、『東宝チャンピオンまつり』内で第5話のブローアップ版が上映された。上映時間は23分。

併映は『キングコング対ゴジラ』(再々映)『巨人軍物語 進め!!栄光へ』『まんが日本昔ばなし』『円盤戦争バンキッド』の4本。

漫画

ヤッターマン
作画:竹村よしひこ。『てれびくん』連載。
ドロンジョさまは転生しても悪役令嬢のままだった
原作:タツノコプロ、漫画:香月心。『MAGKAN』2024年1月1日 - 連載。
ドロンジョを主人公とした異世界転生ストーリーで、悪役令嬢もの。

映像ソフト

  • VHS
    • 竜の子TVアニメ・シリーズ タイムボカンシリーズ(ポリドール)
    1989年5月25日発売。3巻に第28話。5巻に第44話を収録。
    • ヤッターマン ヤッターマン出動だコロン編(パイオニアLDC)
    • ヤッターマン アワテルローの戦いだコロン編(パイオニアLDC)
1998年9月25日発売。それぞれ、1-2話、108-最終話収録。
  • LD
    • ヤッターマン パーフェクトコレクション(ポリドール)
上巻 1993年12月10日発売。
下巻 1994年7月1日発売。
  • DVD
    • ヤッターマンDVD-BOX(パイオニアLDC)
BOX1 2003年7月2日発売。
BOX2 2003年8月22日発売。
BOX3 2003年10月24日発売。
  • Blu-ray
    • タイムボカンシリーズ ヤッターマン ブルーレイBOX(松竹)
2012年6月27日発売。

ゲームソフト

  • NEWヤッターマン 難題かんだいヤジロベエ(1996年3月22日発売。スーパーファミコン用、ユタカ)
客演での登場
タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES(2008年12月、アーケードおよびWii用)
ヤッターマン1号とドロンボー一味が登場。ヤッターマン1号のみ代役で喜多村英梨が演じる。
TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL-STARS(2010年1月28日、Wii用)
上記4人に加え、ヤッターマン2号も登場。声は代役で加藤英美里が演じる。

パチンコ・パチスロ

パチンコ
  • CRヤッターマン(2001年・2009年、平和)
  • CRドロンジョにおまかせ(2005年、平和)
  • CRAポチッと一発! おだてブタ(2008年、平和・オリンピア)
  • CRヤッターマン(2015年、サンスリー)
パチスロ
  • ドロンジョにおまかせ(2003年、平和)
  • ヤッターマン只今参上(2007年、平和)
  • パチスロヤッターマン(2015年、三洋物産)

携帯電話用アプリ

買い切りコンテンツ
  • RPGヤッターマン - 2006年・ケムコによりiアプリ、EZアプリ (BREW3.1)、S!アプリ向けにダウンロード用として配信。シナリオは寺田憲史。
アイテム課金制コンテンツ
  • タツノコオールスターズULTIMATE CARD BATTLE - 2011年・サイバードと竜の子プロダクションによりMobageにてフィーチャーフォン、スマートフォン用に提供。タツノコプロのキャラクターが総出演するソーシャルカードゲーム。
  • タイムボカンクロニクル - 2011年・ダーツライブゲームズによりMobageにてスマートフォン用に提供。タイムボカンシリーズのキャラクターが総出演するソーシャルカードゲーム。
  • ヤッターマン ~激走レースに挑戦だコロン~ - 2021年・ノックバックワークスによりスマートフォン用に提供。

なお、Mobageでの提供もあるバタフライの『モバ7』では実機シミュレーションアプリが配信されている。

パロディ

  • エンドーマン
『絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時』(2013年、日本テレビ系列)の「驚いてはいけない」で遠藤章造の両親が演じた。ヤッターワンのデザインなどは同局で放送されたテレビアニメ2作目のそれに準じている。

バーチャルYouTuber

2018年10月19日よりヤッターマン2号こと『カミナリ アイ』と『ボヤッキー』がバーチャルYouTuberとしてYouTubeで配信。キャラクターデザインはフライ。3Dモデル作成は、もちひよこ。2022年5月活動休止。活動休止後、アイのアクターが声優の小池理子であったことが明かされている。

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 電撃ホビーマガジン編集部 編『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日。ISBN 978-4-04-866999-3。 

関連項目

  • フジテレビ系アニメ

外部リンク

  • タツノコプロによる作品紹介(1977年版)
  • ヤッターマン - TOKYO MX
  • 夜ノヤッターマン - TOKYO MX
  • 『夜ノヤッターマン』作品サイト
  • ヤッターマンチャンネル - YouTubeチャンネル
  • カミナリアイ⚡️ヤッターマン2号 (@KaminariAi) - X(旧Twitter)
  • ボヤッキー 💣 (@luv_drnj) - X(旧Twitter)
  • ヤッターマン - YouTubeプレイリスト

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ヤッターマン by Wikipedia (Historical)


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