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仮面ライダー響鬼の登場仮面ライダー


仮面ライダー響鬼の登場仮面ライダー


仮面ライダー響鬼の登場仮面ライダー(かめんライダーひびきのとうじょうかめんライダー)では、特撮テレビドラマ『仮面ライダー響鬼』(以下、テレビシリーズ)に登場する仮面ライダーについて記述する。

テレビシリーズ、および派生作品において、「仮面ライダー」とは魔化魍と呼ばれる怪物から人々を守る戦士である。劇中では主に(おに)と呼ばれる。

本項目では、音撃戦士たちが使用するディスクアニマルについても記述する。劇場版に登場する音撃戦士は劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼を、『仮面ライダーディケイド』に登場する「響鬼の世界」の音撃戦士は仮面ライダーディケイドをそれぞれ参照。

基本設定

音撃戦士
修行によって心身を鍛え、「鬼」と呼ばれる戦闘形態への変身能力を体得した戦士。使用する音撃武器の系統によって幾つかに分かれており(作中では太鼓の鬼・管の鬼・弦の鬼の3系統が存在)、それぞれ戦法の得手不得手が異なる。
外見の特徴として光沢を放つ異形の肉体に、音撃の種類に因んだ装飾を胸部・手首・足首に纏い、顔には目鼻がなく隈取りのような物が眼と思しき形状を縁取っている。額には「鬼面」という変身道具と同じ鬼の顔の紋章が出現し、頭頂部に角が生える。
また、聴力にも優れており、音による索敵を得意とする。
音撃戦士のデータ
  • 身の丈:(身長)
  • 目方:(体重)
  • 強力:(腕力)
  • 早がけ:(平地を走る速さ)
  • 遠がけ:(持久力)
  • 飛跳力:(ジャンプ力)
  • 打撃力:(パンチ力)
  • 蹴力:(キック力)
音撃戦士の装備・能力
変身
音撃戦士は特殊な修行によって変身道具を鳴らして発せられる肉体を誘発する特殊な音波の波動を聞き、肉体を戦闘形態に変化させた姿。その際には着ていた衣服が破壊され、変身後は気力で維持しなければ全裸になってしまう。加えて変身には精神力・気力を多大に消耗するため、それに耐えられる程度に鍛えていないと変身不可能。未熟な者は服の復元が不可能となる。
劇中で確認された変身道具は音叉・鬼笛(ホイッスル)・鬼弦(リストバンド+弦)の3種類。
戦闘手段
鬼に変身した音撃戦士は超人的な身体能力と術を駆使して戦う。それらは鬼闘術鬼幻術と呼ばれ、太鼓の鬼が音撃棒で繰り出す技は鬼棒術となっている。肉体の治癒力も強化されており、多少の傷は気を込めることで治せる。
音撃武器
音撃戦士が魔化魍の退治のために使用する、楽器の形を模した武器。演奏する要領で「清めの音」を発生させる。和太鼓(音撃鼓)と撥(音撃棒)・管楽器(音撃管)・弦楽器(音撃弦)など様々な遠近両用の攻撃方法の型があり、いかなる状況にも対応すべく、全ての武器を使いこなせるが、それぞれの得意な武器や攻撃方法を使用する。清めの音の攻撃を総称して「音撃」と称している。ただし、清めの音をある程度継続して叩き込まないと敵を倒すことができない。複数の音撃を共鳴させ、その威力を高めることも可能。
鬼石
音撃武器に使われる鬼の顔の形をした清めの音を発する物質を精錬した石で、清めの音を生成・増幅させる媒体。精練の度合いによって色が変化し、また様々な効力を発揮する。
装備帯
変身後の音撃戦士が腰に巻いている、ふんどしやまわしを模した形状のベルト。バックル部には音撃鼓・音撃鳴などの音撃武器の部品を収納・装備しており、右側には音叉・鬼笛などの変身道具、左側にはディスクアニマルを携行している。太鼓の鬼はさらに背面に音撃棒を装備する。
変身前の鬼が装着している物が変化した形のため、変身前は呪術的な力で小さな装備帯のような普通のベルトの形になっており、バックルの装備や音撃棒は縮小可能だが、音撃管・音撃弦は構造が複雑なため常に元の大きさで持ち歩く。
  • アイデアソースは十徳ナイフやサンスターのスパイ手帳。『仮面ライダー555』以降、身体からベルトが外れるカットもあり得る状況になったため、ディテールが裏側にも彫り込まれている。
猛士と音撃戦士
現代における鬼は、その活動を補佐する組織「猛士」に所属して活動している。劇中で登場する関東支部には11人の鬼が所属し、シフト制で任務に当たっている。また鬼として独り立ちした者はいずれも鬼としてのコードネームを与えられ、以後は内外問わず本名の代わりにその名前で通すことになる。

主に登場する音撃戦士

仮面ライダー響鬼

ヒビキが変身する鬼。

顔面の隈取と腕の色は赤で、体色はマジョーラ・アンドロメダ。

角は鬼面から湾曲して伸びる二本角で、通常形態と紅が銀色、装甲響鬼が金色になる。また襷状の胸アーマーを纏っており、これも通常形態と紅が銀色、装甲響鬼が金色。

接近戦を基本スタイルとしている。太鼓・管・弦のいずれも習得しているため、臨機応変に対応可能なマルチプレイヤーである。

形態
響鬼紅ヒビキくれない
体内の炎の気を最大限に高め、全身を炎のように真紅に染めた響鬼の特殊な強化形態。ヒビキは毎年夏の時期に山ごもりをして身体を鍛え直して響鬼紅への変身能力を取り戻し、夏の魔化魍との戦闘に備える。変身時には赤い煙が身体から噴出し、次に赤い炎が身を包んで変身する。この姿は身体能力の向上や炎の気を伴った音撃を使用可能だが、全身の筋肉を極限まで酷使するため、持続時間は1時間程度である。そのため、次々と一撃で倒せる強力な音撃打を繰り出すことが可能な響鬼紅を、短期決戦で用いるのを基本とする。また、不完全な鍛え方をすると腕のみが紅くなる。
  • 夏のみに登場することからアップ用・アクション用の区別がない1体のみスーツが制作された。
装甲響鬼アームドヒビキ
音撃増幅剣 装甲声刃を使用して強化変身する響鬼の最強形態。名付け親はヒビキ自身で、「装甲声刃で変身したから」というお気楽な理由であった。体色は黒を基本として強化装甲は赤、角と胸は金色と茶。装甲声刃のメガホンマイクに向けて「響鬼、装甲!」の掛け声と共にグリップ底部の起動スイッチを作動させることで発生する特殊な波動によって一度赤い炎が全身を包んで響鬼紅の姿となり、何体ものディスクアニマルが変型して身体各部に纏わり強化装甲へと変化し、最後に金色の茜鷹が胸部装甲として装着され、額の鬼の紋章に「甲」の字型の装甲が装着されて変身完了する。前述の通り、通常は響鬼の状態から装甲声刃を使用して強化変身するが、最終之巻のみ装甲声刃を使用せずに生身から直接変身している。装甲声刃を使用する強力な音撃を使用でき、日本全国119人の鬼の中でも最強の能力を備える。
スペック
装備
変身音叉 音角へんしんおんさ おんかく
金色の変身音叉。折り畳まれた本体の角部分をスナップを使って展開させ、周囲の物体に打ち付けて鳴らすことで全身が紫の炎に包まれ変身する。
  • カウボーイなどがマッチを至るところで擦る大人の仕草の格好良さにヒントを得ている。元の企画が『変身忍者 嵐』であったことから、脳に挿された針と刀の鍔鳴りが共振して、細胞を活性化させて変身するという設定を踏襲して、細胞の配列を音叉の音で変えるという発想となっている。
音撃棒 烈火おんげきぼう れっか
響鬼専用の音撃棒。左手用の口が開いている方が「烈火・阿」、右手用の口が閉じている方が「烈火・吽」と呼ばれる二本一組で、通常戦闘時は接近戦用の打撃武器、音撃発動時は撥として使用する。先端は精錬された赤い鬼石で、基部はヒビキ自らが屋久島の杉などの神木で作っており、赤く塗装されている。また、戦闘時に絶対に抜けなくするため曲がるように加工している。
通常形態と響鬼紅では装備帯に装着されるが、装甲響鬼では背中に差しており、肩口からグリップが伸びている。四十七之巻では、装甲声刃と阿の同時使用をしているが、吽は背中ではなく腰のホルダーにつけられていた。
一之巻・二之巻では、長年の戦いによるダメージの蓄積から烈火・吽が折れてしまい、ヒビキ自ら屋久島まで神木を採集しに行き、自ら修理を行っている。二十八之巻でもテングとの戦いで真っ二つに折れたために、明日夢を連れて木片を探しに山に入った。
  • 太鼓のバチをモチーフとしているが、ディテールは十手などを参考にしている。柄に角が鬼石を貫く形で固定されている。使い込まれた風合いを出すため、ヒビを棒の部分に入れている。
音撃鼓 火炎鼓おんげきこ かえんつづみ
響鬼専用の音撃鼓。赤く縁取りがされており、中の色は黒。約30回の連打で大抵の魔化魍を倒せるとされる。普段は掌に収まるサイズの円盤だが、魔化魍の体に張り付けることで相手に合わせて巨大化する。大きさは上部のつまみを操作して任意に調節可能。巨大化後はある程度の拘束力があり、巨大な魔化魍には全身に至らず暴れられることもあるが、小型に対しては手足もまともに動かせない。
魔化魍を浄化すると自動的に使い手の元に戻り、何度でも使える。
  • 鬼が装備することから三つ巴は二本角となっている。
音撃鼓 爆裂火炎鼓おんげきこ ばくれつかえんつづみ
滝澤みどりが開発した新型の火炎鼓。元来の火炎鼓の清めの音の増幅機能をさらに強化したものだが、機能の増強によって従来より重量が増しており、非常に取り扱いにくい。僅か数回の連打で清めの音が火炎鼓の約数十倍に増幅され、魔化魍を倒すことが可能。
音撃増幅剣 装甲声刃おんげきぞうふくけん アームドセイバー
猛士総本部開発局長・小暮耕之助が新開発した最強の剣型音撃武器。刀身から発する身体能力を強化する特殊な波動で響鬼を装甲響鬼に武装強化させる。ディスク形態のディスクアニマルを通すことでアームドディスクアニマルへと強化させる装置も備える。
刀身は音叉剣以上の切れ味を発揮し、炎のエネルギーを纏わせた斬撃を放つ。剣撃モードの鈎状の鍔を180度折り畳むことでスピーカーが出現して音撃モードへと変形し、刀身後部のメガホンマイクに声を発することで気合いと共に増幅し、清めの音に変化させて放つことが可能。
ただし当初は「波動が強すぎて人間の力では同調できない」と分析されており、いわば失敗作であった。また適合に失敗すると疲労をもたらして変身解除し、一定期間ではあるが鬼への変身をも阻害してしまうというデメリットがあり、ダンキ・ショウキ・トドロキ・ヒビキ自身も被害に遭っている。
一時はスーパー童子の手によって奪われ、洋館の男女によってイガ状の塊を寄生され、波動を抑える処置をされている。その後奪い返すことでヒビキの手に戻り、変身に成功している。以降は響鬼の専用装備となる。公式サイトでは「特訓を経たヒビキはこの波動と適合し、装甲響鬼に変身することができた」とある。
劇場版では過去の明日夢の兄の猛士の形見の猛士の剣が変化した物となっている。
  • 既に剣としてのアクションは轟鬼で実現していたことから、十手と苦無を融合させたものとなった。楽器のみならず、声も音撃であるということからハンドマイクと剣を合体させている。
  • 撮影用プロップは、実際に変形・固定できる構造になっている。
鬼幻術 鬼火きげんじゅつ おにび
口を開き、紫色の超高熱の炎の気を吐き出して瞬時に敵を燃やし尽くす。怪童子・妖姫への止めとして使用することが多い。
  • 別途に専用のマスクが製作されており、モチーフは重ね合わせた葉の形状となっている。
鬼闘術 鬼ヅメきとうじゅつ おにヅメ
手の甲から四本の鋭い爪を伸ばす。主に怪童子・妖姫への奇襲に使用する。
鬼棒術 烈火弾きぼうじゅつ れっかだん
腕から体内に秘めた炎の気を烈火に注いで、音撃棒の先端の鬼石で火炎弾を形成し、隕石のように放つ。
鬼棒術 烈火剣きぼうじゅつ れっかけん
練成度の高い鬼石に交換したことで可能となった新技。音撃棒の先端の鬼石に体内から放つ炎の気を剣のように収束し、炎の剣を生みだす。テレビシリーズ終盤ではヒビキが生身でこの技を使用するシーンもある。
音撃
括弧内は使用形態。
音撃打おんげきだ
太鼓の鬼の必殺音撃。音撃鼓を音撃棒で連打することで清めの音を叩き込む。
音撃打 火炎連打かえんれんだ
左右の烈火で上から素早く交互に音撃鼓を連打する基本的な型。音撃を素早く決めることができるが、清めの音の響きがそう大きくないため、小さな魔化魍に対して有効的に使用される。装甲響鬼でも使用。
音撃打 一気火勢いっきかせい
振り上げた左右の烈火で上から同時に音撃鼓を激しく打ち込む型。一撃ごとにややタメがあり、次を打つという流れとなっている。一発一発がともかく強力なため、体表の硬い敵に有効。
音撃打 猛火怒濤もうかどとう
烈火を高く振り上げながら左右交互に音撃鼓を叩く型。大きいモーションの振りのため、やや連打のスピードが遅いが、清めの音の響きが大きいため、巨大魔化魍を倒すことが可能。
音撃打 豪火連舞ごうかれんぶ
火炎連打・一気火勢・猛火怒涛の三つの型を組み合わせた型で、響鬼の最強の音撃打。相手の動きに応じて打ち方を変化させることで、高いダメージを与える。ただし、あらゆる全身の筋肉を酷使することから、肉体的な疲労が大きい。
音撃打 爆裂強打の型ばくれつきょうだのかた
爆裂火炎鼓を使用する技。横に構えた烈火で爆裂火炎鼓を叩き、清めの音を一気に叩き込む。
音撃打 灼熱真紅の型しゃくねつしんくのかた
響鬼紅が用いる等身大の夏の魔化魍に対して唯一有効な最強の音撃打。火炎鼓を使用せず、烈火で直接叩いて清めの音を叩き込み火炎鼓を発生させ、粉砕させる。
音撃打 爆裂真紅の型ばくれつしんくのかた
火炎鼓を使用する響鬼紅の技。火炎連打と同様にかなりの連打をする。
音撃刃 鬼神覚声おんげきは きしんかくせい
「鬼神覚声!」の発声と共に装甲響鬼の声を装甲声刃で増幅し、音撃波として魔化魍にぶつける最強の音撃。初期は音撃の波動を放つのみだったが、途中からは音撃の波動を三日月状の刃に変化させて魔化魍を斬る技へと強化された。
劇場版では半透明の三日月状の刃を放ち、またテレビシリーズでの初使用時には、装甲声刃自体に巨大な炎の刃を発生させ、カマイタチを一刀両断した。
合体技
三鬼合奏音撃さんきがっそうおんげき
響鬼、威吹鬼、轟鬼の3人の鬼が異なる音撃を合わせて魔化魍に叩き込む。
移動手段
不知火しらぬい
ヒビキが魔化魍退治の際に主に使用する市販の車両が猛士によってチューンナップされた四輪駆動車。登坂力に優れ、足場が悪い山道でも大抵は難無く走行可能。移動だけでなく、テーブルやテントなどの野営装備やディスクアニマルを積み込んだ専用ケースを運搬する役割も持っており、最前線基地としても機能する。
当初ヒビキ自身は車の運転が得意でなく、主に香須実がドライバーを務め、日菜佳が代行したこともあったが、その後は乗りこなす。吉野の本部から支給されているので奈良ナンバーのプレートである。
  • ベース車種はホンダ・エレメント。
  • ボディカラー
    • 上部:サテンシルバー・メタリック
    • 下部:ショアラインベージュ・メタリック
凱火がいか
バイクの腕前を鍛え直したヒビキに、吉野の猛士総本山から支給された専用バイク。非武装で、高速走行機能のみが強化されている。
特別遊撃班としてサポーターを伴わない緊急での単独の出動に対応するために支給された。後に野営道具やディスクアニマルを収納するサイドバッグも搭載可能になる。エンジン部にはコンピューターコントロールデジタル3次元マップが備えられ、エンジンの回転速度などはコンピューターによって制御される。
  • ベース車種はホンダ・ワルキューレルーン。

仮面ライダー威吹鬼

イブキが変身する鬼。

顔面の隈取と腕の色は青で、体色は黒。角は金色で、鬼面から伸びている一本に、隈取りが延長した二本の三本角。胸には西部劇のガンマンのベストをモチーフとした金管の装飾を身に着けている。

  • スーツはマジョーラではなく、メタリックのパウダーを黒地に混入させたものとなっている。頭部の形状のモチーフはテンガロンハット。音撃時の口を開いたマスクはトランペットを吹く形状を元にデザインされた。
装備
変身鬼笛 音笛へんしんおにぶえ おんてき
金色の変身鬼笛。折り畳まれた角部分を展開して吹き、青い風を纏い変身する。
  • 角の展開ギミックの起動スイッチは、本編では耳にあるが、玩具では構造上、下部に回された。
音撃管 烈風おんげきかん れっぷう
ベルとマウスピースを取り除いた形状のトランペット型音撃管。通常時の銃撃モードは圧縮空気弾を射出し、ピストンバルブを操作することで赤い鬼石を撃ち出す。銃口の斜め下に装備されているマウスピースを本体後部に、鳴風を銃口にそれぞれ装着することで展開して音撃モードに変形する。
  • 当初は破裂した爆竹のような形状だったが、強度などの問題から縁取りを付けている。
  • 撮影用プロップはアップ・アクション用の2種類が制作され、本物の革が銃床に巻かれている。
音撃鳴 鳴風おんげきめい なるかぜ
威吹鬼の音撃鳴。装備帯の腹部に装着されている、烈風の銃口に合体させて展開することでトランペットのベル部分になる強化パーツ。外見は青い縁取りに内側は金色となっている。
  • 装備帯に装着されているものはアップ用・アクション用をシーンに応じて適宜付け替えられ、アップ用は羽根の間が底抜けになっており、ピンによって固定される。アップ用プロップは実際に展開して装着することが可能だが、装備帯に装着されているものとは、縮尺が異なる。
音撃棒 山背風おんげきぼう やませ
夏の魔化魍と戦う際に使用する音撃棒。鬼石の色は青。威吹鬼専用の音撃鼓と併用する。この他、テレビシリーズ終盤では響鬼の烈火を借り受けて戦ったこともある。
鬼闘術 鬼ヅメ
響鬼と同様の技。
鬼闘術 旋風刃きとうじゅつ せんぷうじん
乱れ童子戦で接近戦に苦労したことから、密かに鍛えて編み出した接近戦用の技。手刀や蹴りに身体から放たれる風の気による真空の刃を纏わせて放出し、攻撃と同時にカマイタチや強風を発生させて敵を切り裂く。
音撃
音撃射 疾風一閃おんげきしゃ しっぷういっせん
威吹鬼の必殺音撃。烈風の銃撃モードで魔化魍の体に鬼石を撃ち込み、音撃モードで清めの音を吹き鳴らして増幅・共鳴させ内部から破壊する。
四十六之巻では響鬼がアミキリ戦で威吹鬼に清めの儀式の実践訓練として一時的に烈火を渡したため、烈風と鳴風を借り受け、使用したこともある。
移動手段
竜巻たつまき
イブキが移動手段として使用する専用バイクがベース。ナンバーは、奈良Cひ29-02。かつては凱火と同系のマシンを使用していたが、あきらを弟子にしてからは、現在の車体に変更した。そのため、凱火と同タイプのライトにカスタマイズされている。後部シートにあきらを乗せて移動する。バイク好きなイブキ自身が市販の車両の各所をチューンアップし、同型車両を凌ぐスペックを誇る。車体後部上面には野営装備が、後部両側面には烈風(右側)・ディスクアニマル(左側)がそれぞれ積載されたサイドバッグが取り付けられている。
十之巻で響鬼が運転し、威吹鬼が後部座席に乗ってオトロシを攻撃した後に響鬼の運転ミスで無人の状態で廃材置き場に突っ込み、大破したこともあった。
また魔化魍退治以外の時は、竜巻とは別のバイク(ホンダ・シャドウ400cc・ホンダ・フォルツァ)に乗っている。
  • ベース車種はホンダ・シャドウ750CC。

仮面ライダー轟鬼

トドロキが変身する鬼。

顔面の隈取と腕の色は銀色で、体色は深緑。角は鬼面から伸びている銀色の一本角。黒い指板に赤い弦の胸当て状の装飾を纏っている。また、ギターピック状のディテールが右手の親指にあり、ギターストラップを彷彿とさせるプロテクターが肩にある。

十五之巻、十六之巻では正式な鬼ではなく、斬鬼の弟子(戸田山変身体)として登場し、弦の装飾が施されていない茶色の腕輪・足輪を身に着けていたほか、装備帯には零式を着装していた。

本来ならば一人前となった時に師匠の「斬鬼」の名前を受け継ぐはずだったのだが、「斬鬼さんには斬鬼さんのままで居て欲しい」と固辞し、新たに命名された「轟鬼」を名乗ることとなる。

  • 響鬼同様、グリーン系のマジョーラカラーを使用しているが、試し塗りでは明るすぎたことから、黒味を徐々に増したものとなった。響鬼や威吹鬼との差別化から左右非対称で、直線を多く用いたものとなっている。デザインでは銀地に金ラインだったが、モニタではボヤけて見えるということから造形ではシルバー地に赤のパイピングとなっている。
  • 身体の弦は赤く塗装した本物のスチール弦となっている。肩のプロテクターは、着物の襟合わせの意匠となっている。
  • 企画初期では、「仮面ライダー弦鬼」という名前で、威吹鬼のように飛行する敵を倒す鬼として考えられていた。
装備
変身鬼弦 音錠へんしんきげん おんじょう
金色の変身鬼弦。取り付けられている鎖を下に引くことで鬼の顔が付いたカバーが開いて小さな三本の赤い弦が現れ、これを爪弾くことで落雷を浴び変身する。その雷は攻撃に転用することも可能。
  • 弦が出現するギミックは箱根細工のカラクリ箱などを参考にしており、かつ金属製という発想から錠前となった。
音撃弦 烈雷おんげきげん れつらい
ギターに変形する弦剣型の轟鬼専用の音撃弦。銀と緑のベースカラーで、切っ先とボディの間に赤い鬼石が埋め込まれている。通常時はネック部分を持ち手、ボディ部分を刃として斬撃や突きに使用される剣撃モードとなっている。歴代の弦の使い手に受け継がれてきた稀代の名音撃武器とされ、常に最新の音撃テクノロジーに合わせて改造を施され、轟鬼が独り立ちする際に斬鬼から受け継いだ。斬鬼は烈雷を順手で持っており、轟鬼も同様の持ち方をしていたが、轟鬼は「俺を真似るな、自分流で行け!」という斬鬼からの激励を受けて逆手持ちで使っている。轟鬼が受け継いでからは弦の色が赤になった。
  • 当初は二胡という設定であった。その後、3本弦のギターとしてデザインを進行させていたが、音楽ディレクターの本地大輔が烈雷のSE収録時にギターの形が6本弦でないのはおかしいと進言したことから、6本弦に変更となった。カポタストなど、リアルにギターのディテールを追求する一方で、襖の欄間をモチーフにした彫刻をボディーに施している。
  • プロップはアップ用・アクション用の二本が製作された。アップ用はスチール弦が実際に張られ、実際に音撃モードへの展開が可能。ケースは既製品ではなく、プレックスの下田竜彦のデザインによる皮革製のもので、烈雷の先端にショルダーのベルトを被せるものとなっている。
  • テレビシリーズでは右手で弦を弾いているが、『7人の戦鬼』では左手で弾いている。
音撃震 雷轟おんげきしん らいごう
轟鬼専用の音撃震。枕型の板に六本の赤い弦が張られた黒いボディに、メタリックグリーンの縁取りがなされている。烈雷のピックアップ部分に組み込むことでボディの刃の部分が展開し、音撃モードとなる。
  • 実際のプロップではネック側からだが、構造上、商品ではボディ側からにギミックが変更となった。
零式ぜろしき
戸田山変身体が装備帯のバックル部分に着装していた銀色の部品。弟子の鬼のみに与えられるもので、音撃には使用できない。
音撃棒 落雷おんげきぼう らくらい
夏の魔化魍と戦う際に使用する音撃棒。鬼石の色は緑。轟鬼専用の音撃鼓と併用する。以前は斬鬼が使っていたもの。
鬼闘術 雷撃拳きとうじゅつ らいげきけん
拳に電撃を帯びさせ繰り出す強力なパンチ。また足に雷を纏わせてキックする派生技もある。
音撃
音撃斬 雷電激震おんげきざん らいでんげきしん
師匠斬鬼直伝の必殺音撃。音撃斬の形から後ろ向きで音撃モードの烈雷の切っ先を魔化魍に突き刺した状態で雷轟を爪弾いてかき鳴らし、清めの音を直接送り込む。
斬鬼は順手持ちなので烈雷をそのまま相手に突き刺してから音撃斬の形に入るが、轟鬼は未熟なためか隙が大きく、順手で行おうとした際、振り払われていた。そこで烈雷を逆手持ちにし、音撃形態にしてから、後ろ向きで相手に烈雷を突き刺すというモーションにしている。
合体技
音撃合奏おんげきがっそう
轟鬼の音撃斬 雷電激震と斬鬼の音撃斬 雷電斬震を同時に打ち込む技。
移動手段
雷神らいじん
ヒビキの不知火と同じエレメントの色違い。不知火同様、市販の車両が猛士によってチューンナップされた。野営装備や烈雷、ディスクアニマルなどを積載する。
ドライバーはトドロキが務め、助手席にザンキが乗る。2年前に支給された際に「猛士」車両部の手違いでザンキのイメージカラーである緑色ではなく、赤い車体が支給されたため、緑色に再塗装したため、車内に赤が残っている。ザンキに支給されたものであったが、ザンキが引退したことでトドロキに受け継がれた。
  • ベース車種はホンダ・エレメント。
  • ボディカラー
    • 上部:サテンシルバー・メタリック
    • 下部:ガラパゴスグリーン・メタリック

仮面ライダー斬鬼

ザンキが変身する鬼。

顔面の隈取と腕の色は銅色で、体色は濃い青緑。角は鬼面から伸びている銅色の一本角。黒い指板に金色の弦の胸当て状の装飾を纏っている。

トドロキの師匠で武器の構え方は弟子と異なり順手。また、復活後は傷の残る右膝に黄金狼を強化外骨格として装着し、保護すると同時に負担を減らしている。

  • 轟鬼に合わせて地味めのカラーリングとなり、当初は胸の弦が切れ、ボディーは傷ついているなど歴戦の戦士であると同時に矢尽き刀折れた印象が強調された満身創痍の状態のデザインであった。
装備
変身鬼弦 音枷へんしんきげん おんか
ザンキの変身鬼弦。構造は轟鬼の音錠と同様だが、弦の色が異なる。
音撃弦 烈雷おんげきげん れつらい
斬鬼が引退前に使用していた音撃弦で、音撃震 雷轟と共に弟子の轟鬼に受け継がれた。斬鬼が使用していたころには弦の色が金だったが、轟鬼に受け継がれてからは赤の弦に張り替えられている。
音撃真弦 烈斬おんげきしんげん れつざん
復帰した斬鬼が新たに使用する音撃弦。代々受け継がれてきた烈雷に対し、こちらは最新技術で製作された武器。烈雷とは鋸状の切っ先部分、黒と赤のベースカラー、切っ先とボディの間に埋め込まれている鬼石の色がそれぞれ異なる。ノコギリ状の刃には超震動機能が内蔵され、魔化魍の強固な外皮を破りやすくなっている。
四十六之巻では轟鬼が烈雷との二刀流で使用した。
  • 当初の登場予定はなく、トドロキに烈雷を伝授したため、急遽制作された。モードの変形はヘッドの換装によって行われている。
音撃震 斬撤おんげきしん ざんてつ
烈斬に対応する音撃震。黒いボディに金の縁取りがなされており、中央は赤い三つ巴が施されている。弦の色は金。
鬼闘術 雷撃拳きとうじゅつ らいげきけん
轟鬼に伝授した技。
音撃斬 雷電激震おんげきざん らいでんげきしん
轟鬼に伝授した技。轟鬼の場合と異なり、斬鬼は烈雷を一度弾くだけで清めの音を放つ。轟鬼と斬鬼は持ち方と必殺技を放つモーションも逆。
音撃斬 雷電斬震おんげきざん らいでんざんしん
復帰後の斬鬼が新たに使用する音撃技。順手持ちの状態から烈斬を突き刺し、音撃斬の形にして斬撤をかき鳴らすことで清めの音を放つ。威力は「雷電激震」より強力。複数の標的に使用することができ、烈斬を一直線に存在する二体以上の相手に突き刺すことで清めの音を一気に送りつけることが可能。

ゲスト登場の音撃戦士

仮面ライダー弾鬼

ダンキが変身する鬼。

顔面の隈取と腕の色は青で、体色は黒。角は鬼面から伸びている金色の一本角。銀色の襷状の装飾を纏っている。

音撃打の戦士で、強靱な脚力による、跳躍力と素早さを活かした接近戦を得意とする。

  • 撮影用スーツは、威吹鬼のものを流用・改修している。
人物
名称はダンキで、設定年齢26歳。本名は段田 大輔だんだ だいすけ。山形県出身。猛士関東支部11人の「鬼」の一人。眼鏡をしている。性格は少々短気かつがさつで、ヒビキ以上に機械オンチで携帯電話すら持っておらず、連絡手段であるパソコンがすぐ壊れても修理しないなど細かいことは気にせず、「たちばな」への連絡はメールなどが苦手なため、公衆電話を使っていた。表面では生意気なことを口走っていても、太鼓の鬼としての先輩・ヒビキを兄貴分として慕い尊敬している。
小暮に装甲声刃の実験台にされた際、ショウキと共に結果変身不能になってしまい、一か月後に変身能力を取り戻す。ショウキとは親友であるが「たちばな」に揃って顔を出すのは珍しいらしい。
装備
変身音叉
響鬼の使用する音角と異なり、グリップ部分と角の付け根が青い。
音撃棒 那智黒おんげきぼう なちぐろ
弾鬼専用の音撃棒。本体は青、グリップの部分は白で先端の鬼石は赤である。
音撃鼓 御影盤おんげきこ みかげばん
弾鬼の専用の音撃鼓。外見は青い縁取りがなされている。
音撃
音撃打 破砕細石おんげきだ はさいさざれいし
劇中未使用。
音撃打 粉骨砕身おんげきだ ふんこつさいしん
劇中未使用。

仮面ライダー裁鬼

サバキが変身する鬼。

顔面の隈取と腕の色は赤で、体色は黒。角は赤色で、鬼面から伸びている二本と、隈取りが延長した二本の四本角。両肩に黒い指板に金色の弦の装飾を纏う音撃斬の戦士。

  • 撮影用スーツは響鬼のものを改修している。
人物
名称はサバキ。設定年齢36歳で、本名は佐伯 栄さえき さかえ。猛士関東支部11人の「鬼」の一人。現在の関東における最古参の鬼で、音撃打や音撃射の武器もこなすが、劇中では入院したザンキに代わって戦い続けていたため過労で足尾のヤマアラシに敗れた。
ザンキとは弦の腕を競い合う仲。石割という青年のサポーターがいる。
装備
変身鬼弦
轟鬼や斬鬼の使用する変身鬼弦と外見上の差異はない。
音撃弦 閻魔おんげきげん えんま
裁鬼専用の音撃弦。
音撃震 極楽おんげきしん ごくらく
裁鬼専用の音撃震。黒いボディに赤の縁取りがなされている。弦の色は金。
音撃棒 笏拍子おんげきぼう しゃくびょうし
裁鬼専用の音撃棒。本体は臙脂色、グリップ部分は黒で先端の鬼石は深紅。
小型音撃弦
裁鬼専用に開発された二刀の小型の音撃弦。弦使い最大の弱点であるスピードの遅さを克服するというコンセプトで開発された。デザインは斬鬼の烈斬、轟鬼の烈雷を全くディテールをそのままに小型化したもの。烈斬タイプは刃が金色で鬼石は黄色、烈雷タイプは刃が銀色で鬼石は赤。
音撃
音撃斬 閻魔裁きおんげきざん えんまさばき
劇中未使用。閻魔に極楽を合体させて発動させる。

仮面ライダー鋭鬼

エイキが変身する鬼。

顔面の隈取と腕の色は青緑で、体色は赤銅色。角は鬼面から伸びている金色が一本と、隈取りが延長した青緑色が二本の三本角。銀色の襷状の装飾を纏っている。

音撃打の戦士で、他の鬼と比べて小柄だが素早い身のこなしである。

  • 撮影用スーツは他の鬼との身長差をつけるため、新規造形となっている。肌はゴールドをブラウンに塗したマジョーラカラーとなっている。
人物
名称はエイキで、猛士関東支部11人の「鬼」の一人。サポーターや弟子は持たず単独で行動する28歳。語呂合わせや駄洒落が好きな性格で、周囲のみんなを閉口させている。
ヨロイツチグモ戦で登場し、武者童子と鎧姫に圧倒されて高い崖っぷちに追い込まれ、武者童子の投げた杖が命中し、川に落とされてしまう。一晩寝て傷を癒し、ヨロイツチグモに捕食されかけていた轟鬼を助けて威吹鬼と轟鬼に助太刀する。3人の連携で武者童子を倒した。
素顔を見せることはなかった。
装備
変身音叉
響鬼の使用する音角と同様の外見。
音撃棒 緑勝おんげきぼう ろくしょう
鋭鬼専用の音撃棒。本体と鬼石は青緑、グリップ部分はオレンジ色。緑色の炎を先端に纏わせて攻撃する。
音撃鼓 白緑おんげきこ はくりょく
鋭鬼専用の音撃鼓。外見としては青緑の縁取りがなされている。
音撃
音撃打 必殺必中おんげきだ ひっさつひっちゅう
二十九之巻でヨロイツチグモに対して使用。右で二回、左で一回叩く動作を繰り返す。

仮面ライダー朱鬼

シュキが変身する鬼。

顔面の隈取は金色、腕の色は白で、体色は赤。他の鬼と違い、額の鬼面が肥大化し顔全体を覆うデザインとなっている。

鬼太樂というハープ形の特殊な音撃武器を使う他、シュキの会得している呪術も駆使して戦う。

  • デザインは石森プロの飯田浩司が担当。
  • 撮影用スーツは鋭鬼のものを改修している。
人物
ザンキの元師匠、名称はシュキ。ノツゴに肉親を殺されたことが鬼になったきっかけだが、その戦いは憎しみを力の支えとするものであり、かつて斬鬼を巻き添えにノツゴを攻撃したことで猛士を破門された。見た目は30代前後だが実際は相当な老齢(ザンキによると「トドロキ(26歳)の祖母よりもずっと年上」であるという)であり、呪術的な力で若い姿を保っていた。その呪術によって花を式神に変える能力を持っており、ザンキにも返魂の術などを授けていた。
猛士破門後は「隈沢流華道教室」の講師として生活していたが、ノツゴの出現を察知し、吉野の鬼舞神社に保管されていた「鬼の鎧」を強奪、変身鬼弦を狙って裁鬼を襲った。変身鬼弦を奪うことは失敗したが、後に轟鬼の音錠を奪って朱鬼への変身を果たす。一方、スーパー童子たちやノツゴに戦いを挑んで川に落下したあきらを救った。
最期はノツゴにわざと自分を咥えさせ、駆け付けた斬鬼にかつてとは逆に自分ごとノツゴに攻撃するよう、指示するがそれを躊躇う斬鬼に対し、自分ごとノツゴの口に鬼太樂で攻撃し、これが致命傷となる。最終的にノツゴは朱鬼の覚悟に押された斬鬼の雷電斬震によって倒されるが、息を引き取る間際のシュキは「死に顔を誰にも見られたくない」とザンキに頼み、ザンキは彼女の体を隠すくらいにたくさんの花を捧げた。
放映終了後に刊行された複数の書籍では本名を「品川栞」とする記述が存在するが、公式媒体からシュキの本名が発表されたことはない。
装備
鬼の鎧
吉野の鬼舞神社で保管されていた猛士の武具。鍛えた人間が着用すると鬼に近い能力を発揮でき、鬼が不足した時代に用いられた鬼の代用品と伝えられる。シュキが強奪したが、ザンキの黄金狼に破壊された。
  • デザインは飯田浩司が担当。デザインのモチーフは『変身忍者 嵐』で、『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』の火焔大将の顔と肩口を変更することで嵐をモチーフとしている。ただし、同作品に登場する魔化魍が『変身忍者 嵐』の敵をモチーフであるのを受けてのことではないという。
音撃弦 鬼太樂おんげきげん きたら
竪琴型の音撃武器。他の鬼の音撃武器とは異なり、使用時のみ呪術によって実体化させる。弦を奏でることで音撃の波動を放つことができ、攻撃・防御ともに用いる。
音撃
音撃奏 震天動地おんげきそう しんてんどうち
鬼太樂を奏で、矢のように圧縮した清めの音を魔化魍に放つ必殺音撃。

あきら変身体

威吹鬼の危機を救うため、一度だけあきらが変身したもの。

鬼の音撃属性を示す胸部装甲は着装されていない。バックルには練習用の音撃鳴が装着されている。全容は不明瞭なカメラアングルで映されており、当時の映像ではマスクの形状や腹部の詳細は判別不能だったが、後に全身像が公開された。

『仮面ライダーディケイド』に登場する仮面ライダー天鬼かめんライダーあまきとは、デザインが異なる。

京介変身体

桐矢京介が鬼に変身した姿。

響鬼に似ているが、頭部には金色の四本角、隈取と前腕の色は紫。胸部には金色の襷状の装具を纏っている。体色は鬼の中では非常に珍しい銀色で、これは消防士であった父の記憶を反映したものであると考えられている。

よみうりランドのショーでは強鬼きょうきと名乗った。

『仮面ライダーディケイド』第18話では頭部のみ変身していないこと以外は同一の姿を持つアスム変身体が登場した。

装備
変身音叉
形状はヒビキと同様。
練習用音撃棒
本体・先端の鬼石ともに紫色。
練習用音撃鼓
外見としては紫の縁取りがなされているほか、通常の音撃鼓では銀色の部分が金色となっている。

後期OPのみ登場の音撃戦士

仮面ライダー剛鬼

ゴウキが変身する鬼。

顔面の隈取と腕の色は青で、体色は濃い紺色。マスクは裁鬼タイプだが上段ではなく中段の角が長い。

音撃打の戦士で、装飾は響鬼と同型。

人物
名称はゴウキで猛士関東支部11人の「鬼」の一人。設定年齢28歳。気は優しくて力持ちな性格で、口数は少ないが、心優しく仕事もきっちりとこなす好漢。
昨年はヒビキに次ぐ戦歴を残している。サポーターを務めていた女性と昨年結婚しており、新婚夫婦で活躍中。
装備
音撃棒 剛力おんげきぼう ごうりき
音撃鼓 金剛おんげきこ こんごう
音撃
音撃打 剛腕無双おんげきだ ごうわんむそう
音撃打 爆裂乱打おんげきだ ばくれつらんだ

仮面ライダー勝鬼

ショウキが変身する鬼。

顔面の隈取と腕の色は紫で、体色は黒。マスクは弾鬼と同じ原型。鬼面と角の色は銀色。

音撃射の戦士で、装飾は威吹鬼と同型で銀色。遠距離攻撃だけでなく、近距離戦にも秀でている。

人物
名称はショウキ。管楽器の音撃武器を使う戦士。設定年齢は27歳。
関東支部所属で、ダンキとともに小暮から装甲声刃を渡された際、使いこなせずに変身不能に陥ってしまった。
子供のまま大人になったような、明るく気さくなお調子者の青年であり、服装や身なりに無頓着で、冬でも薄着な体育会系の性格。ダンキとは馬が合うらしく、コンビを組んでいることが多い。
装備
鉤爪・風牙ふうが
両腕に装備している接近戦用の鉤爪。
音撃管 台風おんげきかん たいふう
勝鬼専用のスーザフォン型音撃管。
音撃鳴 風束おんげきめい ふうそく
音撃
音撃射 暴風一気おんげきしゃ ぼうふういっき

仮面ライダー闘鬼

トウキが変身する鬼。

音撃射の戦士で、顔面の隈取と腕の色は濃いオレンジ色で、体色は黒。管の鬼の中で彼だけ胸部のデザインが若干マイナーチェンジされており、マスクはベースが鋭鬼タイプで若干角が異なる。

人物
名称はトウキ。猛士関東支部11人の「鬼」の一人。設定年齢33歳。
豪放磊落にして大酒飲み、大食漢の豪快な男。妻と息子の3人暮らしで、妻をサポーター、息子を弟子とし、家族揃って活動している。
装備
音撃管 嵐おんげきかん あらし
闘鬼専用のトロンボーン型音撃管。
音撃鳴 旋風おんげきめい つむじ
音撃
音撃射 風神怒髪おんげきしゃ ふうじんどはつ

仮面ライダー蛮鬼

バンキが変身する鬼。

音撃斬の戦士で、顔面の隈取と腕の色は黄色で、体色は黒。マスクのベースは響鬼タイプだが造型は左右非対称で、左側の角の方が長い。装飾は裁鬼と同型。

人物
名称はバンキ。裁鬼の元弟子で、数年前に独立した。大学生で、鬼として大学に通いながら働いている。関東支部所属の11人の一人。設定年齢21歳。
その名前とは裏腹に落ち着いた性格で、魔化魍や音撃の研究に余念がない知略家。責任感が強く、かつてザンキが怪我で倒れた時に、学業との両立のためにザンキ欠員の穴を埋められなかったことを悔やんでいる。
同年代のイブキとは馬が合うらしく、休日はあきらを含めた3人で過ごすことも多い。
装備
音撃弦 刀弦響おんげきげん とうげんきょう
2本のネックが並んだ蛮鬼専用の音撃弦。
音撃震 地獄おんげきしん じごく
音撃
音撃斬 冥府魔道おんげきざん めいふまどう

戦国時代の音撃戦士

劇場版『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』に登場する鬼。

作中の戦国時代では鬼の存在自体は知れ渡っているが、人を捨てた存在として忌み嫌われている。

デザインは各々の出身地の有名な芸能、名跡、動物、果ては現代におけるプロ野球チームのイメージアニマルがモチーフとなったうえ、宣伝時にはご当地ラーメンになぞらえてご当地ライダーなどと称された。

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設定・名前のみ登場の音撃戦士

先代斬鬼
テレビシリーズでの会話中のみに登場。斬鬼の師であり、みどりによると、一時響鬼にも弦の技を伝授したが、響鬼は弦のセンスがあまりなかったらしく修行中はかなりもめたという。
山吹鬼ヤマブキ
五之巻にて、ヒビキが所持する手帳に名前のみ登場。
凱鬼カチドキ
東北支部所属の鬼で、青森のヤマビコを倒したことがある。三之巻における香須美の台詞の中に名前のみ登場。
吹雪鬼フブキ
テレビシリーズ前半のシフト表の中に名前のみ登場した鬼。三十四之巻以降のオープニング映像では登場しておらず、引退を示唆する資料も存在する。
弦鬼ゲンキ
江戸時代の音撃弦の鬼。岐阜でバケガニ4体とアミキリを倒した。二十之巻にて、たちばなのパソコンに関連文献が登場。
導鬼ミチビキ
猛士総本部長(イブキの父)の現役時代のコードネーム。当時は立花勢地郎をサポーターに戦っていた。現在吉野にて最高幹部に位置し、猛士全体を統括している中心的人物。

ディスクアニマル

  • 直径:125ミリメートル(ディスク時・共通)

動物の魂を用いた式神の一種であるサポートモンスターで、別名「音式神おんしきがみ」。猛士本部の吉野で開発されており、古来では折り紙状に変形する紙や木製の音式神だったが、現代ではそれを元にしてみどりの手によって最新テクノロジーを融合して開発したCDのようなディスク形状となっている。いずれも犬猫程度の知性を持ち、ディスクアニマル同士の簡易的な意思伝達が可能で、忠誠をそれぞれの主人に尽くす。通常のサイズのほか、「戦闘型」と呼ばれる別タイプも存在する。姿を透明にすることもでき、情報収集や攻撃補助に活躍する。魔化魍や童子・姫、クグツに捕まり破壊される場面も何度かあった。

同型の物が多数存在しており、ファイルケースや専用ケースに詰められたり変身前後の鬼や弟子の左腰に3枚程度吊るされて携帯される。変身道具の特殊音波を使って命令を入力し、発する特殊音波に共鳴することによって動物形態に変形・起動する。ケースに収められている物は1枚に命令を与えると戻した時に同じケースに入っている全てのディスクに伝わり、戻る時は変身道具が振動して報せる。また、変身道具を介することで収集した情報を再生する。それぞれの鬼は交換パーツを携行している模様で、ディスクが破壊されても、程度によってはパーツ交換でまた元のように使えるようになる。

シュキは花びらを炎に変化させる式神を使用していた。

茜鷹アカネタカ
別名「音式神 鷹型」。タカの魂が用いられており、空中からの偵察任務を主として行うなど汎用性が高い。
翼が鋭いカッターになっており、ディスク状態でも投擲することで円盤型手裏剣としても機能する。
ただし、ボディの軽量化からエネルギー蓄積容量が抑えられ、飛行時はエネルギー消費が激しいことから、録音時間と使用稼働時間が短い。
瑠璃狼ルリオオカミ
別名「音式神 狼型」。オオカミの魂が用いられた陸上では最も有効に使用可能な機種。あらゆる地形を難なく走破して敵の探索を行う。
録音時間と稼働時間が長いことから、耐久性に優れ、敵に口の鋭い牙で噛み付く。
緑大猿リョクオオザル
別名「音式神 大猿型」。サルの魂が用いられている。画像の録画機能を持つ。
ディスクアニマルの中ではやや高い知能を有し、力も強いことから被害者の護衛や保護を行う。必殺技は強力なパンチ。
黄蘗蟹キハダガニ
別名「音式神 蟹型」。カニの魂が用いられているヒビキの専用機種で、水中での行動や録音が可能なため、水に潜む魔化魍の捜索に用いられる。
右腕の大きなハサミはマニピュレーターやドリルにもなり、攻撃に使用できる。急流に飲まれて川石にぶつかったり、突然の落石にも大丈夫なように、非常に頑丈な設計構造のボディとなっている。その反面、半面歩行速度が遅いことから、ベースキャンプからではなく直接川や沼に放たれることが多い。
旧式から最新型にモデルチェンジしたばかりである。
鈍色蛇ニビイロヘビ
別名「音式神 蛇型」。ヘビの魂が用いられており、水陸両用のため水中での行動や録音も可能。キハダガニ同様、スピードに優れる。
敵に長い身体を巻き付け、締め上げる攻撃を得意とし、鞭や手錠のように道具としても使用可能。しなやかなボディのため、柔軟性に優れるが、特殊な形状のボディであることから他のディスクアニマルに較べて音を記録する容量がやや劣っている。長い身体を活かして鍾乳洞の岩の隙間のようなところへも入り、敵の探索を行うことも可能。
イブキとあきらが好んで使用する。
浅葱鷲アサギワシ
別名「音式神 鷲型」。ワシの魂が用いられた茜鷹の後継機として開発された新型。茜鷹に較べて重量は増えているものの、連続稼働時間や飛行速度などが強化され、録音機能のほかに録画機能が付加されている。
茜鷹同様、翼が鋭いカッターになっており、ディスク状態でも投擲することで円盤型手裏剣としても機能する。茜鷹よりも高い知能を有し、集団でフォーメーションを組んで行動することも可能。
前述の経緯から茜鷹との機種交換が順次行われている最中だが、鬼によっては併用する者もいる。
黄赤獅子キアカシシ
別名「音式神 獅子型」。ライオンの魂が用いられた瑠璃狼の後継機。稼働時間や速度などが強化され、録画機能が付加されている。
浅い川にもぐったり、木の上に上ることが可能など行動範囲の多様性が特徴。増幅機が鬣部分に付いたことから、噛み付く力が瑠璃狼を凌ぐ。
前述の経緯から瑠璃狼との機種交換が順次行われている最中だが、鬼によっては併用する者もいる。
青磁蛙セイジガエル
別名「音式神 蛙型」。カエルの魂が用いられており、陸上のみならず水中での行動や録音も可能で、ジャンプ力に優れる。
ザンキ・トドロキの物と、サバキの物が確認されている。
黄金狼コガネオオカミ
別名「音式神 狼型」。オオカミの魂が用いられた瑠璃狼の後継機。復帰し、トドロキのサポーターになったザンキ用にみどりが改良した新型。40グラムに軽量化されたほか、連続稼働時間、最大走行速度、最大録音可能容量が上がっている。また斬鬼変身時には彼の負傷している右膝を保護する強化外骨格となる役目も果たす。

アームドディスクアニマル

響鬼が使用する装甲声刃の波動によって、霊的な力が強化されたディスクアニマル。体色は全て赤金色。書籍によっては、「ディスクアニマルSP」と記述している。

鋼鷹ハガネタカ
別名「音式神 鷹型」。茜鷹の強化体。装甲響鬼の運動性能(スピード)を強化する機能を持つ。
最大飛行速度が茜鷹の倍に向上。
兜大猿カブトオオザル
別名「音式神 大猿型」。緑大猿の強化体。装甲響鬼の腕力や脚力を強化する機能を持つ。
最大走行速度と腕力が緑大猿の倍に向上し、軽々と小型車を持ち上げる。
鎧蟹ヨロイガニ
別名「音式神 蟹型」。黄蘗蟹の強化体。装甲響鬼の装甲を強化する機能を持つ。
陸上、水中共に最大走行速度と装甲が黄蘗蟹の倍に向上し、戦車の砲撃を受けても丈夫な装甲を誇る。
黄蘗蟹とは左右反転しており、左のハサミが大きい。

スペック

脚注

注釈

出典

出典(リンク)

参考文献

  • 関連書籍
    • 『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼 完全攻略ガイド』角川書店〈Newtype THE LIVE EXTRA〉、2005年10月1日。 
    • パーフェクトアーカイブシリーズ(竹書房)
      • 『パーフェクトアーカイブシリーズ1 仮面ライダー響鬼 一之巻~二十九巻』竹書房、2006年1月27日。ISBN 978-4-81-242563-3。 
      • 『パーフェクトアーカイブシリーズ4 仮面ライダー響鬼 三十之巻~最終巻』竹書房、2006年4月28日。ISBN 978-4-812-42686-9。 
    • 『仮面ライダー響鬼特写写真集【魂】』朝日ソノラマ〈DETAILS of HERO〉、2006年1月30日。ISBN 978-4-04-868101-8。 
    • 『仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダーシリーズ10周年記念公式読本』グライドメディア〈グライドメディアムック〉、2009年11月11日。ISBN 978-4-8130-8045-9。 
    • 成瀬史弥 著、レッカ社 斉藤秀夫 編『平成仮面ライダー英雄伝』カンゼン、2010年12月24日。ISBN 978-4-86255-082-8。 
    • テレビマガジンデラックス(講談社)
      • 『決定版 仮面ライダーオーズ&オールライダー ひみつ情報超百科』講談社、2011年2月25日。ISBN 978-4-06-304814-8。 
      • 『決定版 平成仮面ライダー 完全超百科』講談社、2018年10月31日。ISBN 978-4-06-513004-9。 
    • 成瀬史弥 著、レッカ社 斉藤秀夫 編『平成仮面ライダー変身伝』カンゼン、2011年6月2日。ISBN 978-4-86255-093-4。 
    • 『仮面ライダー超辞典』監修:石森プロ・東映、双葉社、2011年7月24日。ISBN 978-4-575-30333-9。 
    • 講談社 編『仮面ライダー大全 平成編 AD2000-2011』講談社〈キャラクター大全〉、2012年3月24日。ISBN 978-4-06-217595-1。 
    • 『小学館スペシャル9月号増刊 THE仮面ライダーSUMMER』チーフエディター:斉藤秀夫(レッカ社)、小学館、2013年8月3日。 
    • 『てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダー全戦士超ファイル』小学館、2013年9月28日。ISBN 978-4-09-105140-0。 
    • 『平成仮面ライダー怪人デザイン大鑑 完全超悪』ホビージャパン、2020年12月24日。ISBN 978-4-7986-2338-2。 
  • 雑誌
    • 『Newtype THE LIVE 特撮ニュータイプ 17年7月号No.19』角川書店、2005年6月1日。 
    • 『Newtype THE LIVE 特撮ニュータイプ18年2月号増刊 特撮エースNo.013』角川書店、2006年1月6日。 
    • 『フィギュア王』 ワールドフォトプレス
      • 『フィギュア王No.89ワールド・ムック554』2005年7月30日。ISBN 978-4-84652-554-5。 
      • 『フィギュア王No.96ワールド・ムック584』2006年2月28日。ISBN 978-4-84652-584-2。 
  • 『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』デアゴスティーニ・ジャパン
    • 「仮面ライダー弾鬼」『オフィシャルパーフェクトファイル』33号、2015年6月2日、1 - 2頁。 
    • 「仮面ライダー裁鬼」『オフィシャルパーフェクトファイル』148号、2017年8月5日、3 - 4頁。 
    • 「仮面ライダー響鬼」『オフィシャルパーフェクトファイル』184号、2018年4月24日、9 - 10頁。 

関連項目


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 仮面ライダー響鬼の登場仮面ライダー by Wikipedia (Historical)


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