PS one(ピーエス ワン)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)(現・ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE))が2000年7月7日に発売した家庭用ゲーム機。PlayStationのバリエーションの一つ。
1994年12月3日に発売したPlayStation (以下、PS) の小型版。本体と同時に『ファイナルファンタジーIX』が発売された。
発表当時、SCE社長だった久夛良木健は「PCで言うならノートパソコン。気軽に持ち運びができるから枕元やテーブル、外出・旅行先などでぜひ楽しんで欲しい。」「モバイルネットワーク時代に向けたハード」と販促をアピールした。アピール通り、外出先でPSのゲームを遊ぶことはできたが、ノートパソコンのように電池駆動が実現しておらず、液晶モニターが別売りの問題があり、同年代に展開されていたゲームボーイカラーやワンダースワンなどの携帯型ゲーム機と比較をすれば、携帯性は低い。気軽さはテレビとAVケーブルが不要な程度である。
本機発売に先立って、2000年3月4日にはPlayStation 2(以下、PS2)が発売され、同機種でもPSのソフトが動作することや、ソフトウェア市場の世代交代が順調に進んだことから、販売台数は約1億台を売り上げたPSと比べて約1/4程度だった。
製造、販売は終了している。
型番はSCPH-100。PSの型番SCPH-9000での本体形状の変更により、電源を外付けのACアダプタとすることなどにより、体積比で従来機の約1/3に小型化した。重さは550グラム程。色はライト・グレー。
希望小売価格15,000円で発売され、2001年9月12日に9,980円へ、2002年5月16日にオープン価格へと改定された。
デザインは従来機と同様に後藤禎祐によるものである。丸みを帯びたデザインが特徴である。
SCPH-1000で付いていた数多の外部端子は省かれて電源入力と映像出力のみになった。登場時期がPlayStation 2の発売と前後していたこともあり、ユーザー間にはPS2に搭載されているいわゆる「ワンチップPS」を使用しているのではないかという憶測があったが、内部構造はほとんどSCPH-9000と同等である。ACアダプタ駆動となったため、自動車の電源で駆動するためのカーアダプタも発売された。
言語は各国語から英語に統一された。また、エラー画面では規格外ディスクを認識すると、ブラウザ画面中でも画面が強制的に切り替わり、赤いグラデーションタイルのバックにした「Please Insert PlayStation format disc.」と表示される。
本機で使用できる周辺機器の詳細は公式サイトを参照。
本機および周辺機器は2001年度のグッドデザイン賞を受賞した。また専用液晶モニターは2002年度のグッドデザイン賞を受賞した。
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