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Bon Appetit!


Bon Appetit!


Bon Appetit!』(ボナペティ!)は、竹内まりやの通算9枚目のオリジナル・アルバム。2001年8月22日にワーナーミュージック・ジャパンより発売された。

概要

″ベストを超えたオリジナル″ の触れ込みで、オリジナル・アルバムとしては前作『Quiet Life』以来9年ぶりに発売された竹内まりやのアルバム。その謳い文句の通り、大半の楽曲にはタイアップが付けられており、それまでに音源は発表されていたがソフト化されていなかった楽曲や、他のミュージシャンへの提供曲のセルフカヴァーなども含めたそれまでの集大成的な作品となっている。タイトルの ″ボナペティ″ はフランス語で ″たっぷりと召し上がれ″ の意味で、文字通り「お腹いっぱいになってください」と言った意図で付けられたタイトルである。

竹内にとって久しぶりの作品であったことや、前述の通りベスト盤に限りなく近いものであったことなどが功を奏して、オリコンアルバムチャートでは1位を記録し、初動売上は50万枚を越えて累計売上はミリオンセラーを達成した。同チャートでは約7年ぶりの1位獲得であるが、作品としては2作ぶりであることから、発売の間隔がいかに広くなっていたかが窺える。

初回限定盤には、山下達郎関連のミュージシャンとしては初の試みである「カラオケ」のCDを付属していたが、このように話題性が高かったこともあって瞬く間に完売し、現在ではプレミアムアイテムの1つとなっている。

この作品は、MOON RECORDSにとって21世紀最初の作品である。

収録曲

CD

曲解説

  1. 毎日がスペシャル
    フジテレビ系「めざましテレビ」の記念すべき10代目テーマ・ソング。後にシングル・カットされた。この作品を書くきっかけはあるテレビ番組で重篤の患者が ″僕ねえ、朝、目が覚めたときに息してるってだけで、もうどんなに幸せかと思うんですよ″ と言うのを聞き、″健康じゃないの!じゃあもっと頑張ろう!″ と言った趣旨の優しいメッセージ・ソングを制作しようと考え、重くならない程度の自分なりのメッセージソングに仕上がったという。発売から6年経った2007年には、曲名の「毎日がスペシャル」をコンセプトとしたソニーのハンディカムCMソングとして使用され、前回の ″朝からがんばろう″ という趣旨とは全く違う形で同じ側面を持ったメッセージでのタイアップとなった。ちなみに「USO!?ジャパン」では “山下達郎が「毎日がスペシャル」を歌う?” といった記事があり、これは実際に山下本人が歌ったものではなく、ただ単に竹内まりやの曲の再生速度を落とすと偶然にも山下が歌っているように聴こえるといったものだった。
  2. 真夜中のナイチンゲール
    TBS系ドラマ日曜劇場『白い影』主題歌として使用された。
  3. ロンリー・ウーマン (2001 Remix Version)
    オリジナルは1996年発売。TBS系ドラマ『義務と演技』の主題歌。紀勢自動車道テーマ・ソング。
  4. 心はいつでも17才 (seventeen)
    読売テレビ・日本テレビ系・Woman's Beat大賞「カネボウスペシャル21」テーマ・ソング。
  5. とまどい
    1997年に広末涼子に提供した広末のデビュー・シングル「MajiでKoiする5秒前」のカップリングのセルフ・カバー。「山下達郎のサンデー・ソングブック」では既にOAされていたがソフト化には至っておらず、この作品で初めてCD化された。広末版にあったセリフが竹内版ではカットされている。なお「とまどい」同様に表題曲の「MajiでKoiする5秒前」も竹内が提供しており、こちらもサンデー・ソングブックにて竹内版がOAされていたものの暫く音源化されていなかったが、2013年にリリースされたコンピレーションアルバム『Mariya's Songbook』でデモ音源としてCD化され、その後ベスト盤『Turntable』にて正式にセルフ・カバー版が収録された。
  6. ソウルメイトを探して
    1999年三菱「DINGO」CMソング。
  7. ノスタルジア
    テレビ朝日系ドラマ『はみだし刑事情熱系』主題歌。アルバム発売時にはシングルになっておらず、「毎日がスペシャル」がリリースされた後にシングル・カットされた。
  8. Dream Seeker
    NHK・ドラマ家族模様『晴れ着ここ一番』主題歌。
  9. Tell me, tell me (2001 Remix Version)
    TBS系ドラマ『義務と演技』挿入歌。竹内まりやの楽曲としては初めてまりや自身の一人多重コーラスが使われた(平素は一人多重コーラスの名手である達郎がコーラスを担当している)楽曲。楽曲としては「OH NO, OH YES!」の続篇をイメージしており、前者は不倫の話だが、この楽曲では長期間付き合っていた恋人同士が、マンネリズムの中で不信感に陥った後に互いの存在の重要性に気付くというストーリーである。裏切ったもの同士が最終的に元の鞘におさまるという展開は恐らくドラマに則して書いているからであろうとのこと。
  10. 今夜はHearty Party (2001 Remix Version)
    1995年、1996年、1999年に使用された、ケンタッキー・フライドチキン・クリスマスキャンペーンCMソング。ケンタッキーから皆で盛り上がっているパーティの絵コンテを見せられ、それを元にカイリー・ミノーグなどを意識したユーロビート系の楽曲を制作しようと考えたらしい。また、楽曲制作当時に『あすなろ白書』に出演していた木村拓哉を見て ″キムタク″ というフレーズを入れることを思いついたという。更にここから発展し、本人に何か演ってもらえればシャレが二重になって面白いということで、ダメ元でジャニーズ事務所に依頼したところあっさりとOKをもらい、冒頭の台詞を10テイクほど録ったという。その模様を見て山下達郎は「もう、しょうがねえなぁ…」と完全に引いていたという。折角だからコーラスにも参加して欲しいと、山下達郎、竹内まりや、木村拓哉の3人でブースに入ってユニゾンしたと言う。そのようなことが縁で木村とは当時メル友になったという。
  11. カムフラージュ
    フジテレビ系ドラマ『眠れる森』主題歌。自身初のオリコンシングルチャート1位を獲得。限りなくドラマにリンクさせて書いた楽曲。実は元々はマイナーコードの楽曲を2曲フジテレビ側に渡したところ、″暗いミステリードラマで音楽まで暗くなると救いがなくなってしまう″ という話になり、改めてメジャーコードのバラードを提供した経緯がある。なお、このドラマの制作発表で主演の木村拓哉は ″ストーリーの謎を解く鍵はこの楽曲の歌詞にある″ とも語っており、歌手生活20周年であったことも重なり ″いいご褒美をもらえた″ と感じたらしい。竹内まりやの楽曲としては初めて本格的にPVが製作された楽曲でもある。
  12. Winter Lovers
    1998年・明治製菓(現・明治)「Meltykiss」CMソング。「カムフラージュ」のカップリングとして収録されており、CMには楽曲提供をしている広末涼子が出演していた。CM内で ″あなたに会いたい″ と言ったフレーズがあったことから、″会いたい気持ち・・・″ というサビメロから制作を始め、超遠距離恋愛をテーマとした楽曲に仕上がったという。元々出会いと別れの場所や、男の人を見送った後の寂しさなどをこの楽曲で表現したかったらしい。なお、竹内曰くこの楽曲の聴き所は、″山下達郎が張り切ってドラムをたたいているところ″ であるという。
  13. すてきなホリデイ
    2000年以後のケンタッキー・フライドチキンクリスマスCMソングとして使用されている楽曲。クリスマスシーズンのケンタッキー各店ではこの楽曲と山下達郎の「クリスマス・イブ」が頻繁に流れている店舗も多い。後に「ノスタルジア」と殆ど両A面扱いでシングル・カットされた。最初からケンタッキーのタイアップを前提として制作され、前回が若者のパーティのようなイメージであったのに対し、今回はアットホームな家族のクリスマスというテーマの絵コンテを元に書き下ろされた。この楽曲は実際にオーケストラと一緒のブースで録音している。竹内自身も ″ケンタッキーのお話が無ければ書いていない楽曲″ としており、タイアップに感謝の1曲であるという。
  14. 天使のため息
    映画『秘密』主題歌。同映画には広末涼子が主演していた。元々歌詞の付いていない頭の中のストックメロディにファミレスで詞をつけたものであるらしい。竹内曰く、悲しい曲は家のようなほんわかした場所よりも、ファミレスのような雑多とした場所での孤独を感じながらの方が言葉が見つかりやすく、筆が進むらしい。また、詞を書いていた時期が自身の親友が病死した直後であったことも重なり、彼女へのレクイエム的な意味もあるという。
  15. A cup of tea
    本作のラスト・トラック。もしアルバムが次に出せるのであれば、最後におまけのような曲を付けたいということで書き溜めておいた楽曲の一つであるという。アルバムの流れへの熟考から、「天使のため息」、「すてきなホリデイ」、「A cup of tea」の流れは最後の最後まで悩んだと語っており、最終的に「天使のため息」が現在の位置しかないということでこの曲順になっている。

For Your Dessert! 〜Original Karaoke Collection〜

収録曲

クレジット

スタッフ

  • PRODUCED and ARRANGED by TATSURO YAMASHITA
  • EXCEPT ON "すてきなホリデイ"(ORCHESTRATION), "ノスタルジア"(STRINGS & FLUTES) & "A CUP OF TEA"(HORN) ARRANGED BY KATSUHISA HATTORI
  • EXECUTIVE PRODUCER : RYUZO "JUNIOR" KOSUGI
  • RECORDING ENGINEERS: TAMOTSU YOSHIDA, TATSUYA NAKAMURA (PLANET KINGDOM)
  • MIXED BY TAMOTSU YOSHIDA AT PLANET KINGDOM
  • ASSISTANT ENGINEERS : MANAMI ITO(PLANET KINGDOM), MASAKI TAKAMURA(ONKIO HAUS), YOHICHI KOHNO(SOUND INN) & AKITOMO TAKAKUWA(VICTOR STUDIO)
  • RECORDING STUDIOS : PLANET KINGDOM, ONKIO HAUS, SOUND INN & VICTOR STUDIO
  • MASTERED BY MITSUHARU HARADA (DISC LAB) AT ON AIR AZABU
  • ARTIST MANAGEMENT : MITSUHIRO TAMURA (SMILE COMPANY)
  • MANAGEMENT ASSISTANT : KATSUNORI SATO (SMILE COMPANY)
  • SESSION CO-ORDINATOR : TERUKO OHIRA(CMC)
  • A&R : ISSEI MORINO, MASAHIRO KAMATA & HIROYUKI IKEDA(WMJ)
  • PROMOTION CO-ORDINATOR : HIDEAKI MIZUSHIMA(WMJ)
  • SALES PROMOTION : SHINICHI KIRIYA, KOJI YAMAGUCHI & HAYATO KAJINO(WMJ)
  • SUPERVISORS : HIROSHI INAGAKI & TAKASHI ISHIHARA(WMJ)
  • ART DIRECTION & DESIGN : KENJI ISHIKAWA (THE GARDEN)
  • PHOTOGRAPHER : TOSHITAKA NIWA
  • HAIR & MAKE UP ARTIST: MICHIKO FUJIWARA (LA DONNNA)
  • TAKUYA KIMURA by the courtesy of Victor Entertainment Inc.
  • YOSHIYUKI SAHASHI by the courtesy of Polydor, A UNIVERSAL MUSIC COMPANY
  • MASAMI NAKAGAWA by the courtesy of Victor Entertainment, Inc.

脚注

出典

Collection James Bond 007

外部リンク

  • 竹内まりや「Bon Appetit!」 - Warner Music Japan

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: Bon Appetit! by Wikipedia (Historical)