赤羽根 健治(あかばね けんじ、1984年10月31日 - )は、日本の男性声優。千葉県出身。青二プロダクション所属。
父が日本国有鉄道時代からJRで就職していたこともあり、子供の頃は、電車の運転手に憧れていた。しかし父に鉄道会社でどんな仕事をしているかを聞いても教えてもらえず、次第に興味が薄れて鉄道マンになることを断念したという。
その頃は極度の人見知りだったこともあり、人とは上手く喋れなかったという
高校時代はなりたいものがなかったため、大学進学を目指していたが、志望校に落ちて浪人を経験。「このまま社会に出たら苦労するな」と不安に思い、受験勉強をしていたが、ラジオの声優レッスンのCMの「声優のレッスンをしませんか?」を聞いたことが切っ掛けで「演技やお芝居っていうのは人と関わらざるを得ない」と思っていたため、「荒療治だ」と思い、養成所に通うことを決めて、「声をデカくしよう」、「試しにやってみよう」と習い事感覚で声優養成学校に入所し、千葉の田舎から1年間、通っていた。
当時は本気で声優になりたいわけではなかったため、他の人物よりも技術も志も、色々なものが劣っていた。ほとんど素人同然だったため、入所していた当初から「こんなにできないんだったら続けるのは厳しいな」と思っていた。「業界は挨拶が基本です、元気に挨拶するレッスンをします」、「元気よくおはようございますと言いましょう」と言われたが、大きな声の挨拶ができず、「あなたはロボットね」と言われてへこみ、周囲からは「なんであんなやる気がないやつがいるんだ」、「芝居のできないやつだ」と悪く言われているのも知っており、「習い事感覚でも行くのはしんどいな」と思うようになっていた。「言われっぱなしなのは悔しすぎる。このままで終わるわけにはいかない」と思い、「このクラスで一番になってから辞めよう!」と決めたという。
実家の近くにあった田んぼで発声練習を始めて、発声を褒められるようになった。その後、成長を見ていてくれていた講師が、クラスで行っていた演劇の課題で、養成所の最後の集大成の舞台で主役に抜擢され、講師から「今ならできる」と言われ、練習を続けていくうちに、徐々に芝居の面白さに気づいていった。
週に何回かレッスンを受けていただけで、「本当にプロの声優になれるのかな? 」と疑問がわき、通っていた間も声優事務所のオーディションを受けさせてもらう機会があったが、不合格。その養成所に通いながらほかの養成所の体験入学を続けていた。
一番良さそうに見えていたのはアミューズメントメディア総合学院であり、「週に5日、みっちりレッスンもあるところなら、力をつけられるだろう」とそれまで通っていた養成所を退所し、高校卒業の翌年の春に同総合学院に入学。
アニメ、声優が無知だったことからその勉強から始めて、声優雑誌を買い、付録に付いていた声優名鑑を読み、先輩の出演作をチェックするところから代表作を後追いで見始めていた。中でも衝撃を受けたのは、石田彰であり、「このキャラもあのキャラも、同じ石田さんがやっていたんだ!」と驚き、「あの格好いい声は櫻井孝宏さんだったんだ」、「こんな声優さんがいるんだ、僕が見たアニメの声優ってこういう人がやってたんだ」と勉強を始めて色々分かってきたという。
同総合学院には2年間通っていた。声優事務所のオーディションを受けていたが、志望していたところではなかったため、断っていたが、同総合学院で当時、新しくできた週1レッスンのゼミコースに入所ということだったため、1期生として入所。
その間に、「行き先を探そう」と思い、ゼミコースの終わりに受けていたオーディションで事務所も一度決まるも家族の都合でお詫び状を書いて全べて断っていたという。
一度は事務所に所属することを断念していたが、声優になりたい気持ちは変わらず、学校にも伝えており、「どうしよう」と思いつつ過ごしていた。その後、実家のほうも落ち着き、同学院に相談していたところもう一度、事務所のオーディションを受けさせてもらえることになり、「一年頑張ってダメなら、この業界に縁がなかったってことで、すっぱり声優になるのをあきらめよう」と考えていたが、青二プロダクションに合格し、同学院卒業後、同プロダクション所属となる。
養成所時代からアルバイトを経験しており、玩具店、ヘアカラーのサンプルを製作する内職、カメラ屋をしていた。
2008年、『はたらキッズ マイハム組』の野菜2役で事務所所属後初の収録を行った。2009年、『真マジンガー 衝撃!Z編 on television』の兜甲児役でテレビアニメ初主演を果たした。
2011年に『THE IDOLM@STER』のプロデューサー役を演じたことが一つの転機となった。これがきっかけで同作のファンからは赤羽根P(あかばねプロデューサーまたはあかばねピー)と呼ばれることもある。
2019年10月、テレビアニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』のバビロニア宣伝大使に田中美海とともに就任した。「WHAT's IN? tokyo」にて「ここがすごいぞ!TVアニメ『FGOバビロニア』」という、アニメ各話の感想や見どころなどを紹介する連載企画で、赤羽根は偶数話と最終話(21話)の解説を担当した。
声優として活躍しており、ラジオのパーソナリティも務めている。
役柄としては、ヘタレな男、いいヤツの役が多い。
趣味は散歩、陸上。特技は自転車組立。
友人の影響で中学時代は陸上部に所属していた。
ゲームも趣味だが、2013年時点では全然しておらず、昔はRPGが好きで、『ファイナルファンタジーシリーズ』、『ドラゴンクエストシリーズ』、『テイルズ オブ シリーズ』はプレイしていたという。
『テイルズ オブ シリーズ』は、『テイルズ オブ エクシリア2』をはじめ、多数出演しているが、赤羽根の声を聞くのが少し気恥ずかしくゲームに集中できてないという。赤羽根が演じてる『真・三國無双シリーズ』の夏侯覇は頑張って使っており、夏侯覇はシリーズが続くたびに少しずつ人気も上がってきており、「ありがたいな」と語る。
長男で、年の離れた妹2人がいる。
太字はメインキャラクター。
※はインターネット配信。
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