『TVチャンピオン』(テレビチャンピオン、TV CHAMPION)は、1992年4月16日から2006年9月21日までテレビ東京系列で毎週木曜日19:30 - 20:54に放送されていた競技型バラエティ番組である。毎週世の中のあらゆる事象をテーマとし、その道の達人たちが真剣勝負を繰り広げチャンピオンを決定する。キャッチコピーは「明日は君がチャンピオン!」(開始当初より)、「誰にでも負けたくないものがある」(2002年4月から終了まで)
BSジャパンでは過去に地上波で放送したものを継続放送していた(放送順は地上波と異なり、放送された時期が不規則)。
スタジオ収録のみハイビジョン制作。4:3 SDロケーション収録映像の両サイドの空白部分にあるのは画面右側に選手権の名称が、左側には英文字による番組タイトルまたはテレビ東京のウェブサイトのURIを表示していた。
1992年4月16日・木曜20時 (20:00 - 20:54) に60分枠として放送を開始し、1993年10月21日から90分枠 (19:30 - 20:54) へと拡大した。
枠拡大の前後の期間では番組の平均視聴率は15%越えを連発し、その中でも1993年10月21日放送の「第2回 全国選抜和菓子職人選手権」では番組歴代最高となる20.1%を記録している(テレビ東京のバラエティ番組の中で視聴率20%越えを達成しているのは、本番組と『開運!なんでも鑑定団』だけである)。
なお、歴代最低視聴率は1993年7月の衆議院総選挙後に放送された「全国政界・選挙通選手権」(1993年9月23日放送)が記録した2.7%である。
末期は平均視聴率は7 - 8%前後に低下しており、2006年10月にはアニメ『NARUTO -ナルト-』が木曜日19:30 - 19:57枠に移動することから本番組は同年9月21日をもって終了し、10月19日からは放送時間を60分枠に再縮小し、『TVチャンピオン2』に改題・リニューアルした。同番組終了後は『チャンピオンズ〜達人のワザが世界を救う〜』が放送された。
放送期間は2006年9月21日までの14年6ヶ月、放送回数も797回を数えた長寿番組である。なお公式の見解として『TVチャンピオン2』も本番組の放送期間として含めているため、『TVチャンピオン2』の放送期間2年間、全放送回数78回を含めると実質的な放送期間は16年6ヶ月、通算放送回数は875回に及ぶ。
2010年4月15日に「TVチャンピオン特別版・レゴブロック王選手権2010」のタイトルで『チャンピオンズ』を含めて番組終了後、初の復活放送を行なった。どの復活放送でもスタジオMCは存在せず、全編ロケーションVTRのみとなっており以降何回か放送されている。
また、2010年10月から2012年3月まで放送されていた『月曜プレミア!』枠において限定復活することが発表され、タイトルは「TVチャンピオンR」に改称して、ナビゲーターに福澤朗を迎えるなど出演者やナレーターを一新した。しかし、こちらは同年にわずか2回放送されただけでその後は放送されなくなった。
レゴブロックをテーマとした企画は2011年以降も続き、同年7月21日に「TVチャンピオン特別版・レゴブロック王選手権2011」が放送され(当初は4月14日放送予定であったが、東日本大震災発生の影響で収録自体が延期となった)、2012年7月3日には「TVチャンピオン特別版・芸能人レゴブロック王選手権」が放送された(ただし、この回はローカルセールス枠での放送のため同日、プロ野球中継が組まれたテレビ北海道では8月7日火曜日の19:00 - 20:54に放送。 『ありえへん∞世界』の2時間スペシャルに差し替えられたTVQ九州放送では7月24日火曜日の19:00 - 20:54に放送。また、奈良テレビでは7月31日火曜日の20:00 - 21:54に放送)。また、2013年1月1日には「TVチャンピオン正月SP レゴブロック王選手権 ザ・レジェンド」が関東ローカルで放送された。
2020年5月10日には、番組のファンだった著名人や伊集院光、松本明子らがリクエストした“もう一度見てみたい伝説の名場面や珍場面”を振り返る特別編「『TVチャンピオン』大食いから手先が器用まで…もう一度見たいリクエストSP」(『日曜ビッグバラエティ』枠、18:30 - 21:54)を放送。
2022年3月20日には、本番組発の「コロコロからくり装置王選手権」を派生特番化した『全日本コロコロからくり装置王決定戦!』が『日曜ビッグバラエティ』枠(18:30 - 21:00)で放送。
2023年12月17日には、『日曜ビッグバラエティ』枠で『TVチャンピオン3』(18:30 - 20:30)が放送された。本編自体は2008年9月の『TVチャンピオン2』終了以来15年ぶり、シリーズものを含めると2019年9月の『TVチャンピオン極 〜KIWAMI〜』終了以来4年ぶりとなる。
以前は「レポーター」「ロケMC」など呼称がバラバラだったが、2005年5月26日放送分から「ラウンドMC」に統一された。これまで番組においてこのラウンドMCを務めた芸能人は70人以上に及び、司会の田中や松本明子もまれにラウンドMCとしてロケに参加することがあった(この項では、10回以上ロケに参加したラウンドMCを記録していく)。なおMCが持っているマイクには毎回競技にちなんだデコレーションをされているが、しない場合もある。
主な構成は司会者とゲストによるスタジオトーク(放送開始当初は司会者3人によるトーク)とロケーションでの競技VTRが交互に展開されるというもの。一般公募などから審査・予選を勝ち抜いた複数名の挑戦者が番組独自のルールで技術・知識を競い、脱落者を出しながらチャンピオンを決定する。例外として人の性格や技術を大きく直す、大きな物を製作する、マグロの一本釣りなど勝負に1週間以上かかる企画では一本勝負にする場合がある。一部の小学生対象企画では以前、ポイント制で全員最後まで残していた。いずれの場合も、最終的に1名のチャンピオンを決定する。尚、基本的には、前回チャンピオンは本選からの登場(=予選免除)ではあるが、立会人として予選から登場する事があった。
チャンピオンはエンディングでスタジオに登場する。競技にかける思いをコメントした後(司会の田中がチャンピオンに対して「○○さんにとって●●とは?」と質問し、それに答えるというパターン)、司会者から優勝カップを受け取り、観客席の最後列中央に設けられた玉座へと向かう(この時エンディングテーマに載せてスタッフロールを表示)。その後募集告知や次回予告が入るが、2005年5月19日の放送以前には、CM後のエンドカードで玉座に座ったチャンピオンから視聴者に向けてのコメントが流され、画面左上には「TVチャンピオン(TV-Champion)」、下部には「明日は君がチャンピオン!」の字幕が入っていた(番販・遅れネットの地域では次回予告から後の部分を割愛)。1997年9月まではスタジオにチャンピオンを呼んでいなかった。優勝者には大量の紙吹雪で祝福され賞金50万円が贈呈される。チャンピオンは後継番組『TVチャンピオン2』の「CLUB CHAMPION」のメンバーとなり挑戦者からの戦いに応じる。
競技VTRにおいてはナレーターおよびレポーターを設置している。レポーターは競技の全てに帯同し、司会・実況・インタビュアーなどVTR上の全ての進行を一手に担っている。ナレーターは競技説明や選手紹介に留まらず、演出方面への役割も欠かせないものとなっている。
番組の選手権名になる傾向として、2001年頃までは「アイスクリーム王選手権」「スナック菓子通選手権」「鉄道王選手権」等といった特定の分野(商品)の深い知識を問うもの(いわゆる“オタク度”)が多かったが、近年はリフォーム、料理、園芸等の創作技術を競ったり人間の性格や技術の修正、ペットのしつけの腕を競う大会が中心になりつつある。ただ近年でも「漢字王選手権」や「小学生地理王選手権」「文具王選手権」等は継続して行われる。
また基本的に選手は一般視聴者限定であるが、2002年の「アイドル料理女王選手権」など芸能人参加者(ただし個人として)や芸能人限定の企画も何度か放送されている。
「TVチャンピオン出場」あるいは「現(元)チャンピオン」としての肩書きのもと、各方面で活躍している人は多い。職人選手権のチャンピオンが所属・展開する店が繁盛したり、また主にオタクを対象とした○○通選手権のチャンピオンがその知識を活かして書いた雑誌記事・ガイドブックが評判となったりすることもある。中には魚通・さかなクン(宮沢正之)やラーメン王・石神秀幸のようにテレビ等のメディアで活躍する人もいる。
2005年5月26日の放送から2006年9月21日の放送分まで使用したのは3代目になる「TVチャンピオン」タイトルロゴ、この変更とともにシンボルキャラクターも廃止された。3代目のロゴおよび新オープニングCGはケネックジャパンのデザインによるものである。司会者やゲストの名前を表示する時にロゴのテレビと王冠の部分が一緒に表示され、ロゴの王冠にはローマ字の「TVチャンピオン」の文字が入っている。『TVチャンピオン2』の初回から通算4代目になるタイトルロゴへと変更している。
また、「サンドアート王選手権」や「氷彫刻王選手権」などの決勝ラウンドで会場付近の住民が選手達に応援の差し入れを出す事がある。
第1回の第一ラウンドは東北新幹線東京〜盛岡を往復する列車の車内でクイズを出題し、敗者復活戦進出者と第二ラウンド進出者を振り分け、敗者復活戦に勝った選手と第二ラウンド進出者で、第二ラウンドを行う。東京駅を起点とし、出題された写真の目的地に向かってから東京駅に戻るという対決を行い、上位3人が最終ラウンドに。 最終ラウンドは、スタジオにてクイズを出題し、正解して得たポイント分コマを進め、先にゴールした選手が優勝となった。
第2回の第一ラウンドは、新幹線総合車両センターの車両が保存されているエリアでクイズ対決を行い、上位4名が第二ラウンドに進む。 第二ラウンドでは、仙台駅をスタートとし、収録当時のJR東日本管内で運行されている新幹線すべての愛称の列車に乗り、東京駅に到達する時間を競い、上位3名が最終ラウンドへ進出。 なお、下車した駅ではミッションが課せられ、クリアしないと先に進めないため、計画が狂った選手もいた。 最終ラウンドでは、東海道新幹線の多摩川橋梁河川敷で、第一ラウンドよりも難易度がさらに高いクイズ対決を行い、先にゴールした選手が優勝となった。 この対決中、ドクターイエローが偶然通過するサプライズがあった。
なお、2大会共に、当時日本車輌に勤務している選手が優勝だった。
放送日時は日本標準時。視聴率はビデオリサーチ調べ。
2002年3月まで本編エンディングに使用。同年4月以降はテーマ曲自体が廃止され、「エピローグ」が使われていた。ただし、同時ネット局のみ流される本編終了後の告知部分でエンディングテーマは残されていた。
1997年7月19日出版
放映された内容を元に、番組本としては次の3冊が刊行されている。
この他、「ぴあ」との共同企画でパンや横浜中華街の本を出版するなど多数。
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