芦沢 誠(あしざわ まこと、1962年11月10日 - )は、朝日放送テレビ(ABCテレビ)のアナウンサー。2023年3月31日付でABCを定年で退職したが、翌4月1日以降も「シニアアナウンサー」(嘱託契約のアナウンサー)として在籍している。
アナウンサーとしての通称は、苗字の芦沢にちなんで「アッシー」。ABCの正社員時代には、2013年11月1日から2018年3月31日までアナウンス職を離れていて、報道局でニュースセンターの記者・デスクやラジオニュースの担当部長を務めていた。その一方で、「シニアアナウンサー」へ移行後の2024年1月1日からは、上方落語の定席の一つである神戸新開地・喜楽館の「アンバサダー」(広報大使)に名を連ねている。
東京都大田区の出身で、東京都立大崎高等学校から日本大学法学部政治経済学科へ進学。大学卒業後の1986年に、アナウンサーとして朝日放送(ABC、旧法人)へ入社した。同期入社の局員に、テレビ制作部チーフプロデューサーの藤田和弥、朝日放送ラジオ(ABCラジオ)初代社長(現ディー・エル・イー社長)の勝山倫也、2代目社長の岩田潤などがいる。
朝日放送へ入社後は、ABCテレビの生放送番組『わいわいサタデー』の司会や、ABCラジオの生ワイド番組のパーソナリティなどで活躍。2010年4月から2012年9月までは、「ニュースデスク」という肩書で、平日の2日間にABCラジオで午前中(6時~11時)に放送される生ワイド番組内で定時ニュース『ABC朝日ニュース』を担当していた。
ラジオパーソナリティとしては、1991年10月に深夜番組『ABCミュージックパラダイス』への出演を始めてから、2012年12月29日に『芦沢誠のGO!GO!サタデー』が終了するまで21年3ヶ月にわたってレギュラーで生ワイド番組を担当。東京都出身でありながら、関西弁を交えたフリートークなどで長らく人気を博してきた。この間には、2001年10月から2010年3月まで、平日夕方の帯番組『元気イチバン!!芦沢誠です』でメインパーソナリティを務めている。また『全力投球!!妹尾和夫です』が放送されていた時期には、同番組のメインパーソナリティ・妹尾和夫、『おはようパーソナリティ道上洋三です』を担当する道上洋三とともに、ABCラジオの番組やイベントで「日大三羽ガラス」と呼ばれていた(3人とも日本大学出身で、道上は朝、妹尾は午前から昼にかけて、芦沢は夕方と、揃って平日帯の生ワイド番組を担当していたことから)。
その一方で、『芦沢誠のGO!GO!サタデー』やABCラジオの「ニュースデスク」に転じてからは、当時所属していたABCのアナウンスセンターでデスク(勤務管理)業務も担当。『芦沢誠のGO!GO!サタデー』終了後の2013年も、デスク業務のかたわら、アナウンサーとしてテレビ・ラジオの『ABCニュース』や『THAT'S ENKA TAINMENT〜ちょっと唄っていいかしら?〜 』(ABCテレビ)のナレーターなどを担当していた。しかし、同年10月の人事異動を機に、アナウンスセンターから11月1日付で報道局ニュースセンターに配属。配属後は、ラジオ版『ABCニュース』の内勤デスクや、記者として活動した。
朝日放送がテレビ・ラジオ事業の分社体制へ移行した2018年4月1日からは、ABCテレビ所属のアナウンサーとして、テレビ・ラジオの定時ニュースを主に担当。同年9月17日から9月19日までは、『朝も早よから 中原秀一郎です』(ABCラジオが制作する平日早朝の生ワイド番組)で、かつての先輩アナウンサー・中原秀一郎の夏季休暇に伴う代演扱いながら、ラジオ番組のパーソナリティを5年9ヶ月振りに務めている。なお、中原は同年の最終放送(12月31日)で同番組のパーソナリティを退いたため、2019年1月の第1週からは月 - 木曜放送分(『朝も早よから 芦沢誠です』)のパーソナリティをレギュラーで担当している。
2022年の誕生日で朝日放送グループの定年(60歳)へ到達したことから、グループの内規に沿って、2023年3月31日付で朝日放送テレビを定年退職。ただし、実際には翌4月1日以降も、嘱託扱いの「シニアアナウンサー」として同局に勤務している。朝日放送テレビの正社員として定年を迎えたアナウンサーが、定年後も「シニアアナウンサー」として勤務する事例は、1歳年上の中邨雄二(2022年3月31日定年→翌4月1日から「シニアアナウンサー」へ移行)に続くもので、実際には中邨と同期(1985年)入社の伊藤史隆(1962年10月25日出生のアナウンサー)と同時に移行。『朝も早よから 芦沢誠です』のパーソナリティや、同番組の本番後に出演している『おはようパーソナリティ小縣裕介です』7・8時台の『ABCニュース』については、「シニアアナウンサー」への移行後も担当を続けている。
学生時代からの岩崎宏美ファンで、朝日放送へ入社してからは、アナウンサーとして出演する番組で岩崎とたびたび共演。ラジオでは、自身がパーソナリティを務める番組に岩崎を招いたり、岩崎を特集する特別番組でインタビュアーを務めたりする機会も多い。落語への造詣も深く、神戸新開地・喜楽館では、伊藤のプロデュースによる落語家とのトークイベント(「プロ野球交流戦ウイーク」など)へ随時出演。2024年には、「シニアアナウンサー」への移行と同時に喜楽館の支配人へ就任していた伊藤から、「神戸新開地・喜楽館アンバサダー」(広報大使)を1月1日付で桂紗綾(後輩アナウンサーでアマチュアの落語家としても活動)と共に委嘱されている。
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