赤十字前駅(せきじゅうじまええき)は、福井県福井市みのり一丁目にある、福井鉄道福武線の駅である。駅番号はF18。
歴史
- 1925年(大正14年)7月26日:福武電気鉄道の兵営駅(現・神明駅) - 当駅間開業に伴い、福井市駅(ふくいしえき)として開設。
- 1933年(昭和8年)10月15日:約400m南に移設し駅名を福井新駅(ふくいしんえき)に改称。同日、軌道線が福井駅前駅(現・福井駅停留場)まで敷設され、旧駅付近に鉄軌分界点ができる。
- 1945年(昭和20年)8月1日:福井鉄道の設立に伴い、同社の福武線の駅となる。
- 1951年(昭和26年)12月:大和紡績福井工場専用線が福井新駅より0.6km開業。日本通運所属のDL加藤6.5t機などが走る。
- 1977年(昭和52年)
- 5月:大和紡績福井工場専用線廃止。
- 6月1日:貨物取扱を廃止。
- 2010年(平成22年)3月25日:駅名を赤十字前駅に改称。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する駅で、7時から9時まで駅係員が配置されている。なお、窓口は開設されておらず、自動券売機が早朝と夜間を除き稼働している。駅舎は2階建てだが、待合室など設備はすべて1階にある。
駅舎の東隣の4線のうち内側2線に面してホームがあり(外側2線は電留線)、駅舎とは構内遮断機付き通路で連絡する。2001年10月12日から11月4日まで行われたトランジットモールの社会実験の期間中には、駅舎と島式ホームの間の線路上に「すまいるトラム」専用の臨時乗車ホームが設置されていた。降車ホームは島式ホーム南側にあった。
利用状況
「越前市統計年鑑」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。
駅周辺
福井市の古くからの郊外で住宅地が多い。東に北陸本線と日本貨物鉄道(JR貨物)南福井駅があるため、東側の市街地とは地下道で連絡している。
1980年代まで、構内1番線から南側へ大和紡績福井工場の専用線があった。この線は南へ約300メートルほど進んだところでスイッチバックし、現在のフェニックス通りを斜めに横断し工場に至る約1kmのルートであった。専用線廃止後も住宅地の中に廃線跡が残っており、特に線路のカーブのため扇形をした駐車場はかつて線路が敷設されていた名残を色濃く残している。
- 福井赤十字病院
- 福井県立福井東特別支援学校月見分教室
- 福井県赤十字血液センター
- 福井市豊小学校
- 福井市木田小学校
- 福井市明倫中学校
- 福井みのり郵便局
バス路線
最寄りのバス停留所は「赤十字前」。福井鉄道バスの以下の路線が運行されている。
- 福浦線:福井駅経由田原町行き/江端駅・浅水駅・西田中・織田経由かれい崎行き
このほか、福井赤十字病院(当駅より西に200メートル)からも利用可能な路線がある。詳細は病院の項目を参照。
隣の駅
- 福井鉄道
- ■福武線
- ■臨時急行
- 通過
- ■急行(朝の一部列車)
- ベル前駅 (F16) - 赤十字前駅 (F18) - 福井城址大名町駅 (F21)
- ■急行(上記以外)・■区間急行
- ベル前駅 (F16) - 赤十字前駅 (F18) - 商工会議所前駅 (F19)
- ■普通
- 花堂駅 (F17) - 赤十字前駅 (F18) - 商工会議所前駅 (F19)
脚注
参考文献
- 寺田裕一『日本のローカル私鉄2000』ネコ・パブリッシング、2000年8月1日。ISBN 4-87366-207-9。
- 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8。
- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年10月2日。
- 清水武『RM LIBRARY 206 福井鉄道(上)』ネコ・パブリッシング、2016年10月1日。ISBN 978-4-7770-5400-8。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 中村日赤駅 - 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院最寄りの駅。
- 八事日赤駅 - 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院最寄りの駅。
- 赤十字病院前停留場 - 松山赤十字病院最寄りの駅。
- 日赤病院前停留場 - 広島赤十字・原爆病院最寄りの停留場。
外部リンク
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