『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(きどうせんしガンダム ジ・オリジン)は、矢立肇・富野由悠季(原案)、安彦良和(漫画)による日本の漫画、及びOVA・テレビアニメ。大河原邦男がメカニックデザインクレジットされている。アニメ『機動戦士ガンダム』をベースにしたコミカライズ作品ではあるが、設定の見直しや外伝的エピソードの追加など独自のアレンジが施されている。
ガンダムシリーズ専門漫画雑誌『ガンダムエース』創刊号(2001年6月発売)より2011年8月号(2011年6月発売)にかけて連載された。2014年からはウェブコミックサイト『Comic Walker』にてフルカラー版が順次無料掲載されている。2014年6月時点でコミックス累計発行部数は1000万部を記録している。
最終話の掲載号においてアニメ化が発表され、2015年よりエピソードを分けて制作・公開されている。詳しくは後述。また登場するモビルスーツの設定考証企画として『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD』も展開されている。
ところざわサクラタウン内のEJアニメミュージアムにおいて、「安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展」が2022年1月22日から同年3月21日にかけて開催された。
テレビアニメ『機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)』においてアニメーションディレクター、キャラクターデザイナー、メカニカルデザインのクリーンナップなどを務めた安彦良和による、同作のコミカライズ作品である。
テレビアニメ版を原典としており、劇場版でカットされたルナツー攻防戦やセント・アンジェのエピソードなども描かれている。また、原典での見せ場や決め台詞などの多くを作中で再現している一方、執筆時点の現実的視点からすると不自然であったり、現実世界の変化に合わなくなったりした設定などの変更、新規キャラクターの追加、既存キャラクターの設定見直しが行われている。
安彦良和はインタビューに際し、本作は当時サンライズ社長であった吉井孝幸によって『機動戦士ガンダム』のアメリカ市場向けの漫画作品を執筆するよう打診されたことから企画がスタートしたと語っている。安彦良和は残りの人生を漫画家として送るつもりであるうえ、安彦自身の弁によれば「そもそもガンダムという物語は、自分が関わったとはいっても富野さんの作品だという意識も強かった」ため、当初この企画に難色を示していた。
ガンダム発表後35年の間、安彦にとっては、その存在が「鬱陶しい尻尾」と評するほどであり、本作におけるリライト化はやっと「ガンダムの安彦」が薄れていった後だったので、正直迷惑だった上に最初は固辞するほどであった。しかし、病気で入院することとなり、手持ちぶさたに「ガンダム」の物語のネームを切り始めたところ、一気にガルマ・ザビ戦死のくだりまで描き進められたこと、さらに富野由悠季からも「読ませてもらう」と言われたことで、本作の執筆を決めたという。
作成するきっかけは、「シャアの事を殆ど理解していなかった」ことである。その原因はファーストガンダムの欠点でもある「シャアに対する誤解」。シャアの生い立ちが描かれていないことである。シャアはザビ家への復讐に、全てをかけた可哀想なキャラクターで、知力、身体能力が超人的に高いがゆえに、世界を破滅にしかねないネガティブヒーローであるが、それが一般に受け止められていると語っている。しかしながら、自身は「ネガティブキャラとして愛している」と述べている。
TVアニメ『機動戦士ガンダム』は永井一郎のナレーションで始まるが、それまで描かれていなかった、一年戦争を巡る疑問を逆算して、構想し、答えを出したという。そのため、『ファーストガンダム』はグラウンドデザインが良くできていて、綺麗にピースがはまっていくので、ジグソーパズルのような楽しさであったと語っている。設定を改変するにも、変に深読みせずに、それを遠慮なくできるのは当時を知っている、自分だけであり、連載を終えて今回の仕事が宝物の1つになったと語っている。さらに本作品は「『ファーストガンダム』の成り立ちの話である」と発言している。
また、漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』を手がけた貞本義行との対談で、「キャラクターデザイナーという作品へ強い影響力を持つ人間が漫画版を書いても構わない」と気付かされたと語っており、執筆のきっかけの1つになったことを明かしている。
講談社への企画持ち込みから紆余曲折を経て、出版は角川書店にて行われることとなり、当初は一気に100ページを超える分量を掲載するというスタイルであった。それも、この100ページが終わってなお、アムロ・レイがガンダムに乗り込んでいないというほどの分量である。しかしこれでは、既存の漫画雑誌には連載できないという事情から、ガンダムを専門とする雑誌『ガンダムエース』が創刊された。当初は季刊であったが、その後にペースが若干上がり隔月刊となり、ガンダム関係のコンテンツが十分揃った時点で月刊化された。また、当初の企画どおりに、海外向けにも翻訳・発行されている。
安彦良和本人は、本作を安彦なりに補強・補完した作品として位置付けている。連載開始時のキャッチコピーは「誰もが待っていた。これが本当のガンダムだ」である。
2013年、第43回星雲賞コミック部門を受賞した。
人類は、宇宙世紀(以下、U.C.と記す)0001より、増えすぎた地球上の人口をスペースコロニーへと移住させることで地球の人口過密状態とエネルギー問題、環境破壊問題を解決しつつあった。コロニーへと移住した人々は「棄民」と揶揄された一方、宇宙に上がることなく地球に「残り、住み続けること」は、その行為自体が特権(エリート)的行為とされ、前者をスペースノイド、後者をアースノイドと呼び分けるようになった。それぞれのコロニーは自治政府が統治する形態をとりつつも、各コロニーには連邦軍が駐留し、地球連邦を脅かすような大規模な軍隊も持つことが許されなかった。また、コロニーで生産される農産物などの産品は地球連邦への貢納を義務づけられた。
U.C.0057、スペースコロニー群サイド3のムンゾ大学教授ジオン・ズム・ダイクンは連邦保安局から内乱予備罪で逮捕状が出る身で、学内自治を名目にダイクンや過激学生を匿う政治的同志、デギン・ソド・ザビ学部長の下で保護されていた。サイド3には反連邦の機運が高く深刻なテロも頻発し、学生運動も盛んだった。デギンの長子ギレン・ザビは、弟のサスロ・ザビ、ランバ・ラルらと共に、ダイクンを信奉する活動家として連邦政府からダイクンを護衛していた。
ダイクンは若い頃からの政治的同志で正妻のローゼルシア・ダイクンではなく、酒場で知り合った若い歌姫で愛人のアストライア・トア・ダイクンとの間に男の子を成す。その子こそキャスバル・レム・ダイクン。後に名を変えて、ジオン軍で目覚ましい戦果をあげることになるシャア・アズナブルは、ムンゾ大学の壊れた時計塔の隠し部屋で誕生する。
血生臭い時代を経て、ムンゾ自治共和国の最高責任者議長となったダイクンは「棄民の王」と讃えられ、彼が提唱した宇宙移民の中から環境に適応するための新人類誕生……通称ニュータイプの出現が予言めいた形で周知される。この学説はダイクンの名声の高まりと共に、主にスペースノイドの間に広まる。連邦の移民抑圧政策に反発する人々は、熱狂的にダイクンを支持する。
U.C.0068、独立運動の象徴たるダイクンが、議会での対連邦重要演説中に急死を遂げる。人々はダイクンの突然の死に衝撃を受け、大混乱に陥る。求心力を失った政治混乱の中、共に同志として独立運動を支えてきたデギンを戴くザビ家一派とジンバ・ラルを戴くラル家一派の政争が始まる。ダイクンの死についてザビ家は「連邦による暗殺説」を流布し、ラル家は「ザビ家による暗殺説」を流布することで人々は混乱する。
キャスバルとアルテイシア・ソム・ダイクンの幼い兄妹は、父の死を理解し悲しむ暇もなく葬儀の帰路に半ば暴徒と化した群衆に囲まれるが、ランバ・ラルに保護される。これに協力したのはキシリア・ザビだった。サスロはみすみすダイクンの遺児をラル家に委ねた妹を詰問する。その後、ザビ家を乗せた車に仕掛けられた爆弾が爆発しサスロが死亡。同乗していた弟のドズル・ザビも重傷を負う。 サスロの死とザビ家のマスコミ工作により世論はザビ家寄りとなり、ラル家は窮地へと追い込まれる。ランバ・ラルはラル家ではアストライア達を守りきれないと判断。ダイクンの正妻ローゼルシアを頼る。
ローゼルシアはアストライア達を邸宅に迎え入れるが、実質軟禁状態となった。陰謀論に取り憑かれた父ジンバに対し現実主義者たる息子のランバ・ラルは、ザビ家の権力確立を見越してダイクンの遺児を政争から遠ざけるため、アストライアの旧友であるクラウレ・ハモンやタチ・オハラと謀り、キャスバル、アルテイシアそしてジンバを地球に逃がす算段をつける。こうして幼くして実母アストライアと引き離されたキャスバルとアルテイシアは、地球の資産家テアボロ・マスの養子としてエドワウ・マス、セイラ・マスと名を変えて育つことになる。アストライアは女の嫉妬による苛酷な意趣返しで、ダイクン邸の塔にある狭い一室に軟禁状態となり、若くして病を患い衰弱していく。
サイド3の政争は情報統制に成功したザビ家の圧勝に終わり、ムンゾに残ったランバ・ラルは正に冷飯喰らいとなる。そして後のジオン公国軍の母体とされるムンゾ自治共和国防衛隊や私兵集団である保安隊を一族で押さえていたザビ家はサイド3市民を掌握する。その結果、デギンがダイクンの後継者として共和国議長となり、更に一族がジオン独立運動の正当な後継者であることを示すため国名をジオン共和国と改め、ギレン・ザビ国民運動部長主導による対連邦戦争遂行体制の整備が進められていく。
独立戦争遂行を至上命題としてダイクンの遺児に執着しない長兄のギレンに対し、キシリア・ザビ親衛隊隊長はキャスバルの非凡さを知るあまり、部下たち(後のキシリア機関)を使って執拗に動向を監視する。ジンバ・ラルはエドワウにザビ家こそダイクン暗殺の首謀者だと繰り返し吹き込む。ザビ家一派が油断ならない存在だと子供心にも理解していたエドワウはそれを信じるようになる。やがてジンバは庇護者たるテアボロの了解も得ずにサイド3で工作を行おうとしたことで、キシリアから刺客を送られ命を落とす。エドワウはどうにか刺客を退けるが、巻き添えでテアボロは重傷を負う。
地球に住むこともままならなくなったテアボロは、友人であるヤシマ財閥当主シュウ・ヤシマに相談し、サイド5ルウムの観光コロニーであるテキサスコロニーに移住。そこでエドワウは自分と容姿がそっくりなシャア・アズナブルという青年と知り合い打ち解ける。その後、アストライアの早すぎる死がエドワウとセイラに伝えられる。それを境にしてエドワウはセイラも不安を覚えるほどに不敵で暴力的に豹変し、通っていたハイスクール(養父のテアボロが出資した私立学園であり、校長はテアボロの部下であるにもかかわらず)でもその才覚と意気の凄まじさを校長に怖がられ、キシリア配下の監視役が付きまとってくると襲い掛かってケンカになるがセイラが制止する。
シャア青年はジオンの思想に傾倒し、ムンゾの宇宙軍士官養成学校に入学希望し、合格していた。そしてエドワウは、ルウムの学校に進学するため旅立つと言う。「キャスバルがテキサスコロニーを出る」という知らせはキシリア機関の耳に入り、謀殺が企まれる。エドワウは、ムンゾに向かおうとするシャアと同じ船に乗る体を装って謀り、エドワウとして乗船させ自分は残る。こうして本物のシャア青年は「不幸な宇宙船事故」で「エドワウ・マス」として命を落とす。全てを見越してわざと一便遅らせたエドワウは、シャア青年から奪った入学許可証でシャア・アズナブルと偽って士官養成学校に進学。ザビ家の末子たるガルマ・ザビの学友となる。初代校長はドズルが就き、式の貴賓として招かれたのは連邦宇宙軍総司令であるヨハン・イブラヒム・レビルだった。
エドワウはシャアとの違いである瞳の色を誤魔化すため、眼病を理由にバイザーを着用する。ガルマとシャアはそれぞれ首席、次席で士官学校を卒業。准尉に任官する。
やがて連邦政府の監視ステーションの職務怠慢が原因で隕石が食糧生産区画に衝突、食糧という貴重な資源と人命が失われる。この事故を契機にサイド3市民の反連邦感情は顕在化して大規模なデモとなり、連邦軍はこれへの治安出動を目論むが、シャアはガルマら士官学生たちを扇動し挙兵させて連邦軍駐屯地を武力制圧する。この作戦時に級友の配慮でシャアは後にお馴染みとなるマスクを受け取る。後に暁の蜂起と呼ばれるこの事件はサイド3市民から歓喜をもって迎えられ、連邦軍に衝撃が走る。ガルマは蜂起のリーダーとして、サイド3市民から英雄と祭り上げられる。ガルマの責任は溺愛するデギンの計らいで不問に付されるが、学校長であるドズルは引責辞任し、共犯者のシャアは准尉から一兵卒に落とされた上に除隊処分となる。傷心のドズルは自らを拘束した女性士官候補生のゼナ・ミアを見初めてプロポーズ。彼女と家庭を持ち、やがて長女ミネバを授かる。
シャアは地球に渡り、ギアナ高地に建設中のジャブロー基地でモビルワーカーの作業員となる。シャアは既に独立戦争の切り札となる存在に気付いて、それに向けた準備を進めるのだった。やがてシャアは母国インドから連れて来られた不思議な能力を持つララァ・スンという少女と知り合う。出目を予知する能力でギャンブラーに雇われていたララァをシャアは保護し、サイド3に送る。
圧倒的な戦力を保持する連邦軍を相手に独立を勝ち取るには、革新的な戦術とそれを可能にする兵器とが必要だった。サイド3の科学者トレノフ・Y・ミノフスキーはレーダー波に干渉し、ミサイル等の誘導兵器を無効化するミノフスキー粒子を発見・実用化にこぎつける。粒子散布下においては事実上目視に頼る近接戦闘を余儀なくされ、そのための兵器として作業用のモビル・ワーカーを軍用化したモビル・スーツ(MS)をミノフスキー博士が技術顧問を務めるジオニック社が開発することになる。士官学校校長の傍らドズルは開発計画に携わることになり、不遇を託つランバ・ラルの抜擢を思いつく。ラルは後に黒い三連星と呼ばれることになるガイア、マッシュ、オルテガと共にテストパイロットとしてモビルスーツの実用化実験に参加する。ギレンは視察して兵器としての実用性を疑い予算カットを宣告するが、ミノフスキー博士の言葉で考えを改める。そして、表向きは存在しないダークコロニーにて行われる民間船舶の軍用艦化作業と並行し、モビルスーツの開発にも成功する。地球から帰還したシャアは地球でのモビルワーカー操縦経験と元下士官という肩書きでドズルに接近し、ラルや三連星に遅れて合流する。
一方、連邦側でもジオンが行うモビルスーツ開発計画は察知していた。アナハイム・エレクトロニクスのモビルスーツ開発部門にあたるRX計画担当技術社員であり、ミノフスキーの弟子テム・レイ部長は既にMSガンキャノンを開発し、連邦軍は月面基地に先行配備していた。やがて、軍事大国化していくジオンへの危機感を抱いたミノフスキーは、ジオンと袂を分かち連邦へ亡命することを決意する。博士の亡命を巡りキシリアも暗躍。この際に行われた史上初のモビルスーツ戦である月面スミス海の戦闘において、シャア、ラル、三連星の5人が搭乗するプロトタイプザクは圧倒的な機動性能を誇り、僅か5機で連邦のガンキャノン部隊12機を壊滅に追い込み、(アニメでは母艦のピサロ級機動輸送艦も沈めている)亡命に失敗したミノフスキー博士は死亡。テム・レイが手がけたガンキャノンは完膚なきまでに叩き潰されたものの、この戦闘を教訓として機動性能と火力を併せ持った新型機の構想を力説。これに応じた連邦軍制服組のトップであるゴップ大将は試作機開発に計画段階で頓挫しているサイド7の使用許可を出す。こうして本作の主役機となるガンダム開発計画(V作戦)は始動した。
テム・レイは妻のカマリアを地球に残し、一人息子のアムロ・レイを連れてサイド7に移住する。他方、シュウ・ヤシマは投機対象であるコロニー建設計画が遅々としている現状に業を煮やし、才媛として父の期待を受け秘書がわりの娘ミライ・ヤシマを連れ現場であるサイド7に移住する。軍事機密保持のため、民生用に偽装しているサイド7には彼らの他にも民間人が移住。アムロはお節介焼きの隣人フラウ・ボゥや、柔道少年のハヤト・コバヤシ、コンボイレーサーで不良少年のカイ・シデンらと知り合う。カイたちはハヤトや渋るアムロも連れ、建設中とされる区画に潜入。そこが軍用区画として使用され、アムロが軍属の子(厳密には誤解であるが、父のテムレイ博士がガンダム開発で軍に貢献していたため優遇を受ける)で自分たち純粋な民間人とは違うと見せつけられる。
U.C.0079、デギン議長は公国制を敷き、ジオン公国と改称し、自身は公王を名乗ることで旧ムンゾ共和国におけるザビ家の事実上の世襲支配を宣言。総帥職に就いたギレンは新生ジオン公国の全権を握り、地球連邦への宣戦を布告。その手始めに、反ジオンのスペースコロニー共和国群の制圧に取り掛かる。まず、抵抗するサイド2ハッテ自治共和国の首都島アイランド・イフィッシュの市民を毒ガスにより虐殺し、その多くの市民の死体を乗せたコロニー自体を連邦側の軍機関の中枢ジャブローに向けて落下させるブリティッシュ作戦を実施する。連邦軍の迎撃を受けて3つに分裂したコロニーは当初の目標を外れるも地球の主要都市などに落下し、結果として地球総人口の約半数を葬り去る。
ジオン独立戦争の余波はテキサスコロニーにも及んでいた。反ジオン派の市民たちは暴徒と化し、マス家を襲撃。テアボロは心労が祟り命を落とし、セイラは自ら銃を取って防戦に努める。その少し前、ルウムで極秘裏にセイラに接触したタチは死んだ筈のキャスバルがシャア・アズナブルとして生きていることを示唆。セイラは養父の人脈であるヤシマ家を頼り中立コロニーであるサイド7に赴くことになる。
次なる標的とされたサイド5ルウム自治共和国近郊での艦隊決戦ルウム戦役において、御前会議の情報をレビルにリークするという手段で連邦軍を欺き、ドズル中将の指揮する主力艦隊は、おとりの艦隊を犠牲にした戦略とモビルスーツを巧みに利用した戦術により大勝し、三連星の働きで連邦宇宙軍総司令官レビルを捕虜とすることに成功する。この戦いでシャアは抜群の功績を挙げ赤い彗星と称されるようになる。
連邦とジオンの間で事実上の講和会議である南極条約締結交渉が行われる。先のコロニー落としが全地球に及ぼした甚大な被害と、ルウム戦役の戦果を背景としたジオン優位の講和会議にキシリアは戦争推進派で地球通のマ・クベ中将を全権大使として送り込む。一方、和平を期待するデギン公王は密かに拘留中のレビルと接触し、連邦軍内での和平工作に協力を要請して、彼を逃がす算段をつける。だが、レビルはエルラン中将の働きかけでムンゾを脱出。南極で講和条約締結が成ろうかとしている矢先に、連邦側に戻ったレビルは戦争の継続を主張する大演説『ジオンに兵なし』を行い、連敗続きの連邦軍を鼓舞。講和は事実上反故となり、南極条約はあくまで「戦時協定」となり、双方は星間戦争 (interstellar conflict) の継続を選択する。
南極条約締結後、制宙権の大半を握ったジオン公国側はマ・クベを総司令官とする地球侵攻部隊を降下させ、地球攻略戦を開始する。しかし急速に戦線が拡大するなかで、国力に乏しいジオン公国軍は地球圏での情勢に即応した対応が取れないまま、戦争は膠着状態へと陥る。このような戦局の中、モビルスーツの戦術上の重要性に直面した連邦軍側はサイド7での新型機開発計画を推進。MS運用母艦であるペガサス級巡洋艦の就航に漕ぎ着ける。艦長は予備役に退いていた老将パオロ・カシアス。若く未熟なクルーたちを従え、ジャブローからサイド7に帰還するテム・レイを乗艦させ、新型機受領のためペガサス級一番艦、通称ホワイトベースは「民生輸送艦」を装い連邦軍本部ジャブロー基地から出航する。しかし、そうした連邦側の動きはドズルに察知されていた。ドズルはルウムでの破格の働きで佐官に昇格していたシャアにムサイ級最新鋭艦ファルメルを与え、調査任務に送り出す。
開戦後もサイド7は中立地帯としてのどかなものだった。ところが、ホワイトベースを追尾するシャアはサイド7が中立とは名ばかりのV作戦の中枢と見なし、6機のザクを強行偵察任務に投入する。実戦配備直前の試作機としてコロニー外で応戦したヴェルツ大尉のガンダム1号機はザク部隊と交戦し、3機のザクと事実上の相討ちとなる。スレンダーはシャアの命令に従って待機の後、報告のため帰還。だが手柄を焦り暴走した新兵ジーンはサイド7内に突入し、無差別攻撃を敢行する。アムロもフラウに促されて避難するが、フラウの家族は爆死。フラウに避難を促しつつ、民間人にも容赦無く牙を剥くジオン軍に激怒したアムロは父のコンピューターで盗み見していた搬出作業中のガンダム2号機に搭乗し、ジーンのザクを撃破。続いてデニム伍長のザクも返り討ちで仕留める。一度の作戦で5機のザクを失ったシャアは「若さ故の過ち」として反省する。
パオロはブライト・ノア中尉に指揮を代行させ、リュウ・ホセイ軍曹と共に自ら突撃艇を指揮してファルメルを攻撃するが反撃で重傷を負う。サイド7はザクの熱核融合炉爆発で外部への空気流出が深刻化し、放棄を余儀なくされる。またホワイトベースの正規クルーは迎撃戦で甚大な被害を出し、ガンダム2号機のテストパイロットであるケンプ中尉も戦死。開発責任者のテムも死亡という有様だった。やむなく、ミライが操舵手を担当することになり、迎撃戦で活躍したガンダム2号機も“現状維持”でアムロに扱わせることになる。そうした事態に苦悩するブライトにアムロは反感を抱き、カイやハヤトは自分たちを救ったガンダムのパイロットがアムロだと知って民兵に志願。運悪く戦闘に巻き込まれたセイラは避難民を誘導しつつ、医師の卵やオペレーターとして重宝される。
ホワイトベースが素人だらけの状況下にも拘わらずシャアは艦隊戦を展開させた後、自らザクで出撃。シャアとの遭遇戦でアムロは未熟さを露呈しほぼ完敗するも、スレンダー機を撃墜して撤退に追い込む。
連邦軍唯一の宇宙基地であるルナツーへ退避すべき状況で、ミライはシャアが手持ちの戦力に苦慮していると見抜き、補給阻止作戦を提案。ブライトはガンダムを作戦に投入させようとするもアムロが拒否。やむなくリュウが率いるガンタンク・ガンキャノン部隊での作戦実施となる。作戦はほぼ成功。ガデムとの交戦で損傷したカイのガンキャノンを除いてほぼ無傷でパプア級輸送艦を撃沈し、ファルメル撃沈も寸前となるがルナツー所属マゼラン級戦艦の妨害に遭い断念する。
ルナツーの司令官ワッケイン少将は一切の弁明を認めず、機密兵器の無断使用などの軍規違反でブライトらを拘束する。一方、シャアもやられっぱなしでは済ませず自ら白兵隊を率いてルナツーに潜入。シャアの部隊の工作で宇宙港は封鎖され、停電の混乱に乗じてブライトらは脱出。シャアの到来を予期したセイラとアムロは武器を手に応戦に臨む。混乱に乗じてガンダムのデータ奪取を図るシャアだったがセイラに発見される。セイラの要請で仮面を取ったシャアの素顔にセイラは動揺。その隙に反撃し、逃走を図ろうというシャアにアムロも発砲される。結局、シャアの工作でルナツーは戦闘不能に陥った上に撤退を許し、補給阻止作戦から帰還したリュウたちは宇宙港を塞ぐ形で座礁したマゼランの撤去作業を行うことになる。そんな中、教え子であるワッケインとの面談中にパオロ艦長は永眠。若者たちに未来を託し、宇宙葬にふされる。
避難民の受け入れも本人達の希望で断念し、追われるようにルナツーを出航したホワイトベースはリード大尉のサラミス級巡洋艦に先導されジャブローに向けて発艦。だが、ミライは補給を受けたシャアの追撃を警戒していた。案の定、シャアは常識外の大気圏付近での戦闘に及び、迎撃戦にガンダムを投入せざるを得ない状況となる。アムロはシャアとの二度目のMS戦に臨み奮闘するも帰還困難に陥る。シャアは先の補給で受領していた「ダブルコム」で大気圏に突入。クラウンのザク一機と引き換えにガンダムを大気圏の藻屑にしたかに見えたが、ガンダムはホワイトベース甲板に取り付いて難を逃れる。だが、シャアとの交戦で座標が狂い、ホワイトベースはジオン制圧下の北米大陸に降下してしまう。
北米司令官に就くガルマ大佐はシャアと再会して快く迎え入れる。シャアに鼓舞され、自らドップを駆って出撃したガルマだったが、手負いのホワイトベースの思わぬ抵抗に遭う。一方、アムロは大気圏外で孤立させられた恐怖から出撃を拒否するが、ブライトから殴打された後に叱咤され、更にはフラウが出撃すると言い出したことで奮起。「ショルダーマグナム」への換装を指示し、遅れて出撃したガンダムは初めての空中戦をものともせず、敵中孤立していたリュウとハヤトのガンタンクを救出し、ガルマの機甲部隊に大打撃を与える。激昂したガルマはガンダムに迫るが片翼を切り落とされ、更には通信が途絶したことで母艦であるガウ攻撃空母への帰還困難に陥る。ガルマは奇跡的に帰還するが、通信断絶がシャアによる工作だと夢想だにせず部下の失態を詰る。
一方、敵に追われ続け食糧事情にも窮するホワイトベース内では避難民たちが蜂起し、フラウやカツ、レツ、キッカを人質としてブライトに下船させるよう交渉を持ちかける騒ぎになっていた。ミライはそれを利用し、「避難民の退避」を名目にガルマと一時休戦の協定を結ぶ。シャアはこれを良い機会と捉え、ホワイトベースとMS隊を分断撃破する作戦を立案。対するミライはもっと強かでシャアの作戦を逆手に取ってガンダムとガンキャノンを避難民を乗せた輸送機ガンペリーに搭載し、キャノン・タンク部隊との挟撃作戦を立案していた(ミード湖の戦闘)。挟撃作戦はおおむね成功。だが、シャアの率いるザク分隊がホワイトベースに与えた痛手も大きく、ミード湖の対岸に退避しようとしたホワイトベースは待ち構えるガルマの砲撃部隊の餌食になるところだったが、マチルダ・アジャン中尉率いるミデア輸送隊の急報で転進して難を逃れる。マチルダは補給物資と引き換えに避難民・負傷兵を受け入れる。レビルの決定はホワイトベースは引き続き正規部隊と同様の作戦行動を求めるという苛酷なものだったが、ホワイトベースは孤立無援ではなく、命掛けで輸送任務を引き受けるマチルダもいた。アムロは毅然とした女性士官であるマチルダに恋心を抱き、フラウに嫉妬される。
ホワイトベースは束の間の休日を楽しめることになり、クルーたちは一部を除きバカンスを満喫する。そんな中、郷里が近いアムロは生家に残った母カマリアを訪ねる。だが、中米一帯はジオンと連邦の制圧圏が入り組んでいた。更にジャブロー司令部からホワイトベースにロサンゼルス奪還作戦の命令が下される。アムロは難民キャンプでボランティアに携わるカマリアと再会するが、ジオンのパトロール兵と交戦。アムロ救出に向かったカイ、セイラは追われるアムロを救出。一連の再会劇で息子がすっかり戦争に染まっていることを悟ったカマリアは嘆くが、アムロは母親よりも仲間たちを選ぶのだった。
ロスはガルマが本拠地を置く要衝で、ロス市長エッシェンバッハは表面上はジオンに協力する体を装いその実ゲリラと連携していたが、ガルマは更に強かで、相思相愛の関係にあるエッシェンバッハの令嬢イセリナから情報を引き出し、ゲリラ活動をコントロールしていた。パーティでの逢瀬を楽しむガルマのもとにホワイトベースがロスに接近しているという知らせが来たため、ガルマはガウで、シャアはザクで出撃。その際、ホワイトベースが廃墟化したコンベンションセンターに身を隠していることをシャアは察知するが、あえてガルマには知らせず降下爆撃中のガウへ背後からホワイトベース隊の砲撃を受けさせる。ガルマは致命傷を負い、激昂して特攻を目論むも急速上昇したホワイトベースは間一髪でこれを避ける。「生まれの不幸を呪うといい」というシャアの言葉でガルマはシャアに謀られたことを悟るが時既に遅く、戦死を遂げる。
ガルマ戦死の報はジオン側では迅速に、連邦側では補給時にマチルダからブライトに内密に伝えられる。デギンの痛手は大きく感傷に浸り、ドズルは激昂する余りシャアを除隊処分とする。だが、キシリアは弟の死にシャアが関わっていると察知していた。また、ギレンはガルマを静かに弔いたいというデギンの意向を踏みにじり、国葬とすることで戦意発揚の材料に使う。国葬後、急遽、ガルシア・ロメオ少将が指揮するジャブロー攻略地上軍の視察に出たキシリアは、部下が逮捕拘束したシャアに面談する。全く悪びれず原隊復帰を要求するシャアの手土産は、連邦軍本部ジャブローへの突入口の情報だった。
その頃、「ガルマの仇討ち」というドズルからの命令を受けたランバ・ラルは、新鋭艦ザンジバルで地球に降下。新型機グフを乗り熟してホワイトベースを急襲し、アムロを手玉にとる。他方、ジオンの前線基地が連邦の新型MSに急襲され陥落するという事態が進行していた。両軍がMSを実戦投入したことで、膠着状態は解消に向かう。そしてアムロ、シャアの戦いも激化していくのだった・・・。
ここでは本作の原作となるテレビアニメ『機動戦士ガンダム』(通称:ファーストガンダム)との差異を記載する。
ジャブローから出発する直前の時点で本編は一旦中断され、シャア・アズナブルとセイラ・マスの兄妹の過去を追う形で、原典アニメ版のみならずそれ以外の作品でもほとんど描かれることの無かった過去の物語が、作者独自の解釈によって描かれている。特に文字設定のみであったジオン共和国の成り立ちと地球連邦政府の対立から一年戦争開戦までの流れを、初めて一貫して描いている。
ジオン・ズム・ダイクンの遺児キャスバル(=シャア)、アルテイシア(=セイラ)兄妹とランバ・ラル親子との関わり、ザビ家がダイクン家に代わりサイド3の実権を掌握する過程、公国制を布いたジオンと地球連邦間の確執から来る緊張感、キャスバルが公国軍のエース「シャア・アズナブル」となった経緯、モビルスーツ開発前史、開戦からルウム戦役に至る一年戦争前半期などのエピソードが描かれる。「開戦編」「ルウム編」は安彦の当初の構想にはなく、編集部から勧められる形で執筆することになった。
大型艦ペガサス級の一番艦。元々は強力な武装も持つMS輸送艦として建造されたが、その活躍ぶりにより正式採用され、同型艦が数多く建造されることになった。また、ジャブローへの到着でウッディ大尉らにより「強襲揚陸艦」に改修され、その本来の役所はア・バオア・クー戦で発揮された。初代艦長はパオロ・カシアス。艦長代理を経てブライト・ノア大尉が正式に二代目艦長となる。
サイド7出航時にシャア隊との交戦で多くの負傷者・戦死者を出したため、民兵や新兵の入り交じる雑多な部隊となったが、民間人上がりの主要クルーとパイロットがランバ・ラル隊との交戦で瓦解寸前となる危機を乗り越えてジャブローで任官し、軍人となる。原典アニメ版との明確な差異はスレッガー小隊をはじめ、連邦軍人から補充兵が多く加わっていることであるが、彼ら正規兵たちはWB隊が持つ家族的な雰囲気を理解できず、戸惑う場面もある。原典アニメ版では捨て駒や陽動専門といった扱いをさせられているが、本作ではそこまで悪質な扱いはされておらず、重要局面では艦の持つ優秀さで評価され、作戦上重要なポジションを担っている。
ザク以前のMS成立には、テレビ版大河原稿を含めて数多の描写が成されてきたが、安彦と大河原が「モビルスーツとは何か」といった話にまで踏み込んで考察し、新たに大河原によってMS-01(MW-01) - 04が刷新された。これらは本作オリジナルの設定ではなく、OVAで映像化される前から正式にサンライズのオフィシャル設定となった。
連載とは別に、『公式ガイドブック』描き下ろしや、本編完結後の新作描き下ろしなどで短編が発表されている。特別番外編以外の作品は愛蔵版に収録され、2015年2月にカドカワコミックス・エースで第24巻・特別編としてまとめられた 。
通常版の2巻分を1巻にまとめ、連載時のカラーページをカラーのまま収録。ただし、通常版第2巻収録の「激闘編」1-4は、「始動編」5-8と章名が変更になっている。また短編のうち「その前夜」が「ルウム編」に、「キャスバル 0057」「アルテイシア 0083」「アムロ 0082」の3作が「めぐりあい宇宙編」に収録されている。
各巻の巻末にはアニメーターや漫画家などによるエッセイ・イラスト・漫画などが寄稿されている。
電子書籍[1]
原作におけるシャアとセイラの少年少女時代から一年戦争開戦までを描いた、通称「シャア・セイラ編」「開戦編」(角川コミックス・エース版9 - 12巻)を2015年から2016年にかけて全4章構成で公開、2017年から2018年にかけて「ルウム編」(角川コミックス・エース版13・14巻)を全2章で公開、合計で全6章の構成となった。
劇場アニメ『機動戦士ガンダムNT』上映時に発行された書籍『ガンダム宇宙世紀メモリアル』では、アニメ版『機動戦士ガンダム サンダーボルト』とともに "Another U.C." に分類されている(原作漫画は "Another Story" とされる)。
原作者である安彦良和が、約25年ぶりにアニメ制作に総監督として関わった。本作はスタッフのおかげで初めてアニメ制作で「満足」のいった仕事が出来たと語っている。自身が手掛けたそれまでのアニメ作品は「満足」に達していなかったため、それが要因でアニメ業界から去ったと述べている。
MSや艦艇などのメカニックや背景には、3DCGが多用されている。本作は「新しいガンダム」と称され、フジテレビの『めざましテレビ』では監督の安彦にインタビューを行った。
キャストはシャア(変声期後)、ギレン、アムロ、カイ、ブライトを除き、すべて一新されている。
原作最終話の掲載号においてアニメ化を発表。その後しばらく情報公開の空白時期を経て、2014年3月20日に開催された『機動戦士ガンダム35周年プロジェクト』に関する発表において概要を公表した。
第1章以降はおおむね年2作ペースで公開された(第5・6章は追加制作されたこともあり、年1作ペース)。前述したとおり第6章の公開をもって、足掛け3年余にわたった「アニメプロジェクト」は完結した。以下、各章の概要を記載。
いわゆるVR体験用に『THE ORIGIN』アニメ版の一部を用いて再構成したコンテンツが2つ作られ、本編の鑑賞に新宿ピカデリーへ来館した客を対象として、ロビーフロアに設置された特設ブースで期間限定公開された。
2019年4月25日より、DMM.comが運営する「DMM動画」にて配信開始(ユーザーがあらかじめヘッドマウントディスプレイなど、VR対応機器を用意する必要あり)。
OVAシリーズ全6章をテレビアニメシリーズ全13話に再編集し、2019年4月から8月までNHK総合にて『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』と題して放送された。「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」作品。テレビフォーマットへの編集に伴う時間的制約のため、OVA版からいくつかのシーンがカットされている。2020年時点でDVD版などはリリースされていない。
(オープニングクレジットより)
『GUNDAM RIGING 〜GUNDAM THE ORIGIN Target U.C.0079〜』は、アニメ版のスタッフが制作したショートディレクションムービー。YouTubeのバンダイチャンネル公式にて配信されている。
正式名は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Mobile Suit Discovery』。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の世界観の中でのMSの発展・設定についての考証企画。いわば『THE ORIGIN』版のモビルスーツバリエーション(MSV)。略称は『MSD』。ガンプラでの展開も行なわれる。メカニカルデザインはカトキハジメ、コンセプトアドバイザーは今西隆志。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』アニメ版公式サイトと『月刊ガンダムエース』誌上にて2015年から連載。
一年戦争(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』本編で描かれた連邦とジオンの戦争)終結後の宇宙世紀0082年に、ジオニック社を吸収合併したアナハイム社が戦時中の開発資料や関係者の証言からこれまで未確認だったモビルスーツを公表したという設定。プラモデル・HGシリーズにて立体商品化もされている。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』は、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の外伝となる漫画。『THE ORIGIN』では登場しなかったキャラクター「ククルス・ドアン」を中心に添えたエピソードとなっている。『ガンダムエース』2016年8月号から2019年7月号まで連載された。作画はおおのじゅんじ。
* 書籍
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