新木場(しんきば)は、東京都江東区の町名。現行行政地名は新木場一丁目から新木場四丁目。住居表示実施済区域。
木場の移転先として誕生した街で材木商の事務所や木材加工、合板工場が集積し、木材・合板博物館といった施設も存在する。一方で、物流会社の営業所など他産業の進出も進んでいる。1980年代以前は鉄道空白地帯であったが、1988年に有楽町線、1990年にJR京葉線、1996年にりんかい線が都心と繋がり、鉄道交通の要衝になった。
1980年代後半から急速に開発され、駅前には大企業のオフィスビルが建ち、臨海部のビジネス街として栄えている。一方、地区計画により住宅建設は規制されており、定住人口は低いままである。
新木場の「木場」とは、貯木場のことである。かつて海路で江戸や東京に運ばれた材木は、深川にあった木場に貯木されていた。埋め立てにより木場が内陸となると、1969年、荒川の河口に近い沖合の埋立地に新たな貯木場、新木場が建設された。
貯木場は小島によって南北に分かれており、北は14号地第1貯木場、南は14号地第2貯木場である。これらは現在でも貯木場として機能しており、京葉線やりんかい線の車窓からもその風景を眺めることができるが、すでに丸太の形で木材を輸入する時代ではないため、貯木場のほとんどは未使用となっている。
貯木場や製材所から漂う木の香りが、2001年に環境省のかおり風景100選に選ばれた。
江東区湾岸エリアに位置する。北に夢の島、南に砂町南運河を挟んで若洲、北西に曙運河を挟んで辰巳と接する。人工島で東京港埋立14号地のうち、湾岸道路より南のエリア。第三種地盤。湾岸道路より北は夢の島である。廃棄物で出来た埋立地である。西は新曙橋などで辰巳、南は若洲橋で若洲、東は荒川河口橋を渡ると江戸川区臨海町。
一・二・三丁目は1978年(昭和53年)2月1日に住居表示を実施。四丁目は1979年(昭和54年)4月1日の成立で、2009年(平成21年)11月1日に住居表示を実施。
2023年(令和5年)1月1日現在(東京都発表)の世帯数と人口は以下の通りである。なお、各丁目毎の人口が少ないため、合計のみ掲載とする。
国勢調査による人口の推移。
国勢調査による世帯数の推移。
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)。
2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである。
経済センサスによる事業所数の推移。
経済センサスによる従業員数の推移。
都営バスが東陽町駅前から新木場地区を循環する便(木11系統)錦糸町駅南口前から新木場駅前間を運行する便(錦18系統)がある。土曜・日曜日・休日は、錦18が急行05になり日本科学未来館まで運行される。(休日は利用者多数で臨時便が出るほど混雑する)
都心部と比べると、海の影響でいくらかヒートアイランド現象の影響を受けづらい位置にある。
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