山武郡(さんぶぐん)は、千葉県の郡。
人口40,914人、面積134.69km²、人口密度304人/km²。(2024年5月1日、推計人口)
以下の3町を含む。
- 九十九里町(くじゅうくりまち)
- 芝山町(しばやままち)
- 横芝光町(よこしばひかりまち)
芝山町と横芝光町は隣合っているが、九十九里町のみ隣接していない。
郡域
1889年(明治22年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記3町から横芝光町の一部(栗山川以東)を除き、概ね以下を加えた区域にあたる。
- 東金市の全域
- 山武市の全域
- 大網白里市の大部分(清水を除く)
- 千葉市緑区の一部(越智町、高津戸町、下大和田町以南および大高町の一部)
歴史
- 1897年(明治30年)
- 4月1日 - 郡制の施行により、山辺郡・武射郡の区域をもって山武郡が発足する。(4町28村)
- 旧山辺郡 - 東金町、公平村、源村、丘山村、大和村、土気本郷町、瑞穂村、山辺村、大網町、増穂村、福岡村、白里村、豊海村、片貝村、正気村、豊成村、鳴浜村
- 旧武射郡 - 成東町、日向村、大富村、南郷村、緑海村、蓮沼村、上堺村、大平村、松尾村、睦岡村、旭村、大総村、二川村、千代田村、豊岡村
- 5月10日 - 横芝村が町制施行して横芝町となる。(5町27村)
- 1898年(明治31年)8月31日 - 松尾村が町制施行して松尾町となる。(6町26村)
- 1923年(大正12年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続する。
- 1926年(大正15年)
- 4月10日 - 片貝村が町制施行して片貝町となる。(7町25村)
- 7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 1935年(昭和10年)8月10日 - 白里村が町制施行して白里町となる。(8町24村)
- 1939年(昭和14年)4月1日 - 土気本郷町が土気町に改称する。
- 1940年(昭和15年)2月11日 - 豊海村が町制施行して豊海町となる。(9町23村)
- 1951年(昭和26年)4月1日 - 大網町・瑞穂村・山辺村が合併し、改めて大網町が発足する。(9町21村)
- 1953年(昭和28年)4月1日(9町16村)
- 東金町・丘山村・正気村・豊成村・公平村の一部(道庭、家之子、求名、松之郷)・大和村の一部(田中、福俵、山口の一部)が合併し、改めて東金町が発足する。
- 公平村の残部(姫島)が成東町に、大和村の残部(小西、養安寺、山口の一部)が大網町にそれぞれ編入する。
- 1954年(昭和29年)
- 4月1日(8町14村)
- 東金町が源村の一部(上布田、極楽寺、三ヶ尻、酒蔵、滝沢)・福岡村の一部(下谷、上谷、東中島、一之袋、二之袋、大沼田、小沼田、砂古瀬、依古島新田、西中)を編入のうえ市制施行し、東金市となり郡より離脱する。
- 源村の残部(下布田、植草、雨坪、武勝)が日向村に、福岡村の残部(桂山、長国、北吉田、九十根、下傍示)が白里町にそれぞれ編入。
- 10月1日 - 成東町・大富村・南郷村が合併し、成東町が発足する。(8町12村)
- 12月1日 - 大網町・白里町・増穂村が合併し、大網白里町が発足する。(7町11村)
- 1955年(昭和30年)
- 1月1日 - 日向村・睦岡村が合併し、山武町が発足する。(8町9村)
- 2月1日(8町5村)
- 松尾町・大平村・豊岡村が合併し、松尾町が発足する。
- 横芝町・上堺村・大総村が合併し、横芝町が発足する。
- 3月31日(7町4村)
- 豊海町・片貝町・鳴浜村の一部(作田)が合併し、九十九里町が発足する。
- 鳴浜村の残部(白幡、本須賀)が成東町に編入する。
- 7月1日(8町1村)
- 成東町・緑海村が合併し、改めて成東町が発足する。
- 二川村・千代田村が合併し、芝山町が発足する。
- 1969年(昭和44年)7月15日 - 土気町が千葉市(1992年、政令指定都市施行により、緑区の一部となる。)に編入する。(7町1村)
- 2006年(平成18年)3月27日(4町)
- 山武町・成東町・松尾町・蓮沼村が合併し、山武市が発足、郡より離脱する。
- 横芝町が匝瑳郡光町と合併し、横芝光町が発足する。
- 2013年(平成25年)1月1日 - 大網白里町が市制施行して大網白里市となり郡より離脱する。(3町)
変遷表
地名について
山武郡は、山辺郡(やまべぐん)と武射郡(むさぐん・むしゃぐん)が合併して発足した際に採用された合成地名で、正式な読みは「さんむぐん」であった。山武町は「さんぶまち」と読むことから、綴りが同一の「山武郡」は読みが混同され、1970年代後半にかけて「さんぶぐん」の読みが広くなったとされる。
2006年3月27日に、山武郡成東町・山武町・蓮沼村・松尾町が合併して山武市が発足した際、上記の理由から、歴史の長い「さんむ」が新しい市にふさわしい、として読みを「さんむし」とした。
行政
- 歴代郡長
特記なき場合『山武郡郷土誌』による。
脚注
参考文献
- 千葉県山武郡教育会 編『山武郡郷土誌』千葉県山武郡教育会、1916年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950996。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 12 千葉県、角川書店、1984年3月1日。ISBN 4040011201。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
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