治安六法(ちあんろっぽう)、または六議会制定法(ろくぎかいせいていほう)、六法(ろっぽう、英語: Six Acts)は、1819年に制定されたイギリスの法。1819年8月16日のピータールーの虐殺の後、イギリス政府はさらなる騒乱を防ぐべく、急進主義改革を求める集会の鎮圧に乗り出し、それに伴い制定されたのが治安六法である。六法には限時法も含まれたものの、軍事教練防止法は20世紀にも維持され、2008年にようやく廃止された。
スコットランドでは2010年スコットランド刑事司法特許法(Criminal Justice and Licensing (Scotland) Act 2010)により廃止された。
イングランドおよびウェールズでは2008年刑事司法入国管理法(Criminal Justice and Immigration Act 2008)により冒涜的誹謗罪が廃止され、イングランド、ウェールズおよび北アイルランドでは2009年検死官及び司法法(Coroners and Justice Act 2009)により「国王、政府、またはイギリスの憲法」への煽動的文書誹謗の条項が削除され、煽動的文書誹謗全般を規定する法律となった。また、第4条から第9条までと第11条は廃止された。
治安六法とピータールーの虐殺はピット派が抑圧的な政権であることを示す象徴となった。
出典
関連図書
Hollis, Patricia, Class and conflict in nineteenth-century England, 1815-1850, Birth of modern Britain series, International Library of Sociology and Social Reconstruction, Routledge, 1973, ISBN 0-7100-7419-0