第61回朝日新聞社杯競輪祭は、2019年11月19日<火>〜24日<日>まで、小倉競輪場で行われた競輪のGI競走である。
優勝賞金3450万円(副賞含む)。
当大会は、当年12月30日に立川競輪場で行われる、KEIRINグランプリ2019の出場権をかけた最後の一戦となる。当大会開幕直前までに、同レースへの優先出場権を得た選手は以下の4名。
残る5名は、当大会の優勝者ないし、競輪祭最終日(当年11月24日)時点における「選考用賞金獲得額」の上位者から選出されるが、以下の2名が賞金獲得額上位者として出場を確定させている(賞金獲得額順位は当年当大会開幕直前時点による)。
以上の前提に立ち、実質的に決勝戦が行われるまでに残った椅子は3名。そして残る3名の争いは、
に加え、下記に記した決勝戦に進出したメンバー(の5名=柏野・木暮・和田・坂口・吉田)ということになった。
9位と10位の間に大きな金額差がある中で迎えた今回の競輪祭。決勝進出を果たしたうち、7位・平原と9位・松浦は完走できればGP出場決定(逆に言うとレースで失格すると危うい状況)、片や10位・諸橋は優勝が必須となった(7位平原あるいは9位松浦が失格した場合を除く)。
なお6位・郡司は、4日目・2次予選Bで落車して途中欠場となり、約6850万円で終えた。清水・平原・松浦のいずれかが優勝した場合は、賞金9番手に残ってGP出場となる結果待ちになったが、松浦の優勝によって最後の枠を掴んだ。
6日間で各5走。
1次予選では各2走して、着順に応じたポイント(数値設定は昨年大会と同じ)の合計上位選手が、4日目の2次予選に進出(1-9位はダイヤモンドレースへ)。
結果的に進出ボーダーラインは、2次予選Aが15ポイント、2次予選Bが11ポイントとなった。
昨年とは異なり、4・5日目は、敗者戦を最終第12Rに持ってきた。
最内枠の松浦が良いタイミングで真っ先に飛び出し、Sを取ることに成功。
清水裕友-松浦悠士-柏野智典、和田健太郎、吉田拓矢-平原康多-諸橋愛、坂口晃輔、木暮安由で周回。
清水が誘導員との距離を大きく空けつつ、後方の様子を窺う。残り2周で誘導員が退避。一本棒の5番手から吉田は仕掛けるも先頭に立つまで時間がかかり、清水は突っ張り気味に一旦イエローライン近くまで上がってから、平原の所でイン粘り。平原は最終1センターで外へふくらんで完全に後退。その直後に清水が早くも発進して、バック手前で吉田を乗り越える。
続いた松浦は、吉田を抜かした後に清水との車間を空けて、(柏野を捌いた)諸橋に気づいて警戒してギリギリまで待ってから踏み、ゴール前で清水に追い付きハンドル投げで交わした。
GI決勝進出3回目での優勝。グレード制導入後では、広島勢で初の快挙となった。
GI初制覇となった選手は、2018年8月の第61回オールスター競輪・脇本雄太以来。また、競輪祭におけるGI初制覇は、2011年(第53回大会)・長塚智広以来。
清水が2着に残り、準決勝第10R同様となる中国両者のワンツー。諸橋は和田の捲り追込をブロックしてから直線に入って3着に終わった。
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