第80回全国高等学校野球選手権記念大会(だい80かいぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんきねんたいかい)は、1998年(平成10年)8月6日から8月22日(雨で1日順延)まで、阪神甲子園球場で行われた全国高等学校野球選手権大会である。
概要
80回目の大会を記念して従来の北海道、東京の他、参加校が150校以上の埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫の各地方大会を2地区に分け、合計55代表校で実施された。参加校の増加は第60回大会以来である。
この大会より白長袖ワイシャツに紺スラックスだった審判服が廃止され、IBAF国際野球連盟標準仕様である、水色半袖シャツにグレーのスラックスという服装に一新された。また、アウトサイドプロテクターを用いての球審はこの年が最後となった。
開会式の選手入場行進では、80回の歴史で全大会の予選に出場した15校の主将が甲子園に招待され、出場校に先立ち入場した。
この大会は、東神奈川代表の横浜高校が優勝し春夏連覇を達成した。また、後に松坂世代と呼ばれる学年が活躍した大会でもある。
日程
- 6月21日 - 沖縄大会で地方大会が開始。
- 7月31日 - 全55代表校が出そろう。
- 8月4日 - 組み合わせ抽選会。
- 8月6日 - 開会式。
- 8月22日 - 決勝戦。東神奈川代表の横浜が京都代表の京都成章を3-0のノーヒットノーランで下し18年ぶり2回目の優勝。史上5校目の春夏連覇を果たした。閉会式。
代表校
組み合わせ・試合結果
1回戦 - 3回戦
準々決勝
準決勝
決勝
大会本塁打
記録
その他の主な出場選手
出来事
- この大会では開会式に先立ってジャニーズJr.のコンサートが行われたが、これに対して大会後に論議が集中した。
- 1回戦の宇部商対日大東北戦の6回裏無死、宇部商の清水夏希の左翼への飛球に対し、日大東北の左翼手・渡辺功之はスライディングをして飛びついたが捕球出来ず、しかも右手が外野フェンス下部のラバーと側溝の間1.5cmの箇所に挟まれ身動きが取れなくなった。ボールは外野を転々とし、インプレー中であるので打者走者の清水は本塁まで走りランニング本塁打となった。その後、約10分後に渡辺は救出されたが大事を取って交代した。
- 2回戦の8月16日第2試合・豊田大谷対宇部商戦の延長15回裏、無死満塁で宇部商の投手・藤田修平が211球目を投げたときに無意識に投球動作を中断したため、球審がボークを宣告し、攻撃側の豊田大谷は各走者が進塁して三塁走者が得点しサヨナラ勝ちとなった。ボークによるサヨナラゲームは甲子園史上初。
脚注
関連項目
- 第28回明治神宮野球大会
- 第70回選抜高等学校野球大会
外部リンク
- 第80回全国高等学校野球選手権大会
- 復刻1998夏 - ウェイバックマシン(2015年11月10日アーカイブ分)
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