Aller au contenu principal

第22回NHK紅白歌合戦


第22回NHK紅白歌合戦


第22回NHK紅白歌合戦』(だいにじゅうにかいエヌエイチケイこうはくうたがっせん)は、1971年(昭和46年)12月31日に東京宝塚劇場で行われた、通算22回目のNHK紅白歌合戦。21時から23時45分にNHKで生放送された。

出演者

司会者

  • 紅組司会:水前寺清子 - 歌手。『天下御免』のナレーション。
  • 白組司会:宮田輝 - NHKアナウンサー
  • 総合司会・実況:鈴木文彌 - NHKアナウンサー
当初番組側は2年連続で美空ひばりを起用する考えであったが、ひばりは早々に辞退(後述)。ひばりに代わる候補として由紀さおり(『歌のグランドステージ』司会者)、朝丘雪路(この年の連続テレビ小説『繭子ひとり』出演)、佐良直美(『世界の音楽』司会者)らが上がり、特に真帆志ぶき(宝塚歌劇団男役トップスター、『歌のグランドステージ』レギュラー)は確定と報じていた。最終的には今回の紅組トリの最有力候補とされた水前寺が3年ぶりに司会に復帰した。今回の紅組司会人選はスタッフ内でも意見が分かれ、スタッフが白組司会の宮田輝に「紅組は誰がいいだろうか?」と聞いたところ、宮田がためらわず水前寺を指名し起用が決定したという。

出場歌手

      初出場      返り咲き

選考を巡って

  • 前回の出場歌手の中より今回不選出となった歌手は以下。
    • 紅組:小川知子・奥村チヨ・西田佐知子・日吉ミミ・辺見マリ・黛ジュン・森山加代子・森山良子
    • 白組:内山田洋とクール・ファイブ・佐川満男・野村真樹
  • 美空ひばりは10月に行われた大阪梅田コマ劇場での1ヶ月座長公演初日を前にした記者会見で「もう2度と紅白の司会をやろうと思いませんね。ヒット歌手じゃないと出場資格がないらしいけれど、それなら私も出られないんじゃないの? 去年の出場メンバーを見て、びっくりしちゃった。当然入らなきゃいけない人が、あの人もこの人も落ちている……こんな人がと思うような歌手が入ってくるでしょう。まともに歌っていられない。こんな紅白には出る気はしません。今年は辞退しようかと思っています」と述べ、続けて隣に座っていたひばりの母親・加藤喜美枝は「ほんとにあれでは紅白も信用ガタ落ちですよ。もし出るとしてもお嬢は今までの実績があるんだから、トリ以外は考えられません。これは絶対の条件にします」と発言した。このひばり側の傲慢さに「自分からトリを条件に出てやるとは何事だ」と非難が集中、NHK局内からも「いっそ出場させなくていいのでは?」との声が上がったが、結局順当に歌手として出場した。一方で、小林旭(ひばりの元夫)は「ついてくるかい」がヒットしたが、初出場ならず。
  • 当初藤圭子と内山田洋とクール・ファイブとで「夫婦対決」(ボーカルの前川清がこの年藤と結婚)が実現する予定であったが、前川の急病でクール・ファイブは急遽出場辞退。しかし当日はゲスト扱いで出場し、藤が自身の持ち歌の後「港の別れ唄」を他のメンバーのバックコーラスで歌唱した。白組からフォーリーブスがクール・ファイブに代わって出場。

演奏

  • 紅組:原信夫とシャープス・アンド・フラッツ(指揮:原信夫)
  • 白組:小野満とスイング・ビーバーズ(指揮:小野満)
  • 総合指揮:藤山一郎 - 他に今回では「皇太子御成婚の歌」というニュース歌謡を披露。
  • 蛍の光指揮:岩城宏之

審査員 

  • 仲代達矢 - 俳優。翌年の大河ドラマ『新・平家物語』の主人公・平清盛役。
  • 小野田勇 - 脚本家。この年の時代劇『男は度胸』の作者。
  • 浪花家辰造 - 浪曲師。
  • 宇田川竜男 - 麻布獣医科大学教授・ネズミ博士。翌年が子年。
  • 大場政夫 - プロボクサー。当時WBA世界フライ級王者。
  • 樫山文枝 - 女優。
  • 山口果林 - 女優。この年の連続テレビ小説『繭子ひとり』のヒロイン・加野繭子役。
  • 森戸辰男 - 文化功労者。
  • 高橋優子 - 女性騎手
  • 貴ノ花満 - 大相撲・関脇。
  • 石田芳夫 - 棋士。
  • 山崎勲 - 競輪選手。
  • その他会場審査員29人。

その他ゲスト

  • 柏木由紀子 - この年坂本九と結婚。坂本の応援。
  • ザ・ドリフターズ
  • 平尾昌晃 - 五木ひろし・小柳ルミ子の指揮。
  • コント55号
  • 江戸屋猫八
  • 石橋正次
  • 富士真奈美
  • 宮川泰 - 布施明の指揮。
  • 服部克久
  • 猪俣公章 - 森進一の指揮。
  • 長谷川一夫 - 美空ひばりの曲紹介。
  • 宝塚歌劇団雪組
  • スクール・メイツ
  • ワールド・ダンサーズ
  • 本多林松栄社中
  • 東京放送合唱団
  • ポピーズ
  • 高山愛子バトンチーム
  • 菊池剣友会
  • ザ・ヴァイオレッツ
  • ザ・ベアーズ
  • 薗田憲一とデキシーキングス
  • 内山田洋とクール・ファイブ(前川清を除く) - 藤圭子のバックコーラス
  • 笑福亭仁鶴
  • 正司敏江・玲児

当日のステージ・エピソード

  • 江利チエミが「旅立つ朝」でヒットを出したこともあり、NHK側はチエミ・ひばり・雪村いづみの三人娘を久しぶりに揃って出場させ、コーナー企画でジャズでも歌わせようという企画があった。しかし、チエミが前年に引き続き紅白出演を断ったため、ひばりとも親交のあった真帆志ぶきが代わりになり、ミュージカル「アニーよ銃を取れ」の挿入歌「男にゃ負けない」の替え歌を三人で歌った。アニーはチエミがかつて主演したことのあるミュージカルである。
  • 司会の水前寺はトリ前で歌唱、歌唱曲「ああ男なら男なら」の歌詞を「女なら女なら」に替えて歌った。曲紹介は佐良直美と和田アキ子が行った。
  • ひばりは10度目の大トリをつとめた。NHKは「ひばりさんのような圧倒的なファンを持つ歌手が紅白に出ないなどということはあり得ません。無論トリで歌って頂きます」と出場歌手発表時にトリも発表という異例の対応をした。曲紹介は長谷川一夫がひばりの「むらさき小唄」を踊りながら女形姿で登場、「“ウーマン・リブ”の世の中ですから」「私の妹姐・美空ひばりでございます」と曲紹介。対する白組トリも、森進一が3年連続で担当し、宮田は客席からメガホンとマイクを使用し森の曲紹介を行った。ステージ以外からトリを紹介するのは、史上この時だけである。
  • 両組トリが3年連続同じ組み合わせは史上初。
  • 優勝は白組(通算11勝11敗)。
  • 今回から従来のスタンドマイクよりハンドマイクが主流になる。マイクはAIWA DM-68。

脚注

注釈

出典

参考文献

  • NHK『テレビ50年 あの日あの時、そして未来へ』(NHKサービスセンター 2003年2月)
  • 合田道人『紅白歌合戦の舞台裏』全音楽譜出版社、2012年12月15日。ISBN 978-4-11-880178-0。 

関連項目

  • 1971年の音楽
Giuseppe Zanotti Luxury Sneakers

外部リンク

  • NHK紅白歌合戦公式サイト
  • 第22回NHK紅白歌合戦 - NHK放送史
  • NHK総合「紅白歌合戦」 - ビデオリサーチ。1962年(第13回)以降のテレビ視聴率を掲載。
  • 紅白歌合戦曲順リスト | NHK

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 第22回NHK紅白歌合戦 by Wikipedia (Historical)