御徒町駅(おかちまちえき)は、東京都台東区上野五丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
乗入れている路線は、線路名称上は東北本線1路線のみであるが、当駅には電車線を走行する京浜東北線電車及び山手線電車の2系統が停車し、旅客案内では「東北(本)線」とは案内されていない。また当駅は、特定都区市内制度における「東京都区内」及び「東京山手線内」に属している。
駅番号は、京浜東北線がJK 29、山手線がJY 04である。
開業当時の町名(御徒町、仲御徒町)から。1964年(昭和39年)の住居表示実施により、現行町名としては存在していない。由来については「御徒町」を参照のこと。
JR東日本ステーションサービスが駅業務を受託している上野駅管理の業務委託駅。島式ホーム2面4線を有する高架駅である。出口は北口と南口の2か所がある。南口にはお客さまサポートコールシステムが導入されており、一部の時間帯はインターホンによる対応となる。
1番線の東側には、中距離電車が上野東京ライン及び回送に使用する3本の線路があり、当駅付近で進行目的の線路に転線するポイントが設置されているため、上野東京ラインは当駅には停車しないものの低速で走行する。
(出典:JR東日本:駅構内図)
2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は55,871人である。JR東日本管内の駅では橋本駅に次いで第67位。1993年度をピークに減少傾向にある。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
駅のすぐ北側を春日通りが東西に通っている。
当駅至近にA6・A7出入口があり、以下の路線への乗換が可能である。但し、車内での放送・表示では都営大江戸線のみ案内されている(銀座線・日比谷線共に上野駅での乗換が至近のため)。
南口の松坂屋パークプレイス24正面には、2012年(平成24年)秋から「パンダ広場」という駅前広場があり、待ち合わせスポットの他、季節により音楽などのイベントも催される。その地下には自転車駐輪場がある。秋葉原駅までのガード下には「2k540 AKI-OKA ARTISAN」(ジェイアール東日本都市開発が運営する高架下商業施設)が2010年12月より開業している。
駅周辺には宝石・貴金属店が多く見られるが、1955年(昭和30年)頃まではむしろ東上野一丁目に多く集まっていた。当駅前は戦災で焼けて空き地が多く、上野駅にも近いと言う立地を活かして、同年11月21日に時計関係の問屋有志12社で「仲御徒町問屋連盟」が結成された。1975年(昭和50年)以降、クオーツ時計が広まるに連れ、駅の南側近辺において時計バンド卸商や時計修理店がそれまで副業的に取扱っていたジュエリーに業種転換を図るようになる。宝石消費増大と、それに対応する供給サイド増大が上手く噛み合って、業者数も増えて行った。
街作りと共同セール開催を目的として、1987年(昭和62年)9月、上野三丁目と五丁目のジュエリー業者159社が集まって「ジュエリータウンおかちまち」(略称・JTO)が設立された。1989年(平成元年)頃には御徒町地区だけで1,000社以上もあると言われていたが、過当競争と景気低迷で数が次第に減り、2000年代に入ってからは半分程度になったと言われ、インド人業者の進出が目覚ましい。
その他、かつて御徒町周辺に多く見られた業者に自転車組み立て業があったが、2000年代では殆ど存在していない。その代わりにゴルフ道具、スニーカー、化粧品、そしてメガネなどを取扱う業種進出がアメ横商店街を中心に目立つようになった。また、ガード下や駅周辺に居酒屋が増え、昭和通り沿いには飲食店が増えている。
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