龍田 直樹(たつた なおき、1950年9月8日 - )は、日本の男性声優。和歌山県那賀郡岩出町(現:岩出市)出身。青二プロダクション所属。
旧芸名は竜田 直樹(読み同じ)。
明治大学卒業。
東京俳優学校第25期、俳協養成所第3期卒。東京俳優生活協同組合、アーツビジョンを経て、現在は青二プロダクション所属。
映画『男はつらいよ』のスチルを担当していたが、渥美清の演技に憧れ、役者を目指して養成所に入所。
マネージャーに「僕は映像作品は無理ですね〜」と探りを入れたところ「アハハ! そうだね!!」と言われ、声優に切り替えて声優としての活動を始める。
音域はA - E。方言は大阪弁。
声優としては、アニメ、ゲームに出演の他、テレビ番組のナレーションも務めている。
ナレーションや人間以外のキャラクターを多数こなしている。同一作品内で動物役を兼役で演じることもしばしば(「『特定のマーガリン(ラーマソフト)じゃないと嫌だ』と身をよじる食パン」など、動物でも生き物でもないものを演じることも多い)。「『擬音(効果音)を生音に近い形でやってくれ』とも言われたことがある」と語っている。少しキャラクター性のあるナレーションが多く、アニメでもそうした明るいキャラクター性をいかした役柄が多い。
普段は三枚目役やコミカルな演技が多いため、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のエデリー・ブーツホルツ役のような二枚目の役は「ホントにこの声を僕がやるんですか」と当初驚いたという。
アドリブにも定評がある。『キャッ党忍伝てやんでえ』で共演した沢木郁也は「龍田さんって人は、俺の台詞を台本そのまま言っても大丈夫なようなアドリブを入れてくるんですよ。狡猾なアドリブ。けど、そうするとそのまま台本の台詞を俺が言うとすごくつまらなくなる。そういう事をしかけてくる人なんですよ」と語っている。共演者にアドリブを明かすことはなく、沢木はいつアドリブがくるか分からないため油断大敵だったという。アニメ版『星のカービィ』のエスカルゴン役は回が進むごとにデデデの横暴についていけない、と思いアドリブで「ため口・ぼやき・モノローグ」を始めていったと語っている。
一人っ子である。妻は声優の高木早苗。息子がいる。
身長155cmと男性声優の中では小柄であり、背が高い声優と同じマイクで喋ろうとする際は「マイクが高すぎちゃって、喋れないんですよ(笑)」と語ったこともある。
1985年11月から12月にかけて肝付兼太の喉の手術に伴い、『ドラえもん(テレビ朝日版第1期)』の骨川スネ夫役と『オバケのQ太郎』のハカセ役を代役で務めていたが、『オバケのQ太郎』では龍田はキザオ役をすでに演じていたので一人二役となった。
『キテレツ大百科』において、1991年1月より途中降板した大竹宏に変わり、ブタゴリラ役を引き継いだ。
『くまのプーさん』では富山敬の逝去に伴い、ラビット役を『新くまのプーさん』1995年10月放送分より引き継いでいる。
『ドラゴンボール』シリーズではウーロン役で出演しているが、『ドラゴンボール超』では八奈見乗児が病気療養に伴う休業に入ったため、ナレーションと北の界王役の代役を務めている。
島田敏を「敏ちゃん」と呼んでおり、仲が良い。事務所の後輩で島田や龍田と一緒に仕事する機会が多かった野島健児は「2人とも見ている僕まで楽しくなるほど生き生きと仕事をされる」「本当にこの仕事が好きなんだな」とありありと感じたという。
また、野島は声優になったばかりの頃、「とにかくもらった役を全うしよう」と必死になっていたが、龍田と一緒にお酒を飲んでいた時に「野島くんの技量やカラーは十分わかったから、これからは仕事を楽しみな」とアドバイスをもらい、それからは「楽しむって方法があるんだ」と知り楽しさを基準にモノを考えられるようになったという。
2011年10月より妻の高木早苗や声優仲間の島田敏、塩屋浩三、服部友香らとグループ活動「龍のとなり」を行っている。
太字はメインキャラクター。
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