若葉台駅(わかばだいえき)は、神奈川県川崎市麻生区黒川にある、 京王電鉄相模原線の駅である。京王相模原管区所属。駅番号はKO39。
駅西側に若葉台検車区があるため、当駅を始点・終点とする列車も一部設定されている。 相模原線で待避線を備える駅では唯一の特急・急行通過駅である。
東京都と神奈川県の都県境に位置している。駅北側は東京都稲城市若葉台であり、多摩ニュータウンの中で最も新しい新興住宅地が広がっている。2004年(平成16年)12月11日に小田急電鉄多摩線はるひ野駅が開業するまでは、川崎市最西端の駅であった。
当駅は多摩ニュータウン開発計画の中で稲城市域の「地区センター」に新設された駅であるが、開設時、若葉が多く派生する台地であったことから、地名とは無関係に「若葉台」と名付けられる。
丘陵地の斜面を土工で整地し、高低差のある地形に設けた島式ホーム2面4線を有する駅で、稲城駅側は高架、京王永山駅側は地平構造である。高架部分は傾斜地にあるため特殊な3層構造とであり、2層目が店舗施設に利用されている。高架の2層目にある出入口は地平部分に位置する。北口はバスターミナル等を設けた駅前広場に対して低い位置にある。
2001年(平成13年)2月、旅客上屋に太陽光発電システムを導入し、交流200Vへ変換した電力を駅電気施設へ供給している。このシステムは、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) との共同研究により設置されたもので、最大発電容量は60kWである。
エレベーターは駅構内各ホーム1か所ずつ、改札外南口バス・タクシーのりば行1か所の計3か所設置されている。エスカレーターは駅構内には設置されていないが、改札外南口に上下1機ずつ設置されている。
2022年度(令和4年度)の1日平均乗降人員は23,048人である。 乗降客は年々増加しており、2008年度(平成20年度)には稲城駅を超えた。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
駅舎およびその主な付帯設備の設置場所は神奈川県川崎市麻生区黒川に属し、駅名としての若葉台は北側の東京都稲城市側に命名された地名である。また、若葉台検車区・車両工場の所在地は稲城市若葉台になる。
多摩ニュータウン開発の中で稲城市域における「地区センター」設置場所に建設された駅で、当地に京王相模原線内の車庫用地が確保出来たことも、駅が存在する理由である。
駅北側一帯は、多摩ニュータウン駅前開発としては最終開発地区として1999年(平成11年)3月に街開きする際に、稲城市が坂浜の一部である駅一帯の地域を駅名と同名とする現地名に変更した。以降は駅前への飲食店や病院、集合商業施設参入や、民間事業者による開発を基軸とした住宅建設が進んだ。東京都は多摩ニュータウンを「核都市」としており、その多摩ニュータウンの中心地区の1つである駅北側は、他の多摩センター駅前や南大沢駅前と共に東京都の「都心等拠点地区」に位置付けられている。
一方、駅南側一帯については行政区域が神奈川県川崎市に当たり、飲食店舗カフェや美容院などが出店している他、ペデストリアンデッキから神奈川県道・東京都道137号上麻生連光寺線を跨ぐ歩道橋が設けられている。当駅から西へ徒歩約8分程の距離に街開きした、はるひ野駅に至る道沿いにもいくつかのレストランチェーンなどが出店した。
京王バス・小田急バス・神奈川中央交通の一般路線バスが運行されている。稲城市コミュニティバス「iバス」も停車する。羽田空港・成田空港への空港連絡バスも経由する(京王バスと東京空港交通の共同運行)。
のりばは駅北側のバスロータリー内。京王バス(多摩営業所)路線を中心に、小田急バス、神奈川中央交通の路線も停車する。東京都内に所在するため、東京都シルバーパスが利用可能。
また京王バス南大沢営業所が運行する深夜急行バス「新宿橋本線」(新宿駅西口 - 橋本駅)の停留所となっている。空港連絡バスもここから発着する。
小田急バスを中心に、神奈川中央交通の路線も停車し、停留所はバスロータリー外の複数の道に点在する。川崎市に所在するため、東京都シルバーパスは利用不可。川崎市民であれば「川崎市高齢者特別乗車証明書」、高齢者・障害者対象の「川崎市無料福祉パス」を利用可能(小田急バス、神奈川中央交通民営バス路線にも適用)。
柿24は、2015年(平成27年)5月16日ダイヤ改正より、柿生駅北口方面のみ若葉台駅バス停を経由するようになり、この変更で高架橋下にあった柿生駅北口方面降車専用バス停は撤去された。駅改札横の下黒川、若葉台駅、鶴川・柿生方面の下黒川の順に停車する。稲城駅方面行は若葉台駅バス停は経由しない。
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