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組曲『ニコニコ動画』


組曲『ニコニコ動画』


組曲『ニコニコ動画』(くみきょく ニコニコどうが)は、ニコニコ動画のユーザー「しも」が制作した動画。略称「組曲」。

名称に「組曲」と冠しているが、実際は既存の曲をメドレー形式で繋げた動画である。

概要

ニコニコ動画のサービス開始初期から2007年6月ごろまでの間、同サイト内で知名度の高かった楽曲をDTMの打ち込みで繋ぎ合わせたメドレー動画。「ニコニコ動画中毒の方へ贈る一曲」から始まり、事実上シリーズ化されている。

いずれも、動画部分はWindows Media Playerの視覚エフェクトのキャプチャ動画が使用されており、アニメの本編映像・絵やVOCALOID楽曲・東方Project楽曲のPVなどは使われていない。

ニコニコ動画中毒の方へ送る一曲(略称:中毒)は、組曲『ニコニコ動画』の前身にあたり、この作品に収録された曲はすべて組曲にも継承されている。約5分と短い。全15曲。組曲『ニコニコ動画』は約10分で、全33曲。

ニコニコ動画物語.wav(略称:物語)は、組曲『ニコニコ動画』の投稿から約3ヶ月後に投稿された。組曲に収録された曲は一部削除されたものの多くが継承された。長さは約26分にも及び、しもの作品の中では最も長く、しもに影響されたと思われる他の作者の全メドレー作品を考えても、かなり長い方である。最後の「ラッシュ」と言われる部分では、8曲が重なりながら矢継ぎ早に切り替わる演出が施されており、この演出は後のしもの作品のほか、他の作者によるメドレー作品にも影響を及ぼしている。全56曲。 またこれは修正版で修正前のものがある。修正前の長さは約27分あり、全53曲。修正版より3曲少ない。視聴者から「耳が痛い」や「長すぎる」というコメントがきて、9日後に修正版が投稿された。しかし、修正前の方が好きな者も多い。修正版に追加された曲は 「Eight Melodies」、「愛のテーマ」、「God knows...」の3曲である。修正前は投稿者削除されている。

ニコニコ動画流星群(略称:流星群)は、物語の約半年後に投稿された。物語・組曲に収録されている曲と新規の収録が半々くらいで、削除された曲も多かった。長さは約14分。全48曲。

七色のニコニコ動画(略称:七色)は、流星群の約1年後に投稿された。メインの部分は、すべて新規の収録で、既存の作品に収録されていた曲は、最後の「ラッシュ」の部分に「HEROES」と銘打って28曲が重なりながら切り替わるように使用されている。流星群に使われた時報だけは、21~22の切り替わる部分で裏に流れていたり、HEROESのラストとして43をまたいで他より長く用いられていたりする。長さは約12分。44曲+HEROES(29曲)の全73曲。

しもはブログで新作の第6作目を製作中であることを明かしていたが、HDDがクラッシュしたことにより製作打ち切りとなってしまった。だが、何者かによりHDDがクラッシュする前に保存された製作中のデータがインターネット上に流出しており、現在「Death to Simoyuki - ニコメド6」のタイトルで視聴することが可能である。

2015年01月09日、ニコニコメドレーではないが約3年ぶりに新作メドレー「ガチムチ動画男尻祭4」が投稿された。

組曲『ニコニコ動画』投稿10周年直前の2017年6月22日には当動画が1000万再生を達成した。

シリーズの歴史

  • 2007年06月5日 第1作「ニコニコ動画中毒の方へ贈る一曲」投稿
  • 2007年06月23日 第2作「組曲『ニコニコ動画』」投稿
  • 2007年09月09日 第3作「ニコニコ動画物語.wav」投稿 (9月18日修正版投稿。修正前は2008年4月17日削除)
  • 2008年04月11日 第4作「ニコニコ動画流星群」投稿
  • 2008年07月23日 ニコニコ動画流星群のショートアレンジである「ニコニコ動画流星娘」の着うた配信開始
  • 2009年06月03日 第5作「七色のニコニコ動画」投稿
  • 2011年04月23日 「ガチムチ動画男尻祭」投稿
  • 2010年03月19日 七色のニコニコ動画のショートアレンジである「七色のニコニコ動画(mobile rainbow mix)」の着うた配信開始
  • 2011年04月23日 「組曲『ニコニコ動画』改」投稿
  • 2011年07月14日 「ガチムチ動画男尻祭2」投稿
  • 2011年08月03日 「キチガイ動画充電録」投稿
  • 2012年04月14日 「ガチムチ動画男尻祭3」投稿
  • 2012年04月15日 「超組曲『ニコニコ動画』」投稿
  • 2015年01月09日 「ガチムチ動画男尻祭4」投稿

影響・反響

本作品が投稿されて以降、同楽曲を伴奏として歌唱パートを加えた、いわゆる「歌ってみた」動画の投稿が相次いだ。元々このような趣向の動画は以前から投稿されていたが、同楽曲を使用した「歌ってみた」動画の投稿量は、それ以前の数を大きく上回る。ニコニコ動画で、最新動画の『七色のニコニコ動画』でのタグ検索結果は、2015年1月時点で1500件を超えている。

タイトルの「組曲」は厳密な意味での組曲ではなく、あくまで「組曲という名前のメドレー」である(作者談)。

シリーズの原曲を繋げてメドレーにする、「元の曲で再現してみた」が流行。元々は歌詞のない組曲『ニコニコ動画』シリーズに、原曲から繋げることでより一層の人気を深めた。のちにニコニコ動画で名を博した歌い手たちを集めて作られた『ランティス組曲』にも影響を及ぼす。原曲に歌詞が存在しない場合もあるが、大抵は即興の歌詞(多くはニコニコ動画内で流行した替え歌や空耳)をつけて歌われることが多い。また、替え歌も多数存在している。すなわち、メロディはそのまま転用して歌詞だけ特定のアニメ・ゲームや芸能人(主に声優)用にアレンジする者が現れている。(組曲『○○動画』〔メドレーごとに、○○動画物語.wav、○○動画流星群、○色の○○〕と呼ばれる。○○にはキャラ名などが入る。替え歌組曲『ニコニコ動画』〔メドレーごとに、ニコニコ替え歌物語.wav、流星群『替え歌シリーズ』、七色の替え歌動画〕でタグ検索することでヒット。)

その中でも特に多くの視聴者の注目を集めた歌い手には、自然発生的に愛称がつけられ、自らその愛称をハンドルネームのようにする歌い手も現れた。さらに歌ではなく、リコーダー、ピアノ、ヴァイオリン、果ては篠笛や太鼓や箏など多彩な楽器を使って演奏する「演奏してみた」動画も投稿された。これらの歌や演奏をミックスして合唱や合奏としたものもあり、オーケストラによる演奏も投稿された。中国語(台湾華語)、韓国語、英語で訳されたものを歌ったり、台湾ではPTTC_CHATの有志によるものや国立中央大学の生徒数百人が合唱したものもある。

しものメドレーシリーズに影響を受けてメドレーを作る者も現れた。それらをまとめてニコニコメドレーシリーズと言う。

2008年6月22日には、しも本人による「【一周年記念】組曲『ニコニコ動画』をうp主が自ら歌った」が投稿された。(通称、「歌ってみた」動画への模範解答)それ以降も、「ニコニコ動画物語.wav」や「ニコニコ動画流星群」、「七色のニコニコ動画」でも自ら歌った物を投稿している。

作品および使用曲一覧

ニコニコ動画中毒の方へ贈る一曲

組曲『ニコニコ動画』

ニコニコ動画物語.wav

「Help me, ERINNNNNN!!」が24、「まっがーれ↓スペクタクル」が25となっているが、表が「まっがーれ↓スペクタクル」で、裏が「Help me, ERINNNNNN!!」である。

「SMILES&TEARS」の裏に「Here we go!」が流れているが、とても小さい音で普通に聞いていたら全くと言っていいほど聞き取れない。

また、上記の一覧は修正版のリストであり、修正前版がある。しかししも自身が削除したため、現在修正前版は視聴不可である。

ニコニコ動画流星群

動画の最後の使用曲リストで「true my heart」が43、裏にある「ケロ⑨destiny」が42と逆になっている。

ニコニコ動画流星娘

ニコニコ動画流星群のショートアレンジバージョン。dwangoを中心に、携帯音楽サイトで2008年7月23日午前0:00に配信された。また、「ニコニコ動画せれくちょん 〜才能の無駄遣い〜」にも収録されている。

「nowhere」が06、「Ievan Polkka」が07となっているが、表が「Ievan Polkka」で、裏が「nowhere」である。

七色のニコニコ動画

ラストの部分 (HEROES 1 - HEROES 28とHEROES *) は「HEROES」と呼ばれる。 HEROES以外のパートは過去のしも自身のメドレーに収録されなかった楽曲のみで構成されている。

七色のニコニコ動画(mobile rainbow mix)

七色のニコニコ動画のショートアレンジバージョン。dwangoを中心に、携帯音楽サイトで2010年3月19日午前0:00に配信された。

「Under My Skin」が02、「ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-」が03となっているが、表が「ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-」で、裏が「Under My Skin」である。

『七色のニコニコ動画』との相違点は、『おてんば恋娘』からアレンジである『チルノのパーフェクトさんすう教室』に変更されたところ。

また、1曲ごとの演奏時間が長くとられている等、アレンジの部分で『七色のニコニコ動画』とはかなり異なった作品になっている。

組曲『ニコニコ動画』改

そもそもは2011年4月23日22:00に上記の組曲『ニコニコ動画』の700万再生突破記念メドレーとして製作・投稿されたもの。

『さくらさくら』がカットされた代わりに、上記のニコニコ動画流星群のED(BACK抜き)を繋げる。

超組曲『ニコニコ動画』

ニコニコ超会議への楽曲提供として作曲され、2012年04月15日に投稿された。投稿者は「組曲『ニコニコ動画』」×「ニコニコ動画流星群」×「七色のニコニコ動画」としているが、収録曲目のみを見ると「ニコニコ動画物語.wav」×「ニコニコ動画流星群」×「七色のニコニコ動画」ともとれる。

削除騒動

2007年11月28日18時10分頃に権利者による削除を受けた状態となったが、同日20時18分頃には動画は元通り再生が可能になった。2021年現在、公式なコメントはない。全ユーザーが登録したマイリスト・マイメモリーも表示されなくなりそれまでの再生数も消えたことから一度は確実に削除されたようだが、こちらも同22時頃に再表示された。

また2008年2月8日13時45分頃にも権利者削除された状態になるが、同日の17時32分頃に再び再生可能となった。

※YouTubeではニコニコ動画転載と原曲ver(主に著作権)に引っかかって消されるがしばらくすると再びアップロードされる。

他作品への影響

「組曲『らき☆すた動画』」は、「組曲『ニコニコ動画』」をリスペクトしたものである。同作品は、2007年12月26日にランティスより発売された、テレビアニメ『らき☆すた』のリミックス曲集「らき☆すたRe-Mix002〜『ラキスタノキワミ、アッー』【してやんよ】〜」のトラック6に収録されている。

後に発売された『ランティス組曲 feat.Nico Nico Artists』も「組曲『ニコニコ動画』」のように「組曲」として楽曲をメドレー形式に繋いだものである。

脚注

参考文献

  • ニコニコ動画ファンブック(晋遊舎) ISBN 978-4883806638

外部リンク

  • 【トレビアン】組曲『ニコニコ動画』がブーム!? - livedoorニュース(2007年07月19日付)
  • しもさんのニコニコメドレー @ ウィキ
  • 組曲『ニコニコ動画』職人芸集
  • ニコニコメドレーのリスト

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 組曲『ニコニコ動画』 by Wikipedia (Historical)



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