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新・仁義なき戦い。


新・仁義なき戦い。


新・仁義なき戦い。』(しん・じんぎなきたたかい。)は、大阪を舞台にした2000年11月25日公開にされたヤクザ映画である。阪本順治監督。

作品について

深作欣二監督「仁義なき戦い」のリメイクとしながらも、舞台を広島から大阪に移し、抗争も現代的な駆け引きを中心とした全く異なるストーリーとなっている。

深作監督は、公開当時の宣伝用コメントや、各媒体インタビューで「自分が撮ったものとは違うが、これはこれでいい」という旨のコメントをしている。

本作を観た梅宮辰夫は「あまりにも話が暗くてつまらなかった。よっぽど監督や役者の事務所に怒鳴り込もうかと思ったくらい。それを文太さんに伝えたら『お前もそう思うか! 2人で怒鳴り込みに行けば良かったな』って言ったくらいだ」とコメントしている。

また停電のシーンや蟹を食べるシーンなど、随所に深作版のオマージュとも取れる演出が施されている。

キャッチコピーは、俺は生きざま、こいつは死にざまや。

興行収入は2.0億円。

あらすじ

日本最大の暴力団・三代目佐橋組組長松井和久が急死した。若頭の溝口武雄(織本順吉)が跡目を辞退し、跡目となる者の決定には80人の直系組長の同意を得ることを条件として提示した。跡目争いで若頭補佐の粟野和市(岸部一徳)と若手実力者の中平淳史(佐藤浩市)の関係が悪化。そんな中、粟野組幹部の門谷甲子男(豊川悦司)は幼馴染のコリアン実業家の栃野昌龍(布袋寅泰)と再会し、組の抗争へと巻き込まれていく。

キャスト

  • 三代目左橋組粟野組幹部 門谷甲子男:豊川悦司
  • 栃野昌龍(洪昌龍):布袋寅泰
  • 三代目佐橋組若頭補佐 中平組組長 中平淳史(粟野和市と兄弟分):佐藤浩市
  • 三代目左橋組若頭補佐 粟野組組長 粟野和市:岸部一徳
  • 三代目左橋組粟野組門谷組組員 山下鉄雄:村上淳
  • 三代目佐橋組若頭補佐 斎木保:小沢仁志
  • 三代目左橋組粟野組幹部 松田安蔵:松重豊
  • 遠山鯛一郎(中平淳史と兄弟分):大和武士
  • 韓秀国:哀川翔
  • 登美子(三代目左橋組若頭補佐粟野の妻):早乙女愛
  • 椿(栃野昌龍の妻):余貴美子
  • 三代目左橋組若頭 溝口武雄:織本順吉
  • 三代目左橋組舎弟頭(→三代目左橋組組長代行) 宮松司郎:曽根晴美
  • 三代目左橋組粟野組若頭 篠崎正彦:志賀勝
  • 大阪府警マルボウ刑事 梶原治:佐川満男
  • 三代目左橋組粟野組門谷組組員 三つ馬浩:川上泳
  • 三代目左橋組粟野組門谷組組員 伊田泰治:水上竜士
  • 君子:中本奈奈
  • 韓建基(韓秀国の弟):俊藤光利
  • 友田三郎:康すおん
  • 三代目左橋組粟野組門谷組組員 高石晋:衣笠友章
  • 三代目左橋組粟野組門谷組組員 杉孝夫:浜田学
  • 千藤芳彦:平井賢治
  • 小石彰一:井川修司
  • 粟野幹二(三代目左橋組若頭補佐粟野和市の弟):大地義行
  • 三代目左橋組舎弟 池田順次:岩尾正隆
  • 黒岩:谷口高史
  • 田丸厳:村木勲
  • 三代目左橋組舎弟 島津猛:野口貴史
  • 虎水:榎田貴斗
  • 国松愛二:武井三二
  • 戸田孝夫:福本清三
  • 門谷の母:春藤真澄
  • 栃野の父:細川純一
  • 栃野の母:鈴川法子
  • 中川:本山力
  • 山本:芳野史明
  • マスター:小峰隆司
  • 斎木のボディガード:杉山幸晴

スタッフ

  • 監督:阪本順治
  • 企画:黒澤満、松田仁
  • プロデューサー:厨子稔雄、豊島泉、椎井友紀子
  • 原作:飯干晃一(角川書店刊)
  • 脚本:高田宏治
  • 音楽監督:布袋寅泰
  • 撮影:笠松則通
  • 照明:杉本崇
  • 美術:秋好泰海
  • 録音:立石良二
  • 編集:荒木健夫
  • 助監督:中川裕介
  • 記録:森村幸子
  • 整音:竹本洋二
  • 装置:増田道清
  • 装飾:極並浩史
  • 背景:西村三郎
  • 衣裳:石倉元一
  • 美粧:諸鍛治恵子
  • 結髪:西村恵美子
  • 助監督:東伸児、山本滋春、相木悟
  • 撮影効果:村瀬治久
  • 音響効果:和田秀明、荒木祥貴
  • 進行:川口彩都美、清水知徳
  • 衣裳デザイナー:武内一志(豊川悦司・布袋寅泰)
  • ヘアメイク:小林真之、田村みずほ(布袋寅泰)
  • 衣裳コーディネーター:有吉麻美、下村由香
  • 擬斗:土井淳之祐
  • 方言指導:尾崎麿基
  • 韓国語指導:金度演、崔哲浩
  • 火薬効果:パイロテック
  • 劇用車:小野順一、土橋淳史
  • 演技事務:山下義明
  • スチール:佐藤俊一
  • 「仁義なき戦いのテーマ」作曲:津島利章 編曲:布袋寅泰
  • 「新・仁義なき戦いのテーマ」作曲:布袋寅泰
  • 主題歌:布袋寅泰「BORN TO BE FREE」作詞・作曲:布袋寅泰
  • 音楽エンジニア:伊藤圭一
  • 企画協力:山之内幸夫
  • キャスティング:葛原隆康
  • 進行主任:佐藤鋼太
  • 協力:毎日放送
  • 衣裳協力:MEN'S MELROSE / MEN'S BIGI / MEN'S TENORAS CALZTURE UOMO / 株式会社ナプス
  • 製作:東映ビデオ、東映衛星放送
  • 配給:東映

受賞

  • 第24回日本アカデミー賞 新人俳優賞(布袋寅泰)
  • 第74回キネマ旬報 日本映画監督賞
  • 第22回ヨコハマ映画祭 助演男優賞(村上淳)

映画音楽

音楽監督は布袋寅泰が務めた。津島利章作曲による旧版テーマ曲のアレンジ・再録音の他、本作オリジナルのテーマ曲「新・仁義なき戦いのテーマ(BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY)」等を作曲。

映画監督のクエンティン・タランティーノは『仁義なき戦いシリーズ』及び深作欣二監督を敬愛しており、なおかつ本作の新テーマ曲を大変気に入り、映画『キル・ビル』のテーマ曲としてそのまま使用したのを機に、世界の各放送媒体、イベント等で使用されるようになった。テレビのスポーツ番組での「対決」をコンセプトとした部分に使用されたり、テレビ朝日系列の野球日本代表試合中継、MLB・ニューヨークヤンキースの松井秀喜選手の打席に向かう際のテーマへの起用、さらに桜塚やっくんの出囃子など、幅広く使われている。

主なロケ地

  • 中山製鋼所付近
  • 桃谷駅付近
  • でんでんタウン(日本橋)

サントラCD

  • 新・仁義なき戦い そしてその映画音楽(2000年11月29日 EMIミュージック・ジャパン TOCT-24530)

DVD

※DVDは2006年12月8日に期間限定出荷の廉価版として再発された後、2014年10月10日に「東映 ザ・定番」として継続的な廉価版として再発されている。Blu-rayは未発売。

ノベライズ

  • 松本賢吾『新・仁義なき戦い。』(2000年11月1日、角川書店)ISBN 978-4043559015
    原作:飯干晃一 ベーシックストーリー:高田宏治、坂本順治

脚注

外部リンク

  • 新・仁義なき戦い。│東映ビデオオフィシャルサイト
  • 新・仁義なき戦い - 映画.com

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 新・仁義なき戦い。 by Wikipedia (Historical)