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珠城りょう


珠城りょう


珠城 りょう(たまき りょう、1988年10月4日 - )は、日本の女優・歌手。元宝塚歌劇団月組トップスター。

愛知県蒲郡市、光ヶ丘女子高等学校出身。身長172cm。血液型B型。愛称は「りょう」、「たまき」。

所属事務所はケイパーク。

来歴

2006年、宝塚音楽学校入学。

2008年、宝塚歌劇団に94期生として入団。入団時の成績は18番。月組公演「ME AND MY GIRL」で初舞台。その後、月組に配属。

恵まれた体格とダイナミックなダンスで早くから注目を集め、2010年、霧矢大夢・蒼乃夕妃トップコンビ大劇場お披露目となる「THE SCARLET PIMPERNEL」で、新人公演初主演。その後も5度に渡って新人公演主演を務める。

2013年の「月雲の皇子」でバウホール公演初主演。好評を博し、同年12月にも再演される。

2015年の「Bandito」(バウホール・日本青年館公演)で、東上公演初主演。同年の「舞音/GOLDEN JAZZ」より、5期上の凪七瑠海・美弥るりかを飛び越えて、トップスター・龍真咲に次ぐ月組2番手に昇格。

2016年の「激情/Apasionado!!III」で全国ツアー公演初主演。同年9月5日付で月組トップスターに就任。入団9年目でのトップ就任は、男役としては、入団7年目にトップ就任した元月組トップ・天海祐希に次ぐ速さとなり、近年では極めて異例のスピード出世となった。相手役には前任より引き続き愛希れいかを迎え、翌年の「グランドホテル/カルーセル輪舞曲」で、トップコンビ大劇場お披露目。

2018年の「エリザベート」で10代目トートを演じる。同公演をもって愛希が退団し、後任に美園さくらを迎え、翌年の「夢現無双/クルンテープ」で、新トップコンビ大劇場お披露目。

2021年8月15日、「桜嵐記/Dream Chaser」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を美園と同時退団。新型コロナウイルス感染拡大による公演スケジュールの変更のため、当初の予定より半年遅れての退団となった。

退団後は2022年よりケイパーク所属となり、芸能活動を再開。同年のTBS系「マイファミリー」で、テレビドラマ初出演を果たす。

人物

3歳から水泳を習い、小学生からはバスケットボール、中学ではハンドボールの主将を務めるなど、根っからのスポーツ少女だった。

宝塚との出会いは、新聞で見つけた「宝塚観劇バスツアー」の広告。興味を惹かれてバスツアーに参加。初めて宝塚の舞台を見たその時に、「私もあのステージに立ちたい」と魅了されてしまった。

音楽学校の受験は、これで最後にしようと決めて挑んだ3度目でようやく合格を果たした。

宝塚歌劇団時代の主な舞台

初舞台

  • 2008年3 - 5月、月組『ME AND MY GIRL』(宝塚大劇場)

月組時代

  • 2008年5 - 7月、『ME AND MY GIRL』(東京宝塚劇場)
  • 2008年11 - 2009年2月、『夢の浮橋』『Apasionado!!』
  • 2009年3月、『二人の貴公子』(バウホール) - スターヴリング
  • 2009年5 - 8月、『エリザベート』 - 新人公演:ジュラ(本役:光月るう)
  • 2009年10 - 12月、『ラスト プレイ』 - 新人公演:ムーア(本役:霧矢大夢)『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』
  • 2010年2月、『HAMLET!!』(バウホール・日本青年館) - レアティーズ
  • 2010年4 - 7月、『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』 - ハル、新人公演:パーシー・ブレイクニー(本役:霧矢大夢) 新人公演初主演
  • 2010年9 - 11月、『ジプシー男爵-Der Zigeuner Baron-』 - ヒスニ、新人公演:ジュパン(本役:汝鳥伶)『Rhapsodic Moon(ラプソディック・ムーン)』
  • 2010年12 - 2011年1月、『STUDIO 54(スタジオ フィフティフォー)』(ドラマシティ・日本青年館) - ダグラス・マーチン
  • 2011年3 - 5月、『バラの国の王子』 - ハチドリ、新人公演:家臣(虎)(本役:明日海りお)『ONE』
  • 2011年7 - 10月、『アルジェの男』 - アルマン、新人公演:アンリ・クローデル(本役:明日海りお)『Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』
  • 2011年11 - 12月、『アリスの恋人』(バウホール・日本青年館) - マーチ・ラビット
  • 2012年2 - 4月、『エドワード8世』 - スチュワート・メンジース、新人公演:デイヴィッド(本役:霧矢大夢)『Misty Station』 新人公演主演
  • 2012年6 - 9月、『ロミオとジュリエット』 - 死、新人公演:ロミオ(本役:龍真咲/明日海りお) 新人公演主演
  • 2012年10 - 11月、『春の雪』(バウホール・日本青年館) - 本多繁邦
  • 2013年1 - 3月、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』 - ジェローデル/アルマン、新人公演:アラン(本役:星条海斗)
  • 2013年5月、『月雲(つきぐも)の皇子(みこ)』(バウホール) - 木梨軽皇子 バウ初主演
  • 2013年7 - 10月、『ルパン-ARSÈNE LUPIN-』 - ジョゼファン、新人公演:アルセーヌ・ラウール・ルパン/アルベール・ド・サヴリー(本役:龍真咲)『Fantastic Energy!』 新人公演主演
  • 2013年11 - 12月、『JIN-仁-』 - 千吉『Fantastic Energy!』(全国ツアー)
  • 2013年12月、『月雲(つきぐも)の皇子(みこ)』(天王洲 銀河劇場) - 木梨軽皇子
  • 2014年1月、『New Wave!-月-』(バウホール) メインキャスト
  • 2014年3 - 6月、『宝塚をどり』『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-』 - カール六等航海士/マドロス、新人公演:サイモン(本役:沙央くらま)『TAKARAZUKA 花詩集100!!』 - 花の紳士A/黒の王子/月下美人A/詩人、新人公演:花詩集の紳士/花の紳士S/トップスター男/踊る紳士S/銀の花の男(本役:龍真咲) 新人公演主演
  • 2014年7 - 8月、『宝塚をどり』『明日への指針-センチュリー号の航海日誌-』 - ナイジェル『TAKARAZUKA 花詩集100!!』(博多座)
  • 2014年9 - 12月、『PUCK(パック)』 - ボビー、新人公演:サー・エドワード・グレイヴィル(本役:飛鳥裕)『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』
  • 2015年1 - 2月、『Bandito(バンディート)-義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-』(バウホール・日本青年館) - サルヴァトーレ・ジュリアーノ 東上初主演
  • 2015年4 - 7月、『1789-バスティーユの恋人たち-』 - マクシミリアン・ロベスピエール
  • 2015年9月、『DRAGON NIGHT!!』(ドラマシティ・文京シビックホール)
  • 2015年11 - 2016年2月、『舞音-MANON-』 - ファン・チ・クオン『GOLDEN JAZZ』
  • 2016年3 - 4月、『激情』 - ドン・ホセ『Apasionado(アパショナード)!!III』(全国ツアー) 全国ツアー初主演
  • 2016年6 - 9月、『NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-』 - ロルテス『Forever LOVE!!』

月組トップスター時代

  • 2016年10 - 11月、『アーサー王伝説』(文京シビックホール・ドラマシティ) - アーサー トップお披露目公演
  • 2017年1 - 3月、『グランドホテル』 - フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵『カルーセル輪舞曲(ロンド)』 大劇場トップお披露目公演
  • 2017年5月、『長崎しぐれ坂』 - 卯之助/鳶頭『カルーセル輪舞曲(ロンド)』(博多座)
  • 2017年7 - 10月、『All for One』 - ダルタニアン
  • 2017年11 - 12月、『鳳凰伝』 - カラフ『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』(全国ツアー)
  • 2018年2 - 5月、『カンパニー-努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』 - 青柳誠二『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』 - バッディ
  • 2018年6 - 7月、『雨に唄えば』(TBS赤坂ACTシアター) - ドン・ロックウッド
  • 2018年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - トート
  • 2019年1月、『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』(東京国際フォーラム) - ゲイビー
  • 2019年3 - 6月、『夢現無双』 - 新免武蔵『クルンテープ 天使の都』
  • 2019年7 - 8月、『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』(梅田芸術劇場) - ゲイビー
  • 2019年10 - 12月、『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』 - ジョージ・エードラー
  • 2020年2月、『赤と黒』(御園座) - ジュリアン・ソレル
  • 2020年9 - 2021年1月、『WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』 - ジャック・ヴァレット(ジャンヌ)/ヴィクトール・バーレンベルク
  • 2021年1月、『Eternità』(バウホール)
  • 2021年3月、『幽霊刑事(デカ)〜サヨナラする、その前に〜』(バウホール) - 神崎達也
  • 2021年5 - 8月、『桜嵐記(おうらんき)』 - 楠木正行『Dream Chaser』 退団公演

出演イベント

  • 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
  • 2012年3月、蒼乃夕妃ミュージック・サロン『VERY BEST OF ME』
  • 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル』
  • 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
  • 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』
  • 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
  • 2017年10月、第54回『宝塚舞踊会』
  • 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
  • 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say! Hey! Show Up!!』
  • 2019年10月、第55回『宝塚舞踊会〜祝舞御代煌(いわいまうみよのきらめき)〜』

宝塚歌劇団退団後の主な活動

舞台

  • 2021年11月、『Greatest Moment』(梅田芸術劇場・東京国際フォーラム)
  • 2022年8 - 9月、『8人の女たち』(サンシャイン劇場・ドラマシティ)
  • 2023年1月、『マヌエラ』(東京建物 Brillia HALL) - 永末妙子
  • 2023年9 - 10月、『天翔ける風に』(プレイハウス・阪急中ホール・主ホール) - 三条英
  • 2024年3 - 4月、『20世紀号に乗って』(東急シアターオーブ・オリックス劇場) - リリー・ガーランド

ドラマ

  • 2022年4 - 6月、『マイファミリー』(TBS) - 東堂亜希
  • 2023年8 - 9月、『VIVANT』(TBS)第6・7・9・最終話 - 廣瀬瑞稀
  • 2024年4 - 6月、『アンチヒーロー』(TBS)

映画

  • 2023年3月、『わたしの幸せな結婚』(東宝) - 桂子

コンサート

  • 2022年4 - 5月、『CUORE』(ドラマシティ・東京国際フォーラム)

CM出演

  • 2014 - 2021年、ダイキン工業『うるさら7』
Collection James Bond 007

受賞歴

  • 2014年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2013年度新人賞
  • 2015年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2014年度努力賞
  • 2017年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 男役賞
  • 2020年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2019年度優秀賞
  • 2022年、『蒲郡市特別表彰』

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。 

外部リンク

  • 珠城りょうオフィシャルウェブサイト
  • 珠城りょう 公式プロフィール
  • 珠城りょう (@ryotamaki_staff) - X(旧Twitter)
  • 珠城りょう (@ryo_tamaki_mg) - Instagram

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 珠城りょう by Wikipedia (Historical)



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