大阪梅田ツインタワーズ・ノース(おおさかうめだツインタワーズ・ノース)は、大阪市北区角田町の超高層ビル。大阪梅田駅(阪急)と直結しており、低層階が阪急百貨店うめだ本店(うめだ阪急)、高層階がオフィスフロアで構成される複合商業ビルである。2022年4月1日に梅田阪急ビルから、現在の名称に改称した。
旧ビルは地上9階 - 地下1階で、第1期から第8期に分けて増築され(第9期分は阪急グランドビルとして開業)、阪急百貨店うめだ本店(阪急うめだ本店)が入居していた(かつては阪急電鉄本社も入居していた)。しかし、老朽化が進んだことと大阪2011年問題を睨み、耐震性を高めた複合ビルとして、南北2つに分けて、全面的に建て替えることになった。
2009年9月3日、阪急うめだ本店が入居する南側部分の低層部(百貨店棟)が開店。その後、41階建の高層部(オフィスタワー)が2010年4月1日に竣工した後、同年5月6日に全面開業し、地上15階に展望階「スカイロビー」が設けられた(個々のテナントは順次開業の予定)。その後も引き続き、残る北側部分の建築工事が行われた。そして北側部分を含めた全館が2012年11月21日に開業し(それに先立ち、10月25日に2期棟(北側部分)を先行開業した)、完成時は地下2階・地上41階(低層部分は地上13階建)、延床面積は253,955.23 m2となった。阪急うめだ本店は、営業面積が約61,000 m2から約80,000 m2へと拡大し(地下2階 - 地上13階)、これによって関西地区最大級の百貨店になった。
2022年2月25日に、向かいの阪神百貨店が入居する大阪梅田ツインタワーズ・サウスが全体竣工したのに伴い、同年4月1日から本ビルの名称を「梅田阪急ビル」から現在の「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」へ改称した。近接する両ビルを梅田における阪急阪神ホールディングスの象徴として「大阪梅田ツインタワーズ」と総称した。
2009年9月百貨店・第1期分開業時(阪急百貨店Webサイトによる)
2010年4月・オフィスタワー完成時(梅田阪急ビルWebサイト(インターネットアーカイブ)による)
2012年10月25日・百貨店の第2期分(北側部分)先行開業時
2012年11月21日・阪急うめだ本店の第1期部分を改装し、全面開業。
旧ビルの1階は旧阪急梅田駅(1971年まで、現在の当ビル北側から阪急グランドビルの位置)と連絡していて、シャンデリアや伊東忠太による壁画など優美な装飾のコンコースと、その北側に隣接して大聖堂の内部のようなグランドドームが旧ビルの解体まで存在していた。1989年に大阪の各所でロケーション撮影を行なったハリウッド映画・「ブラック・レイン」の中で、当時のコンコースの様子を見る事ができる。
旧ビルの解体に伴いこれらは一旦撤去されたが、2012年11月下旬の阪急うめだ本店全館オープン際に、ガラスモザイク壁画を修復、シャンデリアとともに移設し、唐草模様のレリーフを型取り複製の上、13階に開業したレストラン「シャンデリア・テーブル」に再現された。
1階のオフィスタワー入口から15階のスカイロビーへは、80人乗りのシャトルエレベーター(三菱電機製)が5基設けられている。
当ビルの建設工事では、一度受注した大成建設が返上し、大林組に発注し直した経緯がある。
なお、向かいにある阪神百貨店梅田本店が入居する「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」の全体竣工(2022年2月25日全体竣工)に伴い、4月1日に当ビルの名称を「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」と変更し、近接する両ビルを「大阪梅田ツインタワーズ」と総称。ビル名変更の理由は、阪急阪神ホールディングスグループの最重要拠点である梅田の中央に位置する2つのタワーを、海外や大阪以外の地域の人からのわかりやすさを考えて命名されたため。
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