三木市(みきし)は、兵庫県の東播磨地域に位置する市である。神戸都市圏、兵庫県北播磨県民局管内に属している。
三木市は兵庫県の中南部、神戸市の北西に位置し東経135度線日本標準時子午線上に位置する市で、市の南部に人口が集中している。2023年7月31日現在の人口は74,335人。
美嚢川沿いに設置された三木城を中心に城下町が形成されていた。戦国時代には三木合戦の戦地、江戸時代からは三木地区を中心に金物の本格的な生産が開始され、現在は城下町を中心に行政・文化施設が集中している。また金物を主な産業としており、それによって発展してきた。
1970年代以降には京阪神のニュータウン開発が開始され、志染町広野の神戸電鉄粟生線の北側の山林を中心に住宅地開発がなされて人口が急増した。現在では、隣接する神戸市のベッドタウンとして機能し、同市の20%通勤圏である(通勤率は21.1%)。なお、緑が丘町・青山・自由が丘・さつき台、吉川町にあるみなぎ台は、一戸建てが並ぶ閑静な住宅街になっている。旧市街地は市の南西部の美嚢川に沿って広がっており、ひめじ道や湯の山街道などの歴史的な街並みが現存しており、旧市街地と造成された新興住宅地に住む2つの住民層に分けられる。近年では、さらに西側の大村地区周辺に大規模店舗が多数立地し新たな商業地区となっている。北部には水田とゴルフ場が広がっている。
交通の結節点であり、市内に高速道路が4路線(ジャンクション(JCT)が2箇所、サービスエリアが1箇所)、国道が2路線通っている。鉄道路線は神戸電鉄粟生線があり、市内には7駅ある。路線バスについては、神姫バス・神姫ゾーンバスにより運行されている。
多数のゴルフ場、公園(兵庫県立三木山森林公園・兵庫県立三木防災公園など)、レジャー施設や志染の石室・伽耶院などの史跡が多数あり、観光資源に恵まれている。
兵庫県の南部の東播地方(細分した場合は北播)に位置し、県民局は北播磨県民局の担当となっており、日本標準時子午線東経135度線の通る街である。六甲山地の西側・中国山地の南側の播磨平野に含まれ、市域を東から西に美嚢川が流れる。平野部を囲むように河岸段丘となだらかな丘陵が広がる。内陸部であるため降水量は比較的少なく、ため池が多い。美嚢川沿いに旧市街があり、南東部の神戸市との境付近に新興住宅地がある。市内の最高地点は、志染町にあるシビレ山(中腹)の標高453m、最低地点は、別所町下石野の標高19mであるが、標高200m以上の高さは全体の1割未満である。
市内の標高(海抜)は、最高地点は453 m(志染町)、最低地点は19 m(別所町下石野)である。
市内に存在する山は、かつての火山活動によって形成された。
市内には、雨天日が少ないためにため池が多数存在する。
両疏水を総称して淡山疏水と呼ばれている。
古くは海底と湖底で形成される神戸層群と呼ばれる堆積物から出来ており、志染地区と細川地区に主に分布している。
国土地理院地理情報によると、三木市の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは22.0 km、南北の長さは20.2 kmである。
年齢別の人口分布の特徴としては、高齢化が進むニュータウン世代の人口が多く、それとは逆に生産年齢人口は少ない。また、近年では少子化が目立ち、典型的な郊外都市の様相を呈している。高齢化率は緑が丘地域が最も高く、志染町青山地区が最も低い。
橋梁
トンネル
播磨平野に位置する旧市街地であり、東から西に流れる美嚢川沿岸・三木城跡の城下町に沿って、街が形成されている。大塚に湯の山街道や上の丸町に滑原商店街などの歴史的な町並みが残っており、金物関連の企業が軒を連ねる。また、三木合戦で有名な三木城跡や、毎年10月に「三木の秋まつり」の舞台となる大宮八幡宮・岩壺神社がある。その一方で、新しく整備された三木山の中腹に位置する上の丸町・旧城下町の本町には、三木市役所・三木市文化会館・三木市立図書館などの行政・文化施設や、兵庫県立三木山森林公園・三木山総合公園の公園がある。その三木山の南側には、さつき台と呼ばれる新興住宅地がある。交通に関しては、小野市との境にある山陽自動車道三木小野インターチェンジ (IC) が国道175号に接続している。
美嚢川中流域に位置しており、志染川下流に挟まれた合流地帯であり、全体的に平坦であるが、加佐地区周辺は丘陵地で、平井は山間部であり、大村には当市の都市計画により、「大村商業拠点」として商業施設イオン三木店など多くの大規模店舗が出店している。神戸電鉄粟生線が東西に走っており、東から三木上の丸駅・三木駅・大村駅がある。
播磨平野に位置し、美嚢川下流に位置しており、大部分は田園地帯である。国道175号三木バイパス沿いには、三木ホースランドパークがあり、その近くに三木工場公園・市営住宅(朝日が丘)が立地している。また、金物関連の企業も多いほか、別所町興治には牧場がある。2008年4月1日までは三木鉄道三木線が通っていたが、廃線となった現在では神姫バスが代替となる路線バスを運行している。
志染川沿岸の農村地帯であり、奈良時代から平安時代にかけて、志深郷と呼ばれていた。丘陵地は1970年頃から大和ハウスを中心に神戸電鉄粟生線の北側で緑が丘・自由が丘・青山の順にニュータウンが次々と開発され、現在では神戸市など阪神間のベッドタウンである。また、近年では兵庫県を事業主体とする三木総合防災公園・ひょうご情報公園都市の整備が進められている。一方で、現在でも豊かな自然が残っており、伽耶院・志染の石室(窟屋の金水)や御坂サイフォンや千体地蔵などの観光名所や、名門と謳われ、阪神間モダニズムの影響を受け設計された広野ゴルフ倶楽部がある。また、神戸市との境にある呑吐ダムは、灌漑・上水道を供給している。交通については、道路では山陽自動車道三木東インターチェンジ(IC)や神戸淡路鳴門自動車道方面への分岐点である三木JCTがある。鉄道では神戸電鉄粟生線が東西に走っており、東から緑が丘駅・広野ゴルフ場前駅・志染駅がある。これらの駅の北側がニュータウン地域となっている。
1971年4月1日に街開きしたニュータウンである。
美嚢川の上流に位置する農業地帯であり、そこでは主に山田錦が栽培され、初夏から秋にかけては美しい景色が広がる。また、丘陵地には多くのゴルフ場やブドウの畑が見られる。またNESTA RESORT KOBEのレジャー施設が有る。鉄道は通っていない。
旧口吉川村と同一区域である農村地帯である。
市内の北側に位置しており、全体的に起伏の少ない丘陵地の間に盆地が広がっている。美嚢川と北谷川の流域沿いにある田園地帯である。中世には吉川上荘・下荘、大播荘が存在していた。酒米である山田錦の産地である。観光資源としては吉川温泉「よかたん」や山田錦の館があるほか、ゴルフ場も多い。近年、新興住宅地「みなぎ台」の開発により地区内の人口が急増した。中国自動車道吉川ICは国道428号に接続している他、同自動車道から舞鶴若狭自動車道への分岐点となる吉川ジャンクションがある。また、村米制度発祥の地である。
2008年9月29日に、財政危機宣言を発表した。その後は危機宣言を脱出するために2009年度に新行財政改革プランを開始して、借金は投資的事業の抑制によって減少している。また、危機宣言の影響で補助金が休止し、三木夏まつり花火大会が休止された。
「木」または「キ」を3つ組み合わせて図案化した図案であり、ハート形にして心臓部を表している。1912年に当時の三木市立三樹小学校の職員が市章を制定し、そのまま三木町の町章として使用され、当市新設後もそのまま継承された。明治時代から大正時代に改元されたことを記念して、三木市立三樹小学校の校章として制定されたことが起源であり、作成にあたって、当市の特産物である金物を意味する「金」を入れたいためにハート形にして採用された。しかし、1963年までは制定者は不明であったが、神戸新聞に小野市と共に当市の市章が掲載されていたが、その時に当市の市章の製作者が「三木市の威厳が低下するため」と感じ、市に自己申告されたために制定者が明らかになった。
製鉄を表す紺地に明朗純誠を表す白で当市のイニシャルである「M」を図案化し、当市の地形と大工道具の大中小の曲尺を組み合わせて1966年8月10日に制定された。制定にあたっては当市の姉妹都市である アメリカ合衆国バイセリア市との姉妹都市の締結を記念したことにより、公募で制定し、7月15日まで募集した。結果は当時兵庫県神戸市灘区に在住していた製作者によって決定した。
日本国外
日本国内
市の主要産業は金物であり、「金物のまち」として全国的に知られる。また、江戸時代には酒米である「金谷米」の生産が行われており、昭和時代からは「山田錦」の一大産地である。ゴルフ場の数は、阪神地区の近郊都市かつ丘陵地にあり高低差が少なく開発が容易であるため多く立地し、西日本で1位である。その中で廣野ゴルフ倶楽部が有名である。また、神戸市北区との市境には、県が整備を進めるひょうご情報公園都市があり、新産業を誘致している。
小規模経営農家が多く、水稲稲作が中心である。
その他に、春にはイチゴとキクを栽培し、乳牛を飼育している。市内には「緑豆もやし」の製造工場もある。
詳しくは播州三木打刃物を参照
金属加工を中心とした零細企業を中心として小規模事業所で製造しているものづくり産業が盛んである。
三木市に本社を置く主な企業
三木市に工場を置く主な企業
市立の学校(小中学校および特別支援学校)の設置は、三木市立学校校区審議会条例を根拠としている。
2023年度末までに廃園が予定されている。
すべて認定こども園への移行による廃園である
詳しくは三木市役所の項を参照
詳しくは三木市立図書館の項を参照
三木市立三木市民病院は、隣接する小野市の市民病院と統合したうえ神戸大学の協力も得た北播磨総合医療センター(小野市市場町)が2013年10月1日に開院したことに伴い、前日をもって閉院となった。
市内には、集配業務を行う三木郵便局のほか、三木別所・三木末広・三木湯の山街道・豊地・三木青山・三木福井・三木緑が丘・稲田・北谷・三木井上・三木口吉川・三木西自由が丘・三木東自由が丘・渡瀬の各郵便局が所在している。
また農協は、みのり農協の三木支店、別所支店、吉川支店、兵庫みらい農協の三木市久留美支店、志染支店、広野支店、豊地支店、緑が丘支店がある。
大小問わず、さまざまな業種の店舗や商業施設が立地している。かつてはボウリング場や映画館があった。
(0794)7x(旧吉川町)8x。(市内局番6x、 70で小野市内へも通話可能。ただし復井町の一部0795は市外局番からかけなければならない。)料金区域は三木区域。
自動車で大阪から1時間弱(高速道)、三宮から45分、名谷から30分、西神から20分、明石・加古川からは30分。高速道が市内に中国道・山陽道・山陽道(神戸淡路鳴門道連絡支線)・舞鶴若狭道の4路線、さらに国道175号の三木バイパスが市域西部を南北に縦断しており交通の要衝となっている。神戸電鉄粟生線が南東から北西に横断している。高速バスは、中国道は大阪駅・新大阪駅〜津山駅・加西市内・西脇市役所行きの中国ハイウェイバスと山崎 - 三ノ宮線の路線が、山陽道は大阪空港〜姫路駅の路線がある。
神戸電鉄粟生線に沿って市街地が広がっている。市街地は、緑が丘駅から志染駅にかけてのニュータウンエリアと恵比須駅から大村駅にかけての旧市街地に、大きく分かれている。また、ニュータウンエリアと旧市街地をつなぐ恵比須駅周辺は、公共施設が多く集まっているため、シビックゾーンと呼ばれる。ニュータウンエリアの中心駅は、緑が丘駅と志染駅であり、周辺は都市機能が充実している。また、旧市街地の中心駅は三木駅(旧三木福有橋駅)である。
かつて存在した鉄道路線
旧市街地・新興住宅地・吉川から高速道路を経由して三宮へ向かうバスが運行されている。なお、これらの路線と競合する神戸電鉄粟生線は慢性的な赤字を抱えており、危機的な状況となっている。※詳しくは、神戸電鉄粟生線#存続問題を参照。
一般路線
高速バス
準高速バス(一般路線であるが、途中高速道路又は有料道路を走行)
過去に存在したバス
山陽自動車道・中国自動車道・神戸淡路鳴門自動車道へ繋がる山陽自動車道木見支線・舞鶴若狭自動車道の4路線が市内にあり、近畿地方・四国地方への道路交通の結節点である。
広報みき2005年11月号を参照
神社・寺院に関わるものは当該セクションにて併記している。
阪神地区のニュータウンとして志染町広野にある神戸電鉄粟生線沿線の北側の山林を中心に大規模な宅地開発が始まり、1966年7月に自由が丘を皮切りに開発が許可され、1970年頃から緑が丘町・青山も大和ハウス工業によって開発が進んだ。現在では市の全人口の約4割が、以下の地域の住民である。市はゆとりのある街並みの形成と人口急増の抑制をはかるため、1973年より、第一種・二種低層住居専用地域において宅地一区画の最低面積を165m2に制定していた。県内では芦屋市に次ぐ厳しい基準であったため、ニュータウン地域は大型の一戸建てが閑静に立ち並ぶ住宅街となった。しかし近年、同地域での少子高齢化が目立っていることから、市は若い世代の転入者を増加させるため、2005年より最低面積を130m2に引き下げた。
三木市は緑が多く、それを生かした公園やレジャー施設が市街地から比較的近いところに多数存在し、1人あたりの都市公園の面積は20.08m2とかなり多くなっている。週末に市民が利用するほか、観光の拠点としても重要な位置を占めている。以下に代表的なものを挙げる。
2007年に国土交通省の近畿運輸局が実施した観光まちづくりコンサルティング事業で市域が重点地域に選定され、京阪神の住民を主な顧客と想定した「スポーツ観光都市」を目指すことが提言された。同市には多くのスポーツ施設があり、2008年の開催に向けて招致活動を行っていた大阪オリンピックにおいては、総合馬術(三木ホースランドパーク)およびマウンテンバイク(兵庫県立三木山森林公園)において市内の施設で協議を実施する計画がなされていた。この他、既製立体トラスを使用したドームとしては日本最大の屋内テニスコートであり、フェドカップが開催されたビーンズドームや、名門と謳われ、日本オープンを2度も開催した実績がある広野ゴルフ倶楽部を筆頭に、西日本では最多の市内に25ヵ所のゴルフ場が存在する。
歴史上の人物(幕末までに生まれた人物)
文化・学術・芸能
政治家
スポーツ選手
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou