北海道百名山(ほっかいどうひゃくめいざん)は『新版 北海道百名山』で選定されている北海道の名山百選である。1993年に初版『北海道百名山』が刊行されていたが、新版で8座の入替えが行われた。また北海道新聞社による『北海道の百名山』もあり、『新版 北海道百名山』と82座が重複する。
北海道への入植の歴史は浅く、山岳修験の対象とはされてこなかったが、アイヌ人により神聖な山は「モイワ」や「カムイ」などの名称で呼ばれてきた。また「ヌプリ」や「シリ」はアイヌ語で高い山の意味をもつ。
寒冷地にあるため、北海道の山は2000 m級であっても、本州の中部山岳の3000 m級の山々の気象条件に近く、高山的な様相の山が多く見られる。礼文島や根室半島は例外として、凡そ標高1500 m付近が森林限界となっており、本州中部山岳より概ね1000 m低い。植物相は大半が本州や四国の亜高山帯に当たる針葉樹林帯に属し、エゾマツ、トドマツおよびダケカンバなどからなり、標高1000 m辺りからはハイマツなども見られる。針葉樹と広葉樹の混合林もよく発達している。ブナのような落葉広葉樹林は渡島半島に限られる。
2000 mを超える山は石狩山地に集中し、広義の大雪山に相当し「北海道の屋根」とも呼ばれ、日高山脈では幌尻岳のみ2000 mを超える。活火山は知床・阿寒、石狩山地、支笏・洞爺、および渡島半島に分布し、日高山脈の成因は造山運動による。活火山が多いため、豊富な温泉群に恵まれる。
深田久弥の日本百名山は9座を数える。
以下の8座は旧版の『北海道百名山』に選定されていたが、新版で差替えられた山々である。標高が低い、あるいは主となる百名山に選定された山から至近距離にあるものが差替えの対象となった。 差替えにより新版に新たに加えられたのは、白雲山、西別岳、佐幌岳、1967峰、イドンナップ岳、コイカクシュサツナイ岳、ピンネシリ、黒松内岳である。
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