本項目では、石ノ森章太郎のSF漫画『サイボーグ009』(サイボーグ ゼロゼロナイン)を原作としたアニメ作品全般について解説する。
大半の作品は、原作通り『サイボーグ009』という題名で制作されているが、21世紀以降に制作された作品の中には原作から大幅に内容をアレンジしているものも多く、それらの作品は「009」の部分はそのままとしつつも、題名にもアレンジが加えられている。
テレビシリーズは、1968年に第1作目、1979年 - 1980年に第2作目、2001年 - 2002年に第3作目が放送された。さらに「サイボーグ009」と題された劇場版アニメーション作品が1966年・1967年・1980年に公開されている。
2010年、原作を翻案した3D短編アニメ『009』が限定公開(詳細は#3Dアニメを参照)。2012年、劇場用3Dアニメーション作品『009 RE:CYBORG』が公開された。
2015年、テレビシリーズ第3作目からは約13年ぶりとなる新作映像作品『サイボーグ009vsデビルマン』がイベント劇場公開(詳細は#2015年を参照)。
2016年、フル3DCGアニメーション作品『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』(サイボーグ ゼロゼロナイン コール オブ ジャスティス)がイベント公開。
先行して劇場版2作が作られ、その後テレビシリーズが始まった。
当時、東映のアニメ映画は文芸性の高い長編が制作されていたが、プロデューサーの旗野義文がテレビアニメの手法による中編映画を企てた。すなわち、東映動画が創立以来年に1本から2本公開してきた名作ものを原作とする長編のフルアニメーション作品をA作。このA作に対して長編フルアニメとテレビアニメの中間的位置付けとして、海外輸出を意識した3コマ撮りの中編で日本国内向け作品をB作とするものである。そしてテレビシリーズの『レインボー戦隊ロビン』のスタッフを投入して制作された、B作の第一弾が『サイボーグ009』であった。B作の第一弾として『009』が選定されたのは、『西遊記』などを演出した東映動画の白川大作と、原作者の石ノ森との縁による。
演出は映画2作とテレビシリーズともに芹川有吾が担当。音楽はいずれも小杉太一郎が担当し、映画用の曲はテレビシリーズでも新曲と併せて使用された他、以後の複数の東映動画作品にも流用されている(『タイガーマスク』、『マジンガーZ』など)。映画『怪獣戦争』の主題歌(第1作では挿入歌として使用)は、テレビシリーズでも継承された。その際、メンバーの名乗りが曲の前に入れられたが、このアフレコでは、009役の田中雪弥(現:森功至)が中々タイミングを合わせることができずNGを連発した、と述懐している。
テレビシリーズ第1作は、終了直後の1968年11月10日から1969年2月16日まで、日曜18:25 - 18:55にて一部話数が再放送されたのを皮切りに、1970年代前半までNET夕方の再放送枠や、夏休み朝の特別編成『夏休みまんが大会』でしばしば再放送された。一方の劇場版は地上波・衛星放送・CS放送で幾度となく放送、特に1976年では、NETの土曜20時台に設けられていた「単発番組枠」にて、7月3日に第1作、8月14日に第2作をそれぞれ放送。当時、直前の土曜19時台後半では、同作品と同じく石ノ森原作の特撮テレビドラマ『秘密戦隊ゴレンジャー』が放送(一部地域を除く)されていたため、土曜のゴールデン帯に連続して石ノ森原作による集団ヒーロー物が編成される格好となった。また劇場版1作目は、2008年3月にBS2の特別番組「とことん!! 石ノ森章太郎」においても番組の一環として放映されたが、作中にて放送禁止用語が多用されていたことで多くの修正が入った。
テレビシリーズではキャラクターデザインが変更され、髪形や表情が原作に近づけられている。この改変について、原作の石森はテレビシリーズのキャラクターが自分の絵柄と違うことに不満を抱いており、脚本の辻真先は直にクレームを聞かされたという。さらにアニメ化にあたって、設定面でも以下のような変更が加えられた。
特に007の設定変更は、原作者の石ノ森の不満とは裏腹に子供たちからは好評を博し、当時のキャラクター人気投票で1位を獲得。変身能力は持ち合わせてはいない007が主人公である短編の「サイボーグちゃん」も描かれた。原作漫画でも、007は「永久変身」として、子供の姿が基本になったことがある。
クレジットで最初に記載されているのは009、003、006、007の順で、第2作ではこの4人とヘレナだけが大きな文字で表記されている。第1作ではギルモア博士、ブラック・ゴースト団ボス、ビーグルよりも後ろに、それ以外のサイボーグ戦士が配置されている。
第1・2作の音楽をCD2枚組で収録。主題歌に加えて、本編未使用の音源も収録している。
「東映オンデマンド」サービス開始を記念して、第1作がYouTubeの「東映シアターオンライン」で、2022年12月15日21:00(JST)から同年同月22日23:59(JST)まで期間限定無料配信が行われた。
「東映シアターオンライン」でアニメが配信されるのは、前身の「toei Xstream theater」時代から数えて初。また東映グループのYouTubeチャンネルで石ノ森作品が配信されるのは史上初となる。
シリーズに共通した明確な敵はおらず、009を中心にして事件に挑む。主な舞台は日本で、日本に在住している009、003、006(張々湖飯店を経営)、007(張々湖飯店の従業員)、ギルモア博士がレギュラーとなっている。他のサイボーグは001を除いて外国(主に生国)に住んでおり、状況に応じて登場するので、全員がそろうことは少ない(第3話「南極の対決」、第14話「呪われた砂漠」、第24話「非情な挑戦者」、最終回「平和の戦士は死なず」の4回。このうち「南極の対決」は、最初に制作されたエピソードでもある)。
前述したスタイルを採用した都合上、ブラックゴーストの設定は排除されているが、第1作においてもスカールがモチーフの敵が2度登場する(第13話「悪魔城の秘密」のドクロ、第17話「幽霊同盟」のゴースト。いずれの話数も脚本は伊上勝によるものだが、両者が同一人物かどうかは不明であると、DVD-BOXの映像特典で説明されている)他、サイボーグマンに似たデザインの戦闘員も登場する(第3話「南極の対決」、第19話「恐怖の原潜シースネイク号」。ともに芹川有吾が関わっている)。また、芹川によると、最終回に出てくる「マスコット人形」は、劇場版2作に登場したブラックゴーストの観念的な姿だという。3班編制に制作されており、脚本も辻真先、伊上勝、小沢洋の3名で、オリジナルエピソードも加えられた。
原作の『009』のエピソードをアニメ化したものの他、オリジナル脚本と、『009』以外の石森作品をモチーフにしたものの、と、主に3パターンある(個々については#各話リストを参照)。オリジナル脚本でも、前述のように原作を部分的に活用したものも存在する。
10本の脚本を担当し、事実上のメインライターであった辻真先によると、第1作は当初テレビ局が予定していた番組が諸事情により制作中止になり、急遽依頼された作品だったという。そのため、劇場版の実績があり、原作も存在する同作品が、準備期間がかからないという理由で採用されることとなった。基本設定やキャラクターデザイン、声優の多くは劇場版を引き継いだものとなっている。テレビ局側は、穴埋め用の作品なので、人気が出ても出なくても半年で終了、その代わり打ち切りはしないという条件を提示した。そのため、制作期間が短いことを除けば、ほとんど制約を受けることなく、当時のテレビアニメとしては考えられないほど自由な環境で作ることができたという。
中でも脚本の辻真先と、演出の芹川有吾のコンビによる第16話「太平洋の亡霊」と第2話「Xの挑戦」は、ビデオが普及していない1970年代後半のファンの自主上映会でよく上映されるエピソードだった。本シリーズのテーマは「反戦」である。
同作品の放送終了後に、再び劇場版制作の話が持ち上がったものの、これについては実現しなかった。
クレジットでは役名の表記がなく、声優のみが記載されている。
劇場版2作品の音楽を手がけた小杉太一郎自身が、テレビ用に小編成の音楽を1967年11月に追加録音。2009年発売のテレビアニメ版の音楽集アルバムは、このテレビ用BGMをメインに構成している(劇場版からの流用曲も僅かに収録あり)。
テレビシリーズが1年間放送された後、劇場版が作られた。
前作に引き続き放送局はテレビ朝日であるが、制作は前作の東映動画に代わり、東映本社のテレビ事業部(当時)が担当し、アニメーション制作は日本サンライズ(当時、現・バンダイナムコフィルムワークス)が手がけている。元々、同事業部のプロデューサーである鈴木武幸が、石ノ森原作の特撮番組(『がんばれ!!ロボコン』〈1974年 - 1977年〉、『アクマイザー3』〈1975年 - 1976年〉など)を手がけていた頃から、石ノ森に再アニメ化を打診していたもので、数年の説得の末、実現した企画である。
第2作では酒井あきよしがメインライターを務め、全部で18本を担当している。前作でのメインライター格であった辻真先も、第1話(他6本)を執筆している。スタッフとして、アニメーターの金田伊功(OP)、作画監督の芦田豊雄、演出の高橋良輔(ペンネーム・山口和十八を使用)らが参加した。
第2作におけるストーリーは、「宇宙樹編」、「戦士の休暇編」、「ネオ・ブラック・ゴースト編」からなった。石ノ森の提示により、エッダ(北欧神話)編をベースにした宇宙樹編は、監督の高橋の手に余るという理由で9話で終了した。「ミュートスサイボーグ編」のアニメ化の構想もあり、石森がラフデザインを描き下し、脚本も3話分の第1稿が完成していたが、実現しなかった。ここでヘレンの代わりとして考案されたアルテミスのデザインは、2001年版のテレビシリーズで使われた。
第2作は、『宇宙海賊キャプテンハーロック』(1978年 - 1979年)の後番組として火曜19時台前半に放送された。番組開始に先立ち前夜祭と称して、スタジオに石ノ森や声優、一般のファンやキャロライン洋子、南州太郎ほかの芸能人を集め、柏村武昭が司会を務めた前宣伝の番組『サイボーグ009前夜祭 アニメでフィーバー!』が、1979年2月20日・27日の2週にわたって放映された。当初はこの特番を挟まず、『キャプテンハーロック』終了翌週の2月第3週から放送開始とする予定だった。しかし、鈴木武幸プロデューサーが効果音を実写的なものにしようと、実写畑で活躍する映広音響の太田克己に音響演出を打診した際に、「通常アニメ番組では絵が完成されないまま、絵コンテの状態で音を入れることもあるが、そういった状態ならできない」と言われ、「アフレコ時には100%画が入っていることを保証します」と鈴木が約束。そのため、本来のアニメ制作環境であれば2月3週目の放送に間に合うところを、この約束を守るためにはスケジュールが間に合わず、2週の特番を挟むことになった。
前作で変更されたコスチューム・009の髪の色・007の年齢設定も、第2作では原作に準ずるものになっている。ただ加速装置については009のみが装備する特殊能力となり、002は装備しない。ただしネオ・ブラック・ゴーストのサイボーグの中には、加速装置が装着されていると思わしき描かれ方がされた場面もある。前作の設定変更などに不満を露わにした石ノ森は、第2作に関しては打ち合わせなどに積極的に参加し、また、芦田豊雄が起こしたキャラクターデザインに関しても「若干の手直しですみました」として「原作に近く、自分の意図を掴んでくれている」と好意的なコメントを残している。
サイボーグ戦士と博士は、第18話以降のエンディングのクレジットで、それぞれ括弧内に本名が表記されるようになる。
主題歌の作曲は、前番組『宇宙海賊キャプテンハーロック』に引き続き平尾昌晃が担当した。オープニングテーマ(OP)とエンディングテーマ(ED)の初出音盤は1979年3月に発売されたシングル(SCS-467)。
第2作は、1975年に復活した原作漫画の流れと、1977年からのアニメブームの流れを受ける大作として期待され、そのOPを誰が歌うのかも注目された。当初「アニメソング歌手としてのイメージが固まっていない人物」とのみ発表された歌唱担当は、後に成田賢と明かされた。成田の歌手デビューはグループ・サウンズ時代に遡るが、アニメ・特撮ソングでは同作品がデビュー作である。
当時の日本のテレビアニメ・特撮作品は、OPの題名に番組名(またはその一部)が含まれるものが主流だったが、第2作では題名のみならず歌詞にも「009」は含まれず、かろうじて「サイボーグ戦士」という歌詞があるのみである。OPの題名は「誰がために」(「たがために」と読む)という、子供にとってはあまりなじみがない文語的表現で、高年齢層向けであることをアピールした。
ED「いつの日か」は、OPのコーラスも担当したこおろぎ'73が歌唱。それまでグループとしてのイメージが強かったこおろぎ'73であるが、同曲ではAパートはソロ歌唱になっている。
主題歌の編曲およびBGMの作曲・編曲は、前年公開の劇場版『科学忍者隊ガッチャマン』のBGMで実績を挙げていたすぎやまこういちが担当し、同作品に続く組曲仕立てのLP『交響組曲 サイボーグ009』(CQ-7018)として、1979年5月に発売。この『組曲』には平尾作曲によるOPをモチーフにした曲も含まれていたが、すぎやま自身は「平尾君のメロディーを生かしきれなかった」と述懐している。
BGMの録音は合計3回にわたって行われた。『交響組曲 サイボーグ009』は第1回録音分にあたる。第2回・第3回録音分の曲はあまり使われなかったが、これについて、選曲の村田好次は「組曲が素晴らしいものだったため」と語っている。
1980年3月に発売された主題歌・挿入歌LP(CS-7174)には、OPとEDを含む全10曲が収録された。そのうち1曲は、スキャット入りのインストゥルメンタル曲だった。挿入歌の編曲はすべて、武市昌久が担当。また、成田賢が一部の挿入歌を作詞・作曲した。
レコードおよびCDはいずれも日本コロムビアから発売。
第12話で009が、『誕生編』のプロローグ部分を回想している。タイトルコールはナレーションである野田圭一。次回予告ナレーションは井上和彦だが、2話での予告では杉山佳寿子。
※放送時間は個別に出典が付いているものを除き1980年3月終了時点のもの、系列は放送当時のものとする。
アニマックスで、リマスター版で再放送されており、字幕放送も実施。009が黄色字幕、それ以外の人物は白色で表記。
テレビシリーズ第2作終了後に制作・公開された長編作品で、アニメ制作はテレビシリーズ第2作の日本サンライズに代わり、東映動画が再度担当した。
キャッチコピーは「あらゆる宇宙、あらゆる愛を越えて いまスターゲートのかなたへ…」。
1980年10月20日に東京會舘にて、岡田茂東映社長、今田智憲東映動画社長、渡辺亮徳東映常務、石森章太郎、明比正行監督、主題歌の町田義人・山本百合子、脚本参加のジェフ・シーガルらが出席して制作会見が行われた。岡田社長より「1981年正月第一弾作品として長編SFアニメ『サイボーグ009 超銀河伝説』を『'80アニメーション ザ・ベストテン』との併映で全国一斉公開する。昨今は、配収10億円を越える作品は稀で、大量動員できるのはアニメーション。『サイボーグ009』は石森氏のライフワークのものだけに同氏には宣伝に協力してもらう。総製作費は9億円を投入、思い切り宣伝費を使い全国231館で公開、配収15億円をあげたい」などと説明があった。今田東映動画社長は「東映動画の技術を結集、最高のスタッフを投入し、世界最高のアニメーションを製作する」とぶち上げた。脚本参加のジェフ・シーガルはSF映画『スター・ウォーズ』に参加した脚本家と説明があり、「私は以前から石森ファン、この原作はキャラクターが独創的で面白い。今回は参加できて光栄、世界中で成功させたい」などと述べた。劇場版第3作は当初、東映洋画系の劇場で公開される予定だったが、1981年の東映正月映画を巡る大混乱で(青春の門#1981年・1982年版)、東映本番線の劇場で正月映画として全国公開された。東映がアニメーション映画を正月映画として公開するのは史上初。これに「劇映画のメジャーがアニメに逃げるとは」と撮影所内部が猛反撥した。
スタッフも、当初は『銀河鉄道999』のりんたろうが監督だったが、脚本作りがうまくいかなかったことから途中で降板し、監督は明比正行、キャラクターデザインと作画監督は山口泰弘という東映動画系のスタッフで固めた。脚本も中西隆三と、テレビシリーズにタッチしていないスタッフを起用した。
当初の石森の構想では、舞台は太陽系内に限定していたが、東映側の要望で宇宙を巡る話になった。新聞広告には、「宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999に続く壮大なスケールの娯楽超大作」と、当時ヒットしていた宇宙を舞台にしたSFアニメを意識したキャッチコピーが打たれていた。
前述のように、従来の008のマンガ的に黒人をデフォルメしたキャラクターデザインがアメリカ輸出の際に人種問題になるとのシーガルからの指摘から、劇場版第3作では石森が新たにキャラクターデザインを描き下ろした。黒人俳優シドニー・ポワチエにちなんで、ポワチエ風008の通称がついたこのデザインは、以後のアニメ作品でも踏襲されている。
公開前から明かされていた004の壮烈な戦死が話題となったが、004が復活する結末は不評だったと言われ、のちのテレビ放映時(1982年8月30日、テレビ朝日『ゴールデンワイド劇場』)には復活部分がカットされた。
配給収入は5.2億円。目標を大きく下回った。
映画公開に伴い、ファンによる投票を参考にしてキャストが決まったため、1979年版の担当者が大半であるが、001やギルモア博士に関しては1968年版の担当者になっている。1968年版の003役の鈴木、1979年版の001役の千々松、008役の戸谷も、端役で出演している。
テレビシリーズ第2作の終了から20年あまりを経て、放送局をテレビ東京に移す形で『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』(サイボーグゼロゼロナイン ザ・サイボーグ・ソルジャー)のタイトルでテレビシリーズが放送された。後年のパチンコやパチスロも、同シリーズを元にしている。また同シリーズの放送に合わせ、『別冊コロコロコミック』にてまつばらともふみによるギャグ漫画『SDギャグバトル・サイボーグ009〜ゼロゼロ学園危機一髪!』も連載された。
アニメーション制作はジャパンヴィステック。キャラクターデザインは、『人造人間キカイダー THE ANIMATION』で石森キャラクターをものにした紺野直幸が担当。シリーズ構成には大西信介、監督に前作の最終話で原画を担当した川越淳という布陣で、原作漫画に忠実という方針で制作に臨んだが、008=ピュンマのキャラクターデザインは、原作ではなく『超銀河伝説』のデザインを踏襲したものとなっている。avexが出資者となり、音楽を小室哲哉が担当し、さらにサポートに前作で音楽を担当したすぎやまこういちの弟子兼パートナーとも言うべき松尾早人が起用され、主題歌はglobe(後期EDはFayray)が歌ったことも話題を呼んだ。
ストーリーは原作の第1期「誕生編」から第2期「地底帝国ヨミ編」、および同時期の主要な短編を含む流れを初めてアニメ化した。原作発表時(1964年 - 1966年)と放送当時では、東西ドイツ統合など世界情勢が異なるため、004までは過去に改造された初期型のサイボーグとされている。改造に際し様々な問題が発生したため、完全な改造技術が確立するまで一旦冷凍睡眠させられていた設定になった。005以降の設定についても、原作のニュアンスを生かす形で時代に即した変更が行われている。
映像ソフトは、レンタル専用のVHS版が販売専用のDVD版に先行してリリースを開始した(後にDVD版もレンタル開始)。制作現場の事情で放送時に作画が崩れていた箇所は、映像ソフトでは原則として修正されているが、一部のエピソードはVHS版では修正が間に合わず、DVD版でようやく修正されたものもある。また第19話と第21話は本来の予定とは逆の順番で放送され、VHS版でもそのままになっているが、DVD版では本来の予定に即して収録され、それに合わせて予告編のナレーションも変更されている。
石ノ森章太郎の遺稿である『Conclusion God's War』は、ラスト3話で序章部分が語られるが、本放送時には第47話と第48話の間に当初の予定にはなかった総集編が追加されたため、『Conclusion God's War』は2話に短縮された。
放送期間は不明だが、東日本放送でも土曜 5:45 - 6:15にて、岐阜放送でも日曜 18:00 - 18:30にて、それぞれ放送されていた。BSではBSジャパンでも金曜 18:55 - 19:25にて、CSではディズニーXDでも開局記念として、それぞれ放送された。
サイボーグ戦士とギルモアは、第26話以降のエンディングのクレジットで、それぞれ本名が表記されるようになる。
2010年10月5日から10月9日まで、千葉メッセで開催された『CEATEC JAPAN 2010』のパナソニックブースで上映された、短編3Dアニメ。スタッフは以下のとおり。
2012年10月27日に劇場公開された、神山健治監督によるフル3DCGIアニメーション映画。
『サイボーグ009VSデビルマン』の題名で、2015年10月17日よりイベント上映という形式で2週間限定公開。
『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』(サイボーグゼロゼロナイン コール オブ ジャスティス)は、「サイボーグ009」の映像化50周年を記念して制作されたフル3DCGアニメーション。2016年11月25日より、全3章が2週間限定で順次上映された。2017年2月よりNetflixにて劇場版3部作を全12話に再編集して配信されている。
『コミッククリア』にて2016年12月9日からWeb漫画配信。
2019年2月にニューギンよりパチンコ『CR CYBORG009 CALL OF JUSTICE』が導入。
テレビ朝日系列で放送されている深夜帯バラエティ番組『お願い!ランキング』(2009年 - )にて、石森プロ公認・協力のもと、原作のデザインに文房具の意匠を加える形で作られたパロディキャラクター。同年3月より不定期に、アイデアものの文房具を紹介するコーナーに登場している。
同年8月には、このキャラクターを用いたショートアニメも数編放送された。ただし簡易アニメなので、ほとんど動かない程度のもの。脚本の新海岳人を除き制作スタッフは非公表。以降も不定期に放送されており、YouTube『お願い!ランキングSP』チャンネルでも第1話 - 第14話が期間限定で公開されていた。
簡易なキャラクター解説も併せて記載。彼らは「ブンボーグ戦士」と称し、悪の組織「ブンボーゴースト団」と戦っている。
以下、特記のない限り発売元は東映ビデオ。
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