maimai(マイマイ)は、セガ フェイブによって開発・運営されているアーケードゲーム(音楽ゲーム)。本項では、現在稼働中のmaimaiでらっくすシリーズについても記述する。
セガの音楽ゲームシリーズ「ゲキチュウマイ」のひとつ。アーケードゲームとしてはとてもユニークな「ドラム式洗濯機」を彷彿とさせる形の筐体が特徴。初代宣伝用キャッチコピーには「洗濯機ではありません」「水はでません」とジョークが混じっており、初代のロケーションテストでは筐体に「NO WASHING」。開発当初のコンセプトは試聴機であった。筺体1つにつき2人までプレイすることが可能である。システム基板は2P側バックドア奥に設置されている。
ICカード「Aime」を利用することで、プレイヤー情報を保存することができる。相互利用可能な「バナパスポートカード」および同社のゲーム「初音ミク -Project DIVA- Arcade」用カード「初音ミク -Project DIVA- Arcade ICカード」、おサイフケータイに対応。2018年10月25日からは、Amusement ICサービス開始に伴い、コナミアミューズメントのe-AMUSEMENT PASS(e-AMUSEMENT PASSはAmusement IC対応カードのみ)にも対応するようになった。交通系電子マネーでの決済には一部店舗のみ対応。中国版はWeChat公式アカウントより生成してデータ利用が可能となっている。
パソコン、携帯電話、スマートフォン用サービス「maimaiNET」、「maimaiでらっくすNET」では、スコアや獲得済みのコレクションなどの詳細データの確認、プレイヤー名変更などが行える。ニコニコ動画アカウントがあれば、ここで設定を行うことで筐体に設置されているカメラで撮影したプレイ動画を「ニコニコ動画」に投稿することができる(ニコニコ動画アカウントがなくても撮影動画の確認は可能であった)。ただし「maimaiでらっくす」以降ではニコニコ動画へのアップロード機能が廃止され、代わりに思い出カメラが搭載され、楽曲終了後に記念撮影が可能になった。実質的に録画機能は無くなった形になる。
なお、一筐体で1人プレーしている場合、ゲーム終了になるまでもう片方のデバイス操作は一切の操作を受け付けないようになっている。その際、画面には「プレーが終了するまでお待ちください」のメッセージとともにプレー中の背景映像が流れる。
本項で「maimai」ではシリーズ通して、
を表す。
セガと上海精文投資有限公司の合弁会社、精文世嘉より2012年12月17日から稼働開始。
精文世嘉の倒産に伴って、2014年でオンラインサービスを終了した。
稼働期間で、曲はmaimai Greenに更新した。
華立科技より2019年12月5日から稼働開始。今作以降、華立科技が中国での販売を担当する。
2021年4月より稼働開始。LEDの色は「maimai でらっくす Splash」のパターンに変更、なお、ベースは「maimai でらっくす」と同じ。
2022年6月23日より稼働開始。LEDの色は「maimai でらっくす UNiVERSE」のパターンに変更、なお、ベースは「maimai でらっくす」と同じ。
2023年6月8日より稼働開始。ベースは「maimai でらっくす FESTiVAL」にバージョンアップした。
ドラム式洗濯機のような形をしており、中央に丸い形のタッチパネル、そのパネルの周囲8箇所に物理ボタンが設置されている。筐体の中央にはコイン投入口、ICカードリーダーが備わっている。システム基板としてはPCベースであるRINGEDGE2(OSはWindows XPベースのMicrosoft Windows Embedded Standard 2009)を採用している。筐体の形状モニターが2枚設置されているように見えるが、実際には1枚のモニターを外装で分けている。
RINGEDGE2ベースの筐体は「maimaiFINALE」までとなり、「maimaiでらっくす」ではALLS HX2が搭載されている新筐体への変更が行われた。OSはWindows 10 IoT Enterpriseになっている。
各曲とも難易度はBASIC、ADVANCED、EXPERT、MASTERと一部楽曲はRe:MASTERがある。ただし、MASTER、Re:MASTER(一部の曲のみ)は事前にEXPERTでRANK S(達成率97.00%以上)以上を出さなければ解禁(プレイ)できない。また、「FiNALE」以前では、EASYが存在した。でらっくす以降はでらっくす譜面と名付けられた新要素を搭載した新譜面を遊ぶことができ、こちらも難易度はBASIC、ADVANCED、EXPERT、MASTER、Re:MASTERがある。
でらっくすより、カードリーダーは一つに統合された。左右どちらでプレイしたいかを筐体の画面に表示されているボタンから選択してエントリーする。
FiNALEまでのエントリー方法
でらっくす以降のエントリー方法
なお、でらっくすからは100円あたり、一人では三曲、二人では四曲プレイできる。maimaiでらっくすNETのスタンダードコース(有料)に加入すると、一日一回のみ一人プレイでも四曲プレイできる。
画面中央から外に向かうノーツが画面縁の枠に重なるタイミングで、対応するボタンを押すか、その部分をタッチする(原則ボタン操作を推奨としている)。ノーツの種類によって操作は若干異なる。
maimaiNET(マイマイネット)・maimaiでらっくすNET(マイマイでらっくすネット)は本ゲーム用のユーザーサイトの名称で、SEGA IDとICカードの連携手続きを行うことで利用できるサービス。PCまたはスマートフォンからアクセスして利用する。 主に
といったことがゲーム外で行える。
アーティストの曲を版権曲として入れている他、VOCALOID 楽曲も収録している。曲毎に固有の背景映像が存在し、楽曲によっては原曲のPVが使用されることもある。隠された楽曲については、「PLUS」まではレベルシステムで解禁させるが、「GreeN」ではmaimile(後述)を「ORANGE」ではmusicticketを「PiNK」ではマイベリーを使って購入という形で解禁させるものとなっていた。楽曲ジャンルはバージョンアップを重ねることに統廃合されている。特に記述がない場合「PiNK」での区分。なお、ゲーム開始時に録画を許可した場合、一部楽曲はプレーの様子を録画することができ、niconicoに投稿することができる。
以下のカデコリーは初期状態の時のカデコリーセレクトとする。
ゲーム内で一定の要件を達成するとアイコン・称号など、プレイ環境のカスタマイズを可能とする各種アイテムを得ることが出来る。コレクションは隠し要素となっているものと存在が公表されているものがあり、期間限定で獲得できるものもある。 1度獲得したコレクションは同じ条件を満たしても再度登場することはない。 「PLUS」以前では「トロフィー」という名前だった。また到達レベルに応じ楽曲も獲得できた(楽曲解禁はマイベリーを用いて行われるようになった。詳しくは後述)。
コレクション内のカテゴリとして以下がある。
FINALEまで
初めて条件を満たした時に獲得するアイコン・タイトル。「初めてプレイ」「各難易度を初クリア」など。
「GreeN」にて追加されたネームプレートバナー。1度でも規定のレーティングを上回れば獲得。獲得後に下回ってもペナルティーなどはない。
複数人数でプレイすることで達成できる条件のタイトル。SYNCモードで規定の達成率に到達したり、VSモードで規定人数に勝利することでも獲得する。
各難易度毎に、規定の曲数Sランク/SSランク/SSSランクを出すと獲得するタイトル。
特定の譜面やそのグループ全てなどでSランク/SSランクを出すなど、非常に高難度な条件で獲得できる隠されたコレクション。PiNKで廃止。
「GreeN ver.1.21」にて追加されたタイトル。マーカーの速度を1.0またはSONICにした時に、各難易度をクリア・フルコンボ・ランクS/SS/SSSそれぞれ達成により獲得。
「GreeN ver.1.21」にて追加されたタイトル。総合選曲ランキングで11位、77位、100位の曲をプレーで獲得(難易度不問)。PiNKで廃止。
「GreeN ver.1.21」にて追加されたタイトル。ランダム選曲で特定の楽曲をプレーで獲得(難易度不問)。PiNKで廃止。
「GreeN ver.1.21」にて追加されたアイコン。プレーした累計日数や一回でもプレーした連続日数が規定を上回れば獲得。
期間限定イベントや、「PLUS」までの限定トロフィーなど。
maimaiシリーズ初代。2012年7月11日稼働。
2012年12月13日から順次稼働のバージョンアップ作品(新作扱いではなく、maimaiに新機能を"補完"した形となる)。前作データを引き継ぐことができるが、引き継ぎ後は初代で遊べなくなる。収録楽曲が増えるだけではなく、以下の点が追加される。
2023年9月14日に稼働を開始した。同一筐体にて2人でプレイした際のスコアがランキング化される「2人プレイランキング」や、その際に必ず付与される「SYNC」マークが追加された。また、「maimai でらっくす」にて削除された「宴会場」が復活した。他にも、
といった変更がなされた。
2024年3月21日に稼働を開始した。「ウィークリーミッション」および、そのクリア報酬として入手できる「maiマイル」が追加された。maiマイルは各種ゲーム内チケットと交換可能。また、パートナーとの親密度システムも追加され、maiマイルと交換可能なプレゼントを渡すことで上げることが可能。
新筐体maimaiシリーズ(「maimai でらっくす」以降)では筐体に動画撮影用のカメラが搭載されておらず、ニコニコ動画との連動も行われていない。 以下内容はmaimai FiNALE以前の旧筐体シリーズの内容である。
アーケードゲームとしては初となるプレーの様子をニコニコ動画へ動画を投稿できるようになっている。ゲーム開始時、プレー動画の撮影に関する規約に同意した時のみ有効で、規約に同意しなかった場合または一部録画不可楽曲は録画・投稿機能は利用できない。1プレーにつき1回投稿できる。録画対応楽曲を選択すると自動的に録画が開始され、プレー終了後に投稿の準備を行うか確認される。そこで許可するとニコニコ動画への投稿準備が行われ、そのクレジットで録画・投稿が行えなくなる。拒否すると録画された動画は削除され、再度録画が可能。投稿準備された動画はmaimaiNETで手続きを行うことで、実際にニコニコ動画にアップロードされる。
ニコニコ動画のアカウントが通常会員であれば1日あたり1つの動画を投稿できる。ただし、その日のアップロード受付状況によっては、その日の受付を終了することもある。プレミアム会員であれば1日あたり2つの動画を投稿でき、アップロード受付状況に関わらずアップロードできる。
当初はアップロードされた動画は残り続けていたが、ニコニコ動画運営側からの要請により以下の制限がかけられた。
カメラは筐体上部のサブモニターの横に飛び出るようについており、小型モニターも備えてある。カメラが設置されていない筐体または何らかの理由でゲーム側で認識されない場合は録画・投稿機能が使えない。その際はアドバダイズ画面でその旨が表示される。
maimaiオリジナルソング(いわゆる「オリジナル・サウンドトラック」)をiTunesまたはAmazon MP3で配信している。
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