2010年代の日本(2010ねんだいのにほん)では、2010年代の日本の出来事・流行・世相などについてまとめる。
日本の元号では、平成22年から平成31年/令和元年に当たる。
自然災害による死者・行方不明者の数は、2000年代と比較して増加した。2010年~2019年の土砂災害の年間発生件数は過去20年と比較して平均1.5倍に増加しており、西日本豪雨の発生した2018年には過去最大の3459件を記録した。国土交通省は、気候変動による平均気温の上昇や降水量の増加、それに伴う自然災害リスクの増加を指摘している。
プロ野球ではポスティングシステムでアメリカメジャーリーグ (MLB) を目指す選手が増え、ダルビッシュ有や田中将大などの主力選手が次々と進出する。また、1990年代から活躍するイチローは40歳を迎えてもMLBで活躍を続け、2016年には史上30人目となるMLB通算3000本安打を達成したが、2019年3月に引退を表明し現役を退いている。一方、国内リーグでは投手では大谷翔平、藤浪晋太郎、野手では柳田悠岐、山田哲人などの登場で世代交代が進む。特に大谷は、投手と野手を兼ねる「二刀流」として注目を集めている。
プロサッカーでは、ヨーロッパのリーグに所属する選手が増え始め、香川真司や本田圭佑などビッグクラブで活躍を見せる選手も見られた。女子サッカーでは澤穂希らの活躍でFIFA女子ワールドカップなどの世界大会で好成績を収めた。
大相撲では朝青龍の引退後、白鵬が圧倒的な強さを見せ、東アジア・東ヨーロッパ・中東諸国出身力士が次々と入幕を果たし、角界のグローバル化が進む。一方で2017年に稀勢の里が2003年に引退した貴乃花以来の日本出身横綱となり、髙安の躍進、遠藤のような個性派力士の出現など日本出身力士の復権もみられる。
フィギュアスケートでは羽生結弦、テニスでは錦織圭、スキージャンプでは高梨沙羅、陸上競技では桐生祥秀、ラグビーでは五郎丸歩、バスケットボールでは八村塁らが好成績を収め、種目人気をけん引した。
また日本で開催されたラグビーワールドカップ2019では、日本代表が初めて決勝トーナメント(ベスト8)に進出し、10月20日の準々決勝・南アフリカ戦で敗退したものの、大会を通して日本中が大きな盛り上がりを見せた(同年の新語・流行語大賞の年間大賞には日本代表のスローガン「ONE TEAM」が選ばれている)。
注釈
出典
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