国鉄タキ5300形貨車(こくてつタキ5300がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式は、セメント専用の35t 積タンク車として1964年(昭和39年)2月6日から1966年(昭和41年)4月にかけて5ロット40両(コタキ5300 - コタキ5339)が日本車輌製造1社のみにて製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「 コタキ」と標記する。
落成時の所有者は、秩父セメント、富士セメントの2社であった。1970年(昭和45年)10月13日に富士セメントが日鉄セメントへ社名変更された。
タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製で蒲鉾型をしている。秩父セメント所有車の所有者名は、車体にカタカナで「チチブセメント」と標記された。
車体色は黒色、寸法関係は全長は10,400mm、全幅は2,610mm、全高は3,845mm、台車中心間距離は6,600mm、実容積は30.4m3、自重は16.7t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。
1987年(昭和62年)3月に最後まで在籍した車が廃車となり同時に形式消滅となった。
各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
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