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財務大臣 (日本)


財務大臣 (日本)


財務大臣(ざいむだいじん、英: Minister of Finance)は、日本の財務省の長および主任の大臣たる国務大臣。日本語略称は財務相(ざいむしょう)。予算、税制、税関、国庫、国債、財政投融資、国有財産、通貨、政策金融などを所管する。

また、大蔵大臣(おおくらだいじん、英: Minister of Finance)は、かつて日本の大蔵省の長および主任の大臣であった国務大臣である。日本語略称は大蔵相(おおくらしょう)、蔵相(ぞうしょう)。財務大臣の前身にあたる。1998年(平成10年)6月22日までは金融制度・証券取引制度の調査・企画立案、銀行業の監督といった金融行政をも所管していた。なお、2022年10月11日に最後の「大蔵大臣」経験の存命者であった松永光が死去したことにより、大蔵大臣経験者は全員物故者となった。

概説

1869年8月(旧暦:明治2年7月)、太政官制下で大蔵省の長として大蔵卿が設置され、初代大蔵卿に松平慶永が就任した。掌るところは金穀・出納・秩禄・造幣・営繕・用度とされた。大蔵との民部省の合併に伴い、民部卿との兼任制となり、内政・財政に関わる強大な権限を掌握した。1871年9月(明治4年8月)の大蔵省職制では、職掌は省内官員を統率して事務を総判することとされ、具体的には全国の民政および財政を取り扱うとされた。1885年(明治18年)12月の内閣制創設に伴い、大蔵卿は廃止され、職掌は大蔵大臣へと継承され、近代国家の確立とともに次第に権能が移管・整理された。

1998年(平成10年)6月に「財政と金融行政(≠金融政策)との分離」(いわゆる「財金分離」)が行われ、大蔵省の所掌事務のうち金融行政に関するものが金融監督庁(後に金融庁に改組)に移管され、金融行政も金融再生担当大臣(金融再生委員会発足後は金融再生委員会委員長)が担当することとなった。その後、2001年(平成13年)1月6日には中央省庁再編により、大蔵省は財務省に改称された。大蔵大臣は財務大臣となり、初代財務大臣には元大蔵官僚にして元内閣総理大臣の宮澤喜一が大蔵大臣より引き続き就任した。また、金融行政は内閣府特命担当大臣(金融担当)(旧金融担当大臣)が担当している(財務大臣と兼務する場合もある)。

日本電信電話株式会社、東京地下鉄株式会社など国有株式の所有者の名義は、日本国政府や財務省ではなく、行政庁としての「財務大臣」となっている。

予算編成や税の徴収を担う大蔵省・財務省の長であることから、大蔵大臣・財務大臣は最重要閣僚ポストの一つとされており、任務の重要性から有力政治家が就任するのが一般的で、大蔵大臣・財務大臣経験後に内閣総理大臣となった者も多い。また、高橋是清、宮澤喜一、麻生太郎のように、内閣総理大臣経験者が就任する例もある。

財務省では、善良な納税者および「納税思想」の普及に功績のある団体、個人に対して「納税表彰」を実施しており、納税表彰の最高位にあるのが財務大臣表彰である。

以下では、大蔵省または財務省の長として、近現代日本の財政責任を負った歴代の人物を挙げる。

民部・大蔵卿

太政官制下の大蔵卿。最初の二名は民部卿も兼ねた。
明治5年12月2日(1872年12月31日)までの日付は、カッコ内に西暦による日付を示した。太字は内閣総理大臣経験者。

大蔵大臣(旧憲法下)

大日本帝国憲法下の大蔵大臣。
(兼)は兼任、(臨兼)は臨時兼任、(事)は事務取扱。太字は内閣総理大臣経験者。

大蔵大臣(新憲法下)

日本国憲法下の大蔵大臣。
(兼)は内閣総理大臣との兼任、(臨代)は臨時代理、(事)は事務取扱。太字は内閣総理大臣経験者。

財務大臣

中央省庁再編後の財務大臣。

太字は内閣総理大臣経験者。

記録

  • 連続最長在任記録:3205日(8年9か月) - 麻生太郎
  • 通算最長在任記録:5302日(14年6か月) - 松方正義

関連項目

  • 財務大臣
  • 財務大臣・中央銀行総裁会議

脚注

外部リンク

  • 大臣・副大臣・大臣政務官:財務省

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 財務大臣 (日本) by Wikipedia (Historical)



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