第22回日本フットボールリーグ(第22回 JFL 2020)は、2020年7月18日から11月29日にかけて開催された日本フットボールリーグ(JFL)のリーグ戦。ヴェルスパ大分が初優勝を果たした。
当初は3月15日から開幕する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により日程及びレギュレーションが大幅に変更された。詳細は下記#レギュレーション・#できごとを参照。
キャッチフレーズは「湧き出すリズムで攻めろ!」
参加クラブ
前シーズン終了後にFC今治がJ3リーグ入会により退会。また、2019年12月5日のJFL理事会で全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2019優勝のいわきFCおよび準優勝の高知ユナイテッドSCの入会と、前シーズン16位の流経大ドラゴンズ龍ケ崎の関東サッカーリーグ降格が承認された。
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- J3L=2019年9月25日にJ3ライセンスを発給されたクラブ
- 「主なホームゲーム会場」は、便宜上「2020年シーズンで最も多く使用される予定の会場」を記す。
監督交代
レギュレーション
リーグ・試合形式
2020年1月14日に発表され、前年から復活した2回戦総当たりのホーム・アンド・アウェー方式で行う予定だった。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕が延期され、収束が見通せない状況となったことから、第1節~第15節を中止し、第16節以降の15試合1回戦総当たりに変更となった。1回戦総当りとなったのは、第4回以来18年ぶり。また年間15試合は、JFL史上最も少ない試合数となった。
大会日程
2019年12月22日に発表された。3月15日開幕、11月29日閉幕の全30節で行われる予定であった。なお、2020年2月27日に開催された理事会において、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕節が延期されており(詳細後述)、4月15日に第16節(7月18日)の開幕とすることが発表されている。
またコロナ感染拡大防止などの観点から、第16・17節の全試合を含む、各クラブ最初の主催(主管)試合については、無観客試合(リモートマッチ)とし、それ以後については各クラブの判断とすることが示された。また順位決定方式を従来の「勝点→得失点差→総得点→当該チーム間の対戦成績→勝利数→反則ポイント→順位決定戦」から「勝点→得失点差→当該チーム間の対戦成績→総得点→勝利数→反則ポイント→抽選」への変更と選手の交代を従来の3人以内→5人以内(交代回数はハーフタイムを除いて3回)に変更することも合わせて決定。
できごと
- 1月14日 - 大会方式、開幕第2節までのカード及び青森・V大分のホーム開幕カードが発表。
- 1月30日 - Jリーグ理事会で入場者数の水増しを行った奈良クラブに対して、Jリーグ百年構想クラブ資格の解除条件付き失格とすることを決定
- 2月1日 - 1月14日に発表された試合の会場が発表。
- 2月14日 - リーグのキャッチフレーズ 並びに全日程・試合会場が発表。
- 2月27日 - 新型コロナウイルス感染拡大についての国の専門家会議の見解 を受け、この日行われた理事会で、第1節・第2節を延期することを決定。当面、第3節(3月28日・29日)からの開幕を目指すという。
- 3月16日 - この日行われた理事会で第1節、2節に続いて、第3節についても延期することを決定。今後は第4節(4月4日、5日)からの開幕を目指して準備を進める。
- 3月25日 - 第4節と5節を延期することを決定。
- 4月7日 - 第6節の延期を決定。
- 4月15日 - 大会方式を変更し、「ホームアンドアウェイ2回戦総当たり」(各チーム30試合)から「1回戦総当たり」(各チーム15試合)に変更し、第16節(7月18日)から開幕することを発表。またJFL15位、16位チームの地域リーグへの降格はなしとし、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020の1位、2位チームを自動昇格することを併せて発表。これにより2021年の第23回日本フットボールリーグは最大18チームで実施予定。
- 6月23日 - Jリーグ理事会で入場者数の水増しでJリーグ百年構想クラブ資格の解除条件付き失格のJFL・奈良クラブに対して、Jリーグ百年構想クラブとして再認定することを決定。
- 6月24日 - 第16節、第17節及び各ホームゲーム開幕戦についてはリモートマッチ(無観客試合)として開催することが決定。また順位決定方式を従来の「勝点→得失点差→総得点→当該チーム間の対戦成績→勝利数→反則ポイント→順位決定戦」から「勝点→得失点差→当該チーム間の対戦成績→総得点→勝利数→反則ポイント→抽選」への変更と選手の交代を従来の3人以内→5人以内(交代回数はハーフタイムを除いて3回)に変更することも合わせて決定。
- 7月16日 - 2021年度のJ3昇格の入会案件の一部特例処置をとることを発表。今年度に限り「J3昇格を希望するJリーグ百年構想クラブの入会直前年度のJFL主催試合において、1試合平均2000人以上を動員し、かつ3000人以上に到達することを目指して努力していると認められていること」については適用せず、リーグ戦成績のみを基に判定することになった。またなおかつ、これを適用するのは「JFLのリーグ戦が、JFLの定めるリーグ戦成立要件(全試合の75%以上=90試合以上を開催すること)」かつ「各クラブが最低でも30%以上=5試合以上の主催(主管)試合を成立させること」の開催条件を成立させることを条件とした
- 8月3日 - 東京武蔵野シティFCがJリーグ百年構想クラブから脱退することを発表。
- 8月19日 - 東京武蔵野シティFCの選手1人が新型コロナウィルスに感染したため、8月23日に開催予定だった、第17節のラインメール青森 vs 東京シティFC戦の延期を発表。
- 8月21日 - 東京武蔵野シティFCの新型コロナ感染でチーム活動が8月17日~26日まで自粛のため、8月30日に開催予定だったJFL第18節のヴェルスパ大分 vs 東京武蔵野シティFC戦の延期を発表。
- 9月4日 - 9月6日に開催予定だったJFL第19節テゲバジャーロ宮崎 vs FC大阪戦は台風10号の影響により中止。
- 11月21日 - 第29節で1位・ヴェルスパ大分が鈴鹿ポイントゲッターズに2-2で引き分け、2位・ソニー仙台FCがホンダロックSCに1-4で敗戦。この結果により1試合を残してV大分の初優勝が決定。
- 11月22日 - 第29節で6位・いわきFC対7位・ヴィアティン三重が1-1で引き分けた結果、テゲバシャーロ宮崎の4位以内が確定し、宮崎の2021年度からのJ3リーグ参入が確定。これによりテゲバシャーロ宮崎のJFL退会が正式決定。その他の百年構想クラブのうち3クラブ(いわきFC、ヴィアティン三重、FC大阪)は4位以内の可能性を残す。
- 11月29日 - この日行われた最終節(第30節)で、試合前の時点で4位であったHonda FCがFCマルヤス岡崎に敗れたため、6位・いわき、7位・三重、8位:大阪は、勝てば逆転で4位となる可能性があったが3チームとも敗れた。(Hondaと3位・ソニー仙台FCが揃って勝利していた場合、いわき、三重、大阪は勝利しても4位以内に入れなかった。)
- 12月8日 - この日行われたJFL理事会で、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020優勝のFCティアモ枚方と準優勝のFC刈谷のJFL入会が正式に決定。
- 2022年4月5日 - 2020年11月29日に開催された第30節ソニー仙台FC対鈴鹿ポイントゲッターズ戦において、八百長未遂があったことが日本サッカー協会から発表された。試合はS仙台が1-0で勝利したが、没収試合となり3-0でS仙台の勝利となった。
結果
順位表
最終更新は2020年11月29日の試合終了時
出典: 第22回日本フットボールリーグ(2020) 順位表
順位の決定基準: 1.勝点 2.得失点差 3.当該チーム間の対戦成績(勝点、得失点差、総得点数の順に比較)4.総得点 5.勝利数 6.反則ポイント 7.抽選.
順位推移表
最終更新: 2020年11月29日
出典: 第22回日本フットボールリーグ(2020) 順位表
戦績表
最終更新は2020年11月29日の試合終了時
出典: 第22回 日本フットボールリーグ(2020) 試合日程・結果
1左縦列のチームがホーム側。
色: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。
個人記録
得点ランキング
最終更新は2020年11月29日の試合終了時
出典: 第22回日本フットボールリーグ(2020) 得点ランキング
個人表彰・ベスト11
2020年12月8日に個人表彰が発表された。
- 優秀レフェリー賞:俵元希
- フェアプレー賞:松江シティFC
ハットトリック
- Note: 4 1試合4得点 (H) – ホーム (A) – アウェイ
昇格・降格
J3への加盟
J3への加盟については、「J3スタジアム要件」「J3クラブライセンス基準」に関する審査および入会審査に合格したうえで、JFLでの年間順位が4位以内、かつ、JFLに属するJリーグ百年構想クラブのうち上位2クラブに入っていることと、JFLのリーグ戦がJFLの定めるリーグ戦成立要件を満たすことを条件となる。ただし2020年は新型コロナウイルスの影響によりリーグ戦の大会方式が変更(1回戦総当たりリーグ方式、無観客試合(リモートマッチ)開催)となったため、ホーム戦の観客数平均2,000人超であることを条件とはしない。9月15日に2021年シーズンにJ3クラブライセンスの申請があったラインメール青森、いわきFC、ヴィアティン三重、奈良クラブ、FC大阪、テゲバジャーロ宮崎の6クラブに交付された。このうちT宮崎は第29節の結果により、J3加盟に必要な成績要件である「年間順位4位以内」が確定した。他の5クラブは成績要件を満たさなかったためJ3昇格は消滅した。
地域リーグとの入れ替え
新型コロナウィルス拡大の影響でリーグ戦が1回戦総当たり方式に変更となった影響でJFL15位、16位チームはJFLに残留。地域リーグからの昇格は、JFLへの入会を希望し、入会条件を満たすチームの中から全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020(以下、地域CL)の成績上位2チームが自動昇格となり、2021年のJFLは最大18チームで行われる予定となった。
地域リーグからの昇格は同年11月19-23日に行われた上記大会により、上位2チームに入ったFCティアモ枚方(関西サッカーリーグ1部優勝)とFC刈谷(東海社会人サッカーリーグ1部優勝)が昇格。第23回日本フットボールリーグは17チームで行われることとなった。
その他
今リーグ戦では初めて、YoutubeのJFLチャンネル等で全試合生中継を行うこととなった。
脚注
注記
出典
関連項目
- 2020年のJ3リーグ
- 天皇杯 JFA 第100回全日本サッカー選手権大会
- 2020年の地域リーグ (サッカー)
外部リンク
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