『地域創生!旅番組』(ちいきそうせいたびばんぐみ)はBSJapanextで2022年(令和4年)3月28日より、放送されていた旅番組放送枠。当初は月 - 木曜日の19:00 - 21:00(JST)と金曜日 19:00 - 20:00(同)の計5番組が放送されていたが、2024年1月現在では木曜日20:00 - 21:00放送の「小田井涼平のあい旅」1番組のみが存続し、放送枠としては実質的に終了状態にある(後述)。
それぞれの番組についても本頁で解説する。
『地域創生!旅番組』は、BSJapanextの開局と同時に設けられた旅番組放送枠で、当初は月曜日から金曜日までの5つの番組で構成されていた。
各番組は共通コンセプトとして「地域創生」を掲げ、月曜日から木曜日までの番組はそれぞれの担当地域内を旅し、景勝地や地場産業、郷土料理など地域の知られざる魅力を発掘して紹介、金曜日はそれらの番組映像を二次利用しスタジオ出演者がトークする生放送バラエティー番組という構成だった。なお2022年10月のリニューアル以降は同放送枠について「見る 買う つながる 旅Next」とも称していた。
当初の5番組体制から番組数、放送時間ともに段階的に縮小され、2024年1月現在では1番組を残すのみとなっている。なお担当地域制も2023年春の番組数削減に伴い廃止された。
放送開始当初から、各番組の放送途中か本編終了後、またはその両方に、放送局のグループ会社・ジャパネットたかたによる数分間のテレビショッピング枠が設けられていた。番組内で取り上げた郷土料理・食材や工芸品などの中から、いずれか一つが同社により販売されていた(ただし同じ商品が確保出来ない場合は、それに近いものが販売されたり、テレビショッピング枠が休止される場合もあった)。また、当初は金曜日 20:00 - 21:00のテレビショッピング枠(独立番組扱い)でも上記商品を再販売していた(2022年4 - 6月)。
2023年1月中旬より、旅先とは無関係な家電製品等も取り扱うようになり、それまで数分間のテレビショッピング枠全てを充てていた地場産品の取り扱い時間は冒頭の1分間程度に大幅短縮された。また同年3月頃からはCM枠での放送を除きテレショップ枠が全く無くなった期間もあるなど、当初目玉としていたテレショップ色は徐々に薄まっている。
当放送枠では、月 - 木曜日の全てでCMを放送する帯スポンサー枠とは別に、番組単位で提供出来るローカル企業向けの広告枠が設けられており、番組自体は全国放送ながら曜日ごとに各地のご当地CMが放映されていた(一例として、九州・沖縄地方を旅する木曜日の旅番組では博多明太子や長崎銘菓などのCMが流れていた)。
放送局の公式スマートフォンアプリ「つながるジャパネット」には番組のリアルタイム配信/見逃し配信機能などの他、視聴者チャット機能にあたる「リアルタイムコメント」がある(放送中のみ利用可能)。
同機能を利用して、各番組の出演者がコメントを書き込み視聴者と交流する場合がある。企画として行われる場合もあるが、出演者が個人的に参加する場合もある。なお、2022年6月からは出演者のみ顔写真のユーザーアイコンを使用可能となったため(一般ユーザーは初期設定のイラストアイコンから変更不可)、なりすまし防止になっている。2022年夏頃の同アプリのアップデートによりTwitter(現「X」)連動機能が追加され、番組コメント欄とTwitterに同時投稿する事が可能となった。これに伴いTwitter連動をして各番組にコメントをした視聴者を対象に、抽選で出演者のサイン入り番組ステッカーをプレゼントする企画が開始された。
また、公開となる前述のチャット欄とは別に、放送時間外でも各番組製作者宛にメッセージを送れる投稿欄があり、2022年10月のリニューアル以降は「視聴者のおすすめの旅先」を募集し、採用者にはご当地食材のカタログギフトなどが進呈される。視聴者が投稿したスポットを番組で実際に訪ねることもある(なお、リニューアル以前の同欄では「視聴者の旅行写真」を募集し「番組で紹介する場合もある」としていたが、実際に紹介されたことはなかった)。また、2022年1月からは前述の番組ステッカーとは別に、出演者が旅先で選んだお土産を視聴者プレゼントする企画が開始され、その応募受付にも同投稿欄が使われている。
放送開始から同年秋の改編までの半年間は、各旅番組で原則として旅先の都道府県出身者など地元ゆかりのゲストが「案内人」として出演していた。ただし案内人のいない放送回もあったほか、「よかたび」では案内人もレギュラー出演だった。秋の改編以降は全ての番組で原則ひとり旅となっている。
各番組は放送翌週を中心に1~3回(時期により異なる)リピート放送される。また、編成の都合により上記以外の日時にも不定期に再放送される場合がある。
その際も前述の地元企業を含め、本放送と同じ企業が提供スポンサーとなっている。
BSJapanext以外では、一部の放送回が不定期に、BSテレビ東京や地上波ローカル局のジャパネットたかた買い切り枠(通常はテレショップ番組を放送)にて再放送される場合もある。
それぞれの旅番組は製作面でも「地域創生」のコンセプトに従い、担当地域(旅先)に所在する(または拠点を設ける)地元番組製作会社等を採用していた(各番組「スタッフ」を参照)。
いずれもBSJapanext開局前に同局運営会社によりパイロット版として製作、BSテレビ東京にて放送された旅番組。いずれも開局後の番組と同様にテレビショッピング連動となっている。
同局の開局後は当旅番組放送枠において都合により通常の番組が放送できない場合の代替番組として再放送される場合があった。
BSJapanextが製作、放送した、「地域創生!旅番組」以外の旅番組
『小田井涼平のあい旅』(おだいりょうへいのあいたび)は、BSJapanextにて2023年2月2日から毎週木曜日 19:58 - 21:00(JST)に放送中の旅番組。
元純烈メンバーの俳優・小田井涼平が地域の魅力を掘り起こす旅番組。同枠で放送されていた『コロッケのよかもん珍道中』(後述)の後継番組にあたる。なお、小田井にとって純烈卒業後初のレギュラー番組となった。
当初は各地域の魅力を掘り起こすというコンセプトのもと各曜日ごとに担当地域があり、当番組では旅先を九州・沖縄地方に限定していた。また、観光施設や景勝地、飲食店や地元の人々との交流を主な内容としていた一方で宿泊施設が取り上げられる事はほぼなく、日帰り旅行のようなスタイルだった。
2023年4月の放送第11回より番組がリニューアルされ、番組名にもサブタイトルが付き「一度は行きたい極上宿 小田井涼平のあい旅」に変更された。リニューアル後は、同時期に旅番組枠が4番組から2番組へと削減された影響で地域の縛りは無くなったほか、内容も日帰り旅行スタイルから高級旅館などの人気宿泊施設を取り上げるよう変更された。
2024年1月からは再び番組リニューアルされ、番組名は「小田井涼平のあい旅」へと戻された(正式ではないが「一度は食べたいグルメ旅」とサブタイトルが表記される場合もある)。内容も小田井に加えゲスト旅人が出演するほか、番組テーマも従来の「極上宿」に加え「グルメ」「銘酒」などに広げるとしている。なお、水曜日枠の「名湯秘湯ゆるり旅」が2023年末に終了したため、「地域創生! 旅番組」唯一の存続番組となった。
※2023年2月時点
「徳永ゆうきの『一期一会はなうた旅』」(とくながゆうきの いちごいちえ はなうたたび)は、BSJapanextで2022年3月28日から同年9月26日まで毎週月曜日に放送されていた旅番組。放送時刻は当初19:00 - 21:00、7月からは同19:58 - 21:00(いずれもJST)。
旅先を北海道・東北地方に限定している。
演歌歌手の徳永ゆうきが、はなうたと共に北海道・東北地方7道県を巡り、地元の人達とふれあい歌を送る旅番組。
『林家三平のおきらく旅』(はやしやさんぺいの おきらくたび)は、BSJapanextで2022年3月29日から同年9月27日まで毎週火曜日に放送されていた旅番組。放送時刻は当初は19:00 - 21:00、7月からは19:58 - 21:00(いずれもJST)だった。
旅先を関東・甲信越・中部地方に限定している。
落語家の林家三平が旅人となって関東・甲信越・中部地方を巡り、地域の知られざる魅力を発見することをコンセプトとした旅番組。
番組独自の演出としては、旅先で出会った地元の人に向け、三平がその場所や人、産品などに関連した「なぞかけ」を披露し、その際に記入したサイン色紙を相手にプレゼントするのが定番となっていた(当初は立ち寄り先ごとに、後に番組の締めとして毎週1度のみ行うようになった)。
なお、「地域創生旅番組」の定義する「中部地方」には三重県・福井県が含まれるため、おきらく旅の担当エリアは計17都県であったが、番組終了までに巡ったのは12都県だった。
2002年9月現在
『よかたび』は、BSJapanextで2022年3月28日から同年9月29日まで毎週木曜日に放送していた旅番組。放送時刻は当初19:00 - 21:00 、7月からは19:58 - 21:00(いずれもJST)。旅先を九州地方・沖縄県(計8県)に限定している。
俳優・石丸謙二郎とタレント・中澤裕子が、原則2週間交代で出演し、それぞれ『石丸謙二郎のよかたび』『中澤裕子のよかたび』の番組名で放送されている。
「よか」とは九州地方の方言で「良い」を意味し、番組は『九州・沖縄の「よか」場所・モノ・人を発見する』をコンセプトとしている。
なお、よかたびでは案内人も同一のご当地タレントがレギュラー出演していた(他の旅番組では旅先の都道府県ゆかりのゲストだった)。
いずれも放送時間短縮の影響からか7月頃に終了
石丸謙二郎のよかたび
中澤裕子のよかたび
製作
2022年9月時点
『アプリで生判定!地域創生プレゼンバトル』(あぷりでなまはんてい ちいきそうせいぷれぜんばとる)は、BSJapanextで2022年4月1日から9月30日まで毎週金曜日に放送されていた生放送のバラエティ番組。
日本各地に眠る絶景やグルメなどの知られざる魅力を東西対抗形式で紹介していた。MC(判定人)はタレントの関根勤と小堺一機(交代制)、進行はフリーアナウンサーの山中秀樹。
同枠の旅番組を東(月・火曜日)西(水・木曜日)チームに分け、各番組の映像から『絶景対決』『海鮮対決』などのテーマに沿ったものをダイジェスト放送し、スタジオではそれを元にお笑い芸人を中心とした東西のプレゼンターが自身の芸を交えながら魅力をプレゼンテーションし、東西どちらが良かったかMCや視聴者が判定する。
通常プレゼンターは東西各1名づつで、対決は3回戦程度行われる。
視聴者は放送局公式スマホアプリで、『どちらのプレゼンが良かったか』を投票し、その得票率がアプリと番組内にて発表される。ただし最終判定はMCの独断で行われる。
同アプリの「リアルタイムコメント」(視聴者チャット機能)の書き込みが放送画面に表示されたり山中に随時読み上げられるほか、MCも生放送中に手元のiPadからそれぞれ「つとむ」「小堺」のニックネームで書き込むのが恒例となっていた。
『コロッケのよかもん珍道中』は、BSJapanextにて2022年10月13日から2023年1月26日までの間、毎週木曜日 19:58 - 21:00(JST)に放送されていた旅番組。
熊本県出身のものまねタレント、コロッケが九州・沖縄地方を旅し、地域の魅力を掘り起こす旅番組。BSJapanext開局から半年間放送されていた『よかたび』(後述)の後継番組として開始された。
2023年1月26日の放送をもって番組終了となった。なお、僅か3ヶ月余りでの番組終了となった事に関し、番組最終回の視聴者への挨拶の中でコロッケは「長期間の舞台出演に伴い番組ロケのスケジュール確保が出来なくなったため、一旦終了とさせて下さい」と説明した。
2022年10月現在
『てくてくひとり旅』は、BSJapanextにて2022年10月11日から2023年2月28日まで毎週火曜日 19:58 - 21:00(JST)に放送されていた旅番組。
BSJapanext開局から半年間放送されていた『林家三平のおきらく旅』を引き継ぎ、関東甲信・東海・北陸地方の知られざる魅力を探す旅番組となっていた。
同枠の旅番組では唯一、出演者が固定されておらず、月替わりの出演者がひとり旅をするスタイルとなっていた。なお、番組内では『○○(出演者名)の てくてくひとり旅』と冠番組のようにタイトル表示されていた(番組表等では正式タイトルの『てくてくひとり旅』と表記されていた)。
最終回の告知などはなかったが2023年3月以降は放送されず、実質終了したものとみられる。
2022年10月現在
『宮川一朗太のおっ!さんぽ』(みやかわいちろうたの おっ さんぽ)は、BSJapanextで2022年3月30日から2023年4月24日まで放送されていた旅番組。現在の放送時間は毎週月曜日 19:58 - 21:00(JST)。
旅人の俳優・宮川一朗太が『おっさんならではの嗅覚で、思わず「おっ!」となる地域の魅力を発掘する』をコンセプトとした旅番組。旅先を北海道・東北地方の7道県に限定している。
放送開始から半年間は水曜日放送、関西・中国・四国地方担当だったが、同時期に開始され月曜日に放送されていた『徳永ゆうきのはなうた旅』(後述)の番組終了に伴い枠移動し、担当地域も引き継いだ。
番組名に「さんぽ」と付いているが、いわゆる「さんぽ番組」ではない。宮川が歩いている映像は殆どが目的地直前から始まり、また徒歩が現実的ではない長距離区間の移動も多く見られるため、実際は他の曜日と同様に主にロケ車で移動していると見られる。
番組放送中には放送局公式アプリ内の番組公式チャットに宮川本人が『いちろうた【本人】』のニックネームで頻繁に書き込む。
2022年10月現在
過去
2022年9月時点(水曜日時代)
水曜日時代(関西・中国・四国地方)
月曜日移転後(北海道・東北地方)
『名湯秘湯 ゆるり旅』(めいとうひとう ゆるりたび)はBSJapanextで2023年4月19日から同年12月20日まで毎週水曜日 19:58 - 21:00(JST)に放送中の旅番組。
お笑い芸人の岡田圭右(ますだおかだ)が名湯、秘湯を巡る旅番組。2022年10月から半年間、同じく岡田が旅人として出演し同じ枠で放送されていた『ますおか岡田のええもんWOW!』(ますおかますだのええもんワオ、後述)の後継番組にあたる。ゆるり旅は日本全国の有名温泉を中心に、周辺の人気観光地を巡るなど、本格的な旅番組のスタイルを踏襲している。 なお、一部の放送回を再編集し「ニッポン湯けむり散歩」という番組名で他の民放BS局(ジャパネットたかたのテレショップ枠)において放送される場合がある。
ゆるり旅の前身となる旅番組『ますおか岡田のええもんWOW!』は、更に前身となる『宮川一朗太のおっ!さんぽ』(開局時から約半年間放送、後述)が月曜日に枠移動したのを受け、水曜枠を岡田が引き継ぐ形で2022年10月12日から2023年4月12日までの半年間放送されていた。
ゆるり旅と比較した『ええもんWOW!』の特徴としては、旅行先が「関西・中国・四国地方)に限定されていた(曜日ごとの各番組に担当地域が設定されていた)、日帰り旅行スタイルである(原則宿泊施設は登場せず、撮影も朝から日没頃まで)、あまり観光地化されていない場所を中心に巡り、知られざる(または風変わりな)名所・名物・人物の探索に重点が置かれている、といった点が挙げられる。
知られざる場所・人・物の探索に重点が置かれ、原則的に宿泊施設は登場せず撮影日程も当日朝から日没頃までという日帰り旅行スタイルを取り、知られざる
また、岡田が持ち前のコミュニケーション能力を活かして地元住民と交流する事が多かった。
番組で取り上げた人・物・景色・店舗などを対象に、岡田がその場で番組認定の「ええもん」に該当するかを決め、認定の場合は番組ノベルティのステッカーが進呈される(ただし殆んどの場合は認定される)。
「ええもんWOW!」番組開始当時(2022年10月)
「ゆるり旅」開始後(2023年5月現在)
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