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M-1グランプリ2022


M-1グランプリ2022


M-1グランプリ2022』(エムワングランプリ2022)は、吉本興業・朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第18回大会。ABCテレビ・テレビ朝日系列にて放送された。大会スローガンは「漫才を塗り替えろ」。優勝者はウエストランド。

概要

通算18回目の開催となった2022年大会には、プロ、アマチュア問わず7261組がエントリー。初めてエントリー組数の増加幅が1000組を超え、2019年大会から4年連続で史上最多を更新した。

決勝戦は準決勝を勝ち上がった真空ジェシカ、ダイヤモンド、ヨネダ2000、男性ブランコ、さや香、ウエストランド、キュウ、カベポスター、ロングコートダディの9組、そして敗者復活戦を制したオズワルドを加えた10組で争われた。

12月11日にテレビ朝日系で、ブラックマヨネーズが司会を務める生放送特番『超お宝映像で振り返るM-1衝撃の瞬間SP』が放送された。同番組内で審査員が公表され、塙宣之、富澤たけし、立川志らく、中川家・礼二、松本人志の続投と、審査員引退を発表していたオール巨人と上沼恵美子に代わり、博多大吉が第13回大会(2017年)以来5大会ぶりに、山田邦子が初めて審査員を務めることが発表された。

本大会の決勝戦は、地上波と同時にインターネット(TVer)でも初めて同時配信が行われた。また、敗者復活戦と決勝の見逃し配信(TVer・GYAO!)も併せて行われた。

2017年から始まった生配信番組『M-1打ち上げ by ストロングゼロ』では、前回はかまいたちが司会を担当していたが、今回は2年ぶりに千鳥が司会を務めた。

大会の流れ

日付はいずれも2022年。

6月29日
エントリー受付開始。締切は8月31日。
8月1日 - 10月5日
1回戦
10月6日 - 10月19日
2回戦
10月24日(大阪)、10月25日(大阪)、10月26日(京都)、10月30日(東京)、10月31日(東京)
3回戦
11月12日(東京)、11月13日(東京)、11月15日(大阪)、11月16日(東京)
準々決勝
11月30日
準決勝
決勝進出者発表会見
12月11日
『超お宝映像で振り返るM-1衝撃の瞬間SP』(テレビ朝日系)
12月18日
敗者復活戦 出番順抽選会
敗者復活戦
決勝
世界最速 大反省会(GYAO!)
M-1打ち上げ

予選

1回戦から準々決勝まで

1回戦は8月1日から10月5日にかけて、北海道、仙台、埼玉、千葉、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄の10都道府県で開催。その後は東京、大阪・京都の2地区に分けて、10月6日 - 19日に2回戦、10月24日 - 31日に3回戦、11月12日 - 16日に準々決勝が開催された。

エントリーした7261組中、3回戦に進出したのは299組、準々決勝に進出したのは前年度より少ない116組。そのうち大阪・京都3回戦を通過したのは41組、東京3回戦を通過したのは75組。

準々決勝初進出組は深海魚、入間国際宣言、大仰天、オドるキネマ、10億円、とらふぐ、どんちっち、キングブルブリン、生ファラオ、豪快キャプテン、バッテリィズ、骨付きバナナ、インテイク、スパイク、忘れる。、鶴亀、オッパショ石、エバース、きしたかの、ブレード・ランナー、カゲヤマ、オフローズ、サツキの23組。

準々決勝の会場は昨年に引き続き大阪がなんばグランド花月、東京がルミネtheよしもとだが、今回は大阪地区は1回のみであるのに対し、東京地区は3回にまたがっての開催となる。また、3回戦、準々決勝、準決勝では新型コロナウイルス感染症などにより欠席を余儀なくされた場合、動画審査での出場が可能だった。

今大会では過去に類を見ないほどの波乱が続出した。

  • 大会史上初めて、決勝戦経験者(馬鹿よ貴方は)が1回戦敗退に終わった。また、それにより決勝戦から1回戦まで全て敗退した経験があるコンビがはじめて現れた。
  • 第11回(2015年)以降で初めて、前年度の決勝戦進出者(もも)が3回戦で敗退した。
  • 連続した年度において、初めて前年度の最終決戦進出者(インディアンス)が準々決勝で敗退した。
  • 前年度の決勝戦進出者のうち、準決勝に進出したコンビが過去最少の3組(真空ジェシカ、オズワルド、ロングコートダディ)となった。

なお、復活前のM-1の決勝を経験した最後のコンビであるモンスターエンジンは、ラストイヤーを準々決勝敗退で終え、2009年(第9回)以来の決勝進出は果たせなかった。

話題を集めたコンビ

  • 「カゲヤマ」(益田康平、タバやん。):長らく2回戦進出で終わっていたが、今大会で準決勝進出。2回戦から準決勝まで全て同じネタで勝ち上がった。
  • 「シンクロニシティ」(西野、よしおか):フリーで活動する男女コンビ。前年は活動休止していたため、今大会は2年ぶりの参加となり、これまでの最高成績の準々決勝を通過し、準決勝に進出した。
  • 「深海魚」(竹座、ネネ):準々決勝に進出した唯一のアマチュアコンビ。ベストアマチュア賞受賞。
  • 「ブレード・ランナー」(車太郎、小澤優人):車いす使用者の車太郎と、元アントワネットの小澤優人によるユニット。車いす使用者が2回戦を突破したのは初めてで、準々決勝にも進出した。
  • 「ストレス」(お見送り芸人しんいち、ZAZY):R-1グランプリ2022の優勝者と準優勝者による即席ユニット。3回戦進出。
  • 「べじぽた」(福井俊太郎、SJ):昨年ラストイヤーを迎えたGAGのメンバー2人で結成。3回戦進出。
  • 「ヘドロ一家」(小堀裕之、小堀響己):決勝戦経験者の小堀裕之(2丁拳銃)と、その息子の響己のコンビ。3回戦進出。
  • 「きつね日和」(おいなり達也、松本昌大):ビクターミュージックアーツ所属のコンビ。3回戦進出。3回戦の動画で観客の笑い声が全く無かったことがネット上で話題となった。
  • 「ヤングタウン」(福島暢啓、三遊亭とむ):毎日放送の現役アナウンサー(福島)と、ピン芸人(末高斗夢)として2013年にR-1ぐらんぷりで決勝に進出した実績を持つ落語家(三遊亭とむ)のコンビ。初めて出場した2018年以来4年ぶりの参加で、4年前に続いて3回戦に進出。コンビ名の由来は、『ヤングタウン日曜日』(MBSラジオ)で月に1回パーソナリティを務めていることによる(当該項で詳述)。ちなみに、福島は毎日放送への入社前(龍谷大学在学中の2007・2009年)に、「志ん茶」というコンビで準決勝に進出していた。
  • 「市長・市民」(冨宅正浩、山本哲史):現役の大阪府柏原市長と市内在住の芸人によるコンビ。2回戦進出。
  • 「心友」(野村大輔、ノブオ):かつて松竹芸能で「だいなお」として活動していた野村大輔(現在は芸人を引退)と、ノブオ(現・ペンギンズ)のユニット。2回戦進出。
  • 「こにおと若狭町長」(飯めしあがれこにお、若狭町長):現役の福井県若狭町長と福井県住みます芸人によるコンビ。2回戦進出。
  • 「我らワールド」(サッシャ、栗村修):スポーツ専門チャンネル「J SPORTS」の自転車ロードレース中継で実況と解説を担当している2人によるコンビ。2回戦進出。2人の挑戦の模様はJ SPORTSのドキュメンタリー番組『ドキュメンタリー 〜The REAL〜』でも特集されている。
  • 「老害マックス」(としみつ、川崎誠、かまぼこ体育館、野沢ダイブ禁止):フリーで活動しているお笑いコンビ「モダンタイムス」と「虹の黄昏」のユニット。2回戦進出。
  • 「テガシンストの○」 - 前年度にナイスアマチュア賞を受賞した「テガシンスト」の川崎を含むユニット群。14組エントリーし、そのうち1、4、7、9、12が2回戦に進出した。
  • 「パブロヴィエゴホセフランシスコデパウラホアンネポムセーノマリーアデロスレメディオスクリスピンクリスピアーノデラサンディシマトリニダードルイスイピカソ」:9月21日に出場。2021年に出場した「ビチョビチョとネタネタでビチョビチョをネタネタにしたらビチョビチョがネタネタになったヨ」(43文字)を超える74文字によるコンビ。1回戦敗退。
  • 「やるときは、やりますよ!えっ?やれないと思ってるんですか?いやいや、舐めてもらっちゃ困ります。いざいざ御用だ御用だピンキーホイップ。ひつまぶしでひまつぶし〜にゃんにゃんにゃんこちゃんにゃー」:9月23日に出場した、94文字による吉本興業所属芸人のトリオ。前述の最長グループ名記録を2日で更新した。1回戦敗退。
  • 「ウクライーニヤン」:ロシアによるウクライナ侵攻を受けてウクライナから避難した女性と支援者の日本人男性によるコンビ。1回戦敗退に終わったが、ナイスアマチュア賞を受賞。
  • 「赤字黒字」(安ちゃん、大奈):元衆議院議員と、不倫スキャンダルを報じられたことのある司会者とのコンビ。1回戦敗退。
  • 「無限亭あにまる正方形」:動物の着ぐるみを着た4人組。1回戦敗退に終わったが、ナイスアマチュア賞を受賞。

準決勝(予選)

11月30日に東京都のNEW PIER HALLにて開催。第14回(2018年)から前年度までは準々決勝から勝ち上がるコンビが25組に絞られていたが、今大会では27組に増加。これにGYAO!ワイルドカード枠で進出した金属バットを加えた、28組が準決勝に出場した。

準決勝初進出はカゲヤマ、シンクロニシティ、ママタルト、ハイツ友の会、THIS IS パン、かもめんたる、ケビンス、ダイヤモンド、ビスケットブラザーズ、ヤーレンズ、ななまがり、ストレッチーズの12組。

出番順はGYAO!ワイルドカード枠の金属バットが1番手を、準決勝進出6度目のからし蓮根がトリを務めた。この結果、真空ジェシカ、ロングコートダディが2年連続、さや香が5年ぶり2度目、ウエストランドが2年ぶり2度目、カベポスター、男性ブランコ、ダイヤモンド、キュウ、ヨネダ2000が初の決勝戦進出を果たした。

今大会より準決勝進出者の出番前に、ベストアマチュア賞を受賞したコンビがネタを披露し、同時に授賞式も行われるようになった。今大会では唯一の準々決勝進出を果たした「深海魚」が出演した。

敗者復活戦(予選)

12月18日、決勝戦直前の14時55分より六本木ヒルズアリーナで実施。視聴者投票により、準決勝敗退者から1組のみ勝ち上がることができる。GYAO!ワイルドカード枠の金属バットを除く18組に出場資格が与えられたが、コウテイが体調不良により欠場したため、17組で争うことになった。また、敗者復活戦初出場組が第11回(2015年)以降で最多となる12組となった。

今年度は銀シャリがスケジュールの都合で欠席となったため、出番順抽選会のMCを石田明(NON STYLE)と鷲尾千尋(朝日放送テレビアナウンサー)が務めた。石田が投げたサイコロによって「アルファベット逆順」にくじを引くことになり、シンクロニシティが1番手、敗者復活戦出場3度目のマユリカがトリを務めることになった。

総投票数は290万1507票。投票の結果、オズワルド、令和ロマンが上位2組に名を連ね、47万9890票を獲得したオズワルドが決勝戦に進出した。

決勝戦

ファーストラウンド

出番順を決める「笑神籤(えみくじ)」を引き演者を発表する役割には、THE MATCH 2022で白星を飾った那須川天心が招かれた。

1組目:カベポスター【634点 / 暫定1位 → 8位】
大声大会をテーマとしたしゃべくり漫才を披露。トップバッターとしては2番目に高い得点を記録した。松本は「小気味のいい漫才。4分間で笑いの量がしっかりしている」と述べ、塙、富澤、大吉は構成を高く評価し、特に塙は「悪いところがない。ネタのチョイスも良かった」と語った。一方で邦子は今大会最低評点の84点を付けたが、「かわいらしいネタ。大好き」と自身の基準では高評価であったことを明かした。
2組目:真空ジェシカ【647点 / 暫定1位 → 5位タイ】
ボケの川北が「シルバー人材センター」に行くことを提案するコント漫才を披露。邦子は「最後やめてくれってくらいおかしくなった」と絶賛したが、大吉は「大喜利と漫才を融合したネタの中ではずば抜けてトップランナーだが、緊張により後半が失速したように感じた」と評し、松本は「個人的にツッコミとボケの声のバランスが逆」と語った。
3組目:オズワルド【639点 / 暫定2位 → 7位】
今大会の敗者復活組。明晰夢を題材に、ボケの畠中が今現在は夢だと言い張るしゃべくり漫才を披露。志らくは「サイコパス的だが引く所まで面白い」と評し、松本は「若干スロースターターと見せかけ後半取り戻す」と述べたが、塙は話芸を評価しつつも「夢というテーマが比較対象にならず画が浮かびにくかった」と語った。
4組目:ロングコートダディ【660点 / 暫定1位 → 2位通過】
マラソンの世界大会を舞台に大喜利形式のコント漫才を披露。松本は「この舞台でこのネタをする度胸がすごい」、礼二は「特にボケとツッコミが無いながら今までで1番ウケていた」と語ったが、大吉は「残り20秒の期待がある中終わってしまった」と述べ、塙と共にネタ時間に対する意見が見られた。
5組目:さや香【667点 / 暫定1位 → 1位通過】
ボケの石井が自身の年齢に似合わない老いを理由に免許返納をしたことを述べるしゃべくり漫才を披露。M-1復活後としては2番目に高い得点を記録した。97点を付けた富澤は「王道でここまで爆発したら完璧」と述べ、塙は「フリートークのよう。2人のテンションやテンポで漫才にしている」と好意的に評した。また、大吉は「ボケとツッコミを微妙に変えていた。とんでもない漫才だった」と語り、松本・志らくはネタ中のワードに被せて笑いを誘った。
6組目:男性ブランコ【650点 / 暫定3位 → 4位】
ボケの平井が「音符運び」という職業に扮するコント漫才を披露。礼二は「よくこの設定でやろうと思ったな」、志らくは「お茶の間のお年寄りはポカンとしている」と好意的かつ冗談混じりに述べたが、大吉は「漫才かと言われるとうーんと思った。予想できたところもある」と語った。
7組目:ダイヤモンド【616点 / 暫定7位 → 10位】
今大会のファイナリストでは唯一のシード未経験コンビ。元来ある言葉に対し新しく創出された言葉(いわゆるレトロニム)を批判するしゃべくり漫才を披露。大吉は「トーンが一定。間やトーン、ツッコミ方を計算すればもっと面白くなる」、富澤は「発想は面白かったが、ツカミで掴みきれなかった。来年に期待」、礼二は「ハマるところとハマらないところが極端すぎてリズムに中々乗れなかった」、松本は「いろいろ言ってるんですがパターンとしては一手なので、それの羅列と取られてしまってもしょうがない」と述べた。
8組目:ヨネダ2000【647点 / 暫定4位 → 5位タイ】
コンビで今大会の最年少ファイナリスト。ボケの誠が「イギリスで餅つきをしたい」と言う、本人らのキャッチコピーにもある奇想天外ともとれる歌ネタのコント漫才を披露。97点を付けた志らくは「女版ランジャタイ」「大好き。女の武器を使っていないのがいい」、松本は「最初から最後まで何をしているのかわからないが、笑ってしまっている自分がいた」と述べ、富澤は「ランジャタイがいなくてほっとしてたのに」と言いつつも「ハマる人はハマる」と語った。
9組目:キュウ【620点 / 暫定8位 → 9位】
ボケのぴろが「全然違うもの」を挙げ、ツッコミの清水が謎かけのように共通点があることを主張するしゃべくり漫才を披露。松本、礼二、邦子は順番の妙を敗因に挙げ、大吉は「スタイル上この空気感になると取り返しがつかない。それでも最後まで間を大事にしていて素晴らしかった」と評した。富澤は「発想に感心してしまい爆笑までいかない」と述べ、塙は予選と本番の空気の違いを語った。
10組目:ウエストランド【659点 / 3位通過】
コンビで今大会の最年長ファイナリスト。ボケの河本の提案する「あるなしクイズ」を皮切りに、ツッコミの井口が「なし」の題材に対する不満を述べるぼやき漫才を披露。今大会最高評点の98点を付けた志らくは「今の時代に傷つけまくる漫才。貴方がたがスターになれば時代が変わる」と評した。塙は「今日の間で1番あっという間に4分が終わった」、大吉は「ツッコミが強く怒らなくとも成立する新しいぼやき漫才」と語った。

最終決戦

最終決戦はファーストラウンド1位のさや香、2位のロングコートダディ、3位のウエストランドの3組で争われた。今回は3年ぶりにファーストラウンド上位の組からネタ順を選択することになり、その結果、ウエストランド、ロングコートダディ、さや香の順にネタを披露することとなった。

1組目:ウエストランド
ファーストラウンドと同じくあるなしクイズのぼやき漫才を披露した。ネタ中には「『M-1』にはあるけど『R-1』にはない」→「夢」というものや、M-1グランプリのアナザーストーリーを批判する場面もあった。
2組目:ロングコートダディ
兎がタイムマシンに乗って江戸時代にタイムスリップしようとするも、誤って昨年に行ってしまうというのを繰り返すコント漫才を披露した。
3組目:さや香
男女の友情が成立するか否かについて、二人の感覚の違いに基づいたしゃべくり漫才を披露した。

最終投票では、大吉がさや香に、他の6名がウエストランドに投票。6票を獲得したウエストランドが18代目王者となった。

結果

準決勝(結果)

  • コンビ名、所属事務所は出場当時、結成年の太字はラストイヤー。
  • 金背景は決勝戦進出者。

敗者復活戦(結果)

  • コンビ名、所属事務所は出場当時、結成年の太字はラストイヤー。
  • 金背景は決勝戦進出者、灰色背景は敗者復活戦欠場者。

決勝戦(結果)

  • 順位は最終決戦に進出したコンビは票数、それ以外のコンビはファーストラウンドの得点による順序。
    • ファーストラウンドの得点が同じコンビがどちらも敗退した場合は、無条件で同順位として扱われる。
  • 所属事務所は出場当時。
  • 敗者復活組はキャッチコピーが無いため、「(敗者復活組)」とする。
  • 順位や得点などをまとめた表は、矢印がついたセルをクリックすると、昇順、降順、元の順の順番で並び替えられる。

記録

  • 女性同士のコンビ(ヨネダ2000)による決勝進出は第9回(2009年)のハリセンボン以来、9大会ぶり(13年ぶり)で、大会復活後では初。
  • プロダクション人力舎所属のコンビ(真空ジェシカ)が2年連続で決勝戦に進出し、ワタナベエンターテインメントと並び非吉本勢で最も決勝戦出場回数の多い事務所となった(6回)。
  • 第3回(2003年)以降で初めて、準決勝通過コンビに決勝進出3回目以上のコンビがいない大会となった。
  • 初めて2020年代に結成したコンビが決勝進出した(ヨネダ2000)。
  • 第12回(2016年)から6組連続で、前年度の3位コンビが準決勝までに敗退している(敗者復活での決勝進出を含む)。
  • 第16回(2020年)から3年連続で、前年度の敗者復活戦10位のコンビが決勝に初進出している(第16回:東京ホテイソン、第17回:ロングコートダディ、第18回:ヨネダ2000)。また、第17回(2021年)から2年連続で敗者復活戦最下位のコンビも決勝に初進出している(第17回:ランジャタイ、第18回:キュウ)。
  • タイタン所属のコンビが2組同時に決勝進出を果たした(ウエストランド、キュウ)。
    • 吉本興業以外の同じ事務所から、同じ大会で2組同時に決勝戦に進出するのは、第1回(2001年)と第2回(2002年)の松竹芸能(ますだおかだ、アメリカザリガニ)以来2社目で、実に16大会ぶり(20年ぶり)である。
  • 審査員の山田邦子は、上沼恵美子以来となる、大会史上2人目の女性審査員となった。
  • 塙宣之を除く審査員の席順が一新された。特に松本人志の席順が変更されたのは今回が初である。
  • ファーストラウンドにおいて、邦子はカベポスターに84点、真空ジェシカに95点を付け、点差が11点となった。同じ審査員で最高得点と最低得点の差が11点以上開いたのは、第15回(2019年)の松本以来3年ぶり。
  • 第16回(2020年)から3年連続で、吉本興業以外の事務所に所属するコンビが2番目に登場している(第16回:東京ホテイソン、第17回:ランジャタイ(共にグレープカンパニー)、第18回:真空ジェシカ(プロダクション人力舎))。
  • 真空ジェシカが2年連続で他のコンビと同点になった(前回はゆにばーすと、今回はヨネダ2000と同点)。
  • 第16回(2020年)から3年連続で、敗者復活戦で5番目にネタを披露したコンビが決勝戦に進出した(第16回:インディアンス、第17回:ハライチ、第18回:オズワルド)。
  • ヨネダ2000が「647点」で、女性コンビ・男女コンビを含めた女性ファイナリスト史上最高得点を更新した。
  • 結成9年のキュウが、ファーストラウンドで9番目に登場し、午後9時9分にネタが終わり、最終順位が9位になったことが話題になった。エントリーナンバーの3402は3と4と0と2を足したら9となることをキュウ自身もネタにしていた。ちなみに、3402は9の倍数でもある。
  • 2年連続で「決勝進出経験あり、最終決戦初進出」の3組での最終決戦となった。
  • 第14回(2018年)から5年連続で最終決戦進出の3組が全て異なる顔ぶれとなった。また第15回(2019年)から4年連続で最終決戦初進出の3組で最終決戦が行われた。
  • 各審査員が1組のみに最高評点を与えた回で、「そのコンビが全て同じ」でないのは第3回(2003年)以来、実に15大会ぶり(19年ぶり)である。
    • ロングコートダディがファーストラウンドで獲得した「660点」及び「ファーストラウンド2位通過」は、どの審査員からも最高評点を与えられずに獲得した得点及び順位としては、第15回(2019年)のかまいたちと並んで最高記録である。
  • R-1グランプリ、キングオブコント、女芸人No.1決定戦 THE Wと合わせて、初めてタイタン所属のコンビ(ウエストランド)が優勝した。
    • 史上初めて、2年連続で吉本興業以外に所属するコンビが優勝した(第17回:錦鯉、第18回:ウエストランド)。
    • コンビ共に岡山県・中国地方出身者として史上初の優勝者となった。
    • 2年連続で最年長コンビが優勝した。また、コンビ共に錦鯉の2人に次ぐ高年齢での優勝となった。
    • 初めてファーストラウンドで10番目にネタを披露したコンビが優勝した。
      • ウエストランドの優勝によりファーストラウンド1〜10番まで全ての順番から優勝組が出たことになった。
    • ファーストラウンド3位通過からの優勝は、第13回(2017年)のとろサーモン以来5年ぶり2組目である。また、最終決戦に進出した3組全てがファーストラウンドと異なる順位(ウエストランド:3位→1位、さや香:1位→2位、ロングコートダディ:2位→3位)になったのも、第13回(2017年)以来5年ぶり4回目。
    • ノーシードからの優勝はトレンディエンジェル、ミルクボーイ以来3組目、返り咲きからの優勝はマヂカルラブリー以来2組目で、両方を合わせたノーシードからの返り咲き優勝は史上初である。
    • ウエストランドがファーストラウンドで獲得した「659点」は、3位通過したコンビの中で歴代最高点数となる。
  • さや香がファーストラウンドで獲得した「667点」は、大会復活後では第15回(2019年)のミルクボーイに次ぐ歴代2位である。
  • 650点以上を獲得したコンビ(男性ブランコ)が最終決戦に進出できなかったのは、第15回の和牛以来3年ぶり2回目。

GYAO! 三連単人気ランキング

GYAO!の三連単順位予想キャンペーンの1番人気は「ロングコートダディ・敗者復活・男性ブランコ」、2番人気は「敗者復活・ロングコートダディ・男性ブランコ」、3番人気は「ロングコートダディ・男性ブランコ・敗者復活」だった。

紹介VTR

敗者復活組を除く決勝進出コンビ9組の紹介VTRでは、「○○(コンビ名)とは―」というテロップに、ナレーションの「2人は言う」のあとに、返答がテロップで表記された。また、2017年から2021年までの5年間のM-1グランプリの成績が表示された。

社会的反応

Twitterでにゃんこスターのスーパー3助が、一緒に見ていた三四郎の小宮浩信がウエストランドの優勝に号泣する様子を捉えた動画を投稿し、多くの反響が寄せられた。

ウエストランドが最終決戦で「R-1には夢がない」とR-1グランプリをネタにしたことが話題となった。お見送り芸人しんいちなど、R-1王者がTwitterで反応し、中でも三浦マイルドは『マルコポロリ!』にサプライズゲストとして出演した際、ゲストのウエストランドに対し、「俺の目を見て言えるか?」と詰め寄り、放送後にTwitterで「お互い芸人なんやし板の上でネタの勝負しようや。R-1王者とM-1王者どっちがウケるか。タイタンの事務所ライブに乗り込んでもええよ」と息巻いた。その後の『R-1グランプリ2023』の決勝進出者発表会見や審査員のコメントで、井口の発言について触れられており、プロモーションムービーやオープニングのVTRでは「夢」がテーマとなっているなど、井口の発言を盛り込んだものとなっていた。

スタッフ

  • M-1グランプリ2022事務局:神夏磯秀、大谷重雄、田井中皓介、真鍋理恵、原田恵子、佐久間浩、石川睦和、金井満晴、川原健太、松村真希、岸本智彦、神近梨子、塩澤桃菜
  • 構成:倉本美津留、前田政二、石原健次
  • 予選審査員(50音順):浅利哲也、稲見周平、宇田川岳史、浦井崇、遠藤敬、大池晶、大井洋一、大塚智仁、北島一人、楠田信行、倉本美津留、小倉マサ志、小堂稔典、里村仁志、下田雄大、庄司卓生、スマイルメロディー、高橋ときや、田中孝晃、田中直人、東京コウ塀、友野英俊、西谷隼人、ハスミマサオ、長谷川朝二、原木綿子、藤田曜、堀由史、本多アシタ、前田政二、村上太、森、やまだともカズ、吉原洋、和田義浩
  • ナレーション:畑中ふう、アラン・J、Sayoko Kamei
  • <スタジオ技術>
    • 総合TD:宇佐美貴士(アイネックス)
    • TM:勝間敦(ABCテレビ)、大槻和也(テレビ朝日)、山中康男(アイネックス)、藤森寛明(テイクシステムズ)、中野照規(共立)
    • TD:澤田翔平(テイクシステムズ)
    • SW:川本龍文(アイネックス)
    • S.SW:芝田幸司(アイネックス)
    • S.SW:波田純一(アイネックス)
    • CAM:長野允耶(アイネックス)、錦戸浩司(アイネックス)、松本譲二(アイネックス)、渡辺晃一(テイクシステムズ)
    • MIX:岩橋貞成(アイネックス)、江尻和茂(テイクシステムズ)
    • VE:瀧晃一(アイネックス)、坂野遼太郎(テイクシステムズ)
    • 照明:瀧本貴士(アイネックス)、岡本勝彦(共立)
    • EVS:柴田賢吾、伊藤友香
    • PA:宇都宮晋也、高橋英里
    • RCG:張元世一、西野智美
    • クレーン:江津千秋、八窪智彦
    • 一眼レフカメラ:相川博昭
    • 音響効果:清水康義、沼波良子、北山景太郎、交野優奈
    • TK:吉条雅美(エムアンドエム)、中里優子、高橋由佳
  • <ドローンショー生中継>
    • ドローンショー:中島湧希、鷲見祥麻、米田拓朗、松本卓人、永井涼雅、門前龍汰、山本雄貴
    • M23TD:楠利弥(アイネックス)
    • SW:香月崇志(アイネックス)
    • CAM:高階一行、名河内莉央(アイネックス)
    • CA:角橋敬康(アイネックス)
    • AUD:小谷真央(アイネックス)
  • <スタジオ美術>
    • 総合美術P(プロデューサー):森つねお(テレビ朝日クリエイト)
    • スタジオ美術P(プロデューサー):山本和記(テレビ朝日クリエイト)
    • デザイン:加藤由紀子(テレビ朝日)、谷口絵梨果(テレビ朝日)
    • 美術進行:寺岡悠介・大坪愛実(共にテレビ朝日クリエイト)
    • 大道具:平井充、深谷浩之
    • 特殊装置・電飾:黒野堅太郎、佐久間森
    • LEDモニター:谷口理沙、神保朝之
    • 小道具:塚谷将朗
    • 特殊効果:釜田智志
    • メイク:釜崎歩
    • CGデザイン:今井亨、山本裕之、平田英、岡田望愛
    • バーチャルCG:加藤喬、菊間俊介、羽田野英治、小杉純子、首藤健太、辻聖太
    • 得点CG:崔美季、臼井和葉
    • リアルタイムCG:藤岡美栄子、青木崇、吉原輔、河邉裕大
    • CGシステム:イム ジュソク、筒井嘉範、早坂涼香
    • テロップ:小川龍也、山﨑洋平、国井優香、永山政彦
    • キャラクターデザイン:仲里カズヒロ、コジケン
  • <ABC本社 Gサブ>
    • P(プロデューサー):岸岡孝治(ABCテレビ)
    • D(ディレクター):後藤夕陽
    • TD:葛原宏一(ABCテレビ)
    • SW:東孝幸(ABCテレビ)
    • VE:櫻田滋大(ABCテレビ)
    • MIX:吉田憲生(ABCテレビ)
    • TK:前田典子
  • <六本木ヒルズアリーナ 敗者復活会場>
    • プロデューサー:髙木伸也(ABCテレビ)、佐々木聡(吉本興業)、齋藤慎一郎、松原杏奈(吉本興業)
    • ディレクター:重信篤志(ABCテレビ)
    • FD:新谷洋介(YBE)、渡邊祥子
    • TD:細川圭吾(アイネックス)
    • SW:川崎圭一郎(アイネックス)
    • S.SW:下村剛司(アイネックス)
    • CAM:知花裕樹(アイネックス)、栗林克夫(アイネックス)
    • VE:鹿嶋友樹(アイネックス)、東浦歩実(アイネックス)
    • MIX:西森大記(アイネックス)、牛越大輔(アイネックス)
    • クレーン:毛利隆治(NKL)
    • 照明:相澤裕一(アイネックス)、高木英紀(共立)
    • EVS:俵谷祐輔
    • PA:中野忠義
    • 回線:田邊斉、加藤翠(テイクシステムズ)
    • デザイン:山下創平(ABCテレビ)
    • 美術進行:十時健太、髙木由樹
    • ステージ:斉藤政利
    • 大道具:山中宏華
    • 電飾:大野明日香
    • CG:西村太郎(アイネックス)
  • 編成:鈴鹿相哉・森川亜紀・佐藤有(全員ABCテレビ)
  • 番組宣伝:高橋寿英・衣川淳子・高原彩・中田陽子・山中奈奈美(全員ABCテレビ)、村上覚・中村礼・平岡伴基・岡本麻有(全員吉本興業)
  • デジタル:石橋義史・佐々木匡哉・春名雄児・加藤啓次郎・塩崎拓・濱名紘輔・松田尚之(全員ABCテレビ)、井上篤・加藤司・郡山隆志(全員吉本興業)
  • 営業:山本顕輝・山口容子・浅井龍平・本田民樹・古田誠・佐藤真澄・胡智亜希・竹野康治郎・田嶋康次郎・岡野悠紀・中村光(全員ABCテレビ)、山地克明・髙山雄次郎・高木智広・徳武大志・秋山大地(吉本興業)
  • キャスティング:田村力(ビーオネスト)
  • WEB企画協力:GYAO! 舟野裕介、中西賢一、青木祥平、浦崎好太郎、桃井伸介
  • 協力:よしもとブロードエンタテインメント、ビープス、tv asahi create、アイネックス、森ビル、テイクシステムズ、テルミック、共立、tv asahi service、VALSE inc.、ロッコウ・プロモーション、六分儀、三交社、東京美術、俳優座劇場、NKL、つむら工芸、P-CUBE、レントアクト昭特、テレフィット、ヴァネッチャ企画、ハリウッド美容専門学校、ONS、イングス、戯音工房、DRONE SHOW JAPAN、東京オフラインセンター
  • 映像提供:テレビ西日本、CONTENTS LEAGUE、PIXTA
  • AD:清水晃毅、木村小夏、木島興貴、佐藤晴奈、田島柊
  • デスク:岡由子・中村美恵(全員ABCテレビ)、竹山知子(WINSWIN)、菊地裕衣子
  • AP:辻知奈美(ABCテレビ)、細野夏希
  • SAP:亀松ゆき子
  • ライブラリ統括:吉野加椰
  • FD:黒田源治(エスエスシステム)、若林倫也、岡本光弘、津野若菜、山本泰輔・葛島若菜(共にオラフズ)
  • 取材ディレクター:平野孝雄・守屋賢(YBE)、鈴木顕尚、芝内竜成
  • ディレクター:重信篤志・髙橋紀之・児玉裕佳・前田健太・藤本能範・大迫浩幹・中野良・藤沢ひかり・上本理恵・積拓矢・木下尚哉・松井彰吾・喜多治揮・山崎佑斗(全員ABCテレビ)、阪口悠樹(オラフズ)
  • モニター演出:岡部友明
  • VTRディレクター:成瀬樹(ABCテレビ)、大野剛史、佐々木堅人、寺尾康祐
  • VTR演出:米嶋悟志
  • 総合演出:下山航平(ABCテレビ)
  • プロデューサー:北村誠之・芝聡・山下浩司・大橋洋平(ABCテレビ)、大谷重雄・田井中皓介・真鍋理恵(吉本興業)、本岡豊基・風見昌弘・寺澤英浩(WINSWIN)、岡本伸一郎
  • チーフプロデューサー:桒山哲治(ABCテレビ)、神夏磯秀(吉本興業)
  • 制作協力:H2O
  • 協力:テレビ朝日
  • 制作:ABC TV、吉本興業

配信されたコンテンツ

いずれもYoutubeにて配信。一部のコンテンツはGYAO!でも配信された。

M-1グランプリ2022 開催記者会見
第15回大会(2019年)以来3年ぶりに開催記者会見が行われた。進行役は川島明(麒麟)とヒロド歩美が務め、前年度王者の錦鯉や、前年度の決勝戦進出者であるオズワルド、インディアンス、真空ジェシカ、モグライダー、初の決勝戦進出を狙う男性ブランコ、コウテイ、ヨネダ2000、マユリカが出演した。
1回戦TOP3
1回戦通過者のうち、日ごとの上位3組を配信。
1回戦・1位通過ネタまとめ
1回戦を1位通過したネタを前後半に分けて配信。
ナイスアマチュア賞
1回戦にてその日のMCが最も印象に残ったアマチュアのネタを配信。
直撃!インタビュー
2回戦出場者のネタ直後のインタビュー。
3回戦全ネタ
3回戦で披露されたネタを全て公開。
キラリと光るマヂカルスターを探せ! 2022
前後半に分けて配信。1回戦の中から厳選された、個性の強いネタを披露した「マヂカルスター」に、前々回王者のマヂカルラブリーがコメントする。
準々決勝ネタ
準決勝進出者を除く、準々決勝で披露されたネタを公開。
決勝進出者発表記者会見
準決勝を通過したファイナリスト9組を発表。司会は前回までの川島明(麒麟)に代わり、かまいたちが担当。GYAO!にて生放送で配信された。
敗者復活戦ネタ
敗者復活戦で披露されたネタを全て公開。
決勝戦ネタ
決勝戦で披露されたネタを全て公開。

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • M-1グランプリ 公式サイト

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: M-1グランプリ2022 by Wikipedia (Historical)