神奈川中央交通西・平塚営業所(かながわちゅうおうこうつうにし・ひらつかえいぎょうしょ)は、神奈川県平塚市田村4丁目5-4にある神奈川中央交通西の営業所。バスの社番などに用いられる営業所の略号は「ひ」を使用する。最寄りのバス停留所は「田村車庫」。
神奈川中央交通西に運行管理を全面委託しており、一部路線は同社の自社免許路線であるほか、神奈中観光神奈川営業所と車庫を共用している。
平塚市を主に、神奈川県央の厚木市、茅ヶ崎市、寒川町、大磯町、二宮町の一部を管轄し、海老名市へ乗り入れる路線もある。また、深夜急行バス・空港リムジンバスも担当している。
平塚営業所は神奈川県平塚市にある営業所で、神奈川中央交通本社所在地でもある「お膝元」の営業所である。市内には他にも「グランドホテル神奈中」「神奈中商事」などのグループ企業が集まる。
第二次世界大戦真っ只中の1944年に平塚駅構内へ開所して以来、「神奈川中央交通平塚営業所」として営業していたが、2016年8月16日に湘南神奈交バス平塚営業所への全面委託化に伴って神奈中本体の営業所としては一旦廃止され、「神奈川中央交通伊勢原営業所平塚操車所」に組織変更されていた。
翌2017年1月1日の神奈川中央交通グループ路線バス事業再編に伴い組織名称上、再び「神奈川中央交通平塚営業所」となり、運行管理は神奈川中央交通西・平塚営業所が湘南神奈交バスから引き継いだ。
なお、従前までバスの待機や工場機能、神奈中観光神奈川営業所(旧・平塚営業所)などで用いていた八幡操車所は老朽化と田村操車所の改築拡張に伴い2017年に閉鎖となった。
2006年3月27日より、伊勢原営業所所属車両が実証実験によって「中乗り前降り」に変更されたため、同営業所管轄路線と並行する区間では、路線によって乗降方式が異なる現象が発生していた。同年4月までには方向幕のLED化が全車に行われたが、この際に「平塚仕様」と呼ばれる独自様式の表示が登場している。平塚使用の特徴は、経由地表記が複数ある場合に矢印で表記するもので、平塚と伊勢原営業所(伊01など)で見られる表記である。また、平30・37・38の正面行先表示はローマ字併記されているが、一般路線のローマ字併記はこれ以外に茅ヶ崎営業所の「ツインライナー」や舞岡営業所の「YAMATE LINER」など一部で見られるのみである。
2013年6月24日より、コミュニティバスを除く一般路線バスの乗降方法を「中乗り前降り」に、運賃支払方法を「後払い」に統一した。
◆:神奈川中央交通時代に湘南神奈交バスへ管理委託されていた路線
神奈川大学湘南ひらつかキャンパスへのアクセス路線で、1989年4月1日のキャンパス開設にあたって平37を新設した。当時は平塚駅 - 公所 - 神奈川大学間の運行で、南河内 - 堀の内間が新規経路となった。1996年4月1日のダイヤ改正で平日朝の平塚駅発が大学構内へ乗り入れるようになり、1号館前に「神奈川大学校舎前」停留所を新設、大学構内乗り入れ便は早田寺前(現・妙円寺前)→神奈川大学校舎前→神奈川大学の順に停車していた。この時、神奈川大学校舎前停留所はほぼ降車専用同然の扱いだったためか、バスポールが設置されなかった。
1999年に平日の数便をトンネル経由に経路変更したが系統番号は変わらず、青地+白抜き文字で「トンネル経由」と記されたサボを前面窓に掲げて運行していた。これは2001年までの2年間続き、やがてトンネル経由を「平38」として独立させ、平37の一部便を追加で平38に振り替えた。2002年には両路線とも土休日を含めて終日大学構内発着となり、神奈川大学校舎前停留所にバスポールが設置された。この時から早田寺前 - 神奈川大学 - 神奈川大学校舎前の順に停車順序が変更された。
2016年3月31日に平日朝の3便を平38から変更する形で、急行路線の平10として新設した。日向岡トンネル経由の最短経路で結び、停車停留所も南河内・神奈川大学の2ヶ所に絞った。
以前は平日1便運行される平10(平塚駅10:12発)と平37・38の始発から12:59までは11番乗り場から発車していたが、2022年12月28日より全時間帯で1番乗り場から発車するように変更された。
いずれの路線も通学用路線のため、大学側の要請で臨時増発のなされることがあり、その中で平塚駅行の急行便が運行されることもあった。
2022年度末をもって湘南ひらつかキャンパスが閉鎖されることとなり、それに先立つ2023年2月18日のダイヤ改正にて平10を廃止、平37・38は大幅に減便して大学構内乗り入れを取り止めた。
平塚駅と田村車庫・本厚木駅方面へ向かう路線で、古河電工入口 - 田村車庫・本厚木駅間は旧道・新道経由の路線で経路が異なる。緑色の区間は旧道経由、青色の区間は新道経由である。平塚駅側から見ると平11・157を除いて古河電工入口までは同一経路だが、旧道経由の平50~52・58・153・158と、新道へ向かう平57・60に分かれる。平52はふじみ園から新道へ合流する。新道と旧道は近接しているが相模川に近い旧道側の方が住宅や利用者が多いため、平53を含めて旧道側の本数が多くなっている。なお、旧道と新道で同じ名称でありながら停留所位置が大きく離れている停留所(大神、戸田など)がある。歴史は大変古く、1919年に本田綱次が設立した合資会社によって運行が開始された。神奈川中央交通の路線では最も歴史が古い路線の一つで、路線名は「半原線」となっていたが、これはかつて本厚木駅から先の半原まで達していた頃の名称で、平53が該当する。
平57・157は新道となる国道129号を経由し、停車停留所も少ない一方、平53・54・153は旧道を経由する。平54は土曜午後に1往復が運行され、平57は平日運行で本厚木発が早朝2便と夕方1便、平塚駅発は朝3便が設定されている。区間便の平50は早朝の平塚駅方向と深夜のリバーサイド方向のみ運行される。リバーサイド前とは相模川沿いに並び立つ「リバーサイド住宅」のことである。
番号の無い直通バスは平57と同一経路で「湘南ひらつか七夕まつり」開催期間中のみ運行される。厚木営業所所属のワンロマ車などが応援に入ることもある。なお、田村車庫までは平60が毎時2-4本、平52が毎時1-2本程度運転されている。
2016年10月6日のららぽーと湘南平塚グランドオープンに先立ち、同年10月4日に平11が新設された。平日昼間は15分間隔、土休日昼間は12分間隔の高頻度で運行されるが、往路の四ツ角停留所は通過する。
2023年4月28日のTHE OUTLETS SHONAN HIRATSUKAグランドオープンに先立ち、同年4月25日に平153・157・158が新設された。
平塚駅から明石町方面へ向かう路線で、平61・62は総合公園経由の循環路線である。それぞれ片回りの循環路線であるが若干経路が異なり、平61が国道129号上の稲荷前を経由したのち総合公園・明石町と回るのに対し、平62は明石町・総合公園から旧129号上の四ノ宮経由となっている。本数はどちらも非常に少なく、平61は平日早朝および夕方と夜間に1便ずつ、平62は平日早朝1便のみである。平66は平塚球場でイベントが行われる際に運行される臨時系統で、途中無停車の直行便だが美術館入口までは市役所・コンフォール平塚を経由する。
各路線とも平塚球場までは同一経路だが、平63・68は一度左折して中原地区を経由してから大野農協方面へ向かう遠回り経路となっている。平68は横内四ツ角からそのまま直進して東海道新幹線・小田原厚木道路を越えた先の愛甲石田駅まで向かう路線で、1-2時間に1本の運行だが土曜・休日の日中時間帯は設定が無い。中原地区では、2017年7月15日より「住宅前」停留所の平塚方向が廃止された。
平65は中原地区を経由しない出入庫路線で、平塚球場の先も直進して平97(平塚駅 - 湘南車検場 - 伊勢原駅)と同一経路で湘南車検場・大島地区を経由する。
平67は四ノ宮地区で独自路線を通るのが特徴で、平63・68を短絡した経路となっている。かつては横内行きとして横内団地前を終点とし、その先の理髪店駐車場が転回場所だった。
日向岡地区へのアクセス路線で、かつては古花水経由だったが現在は明石町通り経由へ経路変更されている。毎時2本程度運転されている。
平塚駅から鈴川沿いの金田公民館へ向かう路線と市民病院へのアクセス路線で、中心は平21・22である。桧扇町 - 貴峯荘前間においては平22が諏訪町経由の遠回り経路なのに対し、平21は南西部の中里経由の短絡経路で運行される。平日昼間は平21・平22が交互に毎時各1本運転され、早朝・夜間は平21がなく、土休日昼間は平22が運転されない。平21が運行されない早朝・夜間は平20が運行され、平塚駅 - 長瀬間を追分経由で結ぶ。
平79は平塚支援学校前始発の出庫便で、早朝5時台に田村車庫から回送出庫し、平塚支援学校前から営業運転を行う。出庫便で片道2便の運行ながら秦野営業所との共同運行である。
南原土手から金目川を渡って徳延・公所・松岩寺方面へ向かう路線で、坂間から一度北部の公所地区を経由してから南下する遠回り経路である。坂間 - 中沢橋間には上記の平28(平塚駅 - 湘南日向岡)の終点である湘南日向岡が位置し、その下を日向岡トンネルが通るが、このトンネルを通るのは湘南めぐみが丘へ向かう平30のみである。トンネルを通過して中沢橋を右折し、めぐみが丘地区を反時計回りに4分の3ほど周回して終点となる。日向岡トンネルを経由するため、公所は経由しない。平31・32は中沢橋までは秦野営業所の平76(平塚駅 - 中沢橋 - 秦野駅)と同一経路で走り、松岩寺から小田原厚木道路に沿って南下したのち、東海道新幹線・東海道線の線路を超えて二宮駅へ向かう。
平34は南原土手から北部の纏地区を経由して松岩寺へ向かう路線で、公所までは秦野営業所の平73(平塚駅 - 公所 - 東海大学)と同一経路である。このため、平34・73でおおむね30分に1便ずつが確保されている。
平塚駅から1970年代に造営された相模川沿いの東八幡工業団地へ向かう路線で、平09は平日・土曜夕方に全農前始発の区間便も運行される。2023年2月18日のダイヤ改正で平07の一部は不動ケミカル止まりが新設された。
平塚駅から北西部に位置する山下団地・高村団地へのアクセス路線で、平26は市民病院、平29は山下団地に立ち寄る。昼間は平26・平29が交互に毎時1本の運行で、ラッシュ時は平29の本数が増えるほか、平29は高村団地方向に深夜バスも1便設定されている。かつては平25(平塚駅 - 桜ヶ丘 - 高村団地)、平27(平塚駅 - 桜ヶ丘 - 山下団地)が運行されていたが、2017年1月31日のダイヤ改正で平29へ統合された。
湘南平の北側を走る路線で「山下周り」と称される。主力路線は平33で、日中は毎時1便が設定されてラッシュ時は本数が増加する。平35は、かつては日中時間帯において毎時(休日は30分)に1便が設定されていたが現在は大幅に減便され、1日4往復に抑えられている。
平36は平日早朝と朝土曜・休日の夜間にそれぞれ1往復が運行されていたが、2024年4月1日のダイヤ改正で平日のみの運行となり平塚駅方向の片道運行に変更された。
平48は秦野営業所が運行する平47の区間便で、平日のみ運行される。2023年2月18日のダイヤ改正で大磯駅方向の片道運行に変更された。
2016年3月26日に平43・46・47は秦野営業所へ移管され、平41は廃止された。
茅ケ崎駅を出ると国道1号を進み、馬入橋を渡った先から平塚駅へ向かう。歴史の古い路線で、1963年に運輸省自動車局が発行した「全国バス路線便覧」には既に運転されている旨が記されている。当時は両駅間を15分で運行していたが僅か2回の運行で、のちに同区間を運行していた藤05(藤沢駅 - 小和田 - 茅ケ崎駅 - 平塚駅)の平塚側を分離したことで運行回数が増加した。なお、以前は茅ヶ崎営業所が担当していたが、湘南神奈交バスへ移管させるために平塚営業所担当となったため、ダイヤ上の起点は平塚駅である。馬入橋や茅ケ崎駅周辺での渋滞に巻き込まれやすく、遅延が発生しやすい。平日の茅ケ崎駅発に深夜バスの運行がある。
2023年1月5日に新設された急行路線で、平日早朝に横浜ゴム方向、平日夕方に平塚駅方向が運行される。記載停留所のみ停車し、土曜・休日は運休となる。2023年3月18日のダイヤ改正により、横浜ゴム方向の東駐車場は通過となり横浜ゴム発平塚駅行が新設された。
平12は相模川河口に近い須賀港へ向かう路線で、ほぼ終日毎時3本運行されている。平13・14は同一循環経路であるものの回り順が異なるために系統番号が分かれているが、高浜高校前方面に先回りする平13は6時台~14時台、その逆回りの平14は9時台 - 21時台の運行で、両者が運行される昼間は毎時各1本が設定されている。平18は競輪開催日のみ運行する無料送迎バスである。
東海道本線の南側を西へ進む路線で、半数以上は大磯町に入る手前の西海岸止まりである平40となっている。昼間は大磯駅行平39が毎時1本、平40が毎時2本で平塚駅発 - 下花水橋間は20分間隔になっている。
磯06は夏季運行の直行便であり、本来はエリア外となるものの、目的地と同じ西武グループである伊豆箱根バスとの共同運行路線である。磯06の運行期間中は磯07が運休となる。2014年4月1日のダイヤ改正で磯05・08・09が廃止となり、「花水橋東」「小桜川」停留所が廃止された。2023年4月25日に東海大学大磯病院停留所は「湘南大磯病院」へ名称変更された。
大磯町北部を運行するこれらの路線群は、大磯町補助路線バスとして大磯町の補助により運行しているもので、恒01・02は2014年4月1日に運行開始した。2021年4月1日に恒道園前停留所が「黒岩台」へ名称変更されたのに合わせて系統番号が黒01・02へ変更された。2023年4月25日に東海大学大磯病院停留所は「湘南大磯病院」へ名称変更された。
磯01・二01・02・03の素心学院前 - 堂面間は自由乗降区間となっている。
茅ケ崎駅から相模線に沿って寒川駅・文教大学方面へ向かう路線で、以前は担当営業所が変更されることが多かったが、前身となる路線が2006年5月22日に茅ヶ崎営業所から移管されて以降は、平塚営業所の担当として運行している。朝夕時間帯に毎時3-4本の運行がある以外は、午前中に文教大学発着の茅26、それ以外の日中はおおむね茅25・26で交互運行となるが時間帯によりバラつきがあり、文教大学までの茅26については2時間以上運行されない時間帯がある。
平塚営業所における本厚木駅発着路線は、南口から上記5路線を担当している。本厚木駅周辺は厚木バスセンター発着路線を含めて大多数が厚木営業所の担当で、ソニー厚木と平塚競輪場、および平53(平塚駅 - 大神 - 本厚木駅)の本厚木側の出入庫路線である 厚55を所管しているが、厚55は平塚駅からの折返しで運用に入る便が多いため、本数は少ない。
2023年4月28日のTHE OUTLETS SHONAN HIRATSUKAグランドオープンに先立ち、同年4月25日に厚110が新設された。
愛02は愛甲石田駅と西部のあかね台団地を反時計回りで循環運行する路線で、以前は伊勢原営業所の担当だったが、湘南神奈交バスへの移管によって平塚営業所の担当となった。早朝・夜間にすみだ公園発着の区間便が設定され、ミニバス色のいすゞ・エルガミオが専属で使用される。
2014年10月1日より、寒川町コミュニティバス北ルートおよび海老名市コミュニティバス本郷ルートの代替として実証運行が開始された路線である。相鉄バスとの共同運行で、神奈川中央交通担当便は寒川町コミュニティバスで使用していた三菱ふそう・エアロミディMEを流用している。両社合わせて平日10往復、休日6往復の運行。当初の運行期間は2015年3月末までだったが、一年間の延長を経て当分の間運行を継続することが発表され、寒川町・海老名市の協力によって車両の塗装を一般路線色へ変更している。
2017年4月1日から本格運行が始まり、運賃支払い方法を申告式前払いから整理券式後払いに変更した。
なお、神奈川中央交通は海73の系統番号だが、相鉄バスは「綾73」となっている。
2021年7月22日より毎年海の日限定で1往復運行される季節運行便で、1970年代前半まで江ノ電バスとの共同運行として大磯駅 - 藤沢駅(平塚駅・江の島経由)間が運行されており、長期間運行休止していた藤77(藤沢駅 - 江の島 - 辻堂駅)の一部と分けて再開されたことになる。大磯駅から湘洋小学校前までは平塚駅南口、茅ケ崎駅入口、ヘッドランド入口(大磯駅方向は通過)停留所のみ停車し、湘洋中学校前 - 江の島までは各停留所に停車する。
無番:平塚駅北口 - (直行) - 寒川神社
無番:本厚木駅南口 - (直行) - 寒川神社
この路線は毎年三が日のみ運行される。
平塚市シャトルバス、寒川町コミュニティバスをそれぞれ参照。
1990年2月22日に新設された、東海道線方面への深夜急行バスである。愛称は「ミッドナイトアロー湘南」で、ジェイアールバス関東(東京支店第二課)との共同運行路線で開業した。運行開始当初は1日2便で、新宿駅始発の同一経路だったが、同年10月8日からは1便を東京駅始発へ変更の上、横浜駅・保土ヶ谷駅・戸塚駅・湘南台駅経由へ経路変更を実施した。なお、2便運行の際に戸塚駅・辻堂駅までの運賃は経由に関わらず同一だった。既に新宿駅 → 本厚木駅への深夜急行バスを運行していた神奈川中央交通だが、東海道線沿線へ向けての深夜急行バスを開設するようになったのは、東海道線沿線の通勤客の流れは新宿駅よりも東京駅の方が圧倒的に多く、湘南新宿ラインも開業していない時代だったため、新路線は東京駅経由または始発として運行することとなった。この際にジェイアールバス関東との共同運行となったが、ジェイアールバス関東が深夜急行バスを担当するのはこれが初で、半年ごとに両社で担当便を入れ替えていた。
その後、バブル崩壊の不況による乗客減少のため、1995年9月1日にジェイアールバス関東が撤退、同日からは神奈川中央交通の単独運行となり、同時に2路線を統合して1日1便体制とした。この時、ジェイアールバス関東の撤退を受けて「ミッドナイトアロー湘南」の愛称は使用されなくなった。ジェイアールバス関東は運行撤退後も支援を続けており、運営するネット予約サイト「高速バスネット」での予約も可能となり、深夜急行バスでは数少ないネット予約・クレジットカード決済が可能な路線となっている。
使用車両は、神奈川中央交通では当初は貸切車を転用した55人乗りハイデッカーだったが、その後は空港連絡バス羽田線用の車両と共通となっている。ジェイアールバス関東では、東名ハイウェイバスと共通運用のトイレ付き40人乗りハイデッカーで、国鉄専用型式MS735SAも運用されたほか、予備車の関係で36人乗りスーパーハイデッカーが使用されることもあった。ジェイアールバス関東の担当便はトイレ付き車両だったが、深夜急行バスでトイレ付き車両が運用されることがパンフレットで公式にアナウンスされていたのは、これが唯一の例である。
新型コロナウイルス感染症の影響で、運休している。
1989年12月22日に運行開始された深夜急行バスで、当初は新宿駅始発・金曜深夜のみ運行していたが、2011年10月31日深夜より海老名駅への乗り入れを開始、同時に平日運行へ拡大された。2012年12月3日深夜からは東京駅始発・新宿駅経由へ延伸され、東京駅周辺から小田急線沿線へのアクセスが可能となった。
2016年4月4日には「バスタ新宿」開業によって、新宿駅の乗り場が新宿駅新南口からバスタ新宿へ移設されたほか、2017年7月3日には南町田駅(現・南町田グランベリーパーク駅)へ立ち寄るよう経路変更が実施された。
新型コロナウイルス感染症の影響で、運休している。
空港リムジンバスは海老名羽田線を除いて事前予約制となっており、乗車時には係員によって予約名簿の確認が行われるが、当日空席があれば予約なしでも利用可能である。海老名羽田線は予約不要で、先着順での乗車となる。また、田村車庫には空港リムジンバス利用者向けの有料駐車場が設けられている(1日500円、1泊2日では1000円)。
厚木羽田線は神奈中便のみ田村車庫発着で、京急便は本厚木駅発着。成田空港線は、町田成田線の相模大野駅発を除いて神奈中便・京成便とも田村車庫発着。田村車庫・本厚木駅 - 空港線は東名高速道路(厚木インターチェンジ - 横浜町田インターチェンジ)から保土ヶ谷バイパスに入るため、道路が渋滞すると空港到着が遅れる場合がある。道路渋滞で神奈中便の空港到着が遅れた場合、折り返し便は臨時で京急車が所定時刻で本厚木駅まで運行し、本厚木駅から田村車庫まで“シャトル便”の形で神奈中車が運行する。また成田空港線は東京湾アクアライン経由になることもある。
2018年9月1日より厚木羽田線が東名大和バス停に停車を開始した。
新型コロナウイルス感染症の影響で、全便運休しているが、2021年11月16日から、厚木羽田線のみ全便運行再開した。
2015年8月10日に運行が開始された富士急ハイランド方面の昼行高速バスで、当初は富士急山梨バスと共同運行だったが、2017年4月に富士急湘南バス(現・富士急モビリティ)へ移管された。町田・橋本線は同年7月1日より南町田駅(現・南町田グランベリーパーク駅)への乗り入れを開始した。
2019年3月16日に圏央道を活用した新路線として藤沢駅と川越駅を結ぶ「圏央ライナー」が開業した。1日2往復の運行だが、2020年7月18日から東武バス担当便については辻堂駅を経由せず、江ノ島水族館・江ノ島海岸(藤沢方向のみ)・江ノ島駅経由へ経路変更を実施し、神奈川中央交通担当便は従来通り辻堂駅を経由する。2022年8月31日をもって東武バスが撤退し、同年9月3日より神奈川中央交通の単独運行となった。
新型コロナウイルス感染症の影響で、「圏央ライナー」は土曜・日曜・祝日のみ運行しているが、2024年3月31日をもって廃止される予定。
以前は4メーカーとも導入していたが、契約輸送用を除くと1980年代後半には日野車、2010年代にはUDトラックス(旧:日産ディーゼル)車が全廃された。その後、2016年3月に日野・ブルーリボンハイブリッドが2台導入され、日野車が復活した。最近では大型車は三菱ふそう車、中型車はいすゞ車の導入が進んでいる。
2005年2月1日、厚木市内でバスロケーションシステムが導入されたことに伴い、2010年12月15日までは厚木市内へ乗り入れる路線はGPS装備車両に限定されていた。
中型車は8台配置されており、そのうち2台は三菱ふそう・エアロミディ-Sで、ほかはいすゞ・エルガミオである。2014年7月には、神奈中で初めてとなるMP38系エアロスターノンステップバスが4台導入された。MP38系エアロスターノンステップバスは2014年10月以降も導入をし続けている。さらに2016年3月には日野・ブルーリボンのハイブリッドノンステップバスが2台導入している。日産ディーゼル車の全廃後も日産ディーゼルからのOEM供給車である西日本車体工業製ボディのエアロスターSが5台、エアロミディーSが3台在籍している。
2016年8月に伊勢原営業所から日野・ブルーリボンシティが神奈川中央交通西(転入当時は湘南神奈交バス)に3台転入し、後にLEDと運賃箱が取り付けられ一般路線に運用されるようになった。
2023年3月には神奈中グループ初の電気バスとしてBYD・K8が1台導入されたほか、翌4月には追加でもう1台導入された。
小型車は、日野・ポンチョが10台所属し、うち2台は伊勢原市公式イメージキャラクター「クルリン」のイラスト入りで、愛30専用である。その他、平塚市シャトルバス用が1台、寒川町コミュニティバスと海73用に4台配置されている。
羽田線および深夜急行で用いられる車両はトイレが設置されていない三菱ふそう・エアロエースと日野・セレガHDで、成田空港線と都市間高速用の車両は長距離のためにトイレ付きの三菱ふそう・エアロエースが使用される。なお、2020年3月には成田空港線用として、トイレ・車椅子用エレベーター付きのエアロエースを導入したが、現在は新型コロナウイルス感染症の拡大により運休となっている。
2006年11月より新横浜線の運行が開始されたため、専用車両として秦野営業所より日産ディーゼルKC-UA521NANが転入し、同線で運用されていたが、現在は路線廃止により平塚競輪輸送用に転用された。
1990年に開催されたイベント「相模湾アーバンリゾート・フェスティバル1990」(SURF '90) において、平塚駅から会場への臨時シャトルバスが運行され、本営業所が運行を担当した。車両はフォード・トランジットの車体にクラシック調車体を架装した「アスキス・マスコット」が使用された。SURF'90開催記念の神奈中バスカードが発売された(シャトルバス車両では神奈中バスカードは利用不可)。
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