囲碁の記録一覧(いごのきろくいちらん)は、日本棋院または関西棋院に所属する囲碁棋士の記録の一覧である。
獲得タイトル
獲得数
太字は名誉位獲得。2024年4月30日時点。
連覇記録
※この他、大竹英雄は日本棋院第一位決定戦で2連覇、これが発展した全日本第一位決定戦で引き続き5連覇し、計7連覇を果たしている。
連続記録
名誉称号
各タイトルを5連覇または通算10期以上保持した者は、現役引退後または60歳の誕生日を迎えた後に「名誉○○」(○○はタイトル名、本因坊は永世称号として「○○世本因坊」)を名乗ることが許される。また10連覇(本因坊戦は9連覇)した場合現役60歳未満で名乗ることができる。
括弧つきの棋士は、条件を満たすまで名誉称号を名乗ることができない有資格者。
グランドスラム
七大タイトルを全て一回以上通算で経験する事をグランドスラムと呼び、これを達成したのは趙治勲、張栩、井山裕太の3人(2023年現在)。このうち、井山裕太は七大タイトル全てを同時に保持したことがある(七冠、2016年が初)。また、井山は2017年のすべてのタイトルを獲得する年間グランドスラムも達成した。7つのうち6タイトル獲得者は加藤正夫、林海峰、山下敬吾の3人。
- 年は初獲得年。黄色はグランドスラム達成時のタイトル。
七大棋戦同時在位
- 七大棋戦以外の棋戦も含む最多同時在位記録は井山裕太の8(2016年の棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段・阿含桐山杯、2017年の棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段・NHK杯)。
大三冠
二日制の七番勝負の挑戦手合がある棋聖・名人・本因坊を同時に保持する事を大三冠と呼んだ。これを達成したのは趙治勲と井山裕太の2人(2023年現在)。ただし本因坊戦は2024年の第79期から一日制の五番勝負に変更となる。
名人本因坊
歴史ある称号の名人と本因坊を同時に保持した棋士は、名人本因坊と称されることがある。過去に坂田栄男・林海峰・石田芳夫・趙治勲・張栩・高尾紳路・山下敬吾・井山裕太の8人が達成。
最年少記録
その他の記録
- 最年長七大タイトル獲得:藤沢秀行(67歳、第40期王座、68歳4カ月まで保持)
- 最年長初七大タイトル獲得:羽根泰正(46歳、第38期王座)
- 最年長タイトル獲得:苑田勇一(70歳、第1期テイケイ杯レジェンド戦)
- 最年長リーグ在籍:橋本宇太郎(74歳、第37期本因坊リーグ)
- 最年長入段:島田義邦(34歳、関西棋院)
- 最年長公式戦対局:杉内寿子(97歳1カ月)
- 最年長公式戦勝利:杉内雅男(96歳10カ月)
- 入段から七大タイトル獲得までの最短記録:関航太郎(4年8か月、第47期天元戦)
- 入段から七大タイトル挑戦までの最短記録:関航太郎(4年6か月、第47期天元戦)
- 入段からタイトル獲得までの最短記録:芝野虎丸(2年11か月、第26期竜星戦)
- 入段から三大リーグ入りまでの最短記録:芝野虎丸(3年0か月、第73期本因坊リーグ)
- 入団から九段昇段までの最短記録:芝野虎丸(5年1か月、名人位)
- 七大タイトル初獲得から最新の七大タイトル獲得までの最長記録:趙治勲(31年間)
- 飛付昇段記録(4段飛び:三段から七段)
- 三大リーグ入り:余正麒(2013年、第69期本因坊リーグ)、本木克弥(2015年、第71期本因坊リーグ)
- タイトル戦での優勝:芝野虎丸(2017年、第26期竜星戦)
- 親子七大タイトルホルダー:父 羽根泰正(第38期王座)、息子 羽根直樹(第28期棋聖など)
- 兄弟姉妹タイトルホルダー:3人 杉内寿子(女流名人など)、本田幸子(女流選手権など)、楠光子(女流本因坊など)
- 親子プロ棋士:4代 関山盛利-関山利一-関山利夫-関山利道、木谷實-木谷禮子(夫:小林光一)-小林泉美(夫:張栩)-張心澄/張心治
- 年間の七大タイトル挑戦手合にすべて出場:井山裕太(2016年、史上初。2017年・2018年もすべて出場)
- 七大タイトル戦連続同一カード:3回 張栩 - 山下敬吾(2009年天元戦 - 2010年十段戦)、井山裕太 - 一力遼(2017年王座戦 - 2018年棋聖戦)
- 七大タイトル戦最多対戦カード:14回(井山裕太 - 一力遼、2016年天元戦から2024年棋聖戦まで)
- 最多名誉称号資格保持:4(井山裕太)
現在の七大棋戦在位者
年間記録
- 年間最高勝率:坂田栄男 .9375(30勝2敗、1964年)
- 年間最多勝利:張栩 70勝(14敗、2002年)
- 年間最多敗戦:山下敬吾 32敗(39勝、2004年)
- 年間最多対局:羽根直樹 88局(63勝25敗、2002年)
- 年間最多獲得賞金:井山裕太(1億7212万円、2015年)
通算記録
- 通算最多勝:趙治勲 1600勝(2023年12月25日現在)
- 通算最多敗:林海峰 963敗(2023年3月17日現在)
- 通算最多対戦:趙治勲 - 小林光一の130局(趙67勝・小林63勝、2022年現在)
- 最年少1000勝達成:結城聡 39歳2か月(所属は関西棋院。日本棋院記録は山下敬吾の40歳2か月)
- 最年長1000勝達成:石井邦生 74歳3か月
- 最短1000勝達成:山下敬吾 25年7か月
- 最長1000勝達成:石井邦生 59年10か月
1000勝達成棋士
1100勝達成棋士
1200勝達成棋士
1300勝達成棋士
1400勝達成棋士
1500勝達成棋士
1600勝達成棋士
連勝記録
- 一般棋戦最多連勝:29 坂田栄男(1964年)
- 大手合:33 趙治勲
- 同一タイトルマッチ:17 坂田栄男(本因坊戦、1963年 - 1967年)
- 七大タイトル挑戦手合:18 井山裕太(2015年碁聖戦第3局 - 2016年十段戦第2局)
- 御城碁:19 本因坊秀策
歴代記録
下記は日本棋院所属棋士のみを対象にした集計であり、関西棋院所属の棋士は集計に含まれていない。
デビュー戦からの連勝記録
こちらも日本棋院所属棋士のみを対象にした集計であり、関西棋院所属の棋士は集計に含まれていない。
対局記録
手数
- 最長:411手(山部俊郎—星野紀、1950年大手合)
- 最短(中押):33手(前田陳爾—春山勇、1965年王座戦3次予選)
- 最短(作り碁):121手(武宮正樹—張栩、2003年名人リーグ)
長考
- 時間無制限:星野紀 16時間
- 持時間制:武宮正樹 5時間7分(1988年第43期本因坊戦挑戦手合第5局、対大竹英雄)
珍形
- 長生:林海峰—小松英樹(1993年本因坊リーグ)、王銘琬―内田修平(2009年世界囲碁選手権富士通杯予選B)
- 石柱(盤面を一方の石が19個並んで横断):本田幸子—山本豊(1951年大手合)
- 欠け眼生き:篠原正美-石榑郁郎(1969年 王座戦予選)、上野愛咲美-一力遼(2019年 竜星戦トーナメント決勝)
脚注
注釈
出典
関連項目
- 棋戦 (囲碁)
- 棋士 (囲碁)
- 囲碁の歴史
- 日本の囲碁タイトル在位者一覧
外部リンク
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