『ダイナミックナイター』は、岐阜放送ラジオが年度上半期(4月 - 9月)に行っているナイター中継のタイトルである。
タイトルは、『ダイナミックナイター』→『岐阜ラジオダイナミックナイター』(ぎふラジオダイナミックナイター)→『AM岐阜ラジオ ダイナミックナイター』(エイエムぎふラジオ ダイナミックナイター)→『ダイナミックナイター』→『ぎふチャン ダイナミックナイター』→『ゴールデンナイター』と変遷しており、2020年度に『ダイナミックナイター』と改題された。また、デーゲーム中継では『エキサイトスタジアム』という名称で放送されていた。
ぎふチャン公式サイトでは局名は入らず、タイトルのあとに西暦が入る(2020年度では「ダイナミックナイター2020」)が、radikoの番組表上や番組中のタイトルコールには「ぎふチャン ダイナミックナイター」と頭に局名が入る。
岐阜放送は、東海地区民放ラジオ局で長らく唯一中日新聞社の資本がなかった(岐阜新聞子会社で競合関係にあることや、中日資本のCBCラジオ・東海ラジオ放送とサービスエリアの多くが重なることによる放送法の問題もある。他の民放各局はRadio NEO以外のFMと、中波全てに中日の資本が入る。特に経営破綻前の岐阜エフエム放送は岐阜新聞・中日新聞の共同出資だった)ために、中日ドラゴンズ戦のホームゲーム(ナゴヤドームなど)を放送する権利が長年なかった。なお、2015年3月31日現在では中日新聞社が岐阜放送の第5位株主となっているが、サービスエリアとの関係上放送権の制限は2017年まで変化していなかった。
そのため長年、アール・エフ・ラジオ日本(RF)が制作・配給する読売ジャイアンツ戦(ホームゲームのほぼ全試合とビジターゲームのうち中日、東京ヤクルトスワローズ戦以外の試合)を中心とした編成で放送を行っている。従って東海地区ラジオ局では巨人戦中継の割合が一番多い(他局は中日vs巨人戦=ホーム・ビジターとも、あるいは中日戦が雨天中止やデーゲームなどでナイターが行えない日のサブカードで放送されるので放送試合数は限られる)。このため、テレビ東京の巨人戦が増える前のテレビでは中日戦中心、ラジオは巨人戦中心という現象が生じていた。
また、地元である長良川球場で巨人がホームゲームを行う場合、中継そのものはラジオ日本が主導となって制作し、試合の主催は読売新聞社・報知新聞社・日本テレビだが、後援として中京テレビ放送・岐阜新聞社・岐阜放送が名を連ねている。
RFが中日主催の試合を中継する場合には、CBCラジオ制作(2014年度までは裏送り、2015年度は放送実績なし。裏送り時代は実況はCBCの解説者・アナウンサーが担当するが、レポーターはRFのアナウンサーが出演)となるものの、GBSでは放送されず独自の音楽番組(後述)を放送していた。
1990年代に長良川球場で広島東洋カープ主催の中日戦が開催された際には、年度によってCBC裏送りの中継がGBSにネットされたり、RFが直接乗り込み、GBSの技術協力および自社でのネット受けで放送されたりした。
2008年度より岐阜ラジオの愛称が「ぎふチャン」に改められたこと(2007年11月制定)に当たり、番組タイトルから局名を外した『ダイナミックナイター』に変更。ジングルも2007年まで使用していたものから「岐阜ラジオ」の部分を取り除いて使用、その後は改めて「ぎふチャン」が入ったものに差し替えている。
なお、巨人は2007年以後段階を追って土曜日・日曜日・祝日にデーゲームをホーム・ビジターを問わず頻繁に開催するようになったが、このうち巨人主催ホームゲームのデーゲームは、2009年から2014年まではRFから裏送りで生中継されていた。これは、RFがこの時間に行っている競馬実況中継をGBSはネット受けしていないためである。RFはナイター枠で撮って出しで中継するため、GBSのナイター枠は『ダッシュ一番歌謡曲』等自社制作番組を放送していた。なお、これらの事情により、特に土日の巨人主催のデーゲームは、全国で唯一、ぎふチャンだけが生放送で中継するというケースもあった(特にヤクルト戦やDeNA戦)。なお2015年度からは土日のRFのデーゲーム中継自体が廃止されている。
また、CBCラジオは2010年度から、東海ラジオは2011年度(日曜は2010年度)から、土曜・日曜において中日がデーゲームを行った場合のナイター中継を行わない方針となったため、GBSは中京圏で唯一、土・日のナイターの定時放送枠を維持するラジオ局となったが、GBSも2017年から土・日のナイターの放送を取りやめた。
その他、2013 ワールド・ベースボール・クラシックについてはラジオ日本での中継は行われなかったが、東海ラジオやCBCラジオがネット受け(前者はニッポン放送・後者はTBSラジオ)を含めて中継しなかったため、GBSがニッポン放送からのネット受けで放送したが(国内で行われた試合のみ)、2017年大会は東海ラジオへのネットへ変更された。
2016・2017年度は、RFラジオ日本とTBSラジオの提携が本格的に再開され、TBSラジオをキー局とするJRNの加盟各局との相互連携により、巨人戦は主催・ビジターを問わず年80試合以上が放送されたが、中日主催試合の放送については従来通り放送されなかった。また、ラジオ日本とCBCラジオの双方がJRN本番カードとしての巨人ビジターゲーム中継をネット受けする場合も、原則としてぎふチャンへはネットされなかった。
中日が関与しない巨人主催試合やDeNA主催の巨人戦でも時折RFとTBS-JRNが別制作することがあるが、この場合GBSがそのままRFからネット受けするか、CBCとの競合時と同様にレインコート番組を放送するかはその時々により異なった。
2018年は、ぎふチャンへの中日新聞の資本参加、TBSラジオの野球中継撤退などの諸情勢の変化から、中日が関与する試合についてもCBC制作分を含めて放送されることになった。しかしラジオ日本やラジオ関西が中継する試合をぎふチャン独自番組に差し替えを行う試合も引き続きあるため、中継試合はRFやCRKより少ない33試合にとどまることとなる。タイムテーブル上でも差し替え番組にあたる『Nine oh! for you』の方が定時番組扱いとなり、本番組は事実上特別番組扱いとなった。
2019年についても引き続き2018年と同様の体制となるが、ラジオ日本やラジオ関西が中継する試合をぎふチャン独自番組に差し替えを行う試合も引き続き設定されるため、中継試合は28試合となる。
2020年は2019年コロナウイルス感染症による影響でプロ野球開幕が遅れることになり、本来開幕戦をネットする予定だった3月20日・5月9日はラジオ日本から『麻布台スタジアム』をネットしたが、それ以外は試合開催の可能性がなくなった時点で順次『ナイタースタジオ特集』の各番組に変更している。
この2021年以後はRFのナイターは巨人が東京ドームで主管する試合も一部試合が放送されなくなったため、放送本数はさらに減少し続けている(中継試合の一部試合でネット受けを行わずローカル番組を放送する状況も継続)。
プロ野球中継以外に、都市対抗野球大会に岐阜県勢(西濃運輸硬式野球部など)が出場する場合、GBSはナイターの時間帯に『都市対抗野球大会実況中継』と題し、岐阜県勢の試合中継を放送する場合がある(実況はRFのアナウンサー、もしくは関東を活動拠点とするフリーアナウンサーが起用される)。
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