白山駅(はくさんえき)は、東京都文京区白山五丁目にある、東京都交通局(都営地下鉄)三田線の駅である。駅番号はI 13。
ホームにある駅名標の下には「東洋大学前」と表示されているが、正式な副駅名の扱いではなく、路線図などには記載されていない。
2面2線の相対式ホームを持つ地下駅。用地の関係からホームは半径500 mの曲線上に位置する。駅の北側は大断面のシールドトンネル(白山シールド)で、使用するシールド機外径(10.72 m)を小さくするため軌道間隔を狭くしており、南北行線間に支柱がない。
当駅を含む指ヶ谷工区(延長876.650 m)は、白石基礎(現・オリエンタル白石)が請け負ったもので、計画時点では開削工法での建設を予定していた。しかし、着工後に当駅の高島平寄りは地質が悪く、地下水が多いことが判明したことから、ケーソン工法(延長34.15 m、沈下深度21 m)に変更して施工した。
旧白山通りの薬師坂のほぼ真下に駅がある。改札は春日寄りの出入口A1側と千石寄りのA2・A3側の2ヶ所に設置されており、それぞれ坂の下部と上部方面に位置することから、改札内の案内標では地域の呼び名に合わせて「白山下」・「白山上」と表記されている。改札外コンコースは直接繋がっておらず、一度地上に出ないと行き来することはできない。
バリアフリー設備としてホームと改札内コンコースを結ぶエレベーター2基とA3出入口側に地上と連絡するエレベーターが設置されている。改札内にスロープを備えただれでもトイレ(多機能トイレ)が設置されている。
他にエスカレーターが、各ホームにホーム→改札内コンコース方向のみ運転が2機ずつ、A3出入口改札階→踊り場方向のみ運転が1機設置されている。
(出典:都営地下鉄:駅構内図)
かつては改札の内外に一つずつ売店があったが、改札外の物は2002年頃に閉鎖、改札内のものも2009年2月に閉鎖し、そのスペースは軽食類の自動販売機が設置されている。
改札内にあった倉庫を有効活用する目的でテナントを募集して、これに板橋区に本店のある不動産業者が落札して不動産仲介店舗を設置していたが、2013年3月31日を以て閉店した。その後その場所に2014年4月30日、ミニストップ白山駅店が開店。駅構内の売店が5年ぶりに復活したが、その後閉店した。現在その場所は週替わりで和菓子、洋菓子、雑貨など様々な商品を販売する期間限定ショップとして使用されている。
2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員は42,662人(乗車人員:21,473人、降車人員:21,189人)である。
1996年に近隣に南北線の本駒込駅が開業した影響などで、1990年代半ば以降は乗降人数は減少傾向にあった。2000年代半ばからは東洋大学の都心回帰や、周辺地域のマンション開発が進んだことなどで乗降人数は増加に転じている。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通り。
東洋大学をはじめとして各種学校が多く学生街である。ラッシュ時は主に学生で混雑する。A2・A3出入口はまだ坂の途中であるため、当駅から千石方面へ進む場合は、急な上り坂を歩かなければならない。
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