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あのねのね


あのねのね


あのねのねは、日本のフォークデュオ。

主に1970年代中期から1980年代初頭にかけて活動した。

略歴

開校間もない頃の京都産業大学の学生だった清水国明と原田伸郎を中心に結成された。結成当初は4~6人編成で、うち2人は笑福亭鶴瓶とその後鶴瓶の妻になる女性であった。デビューまでに清水と原田とのコンビとなった。

原田によれば、元々は原田と京産の同期生で落語研究会仲間でもあった鶴瓶から旅館のバイトを紹介され(鶴瓶が辞めた後釜)、そこで働いていた先輩の清水と意気投合したのが結成のきっかけだという。

フォークソングムーブメント末期の1973年、『赤とんぼの唄』でメジャーデビューした。

「赤とんぼの唄」「魚屋のオッサンの唄」などの比較的ブラックなコミックソングの印象が強く、ライブではコミカルなトークも人気を博し、ラジオ番組のパーソナリティやテレビ番組の司会などでも活動した。一方で「雪が降っています」などのスローナンバーも残している。

「つくばねの唄」は、落語『欣弥め』を下地にしているが、サビの歌詞がかなり卑猥であるため“放送禁止用語の歌”といわれた。その英語バージョンの“THE SAMURAI”もある。

「そのねのね」という変名でシングル「愛の調べ」とアルバム「そのねのね ファースト・ラスト・アルバム」をリリースしたこともある。こちらはすぎやまこういちらによるシリアス路線だった。

1974年9月にKKベストセラーズから出版した『あのねのね 今だから愛される本』は、65万部を売り上げ、タレントの書いた本としては異例の大ヒットで人気を拡大させた。同著書は当時話題を呼んだゴーストライターではなく、あのねのね自身が公演先の旅館やテレビ局の楽屋で書き綴ったエッセイで、あのねのねの手元には印税が3,600万円が振り込まれた。この大ヒットをきっかけに各出版社がタレント本を大挙出し、芸能界にタレント本ブームが起きた。

1975年には学業に専念するためライブメインの活動を休止し、同時に『あのねのねのオールナイトニッポン』のパーソナリティも一時降板している。直前に東京・蔵前国技館で千秋楽コンサートを行った。ライブ活動は休止したものの、河島英五作の「青春旅情」を同年リリースし、「ヤンヤン歌うスタジオ」や「ものまね王座決定戦」などのバラエティ番組へ進出した。

その後、音楽活動の再開後は、「ネコ・ニャンニャンニャン」「みかんの心ぼし」がヒットする。

1980年代後半以降は個々での活動が中心で、コンビとしての活動はとくに行っていないが、2人がテレビやラジオで共演する機会は多く、1998年に「オールナイトニッポンDX」の企画で日本武道館内の会議室でライブを実施した (実際は武道館内で行う予定だったが、リスナーからの募金で使用料を集めたため、予算内に借りられる会議室でのライブとなった)。

2001年に新作シングル「この場所で光を」「愛メール」、オリジナルアルバム「II」、セルフカバーアルバム「せるふかばあ-ANONENONE BEST-」をリリースし、2003年には「結成30周年記念ライブ」を行っている。また、2011年には「TBC夏まつり」でライブを再開した。

楽曲にある犀泪弾(さいるいだん)とは清水国明のペンネームであり、鹿王院嵐山(ろくおういんらんざん)は原田伸郎のペンネームである。

2023年、デビュー50周年に向けたライブを日本各地で開催。集大成の記念コンサートのチケットは完売になるなど話題となった。

主な弟子など

清水の弟子
  • 近藤伸明(ブラザー・コーン)
  • 清水アキラ
  • 永田ケイ(清水敬子)(清水の3番目の妻)
  • 藤田亨(放送作家)
原田の弟子
  • 藤田和弥(現・朝日放送制作局長)
  • 国木田かっぱ
その他
  • MODOKI
  • 池田まさる
  • デイビー
  • 甲本ヒロト

主な出演作品

バラエティ番組

  • テレビに釘付け あのねのね (1978年 - 1979年、読売テレビ)
    読売文化センターでの公開収録(一部の回では関西地区のみ生放送)。「パクパクコンテスト」などのコーナーがあった。
  • 金曜10時!うわさのチャンネル!!(1973年 - 1976年、日本テレビ)※当時メンバーだった駿河学が放送中に不祥事を起こしたため降板。
  • ハチャメチャ生放送 (テレビ朝日、当時NETテレビ)
  • みごろ!たべごろ!笑いごろ!(テレビ朝日、当時NETテレビ)※ゲスト
  • 飛べ!孫悟空 (TBS)
  • ゆかいな結婚式(関西テレビ)
  • ねのねの結婚裁判(テレビ大阪)
  • 大正週間漫画 ゲラゲラ45
  • ヤンヤン歌うスタジオ
  • ねのねのスターボウリング
  • 全国縦断!クイズあのねのね
  • 火曜ワイドスペシャル(フジテレビ)※アイドル運動会などの司会
  • クイズDEデート
  • SMAP×SMAP 「歌え!アイドルキックオフ」のコーナー (フジテレビ)
  • ものまね王座決定戦

テレビドラマ

  • 夜明けの刑事 第14話「理由あるプレイボーイ」(1975年、TBS) - 酔っ払い 役
  • 俺はおまわり君(1981年、日本テレビ) - 巡査 役

ラジオ

  • 電リク'75(文化放送)
  • 歌謡一番星(文化放送)1977年頃
  • 歌と私・あのねのね(文化放送)
  • あのねのねのオールナイトニッポン (ニッポン放送)
    ※1997年10月 - 1998年3月まで原田だけが「オールナイトニッポンDX(デラックス)」に出演していた際は、「ねのねのオールナイトニッポンDX」というタイトルだった。
  • オールナイトニッポンアゲイン (ニッポン放送)
  • ガリ勉あのねのね(ニッポン放送)
  • 真夜中ギンギラ大放送 ねのねのショーモNIGHT!(ラジオ関西)
  • ヤング海賊船 (MBSラジオ) 原田のみ出演
  • MBSヤングタウン (MBSラジオ) 原田のみ出演
  • ごきげんさん3時です (MBSラジオ)

映画

  • 冒険者たち(1975年) 主演

CM

  • 桐灰化学 桐灰使い捨てカイロ「ハンドウォーマー」
  • 東鳩製菓 スナック「100てん満点!」
  • 大正製薬 湿布薬「メンフラ」
  • 森永製菓 スナック「P-ナッツ?」
  • 月華殿(CMソングも担当)

ディスコグラフィ

シングル

アルバム

書籍

  1. あのねのね 今だから愛される本(1974年9月、KKベストセラーズ)
  2. 帰ってきたあのねのね 今だから愛される本 (1976年、KKベストセラーズ)
  3. あのねのねのどっちがアホか 今だから笑われる本(1978年12月、KKベストセラーズ)
  4. あのねのねのいまギャグ感覚 入門・珍詩作講座(1981年5月、KKベストセラーズ)

エピソード

  • 弟子ではないが小室哲哉・河島英五がかつてバックバンドを担当していたことでも知られる。
  • 河島英五があのねのねの前座をつとめたことがある。また、一時期同じ事務所でもあった。河島英五が1年先に入っていた。
  • 嘉門タツオや石橋貴明(とんねるず)も弟子ではなかったものの両者とも清水国明の自宅に居候していたことがあり、あのねのねも嘉門の元所属事務所であった代官山プロダクションに業務提携扱いで所属していたことがある。

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 1973年の音楽#デビュー - 同じ年にデビューした歌手

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: あのねのね by Wikipedia (Historical)