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ドラゴンボールGT


ドラゴンボールGT


ドラゴンボールGT』(ドラゴンボールジーティー、DRAGON BALL GT)は、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』を原作としたテレビアニメ『ドラゴンボールZ』の続編として制作されたオリジナルストーリーのテレビアニメ。略称表記は『DBGT』。

1996年2月7日から1997年11月19日までフジテレビ系列で毎週水曜日 19:00 - 19:30(JST)に放送された。全64話+番外編1話。

作品解説

アニメ『ドラゴンボールZ』の最終話から5年後の世界を舞台とした、アニメオリジナル作品である。

原作漫画の連載終了後も水曜夜7時のゴールデンタイム枠で『ドラゴンボール』のアニメシリーズを続けたいというスタッフ、テレビ局、スポンサーらの意向により、孫悟空の孫娘パンやトランクスたち次世代の子供たちが活躍する「魔人ブウとの最終決戦終結から最終話までの10年間」を描くオリジナルストーリーで新作を作りたいという意見を、原作者の鳥山明や週刊少年ジャンプ編集部に伝えた際、打ち合わせの中で出た意見を踏まえ、「原作の最終話のその後」を描くという方向性が決定したことで制作が開始された。原作の「その後」をアニメオリジナルで展開した、孫悟空の新たな冒険ストーリーであり、原作者の鳥山明は「原作の壮大なサイドストーリーであるドラゴンボールGTを僕と一緒に楽しく観ていただければ幸いです」とコメントしている。

究極のドラゴンボールの力によって孫悟空が少年のころの姿になったことから始まる。悟空が子供になり、それに伴い瞬間移動も使えなくなったのは、次世代の子供であるパンたちの物語に、悟空をどう絡ませるかを考えたとき、本作の段階で孫悟空はすでに50代となり、強くなりすぎて成長を描くことが難しかったことと、あえて悟空を子供に戻して様々な制限を設けたほうがドラゴンボール探しで宇宙を旅する冒険の幅も膨らむだろうという理由からである。

アクションやギャグがある雰囲気でドラゴンボール探しの旅に出る『元祖』初期のスタイルに戻そうというアイデアを基に、原作の世界観が深く広いため、地球よりも宇宙のほうがスケール的には、どんな奴がいても許されるだろうという考えから、第26話までは宇宙が舞台となり、惑星冒険ものやスペースオペラの体裁をとった内容となっている。第3話のシナリオが終わったころ、「こんな旅の話をずっとやっても面白くないんじゃないか」、「ドラゴンボールシリーズなら、やはり爽快感が欲しい」という考えに到り、打ち合わせの中で「地球が危ないという話がいい」、「個性的な敵が出て、その関わりの中で戦う展開が面白い」という方向性が出たことから、原作同様、ロードムービー路線からバトル路線へ自然と移行していく構成となった。また前作『Z』で、幼い子供の視聴者は、悟空が出ていない展開が続くと気持ちが離れてしまっていたことなどを理由に、戦闘パートは悟空を主軸にした展開中心となった。そのため、前作まで準主役であった孫悟飯や孫悟天(ゴテンクス)などを主軸とした戦闘パートは本作ではなくなった。『Z』が原作連載終了後も物語の展開を引き延ばしていたのは、本作の製作に充てる準備期間が必要になったことも影響している。

この年から東映動画制作の全ての新番組アニメに「ファイン・ネガ・ビデオシステム」が導入された影響で、本編中の色味が変更された。放映中にも主要スタッフが大幅に変動しており、松井亜弥の産休による降板でシリーズ構成が不在に、復讐鬼ベビー編以降の脚本担当は武上純希と前川淳とおおいとしのぶの3人によるローテーションとなるものの、武上は39話で降板し、以降は2人で残りのエピソードを書き上げた。作品のBGMは『Dr.スランプ アラレちゃん』の時代から15年間BGM作曲に携わってきた菊池俊輔からビーインググループ(Ading)在籍の徳永暁人(doa)にバトンタッチされ、本作のために作曲されたBGMと映画『ドラゴンボール 最強への道』でのBGMが使われた。

なお、前作『Z』までは音声面はモノラル放送で、提供クレジットはブルーバック画面であったが、今作より音声面はステレオ放送となり 、同時に提供クレジット画面は、イラスト入りの静止画となっている。

今作の最終回は、『GT』のみならず『元祖』放送開始以来11年間続いてきた「ドラゴンボール」のアニメ全体の最終回ともいえるため、本放送の終盤には『元祖』と『Z』、『GT』のハイライト映像をバックにスクロールで全主要声優と主要スタッフの名が流れた。しかしDVD版や再放送では流れていない。

『ドラゴンボール』シリーズ最後の4:3制作アニメであり、フジテレビ・東映アニメーション共同制作作品としては最後のセル制作によるテレビシリーズでもある。

原作者の関与

原作者である鳥山明は、物語の脚本制作には関わっていないものの、企画の際に以下の点で協力している。

タイトルにある『GT』を提案したのは鳥山で「Grand Touring(グランド・ツーリング)」(壮大なる旅)という意味を込めて命名された。「Galaxy Tour(ギャラクシー・ツアー)」(銀河の旅)、「Galaxy Touring(ギャラクシー・ツーリング)」(銀河の旅)、「Great Touring(グレート・ツーリング)」(偉大なる旅)などの意味も含めている。また、タイトルロゴのデザインも、放送開始の約2ヶ月前の1995年12月に鳥山の手で完成させた。

鳥山は他に、本作の主要キャラクターとなる、子供になった孫悟空、パン、トランクス、ギル、髭を生やし髪を切ったベジータ、眼鏡をかけネクタイを締めた孫悟飯、髪型を変えた孫悟天、白髪になり髭を生やしたクリリン、生え際がさらに後退したミスター・サタン、ブルマ、チチ、ビーデル、ブラ、悟空の下で修業したウーブと、タコ型宇宙船のデザインに加え、「怪物らと戦う悟空たちが描かれた荒野の星」、「巨人と悟空たちが描かれた惑星モンマース」、「巨大なアリジゴクモドキと悟空たちが描かれた砂漠の惑星カーラ(作品では惑星ルーデゼに改名)」のイメージボード3点を提出。鳥山がイメージボードで描いた荒野の星の怪物は、第64話において地獄で暴れピッコロに撃退されるキャラクターとして登場している。『週刊少年ジャンプ』の1996年13号に掲載された「よろしくドラゴンボール」では、鳥山が『GT』について語り、子供になった『GT』の悟空のイラストも描いた。

その他の登場キャラクターなどのデザインは中鶴勝祥によるものであり、初期プロットと鳥山によるキャラクター原案を基にして中鶴の手で13点のイメージボードも描かれたが、このイメージボードを目にしたとき鳥山は「あれ、こんな絵描いたかな?」と勘違いしたことがあると語った。超サイヤ人4のデザインも中鶴で、中鶴は「重要な設定の超サイヤ人4も僕がラフを描くことになって、試行錯誤しながらカタチにして、鳥山先生にお送りしたところ、少し修正は入っていたと思うんですけど、アイデア自体の変更は無かったので嬉しかった」と証言している。後に、『ドラゴンボールGT DVD-BOX』において同梱されたブックレットには、コメントと共に鳥山が、中鶴のデザインを見て描いた超サイヤ人4の悟空のイラストを描き下ろしている。

東映アニメーションから挙がってきた初期プロットはロードムービー的な展開で、星々を旅するという話が26話分程度であった。鳥山は、当初の大まかな脚本やストーリーからなる初期プロットをチェックして少しアドバイスを行ったと語り、その初期プロットを「だいたいこんな感じでという大まかな脚本を見せていただいた限りでは、なかなかよく考えてあって面白そうな雰囲気」と語った。作品開始時期には「今回お話のほうにはノータッチなんで一視聴者として作品を楽しめると今からワクワクしております。皆さんも楽しみにしていてください」、「私はまだ全然観ていませんが、どんな展開になるのか楽しみなような、心配なような…。のんびりしていながらアップテンポで話が進んでいけばと思っています。期待しております。私の中のドラゴンボールは、もうとっくに終わっていますが、アニメではまだまだスタッフの皆さんの頑張りやファンの皆さんのおかげで生き続けています」と語った。

鳥山は、2005年のDVD-BOXで「テレビアニメの方はもう少し続けたいとのことでしたがボクはもうこれ以上は…。というわけでドラゴンボールのアニメはストーリーも含め、すっかりアニメスタッフの方々におまかせすることになったのです」、「ずっとドラゴンボールを続けていただいてきた優秀なスタッフの皆さんなので安心しておまかせすることができたのです」と語った。2013年の書籍では、「そのころ、連載はもう終わっていたので、僕の頭は次の仕事に向いていました。だから…正直に言うと、そこでまた『DB』のデザインというのは、ちょっとだけ抵抗がありました(笑)。続けていただけるのは、本当にありがたいと思いましたが」、「連載終了直後でしたので、『GT』の設定をそれほど乗り気で描いた記憶はありません。頼まれた設定画は頑張って描きましたが」と語り、2014年の『ドラゴンボール改』完成披露試写会に寄せたコメントでは、原作で魔人ブウとの闘いを描き終えて以降「闘いの漫画を描く気がなくなってしまった」と語った。

あらすじ

究極のドラゴンボール編(第1話 - 第26話)
悟空がウーブと修行の旅に出てから5年。悟空の教えを受け15歳になったウーブと修行の最終試験を行っているころ、新たなドラゴンボールの存在を知ったピラフ一味が神殿に乗り込んだ。その星が黒い「究極のドラゴンボール」から現れた巨大な神龍でピラフ一味の野望が現実になると思われたとき悟空が現れ、ピラフの言葉を勘違いした神龍が悟空を子供の姿に変えてしまった。さらに願いを叶えた究極のドラゴンボールは宇宙へと飛び去ってしまうが、1年以内に全て集めて元の場所に戻さないと地球が爆発してしまうことが判明する。悟空は、パンやトランクスと共にドラゴンボールを集めるため宇宙へと旅立つ。
復讐鬼ベビー編(第27話 - 第40話)
M2を支配するリルド将軍の猛攻を振り切った悟空たちだったが、トランクスによって新たな野望が暴かれてしまう。それは、宇宙一の科学者ドクター・ミューによって造り出された「ベビー」の存在だった。一度は撃退するも、運悪くツフル人の細胞がミューに憑りついたため脱出してしまう。地球に現れたベビーは悟飯や悟天、ベジータの体を次々と乗っ取り、悟空、パン、ミスター・サタン、ブウ、ウーブを除いた全ての地球人や仲間たちを洗脳、サイヤ人に対する復讐は瞬く間に成し遂げる。やっとのことで地球に帰った悟空も、サイヤパワーを吸収したスーパーベビーには超サイヤ人3でも敵ではなかった。悟空たちから究極のドラゴンボールを奪ったベビーは、ツフル星の蘇生に使ってしまう。これに怒ったウーブはミスター・ブウ(元魔人ブウ)と同化したスーパーウーブとなり必殺光線で対抗。一方、悟空はスゴロク空間から脱出して、界王神界で尻尾を再生しツフル星に立った。一度は理性を失い大猿となり暴走するも、パンに止められたことで超サイヤ人4へと変身を遂げる。ベビーも大猿となり悟空と対峙。その間に正気を取り戻した悟飯たちとサイヤパワーを分け合い、大猿ベビーを圧倒。青年体となり、逃亡するベビーを10倍かめはめ波で撃退した。しかし、究極のドラゴンボールがベビーによって使用されたことでまた宇宙に散らばってしまったため、地球爆発という運命は避けられなかった。悟空は超サイヤ人4になって瞬間移動で地球上の生物全てをツフル星に移動させるが、ピッコロは悟空に再び瞬間移動できるだけの気を与え、地球と運命を共にして究極のドラゴンボールはただの石となった。その後ナメック星のドラゴンボールによって地球は蘇り平和が戻る。
究極の人造人間編(第41話 - 第47話)
平和が戻ったのも束の間、地獄の底では、地球一の科学者ドクター・ゲロとミューの二人が手を組み、人造人間17号を使い悟空に復讐を企んでいた。ゲロとミューの協力により完成した「新17号」と、この世の17号の共鳴反応により、あの世(地獄)とこの世(現世)が接合し、かつて悟空たちに倒された強敵や悪党たちが復活する。悟空はセルとフリーザの待つ地獄に乗り込むが、それはゲロたちの罠だった。一方トランクス、ベジータを始めとする戦士たちと地獄の悪党たちが対峙するこの世では二人の17号が合体し、究極の人造人間・超17号が誕生、次々とこの世の戦士たちを打ちのめす。悟空はセルとフリーザを撃退するが脱出はできず、ピッコロとデンデが協力することで再びこの世に戻り、超17号と対決する。エネルギーを吸収し強化する超17号に超サイヤ人4でも敵わない中、クリリンの仇を討つため18号が反撃。すると悟空はエネルギーの吸収中は無防備なことを突き止め、龍拳とかめはめ波の連続攻撃で超17号を撃破する。
七匹の邪悪龍編(第48話 - 第64話)
17号との戦後処理のため悟空たちが集めたドラゴンボールには、ひびが入っていた。不安を過らせるなかで神龍を呼ぼうとした時、地響きとともに邪悪な「黒煙の龍」が現れた。悟空たちの願いを無視する黒煙の龍は、七匹の「邪悪龍」に分裂して世界中に散らばる。炎や風、電気など自然の力を操り、全世界をマイナスエネルギーで破壊しようとする邪悪龍に対し、悟空たちは様々な弱点を見つけて、次々と退治していく。地球の破壊をもくろむ一星龍と激戦の末、6つのドラゴンボールを取り込んだ超一星龍の絶大なパワーに次々と翻弄される悟空と仲間たち。絶体絶命かと思われたその時、死んだはずの悟空が立ち上がり、全宇宙から元気が悟空のもとに集まってくる。完成した超ウルトラ元気玉は、一星龍を瞬く間に消滅させた。平和が戻り、力を使い果たした悟空に仲間たちが駆け寄ると、蘇ったドラゴンボールから神龍が突然現れ、人々に「これ以上ドラゴンボールを使わせる訳にはいかない」と告げる。神龍の力で生還した悟空は人々を蘇らせる最後の願いを叶えると、神龍は悟空を乗せて皆の前から去っていった。

番外編

テレビスペシャル『ドラゴンボールGT 悟空外伝!勇気の証しは四星球(スーシンチュウ)』は、第41話と第42話の間に放映された番外編。作品時間軸では、最終話である第64話で悟空Jr.が天下一武道会に出場する前の出来事であるサイドストーリーとされている。CMのアイキャッチは番外編中で使用された映像を用いた全6種類となっている。

孫悟空と神龍が旅立って100年後。すっかり高祖母となったパンは孫悟空Jr.(そんごくうジュニア)と二人で暮らしていた。ある日、悟空Jr.は病気に苦しむパンを助けるため、ドラゴンボールを探しに孫家が以前住んでいたパオズ山の家へ向かう。

冒頭のナレーションでは「あのころのみんなはもういない。ただひとりを除いては」と語られている。

主な登場人物

孫悟空
本作の主人公。ピラフ一味の発言を究極のドラゴンボールの神龍が勘違いしたことによって、若返り子供の体になってしまう。そのせいで瞬間移動が使えなくなる、超サイヤ人3でいられる時間が急激に短くなるなどの弱体化が見られた。「復讐鬼ベビー編」では、界王神たちの助力によって尻尾をもう一度生やしてもらい、ベビーとの戦いで大猿から超サイヤ人4へと覚醒。「七匹の邪悪龍編」では同じ超サイヤ人4に変身したベジータとフュージョンして「超サイヤ人4ゴジータ」になった。最終話、悟空は神龍とともに皆の前から去り、ピッコロ、ベジータ、亀仙人が去りゆく悟空から何らかの意志を感じ取って驚くが、それがどんな内容だったかは明かされていない。
孫悟空Jr.
最終話終盤と番外編に登場。孫悟空とミスター・サタンの昆孫("こんそん"= 孫の孫の孫、六代後)にあたる。容姿は悟空そっくりだが臆病な性格で、学校ではいつもいじめられていた。
パン
前作『Z』のエピローグで初登場した孫悟飯とビーデルの娘。悟空の孫に当たる10歳の少女。その血統から格闘センスは高い。前作での大人しく泣き虫な面影は消え、好奇心旺盛なお転婆娘となって悟空たちと共に冒険する。
トランクス
ベジータとブルマの長男である、サイヤ人と地球人のハーフ。前作『Z』のエピローグでは青年になってもヤンチャな性格だったが、本作では両親にも丁寧語を使うなど前作「人造人間編」の未来から来た青年トランクスに近い真面目な性格となっており、カプセルコーポレーションの社長を務める。社長業や武術の修行に不真面目な点を鍛え直すようベジータに命じられ、悟空とパンと共に旅立つ。2人を引率する、年下のパンからも呼び捨てにされるなど苦労人としての描写が多い。
ギル
イメッガ星で悟空たちと出会った小型ロボット。ドラゴンレーダーを食べてしまったことから一緒に旅に行くことに。マシン惑星M2(エムツー)が故郷。本名は「DB4649T2006RS」であるが、トランクスに「たぶんそれは製造番号だよ」と指摘され、悟空に動作音の“ギルルルル…”から「ギル」と名づけられた。
ベジータ
悟空のライバルの1人であるサイヤ人。『Z』の終盤で悟空を「ナンバー1」と認めて以来、純粋に己の限界を知るためだけに修行を続けている。本作当初、ヒゲを蓄えていたが娘のブラから酷評され剃り落し、服装も無頓着だったため変えさせられた。「復讐鬼ベビー編」ではベビーに寄生され体を乗っ取られてしまうが、「七匹の邪悪龍編」では超サイヤ人4に変身して悟空とフュージョンするなど活躍を見せた。
ベジータJr.
最終話終盤に登場。
ピッコロ
ナメック星人で、悟空の長男・悟飯の武術の師匠。「復讐鬼ベビー編」終盤に黒いドラゴンボール復活を阻止するために破壊された地球と運命を共にする。「究極の人造人間編」では地獄に落ちた悟空を救うため、敢えて悪役を演じ地獄で悟空をこの世に戻すために協力。最終話でも地獄に留まり番人を務めた。
ドクター・ミュー
マシンミュータントの生みの親であり、宇宙の天才科学者。最強のマシンミュータントであるベビーを完成させるために宇宙の各地にマシンミュータントを放ち、エネルギーを集めた。しかしトランクスによってあえなく暴かれたベビーに寄生され、体内から破壊された。「究極の人造人間編」では地獄でドクター・ゲロから「孫悟空への復讐」を誘われ手を組み、新17号を使って全ギャラクシーの征服をもくろんだ。
ベビー
ネオ・マシンミュータントと呼ばれる機械生命体。サイヤ人への復讐を決意すると同時に、全宇宙の生物に卵を産みつけ洗脳して部下とする「全宇宙ツフル人化計画」を企てた。
新17号(ヘルファイター17号)
地獄でドクター・ゲロとドクター・ミューにより、この世にいる17号の潜在能力を引き出す存在としてつくられた人造人間。この世にいる17号と姿形はまったく同じだが、機械ベースなので人間の心はない。
神龍
願いを叶える存在の龍。普段は黒い雲に囲まれて現れるが、本作では雲1つ無い状態で出現した。一星龍を倒し力を使い果たした悟空の前に突然現れ、人々がドラゴンボールに頼りすぎたこと、そしてこれ以上ドラゴンボールを使わせないことを告げ、生還した悟空を乗せて皆の前から去っていった。
究極神龍
神がピッコロ大魔王と分裂する前に作った、究極のドラゴンボールから出てきた神龍。通常のものより巨大で赤い。
邪悪龍
マイナスエネルギーによってドラゴンボールにヒビが入り、現れた黒煙の龍から分裂した龍。全銀河の破壊を目的としている。悟空たちに倒されると元のドラゴンボールに戻った。

スタッフ

  • 企画
    • フジテレビ - 清水賢治(第1話 - 第26話) → 河合徹(第27話 - 第64話)
    • 東映動画 - 森下孝三(第1話 - 第64話)、蛭田成一(第27話 - 第41話) → 吉田竜也(第42話 - 第64話)
  • プロデューサー
    • フジテレビ - 金田耕司(第1話 - 第26話) → 廃止
    • 東映動画 - 蛭田成一(第1話 - 第26話) → 廃止
  • 原作 - 鳥山明(集英社『ジャンプ・コミックス』刊)
  • 製作担当 - 末永雄一
  • シリーズ構成 - 松井亜弥(第1話 - 第50話) → 廃止
  • 音楽 - 徳永暁人、菊池俊輔
  • キャラクターデザイン - 中鶴勝祥
  • 美術デザイン - 辻忠直、吉池隆司
  • シリーズディレクター - 葛西治
  • 色彩設計 - 坂本陽子
  • 撮影 - 三晃プロ
  • 編集 - 福光伸一(タバック)
  • 録音 - 二宮健治(タバック)
  • 音響効果 - 新井秀徳 (フィズサウンド)
  • 選曲 - 宮下滋(ビモス)
  • オーディオディレクター - 小松亘弘(テアトル・エコー)
  • 美術進行 - 御園博
  • 仕上進行 - 井上馨司、山下紀彦
  • 広報(フジテレビ) - 小中ももこ(第1話 - 第30話・第49話) → 城ヶ崎祐子(第31話 - 第48話) → 為永佐知男(第50話 - 第64話)
  • 録音スタジオ - タバック
  • 現像 - 東映化学
  • 制作 - フジテレビ、東映動画

主題歌

オープニングテーマ

「DAN DAN 心魅かれてく」
作詞 - 坂井泉水 / 作曲 - 織田哲郎 / 編曲 - 葉山たけし / 歌 - FIELD OF VIEW(ZAIN RECORDS)
※第64話(最終回)では、エンディングのスタッフロールでフルバージョンより長いバージョンが使用された。第27話以降は映像が一部変更され、ベビーの登場シーンが加えられ、最後の孫悟空、パン、トランクス、ギルの集合シーンが超サイヤ人4の悟空に変更された。その後の究極の人造人間編、七匹の邪悪龍編でもベビーが登場する映像のままで、最終回まで使用されていた。

エンディングテーマ

「ひとりじゃない」(第1話〈1996年2月7日〉 - 第26話〈1996年10月30日〉)
作詞 - 池森秀一 / 作曲 - 織田哲郎 / 編曲 - 古井弘人 / 歌 - DEEN(B-Gram RECORDS)
「Don't you see!」(第27話〈1996年11月6日〉 - 第41話〈1997年3月12日〉・番外編〈1997年3月26日〉)
作詞 - 坂井泉水 / 作曲 - 栗林誠一郎 / 編曲 - 葉山たけし / 歌 - ZARD(B-Gram RECORDS)
第39話ではベビー消滅後に挿入歌としてフルバージョンの1番のみ流れた。
エンディング映像では『ドラゴンボール』原作単行本の背表紙を本作の仕様にした演出が挿入された。
「Blue Velvet」(第42話〈1997年4月16日〉 - 第50話〈1997年6月25日〉)
作詞 - 愛絵理 / 作曲・編曲 - はたけ / 歌 - 工藤静香(ポニーキャニオン)
エンディング映像のラストカットでは『ドラゴンボール』原作最終回のラストカットを本作の仕様にアレンジした演出があった。
「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」(第51話〈1997年7月2日〉 - 第64話〈1997年11月19日〉)
作詞・作曲 - 小松未歩 / 編曲 - 池田大介 / 歌 - WANDS(B-Gram RECORDS)
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各話リスト

タイトルコールは八奈見乗児が担当。

視聴率

  • 平均視聴率:14.6%(関東地区)
  • 初回視聴率:19.6%(関東地区) / 19.2%(関西地区)
  • 最高視聴率:19.7%(2話「主役は私!パン宇宙に飛び立つ!!」・関東地区)

放送局

映像ソフト

現在販売されている『ドラゴンボールGT』のDVDには、テレビで放送されているものとはいくつか仕様の違いがある。

まず、テレビ放送において次回予告はエンディングの前に配置されていたのに対し、DVDではエンディングの後に配置されている。また、音声面ではテレビ版では5話以降磁気音声(シネテープ)を使用したステレオで放送されていたが、DVD版ではフィルムトラックの光学音声が使用されているため、オープニングやエンディング、スペシャルディスクに収録されている番外編以外は全てモノラル音声になっている。なお、DVD-BOX・単巻のいずれもデジタルリマスター化されている。

  • DBGT -DRAGON BALL GT DVD BOX 〜DRAGON BOX
    • DVD11枚+スペシャルディスク1枚=計12枚組
    • 片面2層、4:3スタンダード、2.0chモノラル(一部ステレオ)
2005年5月25日発売。『GT』初の映像ソフト化となった商品。11枚のディスクに全64話、スペシャルディスクに番外編と映像特典をそれぞれ収録。DVDが4枚ずつ収められたデジパックが3つ入った仕様となっている。DVDはピクチャーレーベル仕様になっており、デジパックは銀色の背景にキャラクターの絵と文字があしらわれたデザイン。
2005年2月28日までに予約した購入者にはTV&DVD対応「原寸大ドラゴンレーダー型リモコン」、「映像特典スペシャルディスク」、鳥山明のコメントなども掲載された特製ブックレット『Dragonbook』、発売延期のお詫びとして追加特典となったミスター・サタンの絵柄になったゼニー紙幣10枚が入った「特製大入り袋」が付属した。
  • ドラゴンボールGT VOL.1〜VOL.11
    • 発売元;集英社・フジテレビ・東映アニメーション、製造元・販売元:ポニーキャニオン
2008年2月6日から同年6月4日にかけ単巻DVDとして、VOL.8までが2巻ずつ、VOL.9 - 11が同時発売された。全11巻となっており、1巻から9巻までが6話、10巻と11巻が5話ずつ収録されている。

CD

音楽関係で発売されているのものは主題歌シングルのみで、アルバムは発売されていない。

サウンドトラック

『DRAGON BALL GT』名義でのサウンドトラックは、放送中・放送後も、現時点では発売されていない。ただし、放送開始の一か月後に劇場公開された『ドラゴンボール 最強への道』のサントラ『ドラゴンボール 最強への道 ORIGINAL SOUNDTRACK』に、放送で用いられた楽曲が若干収録されている。作曲は、『GT』『最強への道』いずれも徳永暁人によるもの。

主題歌シングル

  • DAN DAN 心魅かれてく / FIELD OF VIEW
    • 同年に作詞者である坂井泉水が『TODAY IS ANOTHER DAY』にて、セルフカバーを発表している。
  • ひとりじゃない / DEEN
  • Don't you see! / ZARD
    • 放送から16年経った2012年に「TV on-air ver.」が収録されたBOX、『ZARD Album Collection 〜20TH ANNIVERSARY〜』が発売されている。Disc12のPREMIUM DISCに収録され、イントロがギターから始まっている。
  • Blue Velvet / 工藤静香
  • 錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう / WANDS

書誌情報

フィルムコミック

  • 『ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールGT 悟空外伝! 勇気の証しは四星球』集英社、1997年7月23日発行、ISBN 4-83-421525-3
  • 『ジャンプ コミックス ドラゴンボールGT アニメコミックス 邪悪龍編』集英社、全3巻
    • Vol.1、2019年12月9日発行(2019年12月4日発売)、ISBN 978-4-08-882159-7
    • Vol.2、2019年12月9日発行(2019年12月4日発売)、ISBN 978-4-08-882160-3
    • Vol.3、2019年12月9日発行(2019年12月4日発売)、ISBN 978-4-08-882161-0

『ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールGT 悟空外伝! 勇気の証しは四星球』は、テレビスペシャル扱いとなっている番外編のフィルムコミックで、後にコンビニコミックで再版された。『ドラゴンボールGT アニメコミックス 邪悪龍編』は、『最強ジャンプ』2014年1月号から2019年7月号まで連載された、本作テレビアニメの「七匹の邪悪龍編」を2色カラーでフィルムコミック化した内容を、フルカラーで収録したもの。Vol.3には、本作でキャラクターデザインを手掛けた中鶴勝祥のインタビューや設定資料も掲載されている。『最強ジャンプ』2019年9月号からは、本作テレビアニメ第1話からの内容をフィルムコミック化した『ドラゴンボールGT アニメコミック 宇宙探索編』も連載されている。

ガイドブック

  • 『ジャンプ・アニメコミックス・ジュニア ドラゴンボールGT パーフェクトファイル』集英社、1997年5月24日発行、ISBN 4-8342-1524-5
  • 『ジャンプ・アニメコミックス・ジュニア ドラゴンボールGT パーフェクトファイルNo.2』集英社、1997年12月17日発行、ISBN 4-8342-1528-8

セル画を用いたガイドブック。『ドラゴンボールGT』の前半を紹介した「パーフェクトファイル」と、後半を紹介した「パーフェクトファイルNo.2」の全2巻。前半を紹介した本には、『GT』の年表や用語辞典、鳥山明によるイメージボードとキャラ原案なども掲載。後半を紹介した本には、用語辞典、鳥山明によるタイトルロゴのラフデザインとメモ、野沢雅子のロングインタビューなども掲載されている。長らく絶版状態だったが、復刻版が2006年4月に「Vol.1」「Vol.2」として発売。表紙カバー背景の色は復刻前では黒・赤だったが、復刻版では宇宙をイメージした色に変更されており、目次ではない内容紹介が中表紙から削除された。復刻前は特典シールもページ数に含まれていたが、復刻版はシールが削除されたため2ページ減っており、Vol.2ではCD紹介ページでCDの値段表記も削除された。

他にも、『ドラゴンボール大全集』7巻には鳥山による『GT』のデザイン画などが掲載され、『ドラゴンボール超全集』3巻にも『GT』のストーリー特集などが掲載されている。

イベント

ドラゴンボールGTライブショー「ドン・キアーと万能銃」
着ぐるみを使ったライブショー。1ステージ約30分。

CMへの起用

ショウワノート
「新学期シリーズ」に『ドラゴンボールGT』が登場。(1996年)
日糧製パン・「Nichiryo」
蒸しパンのCMに『ドラゴンボールGT』が登場。(1996年 - 1997年)

その他

  • 英語版はFUNimation製作のアメリカ合衆国版とBlue Water製作のインターナショナル版が存在する。前者は『元祖』や『Z』の翻訳も行った会社だがBGMは変更され、毎週土曜日22時からアメリカのカートゥーン ネットワークにて第1回目として放送されたものは「バトルアクション作品という『Z』からの流れを断ち切りたくなかった」という理由から最初の16話はカットされ17話から始まるため違和感無いよう1 - 16話が編集されたオリジナルエピソード「A Grand Problem」を作成している。その16話は後に「Lost Episodes」としてDVDが発売され、その後は、カットした宇宙を旅する前半のエピソードを挿入して放映されている。後者はカナダ人声優を使い、ノーカット、BGM変更なしで、翻訳もFUNimationのものよりもオリジナルの日本語に忠実である。
  • アメリカで放送された時には超サイヤ人4のウケが良く、6歳から11歳の男の子を対象とした年代別視聴率は約4%を獲得しており、プロデューサーを務めた森下孝三も「この数字は、かなり高い数字」とコメントしている。
  • 『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズや『ドラゴンボール ゼノバース』シリーズなど、本作のキャラクターが登場するゲームは多く発売されているが、本作のみを題材にしたゲームは日本では存在しない。ただ、1997年8月21日にバンダイ (後のバンダイナムコエンターテインメント) から発売されたPlayStation用対戦型格闘ゲーム『ドラゴンボール FINAL BOUT』は本作が中心のゲームであり、VS CPUでの最終ボスとしてスーパーベビー、隠しキャラクターにスーパーサイヤ人4孫悟空が登場する。実際に開発当初の名前が『ドラゴンボールGT FINAL PLUS(仮)』だった。本作の人気が高い北米を中心にした海外市場ではゲームボーイアドバンスにて『DRAGONBALL GT Transformation』が発売されている。
  • 敵については、新しい敵を創るよりも、以前から続く流れの延長を大切にしたほうが、物語に説得力が生まれるという理由から、ベビーがツフル人、超17号が人造人間、邪悪龍がドラゴンボールと、世界観の中で以前に登場した存在を基に製作されている。
  • 悟空は生きているのか死んでいるのかわからないというイメージのラストシーンは『ドラゴンボールGT』の企画立ち上げ時から決まっており、脚本担当の前川は「そこで死んだのかもしれないし、そうでない別のものになったのかも知れない。その判断は、ご覧になられた皆さんの想像に、おまかせします」とコメントしている。
  • 最終回で神龍が明かした重大な事実と悟空が神龍に捧げた願いには、ドラゴンボールの力に頼らず、人間の力で復興させるという意味が込められている。脚本担当の前川によると「苦境を切り抜けた先に夢を掴むのは、最終的に人の力なんだ」という意図を感じ取ってもらいたかったためだったという。同じ理由から「最終的な敵もドラゴンボールにしたが、四星球だけはただの邪悪な球にしたくなかった」と前川はコメントしている。
  • 最終回のエンディング後に後番組『ドクタースランプ』のCMが放送された。内容は悟空が則巻アラレにバトンタッチを行い、『ドクタースランプ』の本編映像が流れて第1話のサブタイトルに移行するものであった。なお、バトンタッチの映像は全編デジタルで制作されている。
  • フランス・カンヌで行われた国際テレビ番組見本市(MIPTV)の50周年記念では、「世界のテレビを変えた50作」として日本から、1963年からの50年間に放送された番組の中から『ドラゴンボールGT』を含む4作品が選ばれた。
  • 2013年に公開された『ドラゴンボールZ 神と神』は、『Z』と『GT』の間に相当すると語られている。ただし、正確にはパンが産まれる前の原作第517話の魔人ブウ戦終結から第518話までの10年の中頃、魔人ブウ編から4年後にあたるエイジ778のある日に起こった話である。
  • 本作はドラゴンボール展パンフレットや『ドラゴンボール超全集』で、年表が記載された年代記において正式に記載されている。
  • 『ちょっとだけかえってきた Dr.SLUMP』第37話の冒頭4つのコマでは『GT』のストーリーが描かれている。
  • バンダイチャンネルやフジテレビオンデマンドなどでも本作品が配信されている。

脚注

注釈

出典

書誌情報出典

外部リンク

  • DRAGON BALL-GT 東映アニメーション
  • 『ドラゴンボール』シリーズ - YouTubeプレイリスト

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ドラゴンボールGT by Wikipedia (Historical)



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