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スプリンターズステークス


スプリンターズステークス


スプリンターズステークスは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)である。

正賞は日本馬主協会連合会会長賞。

概要

1967年に4歳(現3歳)以上の馬によるハンデキャップの重賞競走として、中山競馬場の芝1200mで創設。当時は4歳(現3歳)以上の馬が出走できる中央競馬で唯一のスプリント(短距離)重賞だった。

1984年にはグレード制の導入に伴いGIIIに格付けされ、1987年にはGIIに格上げされた。その後、1年を締めくくるスプリント系の大レースを開催しようとする機運が高まり、1990年にはGIに格上げされ、施行時期も有馬記念の前週に移された。2000年にはスプリント競走体系が整備され、施行時期を初秋の中山開催最終週に繰り上げ。以来、秋競馬で最初に行われるGIレースとして定着している。2005年には世界初の国際スプリントシリーズ「グローバルスプリントチャレンジ」が創設され、本競走はそのひとつとして第8戦に組み入れられていた(2017年を最後に休止)。

1994年から国際競走となり外国馬が出走可能になったほか、1995年には地方競馬所属馬も出走可能になった。

2016年から2019年までブリーダーズカップ・チャレンジの対象競走に指定され、優勝馬には当該年のブリーダーズカップ・ターフスプリントへの優先出走権と出走登録料・輸送費用の一部負担の特権が付与されていた。

高松宮記念同様に「電撃の6ハロン」と呼称される。

この項の出典:

国際的評価

世界の競馬開催国は国際セリ名簿基準書におけるパートIからパートIVまでランク分けされており、2023年時点で日本は平地競走が最上位のパートI、障害競走はパートIVにランク付けされている。

また、各国の主要な競走は国際的な統一判断基準で評価されており、競馬の競走における距離別の区分法として定着しているSMILE区分によると、スプリンターズステークスは「Sprint(1000m - 1300m)」に分類される。国際競馬統括機関連盟(IFHA)が公表した2012年から2014年の年間レースレーティングの平均値に基づく「世界のトップ100GIレース」によると、スプリンターズステークスは全体の89位にランキングされた。このランキングで日本の競走はスプリンターズステークスを含め10競走がランクインしているが、「Sprint(1000m - 1300m)」のカテゴリーからランクインした日本の競走はスプリンターズステークスのみ。「Sprint(1000m - 1300m)」のカテゴリーからランクインした外国の競走との比較では、ドバイゴールデンシャヒーン(86位)に次ぐ評価となっている。

競走条件

以下の内容は、2023年現在のもの。

出走資格:サラ系3歳以上(出走可能頭数:16頭)

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬
  • 外国調教馬

負担重量:定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)

  • 第1回・第2回はハンデキャップ、第3回 - 第23回は別定、第28回・第29回は南半球産3歳馬2kg減。

出馬投票を行った馬のうち優先出走権(後述)のある馬から優先して割り当て、その他の馬は「通算の収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI(JpnI)競走の収得賞金」の総計が多い順に出走できる。

優先出走権

外国調教馬、およびレーティング順位の上位5頭(牡馬・セン馬は110ポンド、牝馬は106ポンド以上であることが条件)は優先出走できる。

JRA所属馬は、同年に行われる下表の競走のいずれかで1着となった馬に優先出走権が与えられる。

地方競馬所属馬は、同年に行われる下表の競走のいずれかで2着以内となった馬に優先出走権が与えられる。

地方競馬所属馬は上記のほか、GI競走(2歳GIを除く)の1着馬及び外国で行われるグローバル・スプリント・チャレンジ対象競走のいずれかで2着以内となった馬にも出走資格が与えられる(2017年まで)。

賞金

2023年の1着賞金は1億3000万円で、以下2着5200万円、3着3300万円、4着2000万円、5着1300万円。

歴史

年表

  • 1967年 - 4歳以上の馬による重賞競走として創設、中山競馬場の芝1200mで施行。
  • 1969年
    • この年のみ、名称を「英国フェア開催記念(第3回スプリンターズステークス)」に変更。
    • この年のみ正賞は「英国フェア名誉総裁通商産業大臣大平正芳賞ブリティッシュ・ウィーク・カップ」となる。
  • 1974年 - 名称を「読売杯スプリンターズステークス」に変更。正賞が読売新聞社賞となる。
  • 1980年 - 名称を「読売スプリンターズステークス」に変更。
  • 1983年 - 名称を「スプリンターズステークス」に変更。
  • 1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。
  • 1987年 - GIIに昇格。
  • 1988年 - 中山競馬場の観客スタンド改修工事のため東京競馬場1400mで施行。
  • 1989年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる。
  • 1990年
    • GIに昇格。
    • 騎手賞として「オートラマ賞」が贈られる(1992年まで)。
  • 1994年 - 国際競走に指定され、外国調教馬が4頭まで出走可能になる。
  • 1995年
    • 特別指定交流競走となり、地方競馬所属馬が出走可能になる。
    • 正賞が日本馬主協会連合会会長賞となる。
  • 2004年 - 「日本中央競馬会創立50周年記念」の副称をつけて施行。
  • 2005年 - グローバル・スプリント・チャレンジに組み入れられる。
  • 2006年 - 外国調教馬の出走枠を8頭に拡大。
  • 2014年
    • トライアル制を確立し、指定された競走の1着馬に優先出走を認める。
    • 中山競馬場の改修工事のため新潟競馬場で施行。このため、フルゲートは18頭に拡大。
  • 2016年 - 「ブリーダーズカップ・チャレンジ」指定競走となる(2019年まで)。
  • 2018年 - グローバル・スプリント・チャレンジが休止される。
  • 2020年 - 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「無観客競馬」として実施(ただし新日本フィルハーモニー交響楽団によるファンファーレの生演奏並びにベストターンドアウト賞の審査は行われた)。

この項の出典:

歴代優勝馬

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第3回が「英国フェア開催記念」、第8回から第13回は「読売杯スプリンターズステークス」、第14回から第16回は「読売スプリンターズステークス」。

スプリンターズステークスの記録

  • レースレコード - 1:06.7(第46回優勝馬ロードカナロア) なお、このタイムは中山競馬場芝外回り1200m3歳以上のコースレコードでもある。
    • 優勝タイム最遅記録 - 1:12.8(第13回優勝馬サニーフラワー)
  • 最年長優勝馬 - 8歳(第44回優勝馬ウルトラファンタジー)
  • 連覇 1993・1994年サクラバクシンオー、2012・2013年ロードカナロア、2016・2017年レッドファルクス
    • グレード制以前も含めると1974・1975年サクライワイ、1977・1978年メイワキミコも達成
  • 最多優勝騎手 - 5勝
    • 小島太(第8回・第9回・第14回・第27回・第28回)
  • 最多勝調教師 - 4勝
    • 境勝太郎(第7回・第15回・第27回・第28回)
  • 最多勝利種牡馬 - 3勝
    • マタドア(第7回・第8回・第9回)
  • 親子制覇
    • ビリーヴ - ジャンダルム

外国調教馬の成績

脚注・出典

参考文献

  • 「スプリンターズステークス」『中央競馬全重賞成績集【GI編】』日本中央競馬会、1996年、969-1013頁。 

注釈

出典

各回競走結果の出典

  • 『中央競馬全重賞成績集【GI編】』第1回 - 第29回
  • 中山競馬場70年史編集委員会(編)『中山競馬場70年史』(日本中央競馬会中山競馬場、1998年):1967年 - 1997年(除1988年)
  • JRA年度別全成績
    • (2023年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2023年10月2日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2022年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2022年10月24日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2021年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年10月6日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2020年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年10月6日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2019年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年10月6日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2018年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年10月6日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2017年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年10月2日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2016年)“第4回 中山競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:25095)
    • (2015年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2014年)“第3回 新潟競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:25095)
    • (2013年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2012年)“第4回 中山競馬 第9日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:25107)
    • (2011年)“第4回 中山競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:27095)
    • (2010年)“第4回 中山競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:26095)
    • (2009年)“第4回 中山競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:25085)
    • (2008年)“第4回 中山競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:26095)
    • (2007年)“第4回 中山競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:26095)
    • (2006年)“第4回 中山競馬 第8日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:26095)
    • (2005年)“第4回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 2950-2951. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:26095)
    • (2004年)“第4回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 2963-2965. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:26095)
    • (2003年)“第5回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 2936-2937. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:26095)
    • (2002年)“第4回 新潟競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 2787-2788. 2016年10月3日閲覧。(索引番号:25095)
  • netkeiba.comより(最終閲覧日:2023年10月2日)
    • 1986年、1987年、1988年、1989年、1989年、1990年、1991年、1992年、1993年、1994年、1995年、1996年、1997年、1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年

外部リンク

  • データ分析:スプリンターズステークス 今週の注目レース - 日本中央競馬会

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: スプリンターズステークス by Wikipedia (Historical)