虫掛駅(むしかけえき)は、茨城県土浦市虫掛にあった筑波鉄道筑波線の駅(廃駅)である。
当初は当地より北にある常名地区を通る予定であったが、1688年創業の醤油メーカー「柴沼醤油醸造」が誘致運動を行ったことにより、虫掛地区に駅が建設された。
駅跡は、茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線(つくば霞ヶ浦りんりんロード)の休憩所となっている<。
対向式ホーム2面2線。駅の入口は南側の下りホームにあり、上りホームへは土浦方にある踏切を渡る。下りホーム上には簡素な旅客上屋と「送電室」の札がかかった小屋がある。以前はこのホームに木造の入母屋造風の差し掛け屋根を有した駅本屋があった。上りホーム上には大きな樹木が植えられていて、旅客上屋や待合室はなかった。
虫掛集落の北端。駅北側には木造の倉庫があり、上りホーム北側は蓮田(レンコンの田んぼ)であった。岩瀬方には常磐自動車道(当該区間は1982年開通)があり、土浦方には国道6号土浦バイパス(同)が通る。「柴沼醤油醸造」の工場が駅の近くの桜川沿いにあり、同社は当駅から醤油を出荷していた。
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