第93回全国高等学校野球選手権大会(だい93かいぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんたいかい)は、2011年(平成23年)8月6日から8月20日まで阪神甲子園球場で行われた全国高等学校野球選手権大会である。
キャッチフレーズは、「一瞬の夏、一生の記憶」。
概要
- 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)および東京電力・福島第一原子力発電所などの各種発電所停止による急激な電力不足が懸念されることを考慮し、主催者は5月18日に臨時運営委員会を開催し、電気の消費ピークを迎える昼過ぎやナイターでの開催を極力控えるため、初日(従来どおり午前9時開会式開始)と決勝戦開催予定日を除き、第1試合開始を午前8時とすることを決定した。また決勝戦についても同様の理由で午前9時30分からの開始とする。選手権大会の決勝戦が午前中に開催されるのは、大会初となる。
- 福島県下で被災の影響のために部員数が確保できなくなった高校のうち、相双地区の3校が合同チームを結成、「相双連合」として県大会参加が認められた(福島大会1回戦で敗退)。
- 今回の開会式では震災で被災した岩手県の高田と宮古工、宮城県の気仙沼向洋と志津川、福島県の浪江と小高工の3年生部員計6名が「がんばろう!日本」の横断幕を持って入場行進する。入場行進の先導役は1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)で被災した兵庫高の生徒が務める。
- 朝日新聞社が提供放送するテレビCMや場内などで流される大会歌「栄冠は君に輝く」については、被災地の高校の合唱部員を交えて収録した。テレビCMでは冒頭その収録の様子が数秒映された。
日程
- 2010年11月4日:日本高等学校野球連盟が運営委員会を開き、第93回大会の開催予定を決める。
- 2011年6月18日:沖縄大会が開幕し地方大会が開始。
- 2011年7月17日:糸満(沖縄)が49代表中、最初に出場が決定。
- 2011年7月31日:代表校による甲子園練習開始(8月4日まで)。
- 2011年8月1日:この日の大阪大会で東大阪大柏原が最後の出場を決め全49代表が決定。
- 2011年8月3日:抽選会が大阪府立国際会議場で実施。
- 2011年8月6日:開会式。
- 2011年8月20日:決勝戦で日大三が光星学院を11–0で下し、史上4校目となる「6試合連続2桁安打」を記録し、10年ぶり2回目の全国制覇を果たした。光星学院は創部以来初、青森県勢としては1969年第51回大会の三沢以来42年ぶりの決勝進出を果たしたが、準優勝に終わった。
代表校
組み合わせ・試合結果
1回戦 - 3回戦
準々決勝
準決勝
決勝
大会本塁打
その他の主な出場選手
脚注
注釈
出典
関連項目
- 第41回明治神宮野球大会
- 第83回選抜高等学校野球大会
外部リンク
- 第93回全国高等学校野球選手権大会
- 第93回全国高等学校野球選手権大会|公益財団法人日本高等学校野球連盟
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