FCソウル(エフシーソウル、朝鮮語: FC 서울、英語: FC Seoul)は、韓国の首都ソウルをホームタウンとするプロサッカークラブである。Kリーグ1に加盟している。
概要
1983年12月22日、ラッキー金星財閥傘下のサッカークラブ、チーム名は「ラッキー金星黄牛」(ラッキークムソンファンソ、럭키금성황소축구단、Lucky-Goldstar FC)として創立した。
国際タイトルはない(2001年-2002年のアジアクラブ選手権と2013年のAFCチャンピオンズリーグでそれぞれ準優勝しているのみ)が、国内タイトルではKリーグ1を6回、韓国FAカップを2回、韓国リーグカップ(2011年大会を最後に廃止された)を2回、韓国スーパーカップ(2006年大会を最後に廃止された)を1回の優勝を果たしている。
歴史
1983年 クラブ創設
- 1983年
- 12月22日、ラッキー金星財閥傘下のサッカークラブ「ラッキー金星黄牛」(ラッキークムソンファンソ、럭키금성황소축구단、Lucky-Goldstar FC)として創立、国内5番目のプロサッカークラブとなった。
1984年 Kリーグに参加
- 1984年
- リーグ発足2年目の1984年よりKリーグ(当時はスーパーリーグ)に参加する。リーグは7位。ホームは忠清南道であった。
1985年-1989年(1985年 リーグ初優勝)
- 1985年
- 得点王とアシスト王の2冠に輝いたピヤポン・ピウオンの活躍もあり、初のリーグ優勝を飾った。
- 1986年
- リーグ準優勝
- 1987年
- リーグ5位
- 1988年
- リーグ4位、FAカップ優勝
- 1989年
- 韓国プロサッカー大会準優勝
1990年 忠清道からソウルへ本拠地移転
- 1990年
- それまで本拠地としていた忠清道からソウルへと移転。韓国プロサッカー大会優勝。
1991年-1995年(1991年 LGチータースに改名)
- 1991年
- 親会社の社名変更に伴い、「LGチータースプロ蹴球団」に改名。リーグ6位。
- 1992年
- リーグ4位、アディダスカップ準優勝
- 1993年
- リーグ準優勝
- 1994年
- リーグ5位、アディダスカップ準優勝
- 1995年
- リーグ8位、シーズン通算観客動員1位
1996年-2003年(1996年 京畿道の安養市に移転、安養LGチータースに改名)
- 1996年
- ソウル近郊の京畿道・安養市に移転し、安養LGチータース(アニャンエルジーチータース、안양 LG 치타스、Anyang LG Cheetahs)に改名。リーグ9位。
- 1997年
- リーグ9位
- 1998年
- リーグ8位、アディダスカップ:グループ2位、FAカップ優勝
- 1999年
- リーグ9位、アディダスカップ準優勝
- 2000年
- リーグ優勝
- 2001年
- リーグ準優勝、スーパーカップ優勝、チーム通算200勝達成
- 2002年
- リーグ4位、アジアクラブカップ準優勝、アディダスカップグループ1位
- 2003年
- リーグ8位
2004年-2008年(2004年 FCソウルに改名)
- 2004年
- 本拠地をソウルに移転し、同時に「FCソウル」と改称。6月から運営がLGグループから分離したGSグループへ移管。リーグ総合5位。
- 2005年
- 注目の若手フォワードである朴主永を高麗大学校に在籍したまま加入させた2005年途中からは観客動員数は飛躍的に伸び、ホーム戦どころかアウェイで遠征したクラブ(釜山アイパークや光州尚武FC)の最多動員記録に貢献することになった。リーグ総合6位、ハウゼンカップ5位。
- 2006年
- リーグ総合3位、カップ大会優勝、FC東京と親善試合(入場者61235人)
- 2007年
- ハウゼンカップ準優勝、リーグ総合7位、プロスポーツ史上最多観客動員数達成(55,397人、4月8日 vs 水原)
- 2008年
- リーグ2位、総合2位。
2009年-2011年(2009年 AFCチャンピオンズリーグへ初出場)
- 2009年
- AFCチャンピオンズリーグ2009でACL初出場するとグループリーグでG大阪(日本)、山東魯能(中国)、スリウィジャヤ(インドネシア)のグループFを3勝1分2敗で2位通過して決勝トーナメントに進出した。
- リーグ5位、ピースカップコリア(カップ大会)ベスト4。
- 2010年
- 5月5日のホームゲーム(対城南一和天馬)では、60747人がスタジアムに来場し、Kリーグにおける1試合の観客動員数の新記録を達成した。リーグ戦1位でプレーオフに進出し、チャンピオン決定戦で済州ユナイテッドFCに勝利し、ソウル移転後初優勝を達成し、Kリーグカップとの2冠となった。
- 2011年
- AFCチャンピオンズリーグ2011で2大会ぶりに出場するとグループリーグで名古屋グランパスエイト(日本)、アル・アインFC(UAE)、杭州緑城足球倶楽部(中国)のグループリーグFを3勝2分1敗で1位通過して決勝トーナメントに進出した。
- リーグ3位
2012年-現在(2012年 5度目のリーグ制覇, 2016年 6度目のリーグ制覇)
- 2012年
- 崔龍洙が正式に監督に就任し、2年ぶりのKリーグ優勝を達成した。
- ACL2012のラウンド16で鹿島(日本)と対戦した。アウェイで2-2(PK戦5-4)で勝利し準々決勝に進出した。準々決勝でウム・サラルSC(カタール)と対戦した。アウェイの第1戦を2-3で敗れるとホームの第2戦では1-1で合計スコア3-4で準々決勝で敗退が決定した。
- 2016年
- 4年連続の6回目の出場となったAFCチャンピオンズリーグ2016のグループリーグで山東魯能泰山足球倶楽部(中国)、サンフレッチェ広島F.C(日本)、ブリーラム・ユナイテッドFC(タイ)のグループFを4勝1分1敗で首位通過して決勝トーナメントに進出した。
- ACL2016のラウンド16で浦和レッドダイヤモンズ(日本)と対戦した。アウェイの第1戦を0-1で敗れたがホームの第2戦では3-2で勝利し、合計スコア3-3(PK戦7-6)で準々決勝に進出した。
- 6月21日、監督の崔龍洙が中国サッカー・スーパーリーグの江蘇蘇寧の監督に就任することを発表。それに伴い黄善洪の監督就任を発表。
- Kリーグクラシックでは、最終節で前年度王者の全北現代モータースを1-0で下し、4年ぶり6度目の優勝を果たした。
- 2017年
- 黄善洪体制を続けたが、5位にとどまった。
- 2018年
- シーズン開幕後の4月30日に監督の黄善洪が成績不振で辞任した。李乙容が後任となったが、成績不振で10月11日に辞任し、崔龍洙が2年4ヶ月ぶりに復帰した。リーグ戦は11位で釜山アイパークと昇格・降格プレーオフで対戦して勝利し、Kリーグ1に残留した。
- 2020年
- 許昌秀がGSグループおよびFCソウルの会長職を退任し、許兌秀が後任となった。
タイトル
国内タイトル
- Kリーグ1:6回
- 1985, 1990, 2000, 2010, 2012, 2016
- 韓国FAカップ:2回
- 韓国リーグカップ:2回
- 韓国スーパーカップ:1回
過去の成績
現所属メンバー
歴代監督
- 朴世鶴 1984-1987
- 高在旭 1988(代行)
- 高在旭 1989-1993
- 趙榮增 1994-1996.11
- 朴恒緒 1996.11-12
- 朴炳柱 1997-1999
- 趙廣來 1999-2004
- 李章洙 2005-2006
- ギュネシュ 2007-2009
- ヴィンガーダ 2010
- 皇甫官 2011-2011.4
- 崔龍洙 2011.4-12(代行)
- 崔龍洙 2012-2016.6
- 金聖宰 2016.6
- 黄善洪 2016.6-2018.4
- 李乙容 2018.4-2018.10(代行)
- 崔龍洙 2018.10-2020.7
- 金浩永 2020.8-9
- 朴赫淳 2020.9-11
- 李元準 2020.11-12
- 朴珍燮 2021-2021.9
- 安益秀 2021.9-2023.8
- 金珍圭 2023.8-12(代行)
- 金基東 2024-
歴代所属選手
GK
DF
- 金東進 2000-2006
- 李正秀 2002-2004
- 金致坤 2004-2009
- 郭泰輝 2005-2007
- 金致佑 2008-2017
- 車ドゥリ 2013-2015
- オスマル・イバニェス 2014-2017, 2019-2023
- 鄭仁煥 2016-2017
MF
- 李乙容 2003-2004, 2006-2008
- 前園真聖 2003
- 金承龍 2004-2006, 2008-2009
- 奇誠庸 2006-2009
- 余孝珍 2006-2011
- キキ・ムサンパ 2008
- リカルド・エステヴェス 2010
- セルヴェル・ジェパロフ 2010-2011
- マウリシオ・モリーナ 2011-2015
- 髙萩洋次郎 2015-2016
- 小川慶治朗 2022.7-
FW
- 崔兌旭 2000-2003, 2010-2013
- 韓東元 2002-2006
- グラフィッチ 2003
- 金殷中 2004-2008
- 鄭助國 2004-2010, 2012-2015
- 朴主永 2005-2008, 2015-2021
- 崔龍洙 2006
- 李昇烈 2008-2011
- デヤン・ダミヤノヴィッチ 2008-2013, 2016-2017
- エスクデロ競飛王 2012-2015
- アドリアーノ 2015-2016、2020-
- ベン・ハロラン 2022-2022.7
参考文献
外部リンク
- 公式ウェブサイト(朝鮮語)
- FC SEOUL - YouTubeチャンネル(朝鮮語)
- FC서울 (@FCSEOUL) - X(旧Twitter)(朝鮮語)
- FC서울 (FC Seoul) (fcseoul) - Facebook(朝鮮語)
- FC SEOUL (@fcseoul) - Instagram(朝鮮語)
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